どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年10月22日(月)新発売のカップ麺、セブンプレミアム「蒙古タンメン中本 辛旨焼そば」の実食レビューです。
どのくらい辛い?ソースは何味?辛味噌風味マヨって?これまでの経験と実際に食べてみた感想に基づいて評価し、その疑問を解消します。発売日前からニュースサイトやトレンドサイトでも取り上げられていますが、どこよりも詳しく丁寧に解説しているので、お時間よろしければ最後までお付き合いください。
史上初! 蒙古タンメン中本 辛旨焼そば
“蒙古タンメン中本×セブン&アイグループ×日清食品” が送る「蒙古タンメン中本」カップ麺シリーズの発売10周年を記念して、「辛旨飯」が旨味と辛味を強化してリニューアル。そして高い人気を誇っていた「辛旨おにぎり雑炊」が復活し、史上初となるカップ焼そばがリリースされました。
時を遡ること約10年前の2008年11月16日(水)東京都板橋区にある「蒙古タンメン中本」店主監修のもと、セブン&アイグループの共同開発品として初のカップラーメンが関東・甲信越エリア先行で発売されました。その後、徐々にエリアを拡大し、今ではセブンイレブンの顔と言っても過言ではない超人気商品となっています。
中細麺だった発売当時から進化を続け、とうぜん「お店のほうがおいしいに決まってる!」という意見もあれば、 “それはそれ、これはこれ” として「カップ麺のほうがおいしい!」という声まで上がっている、多くの固定ファンを獲得しているシリーズなんですよね。
毎年恒例となった激辛仕様の「北極ラーメン」やファンのアレンジレシピ(ネトメシ)をもとに製品化された「チーズの一撃」、また麺ではなく「辛旨飯」という即席カップライスや麺なしの「豆腐スープ」など、定番品とは違う変わり種も定期的に販売され、その度に大きな反響を呼んできました。そんな中、ありそうでなかったカップ焼そばが満を持しての新発売ということで、興奮さめやらぬ方も多いでしょう。
販売店舗はセブン&アイグループ各社の約21,000店(2018年9月末現在)で、一部店舗では売ってないようですが、全国のセブン‐イレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート、そごう・西武等が取り扱い店舗になります。私はセブンイレブンで購入したので、取得価格は税込235円でした。
いつもの蒙古タンメン中本らしい背景に、パッケージでは「中本特製辛味噌風味マヨ付き」とアピールされているのですが、定番の “注意事項” が見当たりません。つまり今回そんなに辛くないのかな?と思いきや裏面に “小さい字” で‥
「※辛味が強いので注意してお召し上がりください。」
さて、この控えめな警告文が辛さの度合いを示しているのか、それとも “わざわざ表に書かなくても分かってるよね?” という信頼と実績の現れなのか‥とりあえず開封して中身をチェックしてみましょう。
開封
小袋は、「粉末ソース」「液体ソース」「特製マヨ」の3袋構成。かやくは最初から容器の中に入っているので、フタを開けたら “3種” の小袋を取り出し、熱湯を注いで5分待ちましょう。待っている間に液体ソースはフタの上で温めるようにと書かれているのですが、うっかり特製マヨも一緒に温めないように気を付けてください。半固形状ドレッシングなので、成分が分離する恐れがあります。
さらに “粉末ソースも温めないように” と指示されているので、うっかりフタの上にのせてしまわないように調理の際は注意してください。(詳しくは後述します)
特製マヨ(辛味噌風味マヨ)の “中本のカップ麺以外では使い回せない” 特注のデザイン、かっこいいですね。片面には「フタの上で温めないでください」としか書かれていなかったのですが、その裏面には追記で「辛味が強いので注意してお召し上がりください」との警告文がありました。
マヨネーズは唐辛子の辛味成分であるカプサイシンを抑制するので、通常であれば相反する存在なのですが、ここに注意事項が記されているとは興味深いですね。
製品情報・購入価格
