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「かきたまたくさん完熟トマト仕立て酸辣湯麺」でリコ活!! “リコピン4.37mg入”

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セブンプレミアム

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、セブンイレブン限定のカップ麺、サンヨー食品「セブンプレミアム かきたまたくさん 完熟トマト仕立て酸辣湯麺」の実食レビューです。

セブンイレブンのカップラーメンでリコピン摂取!? 格安PBカップ麺「セブンプレミアム 酸辣湯麺」を “完熟トマト仕立て” にアレンジ!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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セブンイレブン限定 完熟トマト仕立て酸辣湯麺

「酸辣湯麺」とは、東京・赤坂みすじ通りに本店を構える創業1956年(昭和31年)の老舗中華料理「赤坂 榮林(あかさか えいりん)」の “まかないメニュー” として生まれた料理で、読み方は「スーラータンメン」「サンラータンメン」どちらも間違いではありません。中国発祥の中華料理と認識されることも多いのですが、実は日本生まれの麺料理です。

今回の新商品「セブンプレミアム かきたまたくさん完熟トマト仕立て酸辣湯麺」は、美容に嬉しい栄養素「リコピン」を摂取できる健康志向のリコ活(リコピン活動)系カップラーメンで、女性に人気の酸辣湯麺を完熟トマト仕立てにアレンジ。セブン&アイグループとサンヨー食品(サッポロ一番)の共同開発商品で、販売エリアは全国ですが、セブン-イレブン店舗でのみ販売中とのこと。



2019年3月18日、同じくセブン&アイグループとサンヨー食品の共同開発商品として、「セブンプレミアム 全粒粉入り麺を使用した酸辣湯麺」という酸辣湯麺がテーマのPBカップ麺が発売されたのですが、そちらはセブン&アイ系列のスーパーマーケット “IYグループ限定商品” なので、コンビニのセブンイレブンでは購入できません。

今回の「完熟トマト仕立て酸辣湯麺」に全粒粉入り麺は使われていないようですが、最大のセールスポイントは泣く子も黙る美容の味方「リコピン」。パッケージでも “※1食当たりリコピン4.37mg入り” とアピールされているように、カップ麺とは対極的なテーマともいえる “美容” や “健康” の付加価値を備えています。

「リコピン」とは、おもにトマトなどの植物に含まれるカロテノイド色素(天然色素)の一種で、いわゆるβ-カロテンの仲間。もともとカロテノイド色素には抗酸化作用があると認められていましたが、その中でもリコピンの抗酸化作用はきわめて強く、なんと同じ抗酸化作用を持つビタミンEの約100倍に匹敵するのだとか。

代表的な効能は⾎流の改善や⽣活習慣病の予防、さらに老化の一因である活性酸素を除去してくれる作用が強いため、ガンや老化に対する予防効果が期待できる=美容にもいい! という理屈。そのリコピンは油に溶けやすい性質を持ち、さらに加熱することで吸収率がアップする成分なので、まさに今回のような “油分を含む熱湯3分のカップラーメン” は理に適う好条件と言えるかもしれません。



とはいえ1日あたりのリコピン摂取目標量は15~20mg(大きめのトマト約2個分=500g、ミニトマトだと約17個分=250g)といわれているので、リコピン4.37mg程度だと気休めにしかならないかもしれませんが、気は心。それに健康的な効能云々の機能性を抜きにしても、完熟トマト仕立ての酸辣湯麺とか無条件で美味しそうですね。

レタス1個分相当(レタス可食部215gを約1個分として換算)の食物繊維をアピールしている、IYグループ限定版の関連商品はレビュー済みなので、そちらの詳細につきましては「セブンプレミアム 全粒粉入り麺を使用した酸辣湯麺」の記事をご参考ください(※2019年8月29日現在、トーヨーカドー・ヨークベニマル・ヨークマート・オムニ7にて絶賛販売中です)。

開封

別添の小袋は、フタの上に貼り付けてある「調味油」1袋のみ。サンヨー食品のタテ型カップ麺では “仕上げの小袋” という漠然とした表記の小袋が多かったりするのですが、今回は油溶性のリコピンと相性のいい “調味油” となっているので、おそらく辣油系の成分が含まれているのでしょう。

