どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年8月13日(月)新発売のカップ麺、エースコック「野菜たっぷりワンタンメン タンメン味」の実食レビューです。
発売55周年を迎える「ワンタンメン」シリーズより、大盛りサイズの野菜増しワンタンメンがリリースされました。
発売55周年記念「野菜たっぷりワンタンメン」
今年はアニバーサリーを迎える(迎えた)カップ麺のシリーズがイッパイあって‥
・「ワンタンメン」55周年
・「わかめラーメン」35周年
・「スーパーカップ」30周年
・「飲み干す一杯」15周年
▼日清食品
・「チキンラーメン」60周年
・「カップヌードル」60周年
・「出前一丁」50周年
▼ヤマダイ(ニュータッチ)
・「元祖ねぎらーめん」33周年
・「元祖ねぎみそらーめん」33周年
各社なかなか精力的に新商品の開発に励んでいて、ロングセラーブランドなのに奇抜な印象を与えてくれたり、逆に安心感で喰わせてくれたり、けっこう楽しい今日この頃。
中でも「わかめラーメン」「スーパーカップ」「チキンラーメン」「カップヌードル」は、かなり頑張ってくれていますよね。ただ、「ワンタンメン」はカップ麺だと変わり種が出ても大きく捻ってくることは少なく、日清食品でいうところの「出前一丁」に似た立ち位置かもしれないと思ったりもします。
だいたい間違いなく美味しいんだけど、唸るほど感動!とか、こんなの今までになかった!とか、そういう驚きや斬新さが出しにくいブランドなのかもしれません。で、今回は「野菜たっぷりワンタンメン」と今までにも普通に有ったようなテーマですが‥
以前、「タテロング 野菜たっぷりワンタンメン タンメン味」というカップ麺が発売されていたので、やっぱり新鮮味がなかったりもします。(2015年8月10日発売・製品スタイル:タテ型ビッグ)今回の新作も危なげなく美味しそうですけどねw
スペック
フタの上に「凝縮野菜ブロック」と書かれていますが(「特許出願中」とも書いてありますね)、製造メーカーのエースコック曰く新技術の採用だそうで、それによって野菜らしいザクシャキ食感を実現したようです。
小袋構成は、「粉末スープ」と「かやく」が2袋の計3つ。お湯の目安量は510mlで、待機時間は3分です。今回の小袋は3袋すべて先入れなので、これは先入れか?後入れか?などと迷わず、熱湯を注ぐ前に遠慮なく入れちゃってください。
写真で銀色のパックには新技術の「凝縮野菜ブロック」が入っていて、赤いほうにはワンタン(3個)、キャベツ、人参、コーン、こぶたナルトが入っているのですが‥
このキャベツ(手前のワンタンにのっけたヤツ)、「リンガーハット」のコラボカップ麺で使用されている “国産キャベツ” に瓜二つなんです。このキャベツは食べるとイッパツで汎用かどうか分かるので、調理後「かやく」の項目にて詳細に触れます。
左にあるゴツいのが新技術の「凝縮野菜ブロック」で、東洋水産やサンヨー食品など、これまでのフリーズドライ野菜ブロックとは一線を画す攻撃的な見た目に驚きました。とはいえ、どこにもフリーズドライなんて書かれていませんし、現段階での質感的には熱風乾燥のキャベツに近いんですけどね。
ただ、実はメーカーの希望小売価格は220円、コンビニで購入すると235円もする大物なんです。内容量は96g(めん78g)と大盛りバケツ型の容器にしては麺の量を少なめに感じますが、その分だけコンセプトの野菜たっぷりに期待したいところ。
以前、「ワンンタンメン タンメン味」の「袋麺」「タテ型」「どんぶり型」を徹底的に比較したことがあるので、上記の過去記事も材料にしながら味を解説します。ワンタンメン食べ比べの記事は長いのでw わざわざ過去記事と照らし合わせて見なくても分かるように情報を交えながら本文を書きますね。
名称:即席カップめん
原材料名:油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、砂糖)、かやく(ワンタン、キャベツ、デキストリン、コーン、なると、人参、乳糖、ねぎ、ブドウ糖、食塩)、スープ(食塩、乳化油脂、でん粉、粉末しょうゆ、香辛料、ポークエキス、カツオエキス、オニオンパウダー、動物油脂)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、香料、かんすい、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、カラメル色素、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、紅麹色素、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む)
アレルゲン情報:小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごま
