「日清焼すぱ 下町にんにくバター味」テーマはB級でも中毒性はS級!

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年3月18日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清焼すぱ 下町にんにくバター味」の実食レビューです。

コスパ最強「日清焼すぱ」シリーズ第8弾は食欲そそる芳ばしいガーリックと濃厚バターがテーマ!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清焼すぱ 下町にんにくバター味

「日清焼すぱ(にっしんやきすぱ)」とは、パスタでも焼そばでもない庶民的な味わいが人気の「B級焼すぱ」シリーズで、復刻リニューアル版を除く純然たる新商品(新作フレーバー)としてはシリーズ第7弾になるのですが、今回の「下町にんにくバター味」でシリーズとしては第8弾の発表になります。

メーカー希望小売価格は一貫してオープン価格(オープンプライス)、つまり日清食品が具体的な定価を設定していないシリーズで、よっしゃ値切ったろうの冷蔵庫や洗濯機、大型テレビなど、家電製品でのオープン価格と違ってカップ麺の場合はオープン価格=廉価版(れんかばん, 安売り用)の製品に位置しているため、だいたい平均的な売値は税込価格100円前後が相場。



焼いたスパゲッティといえば日本発祥の「ナポリタン」ですが、まさにシリーズ第1弾として発売されたのが「日清焼すぱ 下町ナポリタン」で、発売日は今から約4年前となる2015年4月6日(月)。本格的なパスタとは一味違う「フライパンで炒めたような、香ばしい庶民的なB級焼すぱ」がコンセプトの新シリーズとして発足しました。

そして2016年3月21日(月)に第2弾「下町ぺぺろん」をリリース、同2016年8月15日(月)に第3弾「下町しょうゆ」、翌2017年3月27日(月)に第4弾「下町カレー」という具合に毎年3月と8月を新作発売の目安とし、レトロで趣のあるパッケージの背景にも投影されているように “下町” という共通のキーワードを掲げていたのですが‥‥

なぜか2017年8月7日(月)に発売された第5弾「日清焼すぱ チーズと黒胡椒」は下町ではありませんでした。チーズに黒胡椒というオシャレなテーマだから? などと当時は思ったのですが、さらに2018年3月19日(月)発売の第6弾「日清焼すぱ バターしょうゆ味」でも下町が省かれます(ちなみに「バターしょうゆ味」の発売日に「下町ナポリタン」リニューアル)。

ただ、下町が省かれた「チーズと黒胡椒」の時には “TKP風”( “Tamago Kake Pasta” 卵かけパスタ風)、そして「バターしょうゆ味」の時には “OBP風”( “Okaka Butter Pasta” おかかバターパスタ風)という “ご家庭でのアレンジメニュー” がパッケージで訴求されていたので、シリーズの方向性が大きく変わったように思われました。



しかしながら2018年8月27日(月)、2016年3月に発売された第2弾・下町ぺぺろん復刻版「下町ぺぺろんちの」がリリースされ、下町のキーワードが復活し、○○風アレンジの訴求は廃止。そして今回の新商品「下町にんにくバター」でシリーズ第8弾となるのですが、無事に下町は引き継がれ、「明日も元気に乗り切れ! 食欲そそる香ばしガーリック」とパッケージでアピールされています。

にんにく臭かったら明日やばいんじゃないの‥? という矛盾を感じなくはないものの、にんにくバターとか間違いのない組み合わせなので、にんにくのスタミナ感やバターの香りに注目ですね。

開封

で、ちょっと開封の前に‥撮影しながらずっと気になっていたパッケージ右上の星座なんですが、どう見ても形的に「夏の大三角*」ですよねw(*「はくちょう座 – デネブ」「こと座 – ベガ」「わし座 – アルタイル」を結んだ二等辺三角形の星座。ちなみに「おおいぬ座 – シリウス」「こいぬ座 – プロキオン」「オリオン座 – ベテルギウス」3つの1等星で構成される冬の星座「冬の大三角」は正三角形に近い)