そしてタイトルに「かきたまたくさん」とあるように、開封すると掻き玉タイプの卵具材たっぷりで、他にもカットトマト(トマト加工品)や酸辣湯麺に嬉しい椎茸、ネギの緑で色味も良好。セブンイレブン標準価格は128円(税込138円)、定番商品の「たっぷり具材」シリーズ(税込127円)よりも微妙に高く、「スープが決め手」シリーズと同列なので、ほんのちょっとワンランク上の値段設定です。



製品詳細情報・購入価格等

カップの容器底面(賞味期限の下段左端)に記載されているローマ字は製造所固有記号といい、「A」は群馬県前橋市にある「太平食品工業株式会社 本社工場」を意味しています。太平食品工業は1963年(昭和38年)1月に設立されたサンヨー食品の製造部なので、事実上 “サッポロ一番の本社工場で製造されている” という認識で問題ありません。

製品名:セブンプレミアム かきたまたくさん完熟トマト仕立て酸辣湯麺
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 本社工場
内容量:74g(めん50g)
商品コード:4901734038306(JANコード)

実食日:2019年08月29日(木)
発売地域:全国(セブン-イレブン限定)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
商品購入価格:138円(税込)
店頭表示価格:128円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:縦型レギュラー・標準サイズ
容器材質:紙
湯量目安:330ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん〔小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、粉末卵〕、スープ(糖類、トマトパウダー、食塩、豚脂、植物油脂、粉末醸造酢、香辛料、チキンエキス、しょうゆ、椎茸エキス、たん白加水分解物、酵母エキス)、かやく(味付卵、トマト加工品、椎茸、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酸味料、炭酸カルシウム、増粘多糖類、微粒二酸化ケイ素、かんすい、クチナシ色素、香料、パプリカ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチン色素、ベニコウジ色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【本品に含まれるアレルギー物質】卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉(特定原材料及びそれに準ずるものを表示)

実食開始

麺は油で揚げた白っぽい見た目のフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。たらこシーズニングよろしく色鮮やかな粉末スープが多めに入っているのですが、もちろん香りに明太子らしさはありません。まだトマトの香りは強くないけれど、油揚げ麺特有の香りと粉末醸造酢の香りが相俟って、匂いのベクトルは酸っぱい系のポテトチップスを開封した時みたいな雰囲気。



別添の調味油を “温めてください・温めないでください” などの注意書きは小袋にもカップの調理方法にもありませんが、原材料に冷えると凝固する動物油脂(豚脂)が含まれているので、香り立ちをよくするためにも軽くフタの上で温めたほうがいいかもしれません。それから熱湯を注いで3分後、粉末スープを “徹底的に” 溶かしてください。

というのも粉末スープに含まれていたトロミ成分の粘性が思いのほか強かったので、軽めに混ぜたくらいでは本来の魅了を引き出せません(※容器の底に溶け残りが発生しないように、最短でも30秒は混ぜ続けたほうが安心です)。それでは、トマトの効き目と酸っぱ辛さのバランスに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(74g)当たり

カロリー:328kcal
たん白質:6.8g
脂  質:14.8g
炭水化物:43.4g
  (糖質:40.5g)
(食物繊維:2.9g)
食塩相当量:3.8g
(めん・かやく:1.5g)
   (スープ:2.3g)
ビタミンB1:0.48mg
ビタミンB2:0.72mg
カルシウム:187mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

軽めの食感がスープと好相性
4.5

すすり心地のいい中細麺で、形状は軽く縮れの施された若干の平打ち。そんなに食感の耐久力はないけれど、食べ始めは中心部に軽い芯を残す硬めの食感で、意外とコシがあります。ちょっと油揚げ麺特有のスナック的な風味が干渉してきますが、ある意味それも魅力と思えるくらい穏やかなもの。

