「セブンプレミアム 柚子塩ラーメン」全粒粉入り麺を使用した格安カップ麺!

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セブンプレミアム

セブン&アイグループ限定の格安カップ麺にヘルシーな新作登場!

本日の一杯は、2019年3月18日(月)新発売のカップ麺、サンヨー食品「セブンプレミアム 全粒粉入り麺を使用した柚子塩ラーメン」の実食レビューです。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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セブンプレミアム 柚子塩ラーメン

今回の新作カップ麺はイトーヨーカドーのネット通販サイト「オムニ7」をチェックしていて存在を知ったんですけど、後日にセブンプレミアムの商品開発コミュニティサイト「セブンプレミアム向上委員会」にも商品情報が掲載されていて、そこには “弊社グループのスーパーマーケット店舗のみのお取扱いになります(一部店舗ではお取扱いをしておりません)” と書いてありました。

つまり、コンビニのセブンイレブンは販売対象外。ネット通販サイトのオムニ7を含むイトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマートなど、セブン&アイグループ系列のスーパーマーケット店舗(IYグループ)が対象です。もしかするとダイイチ(北海道)や天満屋ストア(岡山・広島)、西武・そごう、イズミ・ゆめタウンなどの系列企業でも販売されているかもしれません。



オムニ7にも本体価格93円(税込価格100円ジャスト)と掲載されているように安売り用のカップ麺で、いわゆる格安PBカップ麺に位置するオープン価格の廉価版(れんかばん)商品に近い立ち位置なんですけど、爽やかな色使いの春らしいパッケージに「全粒粉」「柚子」といったキーワードから、男性ユーザーよりも女性ユーザーを意識しているような雰囲気です。

今回のカップ麺はセブン&アイグループとサンヨー食品の共同開発商品で、おそらく数量限定もしくは期間限定のスポット商品。サンヨー食品といわれたらピンとこないかもしれませんが、「サッポロ一番」と言い換えたらピンときますよね(※「サッポロ一番」はブランド名でメーカーの社名は「サンヨー食品株式会社」です)。

オムニ7の商品販売ページやセブンプレミアム向上委員会の商品・口コミ欄、そしてカップ麺のパッケージでもレタス約1個分相当* の食物繊維が摂れることがアピールされています。しかし、有名な話なので既知の方は多いかもしれませんが、レタス1個分の食物繊維なんて大したことありません(* レタス可食部215gを約1個分として換算)。

これは「レモン○個分のビタミンC」や「東京ドーム○個分」と同じ‥いや、東京ドームは規模が違うかもしれませんけどレモンやレタスに関しては “ビタミンCが多そう!!” とか “レッツ食物繊維♪” みたいな(?)完全にイメージの問題で、レタスの食物繊維は結球葉100g中たったの1.1gしかありません。



今回のカップ麺に含まれている食物繊維は4.7g、レタス1玉あたりの平均重量は300〜500gなので、セブンプレミアムの場合ちょっと謙遜した換算値となっているのですが、たとえば昨年に発売されていた「セブンプレミアム 野菜たくさんタンメン」やセブンイレブンのコンビニおにぎりなど、基本的にセブンプレミアムの食物繊維推し製品はレタス1個分=215g換算です。

つまり食物繊維4.7g=レタス2個分? まぁ多い分には問題ないでしょうw しかし、原材料名を確認すると「スープ」の原材料に「食物繊維」と書いてあったので、スープまで飲み干したら食物繊維4.7g摂取可能ということですね。

開封

別添の小袋はフタの上にもカップの中にも入っていないので、外装フィルムを剥がしてフタを半分あけたら熱湯を注ぐだけの簡単調理。鮮やかな花形かまぼことネギ、意外と多かった味付鶏肉そぼろが出迎えてくれます。それに粉末的ではあるものの、お湯を注ぐ前から柚子の爽やかな香りが漂ってきました。



そして、ちょっと注目したいのが容器側面にある製品情報欄。基本的にセブンプレミアムのカップ麺は製造所固有記号(せいぞうしょこゆうきごう)を調べなくても製品の製造所(工場)が明記されているのですが、今回の「セブンプレミアム 全粒粉入り麺を使用した柚子塩ラーメン」には “製造所固有記号はカップ底面下段左に記載” と書いてあります。