製品名:セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 辛旨焼そば 製造者:日清食品 製造所:滋賀工場 内容量:176g(めん130g) 発売日:2018年10月22日(月) JANコード:4902105243848 希望小売価格:218円(税抜) 発売地域:全国(セブン&アイグループ系列店店舗) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:700ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(粉末ソース・液体ソース・特製マヨ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、大豆食物繊維、香辛料)、ソース(半個体状ドレッシング、糖類、粉末みそ、香辛料、豚脂、植物油脂、食塩、野菜調味料、玉ねぎ、粉末ソース、でん粉、ポーク調味料、小麦粉、野菜調味油、乳化油脂、酵母エキス、オニオンパウダー、香味油)、かやく(キャベツ、味付豚肉、人参、キクラゲ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸Ca、かんすい、香料、酸味料、カロチノイド色素、グリセリン、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、甘味料(ステビア)、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ごま・りんご |
実食開始
調理方法には「粉末」と「液体」どちらを先に入れるべきなのか、特に明記されていません。並びとしては粉末が先になっているのですが、私は撮影のために液体ソースを先に入れました。しかし、先に液体ソースを入れると粉末ソースが水分を吸収して混ぜにくかったので、先に粉末ソースを入れたほうが効率的かもしれません。
はい、完成。大盛り用の大きな容器なんですけど、かなり具沢山ですね。すでに写真では特製マヨをトッピングしていますが、その前に別の容器に少し取り分けてあるので、まずはソースだけの味を確かめてから特製マヨの味変効果に注目してみましょう。それでは、実食開始!
1食(176g)当たり
カロリー:764kcal |
めん
濃厚なソースに負けない食べ応えのある極太ストレート麺。
(セブン-イレブン・ジャパン「ニュースリリース」より引用)
しっかりとした強いコシと密度の高い弾力、それでいてスパッとした歯切れの良さも兼ね備えた平打ち極太ストレート麺で、しなやかさも忘れない‥おそらく「極太U.F.O.」シリーズからの流用でしょう。まったく問題ありませんし、それどころか実に好印象です。
蒙古タンメン中本らしく力強いテイストのソースが相手でも物怖じして怯むことなく、しっかりとした食べ応えを演出しながら上品で、言われてみればカップラーメン版の中本に通じるポイントも多いんですよね。まずカップ焼そばとしての基礎クオリティが高く、それでいて中本のカップ麺のイメージにも通じており、実際のメニューにはなくとも有名店の名を汚すことのない完成度。
正直、ちょっとズルいような気もするのですが、天下の日清食品さすがです。ノンフライ麺と比較した場合、どうしても見劣りしてしまう部分はありますが、辛いカップ麺と油揚げ麺の相性って基本的に良好ですからね。それに後述するソースの構成から、逆にノンフライ麺だと違和感あったかもしれません。麺量は130gなので、食べ応えもバッチリです。
ソース・特製マヨ
中本らしい唐辛子や味噌、ニンニクの旨味をソースと融合し、中本ならではの味わいを実現。別添の特製マヨをかけて、辛味の中にもより深みのある味わいへ
(セブン-イレブン・ジャパン「ニュースリリース」より引用)
まずは液体ソースだけの味を確認してみたのですが、ルーツは「日清焼そばU.F.O.」で間違いありません。まず製造メーカーが同じですし、あのスパイシーで独特な香辛料の香りが強く、液体ソース自体の粘度は低くてサラッとしているのですが、少なからず原材料が被っていることは明らかでした。
液体ソースに含まれているオイル成分は赤身を帯びているのですが、この段階では中辛くらいなので、そんなに個性的ではありません。U.F.O.っぽいスパイシーな味で、それと比較してテイストの薄い適度な辛味を帯びたソースです。味の濃淡については、粉末ソースを想定しての配慮ですね。