実食開始
エネルギー:405kcal
たん白質:8.6g
脂質:14.4g
炭水化物:60.2g
食塩相当量:7.0g
(めん・かやく:2.3g)
(スープ:4.7g)
ビタミンB1:0.36mg
ビタミンB2:0.47mg
カルシウム:322mg
※参考値:調理直後に分別した値
エネルギー:405kcal(めん・かやく:362kcal)(スープ:43kcal)
発売55周年を迎える「ワンタンメン」から、大盛りサイズのカップめんが登場。
新技術の凝縮野菜ブロックにより、野菜のどっさり感とザクシャキ食感を実現!(エースコック「商品情報」より引用)
めん
適度な弾力とコシを併せ持つ丸刃のめんです。スープと相性良く、食べごたえのあるめんに仕上げました。
(エースコック「商品情報」より引用)
丸刃でカットされた中細の油揚げ麺で、断面は楕円。タテ型のワンタンメンに使われていた油揚げ麺と似ていて、縮れは緩やか。食べ始めは歯応えのある食感でしたが、わりと早い段階からヘタれます。容器が大きく、スープの保温性が高いので、それも影響しているのでしょう。
口当たりも噛んだ時の質感も袋麺とは異なりますが、スープとの関係もあって、どことなく麺の風味は袋麺に似通ったところがあります。もう少し食感の持続性があると嬉しかった反面、大量の野菜によるザクシャキ食感から食べ応えが得られたので、むしろ麺はサブ的な役回りで程よかったかな、とも思いました。
スープ
鰹だしに松茸の風味を加えたワンタンメン独特のコクを感じるタンメンスープです。野菜の旨みとポークの風味を利かせ、いっそう食欲をそそる味わいに仕上げています。
(エースコック「商品情報」より引用)
実は同じ「ワンンタンメン タンメン味」でも容器の形状によってスープの配合が異なっていて‥
食塩、しょうゆ、デキストリン、カツオエキス、香辛料、動物油脂、オニオンパウダー
▼タテ型
食塩、乳化油脂、デキストリン、でん粉、粉末しょうゆ、カツオエキス、ポークエキス、香辛料、オニオンパウダー、動物油脂、全卵粉
▼どんぶり型
食塩、植物油脂、動物油脂、しょうゆ、でん粉、香辛料、豚エキス、カツオエキス、オニオンパウダー
▼大盛りバケツ型(今回の新商品)
食塩、乳化油脂、でん粉、粉末しょうゆ、香辛料、ポークエキス、カツオエキス、オニオンパウダー、動物油脂
やはり今回の大盛りバケツ型もテーマに合わせて調整されていました。実際に並べて食べ比べると大きな差異があったりするのですが、きちんと「ワンタンメン タンメン味」の味と思える特徴を捉えて打ち出されているので、記憶に結びつく味は “いつもの” 感覚なんですよね。
その大きなポイントとして挙げられるのがワンタンメンのアイデンティティとも言える “松茸の香り” になるのですが、原料に松茸は使用されていません。原材料名に「松茸(まつたけ)」の表記も見られませんし、もし使われていたらアレルゲンの項目にチェックが入りますからね。でも、その香料によって馴れ親しみのある “いつもの味” がフワッ‥と心地よく上がってきます。
それでいて今回は大量の野菜による風味の変化が大きく、普段よりも味が膨よかに優しい雰囲気でした。しかしながら食塩相当量は地味に高いので、ちょっと塩分が舌に残ります。でも、袋麺のスープも塩気が強いので、これもブランドの特徴と言えるかもしれません。スープ単体だと少し塩っぱかったけど、ザクシャキ野菜を食べている時には程よい塩梅でした。
かやく
シャキシャキとした食感の良いキャベツとねぎの入った野菜ブロックと食べごたえのあるワンタンをメインに、彩りとしてかわいらしいこぶた型のなると、コーン、人参を加えて仕上げました。
(エースコック「商品情報」より引用)
キャベツは食べたらイッパツで分かる!などと豪語しておきながら、いざ実際に食べてみたら少し自信が無くなってきたんですけどw「リンガーハットのまぜ辛めん」に使われていたキャベツが余ったのかな?たぶん同じキャベツだと思います。た、たぶん‥w
写真ではコーンとワンタンの間に配置していますが、これだけしか入っていなかったので、しっかり混ぜた後は気にならないんですけどね。でも意識して食べてみると、やっぱり通常のカップ焼そばやカップラーメンに入っているキャベツとは風味も歯触りも別物でした。
さて、ネギの色がよろしくないのは御愛嬌ですがw 新技術の「凝縮野菜ブロック」は、しっとりとしたフリーズドライのキャベツよりも食感しっかりめで、なるほどザクシャキ食感です。こちらも汎用のキャベツとは異なり、リンガーハットのカップ麺に使われている国産キャベツには及びませんが、これからエースコックの野菜推しカップ麺で大きな威力を発揮してくれそうですね。
ご覧の通りキャベツどっさりで、写真では奥に寄せていますが、一面を覆い尽くすほどの量が入っていました。そのインパクトから人参とコーンは飾りに見えてしまうのですが、どっさりキャベツの合間にコリコリとした人参の歯応えとコーンの甘味がアクセントになっていて、赤と黄色が見た目にも嬉しいポイントに。