そこに書いてある製造所固有記号は「A」となっているのですが、これは群馬県前橋市にあるサンヨー食品のグループ会社、「太平食品工業株式会社」(群馬県前橋市朝倉町555-4)を意味しています。あまり聞きなれないメーカーかもしれませんが、太平食品工業は長年サッポロ一番の製品開発部として尽力している企業なので、ご安心ください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 全粒粉入り麺を使用した柚子塩ラーメン
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社
内容量:67g(めん50g)
商品コード:4901734037163(JANコード)
規格サイズ:縦100mm×横100mm×高さ110mm

発売日:2019年03月18日(月)
実食日:2019年03月21日(木)
発売地域:7&iグループ系列スーパーマーケット限定
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:税込100円(配送料・支払手数料別)
希望小売価格:税別93円(オムニ7)

麺の種類:油揚げ麺(小麦全粒粉10%)
スタイル:タテ型レギュラーサイズ容器
容器材質:紙
湯量目安:330ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:-(小袋なし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん〔小麦粉(小麦全粒粉10%)(国内製造)、植物油脂、食塩、粉末卵〕、スープ〔糖類、食塩、食物繊維、チキンエキス、魚介エキス(魚介類)、香辛料、ユズパウダー、かつお節粉末、しょうゆ、植物油脂、椎茸エキス、発酵調味料〕、かやく(味付鶏肉そぼろ、かまぼこ、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、香料、かんすい、クチナシ色素、微粒二酸化ケイ素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、ベニコウジ色素、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・魚介エキス(魚介類)を含む)
【本品に含まれているアレルギー物質】卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉(特定原材料及びそれに準ずるものを表示)※魚介エキスを使用しているため「魚介類」が含まれます。

実食開始

さて、全粒粉入り麺ということで原材料名にも「小麦全粒粉」と書いてありますが、原材料の小麦粉に占める割合の10%使用されているようです。全粒粉とは、お米に例えると玄米のようなもので、通常の真っ白な小麦粉が小麦の胚乳という部分のみを使用しているのに対し、全粒粉は表皮や胚芽など丸ごと粉にした茶色い小麦粉のこと。

実際のラーメン店でも全粒粉入りの自家製麺を使用している店は多く、日清食品や寿がきや食品、サンヨー食品など、カップ麺(主にカップラーメン)でも全粒粉入りノンフライ麺が採用されることが多くなってきたのですが、油揚げ麺(フライ麺)に全粒粉を練り込んでいるのは日清食品(AFURI等)とサンヨー食品(金色不如帰やサッポロ一番グリーンプレミアム等)くらいかもしれません。



今回は熱湯を注ぐだけでOKなので、指定の3分待ったら完成です。油揚げ麺特有の香りも並行していますが、調理前と比較して柚子の爽やかな香りが際立ち、また花形かまぼこの華やかな見た目もいいですね。それでは、全粒粉入り麺と柚子の風味に注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(67g)当たり

熱  量:287kcal(カロリー)
たん白質:7.4g
脂  質:11.5g
炭水化物:40.8g
(糖  質:36.1g)
(食物繊維:4.7g)
食塩相当量:4.8g
(めん・かやく:1.5g)
   (スープ:3.3g)
ビタミンB1:0.27mg
ビタミンB2:0.45mg
カルシウム:197mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

小麦全粒粉を使用した中細麺は、張りとつるみ、歯切れのあり、

(出典:セブンプレミアム向上委員会「トップページ > 商品・口コミ > 主食類 > 麺類 > 麺類 > 柚子塩ラーメン 67g」)

加水率の低い中細ちぢれ麺

熱湯3分ジャストでフタを開けて、軽くかき混ぜてから撮影前に食感を確認してみたところ、プリッと軽快な歯切れの良さが印象的で、早くも柔らかい食感。けれども “伸びて頼りないなぁ‥” みたいな食感ではなく、いい意味で軽いというか、量も50gと多くないのでサクッと軽食感覚で食べられる軽さです。

それだけにガッツリした食べ応えは得られませんが、おにぎり1個とカップ麺ひとつ、みたいなシチュエーションにはピッタリですね。それに同社が製造している「和ラー」のようなノンフライ麺に見紛うほど精巧な作りではありませんし、油揚げ麺特有の風味や香ばしさも主張してきますが、まったく暴力的ではありません。