調理前に “粉末ソースは温めないでください” と書きましたが、カップラーメンの「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」に使われている粉末スープを応用しているような印象で(ちなみに原材料そっくりです)、たぶん事前に熱を加えると成分を固めている豚脂が溶けてダマになる危険性があるのだと思います。
さて、定番のU.F.O.を彷彿とさせるソースと辛旨味噌のスープを思わせるテイストのマッチングですが、なんの違和感もなく調和し、見事なまでに融合しています。刺激の強さは、一見して明白に辛口以上。激辛には及ばないかもしれませんが、少なからず定番の再現カップラーメンよりも辛いのは確実でしょう。
しかし、辛さの奥からジワッと上がってくるオニオンの甘味が心地よく、これについては糖類のサポートありきですが、オニオンパウダーが自然な甘味を思わせ、それとは違う微塵切りにされた玉ねぎの香味によって、まったく不自然ではありません。きちんと味噌のコクを打ち出し、野菜調味油が炒めたような調理感を演出している‥ええ、もうWソースで味は完結しているようなものでしたが、忘れちゃいけない特製マヨ。
あまりに鮮やかな蛍光色に驚いたのですが、油脂が酸化したような雑味や野暮ったい風味は気になりませんし、マヨというのは名ばかりで、あまりマヨネーズっぽい風味ではなく、むしろ “これもソース” です。まず辛さですが、単体で舐めると普通に辛口のレベルには達しているため、辛さを中途半端に抑制することはありません。
さらにマヨネーズとは違うドレッシング系の酸味がアクセントに心地よく、ちょっと不思議だったのが甲殻類を彷彿とさせる芳ばしい風味でした。アレルゲンに海老は含まれていないため、蝦醤が仕込まれているわけではないようですが、XO醤を思わせる乾物の旨味というか‥辛味噌とは少し違ったんですけど、とにかく只者じゃないです。
もちろん若干ながら刺激は抑制されますが、それでも絶妙な酸味のアクセントと複雑な旨味がもたらしてくれる恩恵のほうが遥かに上回っていたので、ちょっと唸ってしまいました。
かやく
キャベツ、チャーシュー、人参、キクラゲ。
(セブン-イレブン・ジャパン「ニュースリリース」より引用)
カップラーメン版から豆腐を抜いたような構成で、挽肉はチップ状のチャーシューに、キクラゲは大きめカットから細切りに変更されていましたが、結果的なボリュームは汁あり版を上回ります。今回は汁なし大盛り仕様の大容量カップですが、8割以上の麺が隠れるほどの量ですからね。
たっぷりのキャベツは食べ応えに貢献し、辛旨ソースとの相性も抜群。チャーシューはチップ状ながらも量が多く、サイズも大きめで思っていたよりも頼りない存在ではありませんでした。人参は彩りを演出する要員に過ぎなかったものの、細切りキクラゲが麺に絡んでコリコリとした歯触りが食感のアクセントに寄与している、これだけ入っていれば誰も文句は言いませんよ。
総評
★★★★★★★☆☆☆(7)
(標準は★3です)
まず刺激の強さは定番の「辛旨味噌」以上、期間限定の「北極」以下だったので、軽く激辛に片足を突っ込んでいるかもしれません。辛い食べ物が好きなら問題ないレベルですが、通常のカップラーメンでギリギリだと厳しいかも‥しかしながらスパイシーなソースと中本カップらしい辛旨味噌の共演は見事と言わざるを得ない調和を果たし、もはや卑怯とすら思える特製マヨの酸味と複雑味のアクセントは手放しに好印象だったので、もう褒めちぎるしかありませんでした。
お店では食べることができないカップ麺だけのオリジナルメニューなので、ファンの方はもちろん辛旨好きなら是が非でもお試しください。大きな話題性だけでなく、中毒性のあるテイストからもコアなファンが飛び付いてヘビーリピートする確率が高いので、特にコンビニでは売り切れ御免・再入荷未定の店舗も出てくる恐れがあります。限定商品ですし、気になっている方は早めに確保しておきましょう。
実はアレンジにも挑戦しているのですが、すでに5,000文字を超えているため、また別枠で紹介します(2018年11月10日追記「アレンジレシピ3選」公開しました)。とにもかくにも、シリーズ発売10周年を記念して発売された今回の「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 辛旨焼そば」は、非の打ち所がない秀逸なカップ麺でした。素晴らしかったです。この流れから、さらに刺激を極めた「北極焼そば」のリリースにも期待したいですね。