こぶたナルトは4枚(4匹?)入っていて、カップ麺バージョンのワンタンメンらしいキャラものナルトならではの可愛さを演出してくれていました。先日の「ひよこちゃんナルト」よりも攻撃力は控えめですw ただ、ちょっと今回のワンタンは難ありかもしれません‥
まず袋麺と違って中に餡が入っているのですが、いつもは少しピンク色っぽい見た目なのに、ちょっと色が濃かったんですよね。で、珍しく破れてないなー、とは思ったんですけど(なぜか私の選ぶカップ麺のワンタンメンは具材のワンタンが破損していることが多いのでw)、エースコックにしては珍しく熱湯3分で戻らなかったんです。
東洋水産ではよくある話なんですけど、いつもは熱湯3分でケアが完了するのに(念の為にワンタンは後回しで2分くらい余分に待ってから食べたのですが‥)、皮のフチは硬いまま、中の餡も部分的にジャリッとした食感が残っていて気になり、どうしちゃったのかなぁ‥って。一応、熱湯を注ぐ時はワンタンと凝縮野菜ブロック目掛けて集中的に注いだんですけど、もし個体差だったらスミマセン。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)
ほんとに野菜たっぷりだったことと、少量とはいえ汎用ではないキャベツが紛れ込んでいたことは印象に残りましたが、どうも戻りの悪い具材のワンタンが気になりました。これが東洋水産であれば “まぁ東洋水産だし‥” と、納得できるのですが(すみません)、このような不備がエースコックのワンタンで起きるのは珍しいです。
凝縮野菜ブロックと熱湯の取り合いになったのか、製造ラインが変わったのか、たまたま個体差でハズレくじを引いたのかは分かりませんが、念の為に調理の際はワンタンを麺の下に入れてから熱湯を注いだほうが安全かもしれません。いったん麺を容器から放り出さないといけないので、ちょっと面倒な提案ですけどね。
そのワンタンが偶然の個体差だったとしても、定価220円という価格帯なので、★ひとつ差し引きました。とはいえ定価購入必至のコンビニ限定カップ麺というわけではありませんし(私はコンビニでしか見かけませんでしたが‥)、きちんと「ワンタンメン」らしさの感じられる味だったので、これならファンも納得でしょう。
ただし、ワンタンメンは袋麺が至高!カップ麺のワンタンメンは認めない!という場合は、今回もスルーされたほうが賢明です。かなり野菜たっぷりだったので、税込200円前後で販売されていたら買いですね。
製造者:エースコック
内容量:96g(めん78g)
発売日:2018年8月13日(月)
発売地区:全国(スーパー / コンビニ等)
取得店舗:ローソン
取得価格:235円(税込)
希望小売価格:220円(税抜)
JANコード:4901071231644
麺の種類:油揚げ麺
容器材質:プラ(PS)
必要湯量:510ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(粉末スープ / かやく2袋)
エースコック株式会社:〒564-0063 大阪府吹田市江坂町1-12-40紙谷新御堂ビル
お客様窓口:大阪 06-6338-2745 / 東京 03-3982-9518
昔ワンタンメン好きでした・・・あの薄皮のワンタンがベロベロ~…っと(笑)
最後の方に食べないと中の具が固い時も・・・
今ではあまり食べなくなりましたが・・・
Re:坂田さん
ワンタンメンは袋麺のファンが多いので、カップ麺は手付かずの方も多いんですよね(笑)
私も頼りない皮だけワンタンが好きw で、最近の新作だと熱湯3分でケア完了だったんだけど、今回ちょっと戻りの悪さが気になりました‥どうしたんだろう。
ほほーー本当に野菜たっぷり!袋麺を作るときもけっこう野菜を入れるので、このカップ麺は手間が省けていいなぁ(((uдu*)ゥンゥン ワンタンの戻りが悪いのは残念だけど、私はワンタンが大好きだから、最後にたべようかな・・食べ終わるころには戻ってるかもしれんし(*´﹀`*)
Re:ビー玉
そそ、ワンタンは沈めておけばOKなんだけど、野菜ブロックと熱湯の取り合いになっている嫌いもあったので、熱湯を注ぐ時は野菜ブロックよりもワンタンにダイレクトアタックを意識してみてね。
ただ、どうも今回のワンタンは普段と違うというか‥個体差だったら申し訳ないんだけど、ちょっと注意深く見ておくよ。
あちらをたてれば、こちらがたたず。
みたいなのがカップラーメン業界でもあるのかなぁ。
設定している金額があるから、なかなか難しい所があるんだね!
Re:あすぱらちゃん
あるある(笑)
開発費と実売価格の兼ね合いは避けて通れない道だと思うし、2品同時発売品だと片方が秀作、片方がハズレ‥とかね;
たしかに野菜たっぷりだったけど、せめて210円くらいに抑えてほしかったかな。