どちらかというと弾力性より歯切れの良さが優先されていて、小麦の粘りは意識されていませんし、まったく高級感のある麺でもありません。けれども軽めの食感も切刃の番手も今回のスープに適切で、これなら女性の方でもサクッと食べられると思いますし、小腹が空いた時にも嬉しいスナック的なタイプ。



食べ盛りの女性や男性ユーザーには物足りない量になる反面、サンドイッチやセブンイレブンの惣菜パン、サラダなんかと一緒に食べるのに誂え向きな軽さですし、スナック的な風味も食感も今回のスープに対して悪くありません。他の商品にも使い回しているような汎用麺なので、ぜんぜん新鮮味ないけれど、オーソドックスな安心感があります。

スープ

酸味と甘味が絶妙で辛さは弱い
5.5

まず粉末スープのトロミが強く、それも水溶き片栗粉でトロミをつけたようなベクトルの粘性率で、もはや軽めの餡掛け状態。そして粉末ながらに醸造酢の酸味には輪郭があり、酢の酸味とは違うトマトの酸味と旨味も明白で、きちんと酸辣湯の「酸」が意識されているのですが、そこまで驚くほど酸っぱいスープではありません。

別添の調味油は胡麻油と豚脂、さらに漠然と中華風の旨味オイル的な成分がブレンドされていて(これ単体で舐めたら異様に美味しいw)、粉末スープだけでも問題なく美味しかったところ、調味油を入れた瞬間いっきに中華寄りのスープにブラッシュアップ。トマトの旨味はスナック的なものですが、膨よかで奥行きのあるスープに仕上がります。

というわけで中華系の旨味はバッチリですし、調味油を投入した後もトマトの個性は残りますが、ほぼほぼ “辛くない” スープなので、唐辛子の「辣」(辛さ)に期待してはいけません。辛さレベルはピリ辛以下、スープの赤はパプリカ色素、ベニコウジ色素、カロチン色素で、刺激的な要素は唐辛子のカプサイシンよりもペッパー系のアクセントに依存しています。

つまり、裏を返せば唐辛子の辛さが苦手な人でも食べやすく、カプサイシンの発汗作用も弱いので、仕事の休憩中に食べても汗をかきにくい、というのは地味に大きなメリットですよね。

具材

タイトルに偽りなし
5.5

具材は味付卵、トマト加工品、椎茸、ねぎとシンプルな内容で、定番の千切りタケノコなどは入っていませんが、ちゃんと味付卵(かきたま)たくさん入ってます。ちょっと意外だったのはトマト加工品で、味は酸味控えめ・人工的な甘味は強く、熱湯3分後しっかり混ぜても完全には溶けません。

調理前の椎茸は大きくても2mmくらいの細さだったのに、どこから湧いて出たのか不思議に思えるくらい巨大なシイタケがゴロゴロと。けっこう弾力のある食感で、もともとスープにも椎茸エキスが仕込んであるのですが、さらに旨味を増幅させる作用を感じます。そして、かきたまも注目したいポイント。

しっかり混ぜた後もコシが強いというか、混ぜても混ぜても散り散りに砕けることはなく、まるで湯葉(ゆば)のように箸で持ち上げることが可能です。ある意味だいぶ加工感の強いタッチではあるものの、とろみの強いスープとの絡み方が絶妙で、地味にリアルな面持ちも兼ね備えていました。この卵具材いいですね、だいぶ存在感ありますよ。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

リコピン押しでも騒ぐほどトマト感が強いわけではないですし、酸味レベルも常識的で、酸っぱ辛いの辛さについては実に弱く、硬派な酸辣湯麺ではありません。けれども粘度の高いスープに強靭かつ優しい玉子、スープとの一体感が高い麺など、派手さはないけど手堅く個性的で、不思議と安心感を覚える変わり種です。

とりあえず辛さについて構える要素は皆無に等しいのですが、酸味レベルは “ちゃんとした酸辣湯を知っている人にとっては弱く、ぜんぜん酸辣湯を知らない人にとっては地味に酸っぱい” ので、酸味が苦手な方は注意したほうがいいかもしれません。とはいえ酸辣湯としては万人向けの味ですし、なおかつ個性的な良品だと感じました。

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