あまり深い意味はないのかもしれませんが‥と、それはさておきカップ麺の中に入っている小袋は「液体ソース」1袋のみ、ふりかけやマヨネーズなどの別添はありません。もちろん液体ソースは湯切りを行ってから食べる直前に入れる後入れで、「日清焼そばU.F.O.」と同じように具材はあらかじめ容器の中に入っています。

余談ですが、2000年に焼そばと焼飯を合わせた神戸のB級グルメ「そばめし」が全国的にヒットした際、そんな異色の組み合わせが織りなす魅力に触発されて「トロトロ濃厚焼きそばソース」と「スパゲッティ」を組み合わせ、さらに魅惑のケチャマヨソース(ピリッと辛いホットケチャップとマヨネーズ)で仕上げた「日清の焼スパ」という生タイプめん製品が2001年7月16日(月)に発売されたことがありました。当時の年間販売目標は6億円、現在の「焼すぱ」とコンセプトは異なりますが、ある意味この製品が “初代カップ焼すぱ” と言えるかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清焼すぱ 下町にんにくバター味
製造者:日清食品株式会社
製造所:滋賀工場(製造所固有記号 O)滋賀県栗東市下鈎140-1
内容量:99g(めん85g)
商品コード:4902105246450(JANコード)
規格サイズ:縦180mm×横180mm×高さ51mm

発売日:2019年03月18日(月)
実食日:2019年03月21日(木)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:イオンリテール
商品購入価格:98円(税込)
希望小売価格:オープン価格(オープンプライス)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:丸皿型レギュラーサイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:460ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(液体ソース)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料、大豆食物繊維)、ソース(植物油脂、食塩、糖類、香味油、たん白加水分解物、バターオイル、香辛料(にんにく、胡椒)、酵母エキス)、かやく(キャベツ、赤ピーマン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、炭酸Ca、酒精、香料、pH調整剤、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、増粘剤(キサンタンガム)、ビタミンB2、炭酸Mg、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・豚肉を含む)
【アレルゲン情報】小麦・乳成分・豚肉・大豆(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

前述したように希望小売価格はオープン価格で、私の住んでいる地域では比較的に新作カップ麺の値段が高いイオンリテールでも税込98円で販売されていました。麺は丸刃でカットされた太麺で、安売り用のカップ麺なのに縮れが控えめな洗練された面持ち。「日清焼そばU.F.O.」と似ていますが、「焼すぱ」の待ち時間は熱湯5分です。



具材はキャベツと赤ピーマン、それぞれ麺の下に潜り込んでいると思いますが、あまり量が多いとは言えません。基本的にオープン価格の廉価版カップ麺は具材からコストカットされる傾向にあるため、必然的な構図と言えます。あとは熱湯を注いで5分待機、待っている間に液体ソースの小袋はフタの上で温めましょう。

しっかりと湯切りを行ったら、別添の液体ソースを絡めて完成! なんですけど、早くもニンニクの香りが強いw しかもガーリックパウダーの系統ではありません。液体ソースらしく生おろしタイプのニンニク臭で頼もしく、バターの香りもバッチリ漂ってきました。それでは、にんにく&バターとコストパフォーマンスに注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(99g)当たり

熱  量:444kcal(カロリー)
たん白質:7.2g
脂  質:19.0g
炭水化物:61.0g
食塩相当量:4.6g
ビタミンB1:0.35mg
ビタミンB2:0.54mg
カルシウム:136mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

にんにくとオニオンを練りこんだ、食べ応えのある太ストレート麺。もっちりとした食感が特長です。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース」)

値段以上のハイレベルな太ストレート麺

もちっと感もありますが比較的にソフトな弾力で、「日清焼そばU.F.O.」ほどコシは強くありません。しかし、まさにイメージでいうところのナポリタンに使われるソフトな太ストレート麺というか、それでいて柔らかすぎず一定の弾力を備え、プリッとした歯切れの良さがパスタっぽさを表現している、これをオープン価格で出すなんて自社の首を絞めることになるのでは‥と、要らぬ心配をしてしまうほどハイレベル。

梘水(かんすい)を使用しているため厳密にいうと麺のジャンルとしては「中華麺」になるのですが、たしかにパスタ(スパゲッティ)っぽい面持ちで、しかしながら焼そばでもパスタでもない、まさにコンセプト通りの質感が好印象。文字にすると中途半端に見えるかもしれませんが、なんのなんの値段以上のハイスペックな次世代系の油揚げ麺です。