むしろ “カップラーメンたべてるなぁ‥” という独特のスナック的な魅力が適度に楽しめる程よいインスタント感だと思うので、カップ麺のヘビーユーザーではない女性の方でも食べやすいと思います。全粒粉の芳ばしさや小麦の芳醇な風味よりも油揚げ麺の芳ばしさが優勢ではあるものの、ネギを避けながら麺だけ噛むと練り込まれた全粒粉のプチッとした粒感が楽しめますし、今回の柚子香る優しい塩スープに穏やかな低加水麺は相性ばっちりと素直に思えた取り合わせでした。

スープ

ホタテの旨みと柚子のさわやかな香りのきいたスープが絡む柚子風味の塩ラーメン

(出典:セブンプレミアム向上委員会「トップページ > 商品・口コミ > 主食類 > 麺類 > 麺類 > 柚子塩ラーメン 67g」)

新鮮味はないけど侮れない

これって前にも食べたことがあるような‥ないような‥‥いや、まったく商品名とかは思い出せないんだけど、たしか前にも‥みたいなw スーパーのPBカップ麺で柚子しお系タテ型レギュラーサイズ税込100円前後の期間限定商品が出たらコレ! みたいな安定感で、うどんとか素麺でも違和感なくマッチしそうな和風テイストの柚子塩スープです。

しかし、鶏骨ではなく丸鶏を炊いたようなブイヨン系の旨味を中心に横広がりのホタテは膨よかで、幅のある鰹の旨味にシャープな煮干のアクセントを重ねた魚介の旨味にも隙はなく、さらに椎茸(グアニル酸)を加えて旨味の相乗効果を図るなど、きちんとラーメンのスープとしても成立する複雑なフレームワーク。しかし、味にバラツキはありません。

先ほど「めん」の項目で優しいと書きましたが、それなりにキリッと塩気も効いていて、油揚げ麺のコクが野暮ったくならないように塩が全体の旨味を統率。柚子は酸味こそ控えめではあるものの、香りは背筋が伸びていて凛と爽やか。なにかが突出しているわけではありませんが、鶏や魚介(ホタテ,かつお,煮干)、柚子、椎茸など、それぞれの旨味が自己主張しながらも共存してる、これで税込100円なら上等ですよ。

かやく

具材には具材には彩りの良い花形のかまぼこと肉そぼろ、ねぎが入って、オフィスランチなどで手軽にお召し上がりいただけます。

(出典:セブンプレミアム向上委員会「トップページ > 商品・口コミ > 主食類 > 麺類 > 麺類 > 柚子塩ラーメン 67g」)

それぞれ小さいけど寂しくない

肉そぼろは鶏肉で、生姜と香辛料が効いたスパイシーな味付けで存在感があり、けっこう肉質もリアルな食感。鶏肉特有のネガティブな癖は抑えられ、もちろん大豆たん白加工品(偽肉 – フェイクミート)のような不自然さもありません。チキンベースのスープとも相性良好ですし、けっこう量も多めに入っていて侮れない満足感。

春の訪れを思わせる可愛らしい花形かまぼこのピンクがネギの緑に映えていて、全体の彩も悪くありません。ここに柚子皮が入っていたらサイコーだったんですけど、忘れちゃいけない今回のカップ麺は税込100円。それぞれ柚子の香りを邪魔するような具材ではありませんし、過不足のない取り合わせでした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

もちろん税込100円という販売価格を加味しての評価ですが、きちんとテーマの柚子が香り、麺にも全粒粉が練り込まれているコストパフォーマンスの高い一杯だったので、総評は★5(当ブログでいうところの上出来)即決でした。極端に何かが突き抜けているわけではありませんが、基礎クオリティの高い値段以上の仕上がりです。

セブンプレミアム向上委員会のアピールポイントにも “オフィスランチなどで手軽にお召し上がりいただけます” とありましたが、職場で休憩時間にサクッと食べるのにもちょうどいいサイズかと思いますし、普段あまりカップ麺に慣れていない女性の方でも食べやすそうな仕上がりだったので、個人購入はもちろん社内のストック用カップ麺としての需要も高そうですね。

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