麺の量は変わり種の汁なしカップ麺レギュラーサイズの平均(90g)から微妙に少ない85gとなっているのですが、ほぼほぼ言われないと(むしろ言われたところで)わかりません。ニンニクやオニオンなどの香味野菜が練り込まれているため丸刃のストレート麺でもソースとの一体感が高く、今回の「にんにくバター味」というテーマにもピッタリな下味ですよね。

ソース

フライドガーリックの香ばしさと芳醇なバターの香りが口いっぱいに広がるソース。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース」)

にんにくバター味ど真ん中!

シリーズ第1弾「下町ナポリタン」でのコンセプトにもなっていたフライパンで炒めたような調理感は目立っていませんが、まずガーリック‥けっこう強烈です気を付けてw とりあえず仕事中はダメぜったい。もちろんデート前にも控えたほうが賢明ですし、たとえ相手が恋人でなくとも食後に誰かと会話する予定がある場合は控えるのがエチケットです、くらいのレベル。

やはり香りが打ち出していたように、いわゆるガーリックパウダーを主体とした粉末にんにく系のガーリック感ではなく、がっつり生おろしタイプのダイレクトなヤツなので、硫化アリル(ニンニクや玉ねぎの辛味成分)の刺激を強く感じるほどではないものの、かなりガツンとストレートにニンニクです。頼もしいw そしてバターの風味ですが、こちらも明白。

特にオープン価格ともなれば植物油脂+香料の組み合わせで “バターっぽい風味” を演出してくることもあるのですが、今回ちゃんと原材料に「バターオイル」が使用されているように、きちんとバターのコクと風味を感じます。植物油脂も多いので、オイル分すべてバターというわけではないのですが、こってりとした多めのオイルと香味油によって臨場感あり。あとは塩で味を整えてアクセントに軽く胡椒を加えているシンプルな構造になるのですが、まさにシンプルイズベスト。これはいいですね‥かなり気に入ってしまいました。

かやく

キャベツ、レッドベル。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース」)

具材は値段相応と言わざる得ない

「めん」「ソース」ともに値段以上のクオリティに唸ってしまいましたが、具材の貧弱さについてはオープン価格の廉価版と言わざる得ません。これでも可能な限り(写真で気にならないような数ミリ単位のキャベツを除いて)すべて掻き集めたのですが、それでもなんとか飾りになる程度だったので、しっかり混ぜると見た目は寂しいです。

ただ、けっこうキャベツの食感はアクセントになっていたのと、たまにふと感じる赤ピーマンの風味がバター風味に映えていて、それぞれ存在感が皆無というわけではありません。それに例えば定番の「ペペロンチーノ」など、固形具材がなくても楽しめるパスタメニューは存在するわけですし、その感覚で食べると許容できました。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5++)

具材の貧弱さが否めなかった分、きもち総評から差し引いているのですが、正直ちょっと★6付けようか迷っているので、あとからシレッと変更したらスイマセン‥ってくらい美味しいです(主観的な満足度は余裕で★6)。強烈なニンニク×バターが人を選びますが、それだけにテーマの「にんにくバター味」は明白で、醤油を使わずに食塩のみで味付けするというシンプルな作りも好印象。

かなり分かりやすく、それでいて物足りなさも覚えない、「日清焼すぱ」シリーズの中でも三本の指に入る素晴らしい出来栄えで、かなりハイコストパフォーマンスな名作でした。これまでの流れからすると次回の「日清焼すぱ」新作は2019年7月〜8月頃に発表されるはずなので、引き続きコスパの高い新商品に期待できそうですね。

2019年3月21日現在販売中のラインナップは、「下町ナポリタン」「バターしょうゆ味」「下町ぺぺろんちの」、そして今回の「にんにくバター味」が加わって合計4種類となっているのですが、にんにくバター味は真面目にレギュラー化を希望します。明日、誰かと共同作業で頑張らないといけない前夜にはオススメできませんがw かなりパンチの効いた中毒性の高いカップ麺ですよ。

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