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焼豚ラーメン【推し】シリーズ第3弾「こってり豚骨推し」推しポイントは “こってり濃厚” あふれる豚骨の旨味!!

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サンポー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年10月11日(月)新発売、サンポー食品のカップ麺「焼豚ラーメン こってり豚骨推し」の実食レビューです。

まさかの本家超え!? サンポー食品の絶対的エース「焼豚ラーメン」の「推し」シリーズ第3弾は濃厚豚骨ラーメン好きに捧げる一杯を展開!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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焼豚ラーメン こってり豚骨推し

サンポー食品(SANPO FOODS Co.,Ltd.)とは、佐賀県三養基郡基山町に本社・工場を置く即席めん(カップめん、棒状ラーメン)及び乾めんのメーカーで、1921年(大正10年)1月に創業した「米穀卸大石商店」が前身。当初は米卸業からスタートしましたが、1949年(昭和24年)6月に麺事業の「株式会社旭製粉製麺所」を設立し、即席めん企業としての礎を築きました。

イメージキャラクターの名前は「ヤカンちゃん」

その後、1959年(昭和34年)4月に棒ラーメンの元祖「三宝(みたから)ラーメン」を発売するのですが、顧客の間では三宝(さんぽう)の呼び名で親しまれたことを受け、1965年(昭和40年)12月に社名を現「サンポー食品株式会社」に改称。以来、1978年(昭和53年)8月発売の「焼豚(やきぶた)ラーメン」を筆頭に、九州を代表する即席めん企業として、九州の “うまい” をカタチにしています。

今回の新商品「焼豚ラーメン こってり豚骨推し」は、サンポー食品を代表する即席カップめん「焼豚ラーメン」が展開している「推し」シリーズ第3弾の新作で、とんこつ本来の旨みと香りが癖になる “こってりとした豚骨の味わいを推しとする” 濃厚なスープが特徴とのこと。

サンポー食品の公式ウェブサイト内にある「お知らせ」には “日夜豚骨ラーメンを研究しているサンポー食品の開発者が、豚骨特有の濃厚感や芳醇な香り、こってりとした炊き出し感など豚骨本来の美味しさにこだわりました。豚骨ラーメンの本場九州から、濃厚豚骨ラーメン好きに捧げる推しの一杯をお楽しみください。” と紹介されているため、サンポー食品のファンとしては期待せざるを得ない展開。

推しポイントは “こってり濃厚” あふれる豚骨の旨味!

焼豚ラーメンの「推し」シリーズとは、2021年(令和3年)2月22日に発売された「焼豚ラーメン 黒こしょう推し」に端を発する変わり種で、サンポー食品社員の家族が「焼豚ラーメン」に黒胡椒を入れたところ病み付きになり、それを再現する流れで商品化。香り高いインド産の粗びき黒胡椒と製法にこだわったパウダー状の黒胡椒をブレンドし、いつもよりピリッと刺激的なスープでデビューを飾ります。

続けて約2ヶ月後となる4月12日に「推し」シリーズ第2弾「焼豚ラーメン ペペロンチーノ味推し」を展開しているのですが、2020年(令和2年)4月13日に発売されて好評だった「焼豚ラーメン ペペロンチーノ味」(同年2月25日発売の「スパイシーインドカレー味」に続く「世界」シリーズ第2弾)の焼き直しだったので、純然たる新作ではありませんでした。

かくして今年の2月に始まったばかりの「推し」シリーズなのですが、はやくも年内に第3弾を市場に投下してきたことからも分かるように、サンポー食品の入れ込みようが伝わってくるシリーズ。しかも今回の “推しポイント” は “あふれる豚骨の旨味” ということで、サンポー食品の開発が長年の間、こだわり続けてきたところ。

豚骨が濃厚だった「焼豚ラーメン」といえば‥‥

濃厚な豚骨の旨味を特徴とする「焼豚ラーメン」といえば、直近だと2021年9月13日に築炉釜(ちろくがま)出しとんこつラーメン「名島亭」とコラボした「焼豚ラーメン×名島亭」を発売しており、スープの豚骨感については定番の “九州とんこつ味” を超えていたので、いつもの「焼豚ラーメン」との違いはもちろん、名島亭コラボのスープに匹敵するレベルなのかどうか、お手並み拝見と参りましょう。

開封

まずは3種類の小袋を取り出す

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」と「焼豚」に、後入れの「調味油」で合計3袋。いつもの「焼豚ラーメン」に入っている生タイプの紅生姜は別添されていませんが、ブランドのアイデンティティとなっているハート型の焼豚は健在で、粉末スープと調味油の量が多いのもサンポー食品らしいと思えるポイント。

通常の「焼豚ラーメン」と同じかな?

麺はオーソドックスなサイズに切り出された油揚げ麺で、湯戻し時間も熱湯3分と標準的。サンポー食品の工場では、麺を揚げる工程で使う食用油にラードを配合しているのが特徴で、お湯を入れる前の段階から独特の芳ばしい香りが漂ってきます。もちろん上品で繊細なノンフライ麺にも魅力を感じますけど、こういう昔ながらの油揚げ麺も末長く大切にしてほしいですよね。

メーカー希望小売価格は193円(税別)ということで、これについては通常の「焼豚ラーメン」と同じ値段。サンポー食品のカップ麺は、お膝元の九州を出ると入手困難な地域も多いため、売ってない地域も多いかと思いますが、オムニ7(イトーヨーカドーのネット通販サイト)で販売されていることを確認し、すぐさま捕獲しました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:焼豚ラーメン こってり豚骨推し
製造者:サンポー食品株式会社
製造所:本社工場(佐賀県三養基郡基山町長野230)
内容量:91g(めん65g)
商品コード:4901773101139(JAN)
発売日:2021年10月11日(月)
実食日:2021年10月23日(金)
発売地域:全国
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:138円(税込)
希望小売価格:193円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:340ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(粉末スープ・焼豚・調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(ポークエキス、豚脂、食塩、ポテトパウダー、しょうゆ、ねぎ、たん白加水分解物、植物油脂、ホエイパウダー(乳製品))、かやく(焼豚)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(キサンタン)、炭酸カルシウム、セルロース、乳化剤、かんすい、pH調整剤、カラメル色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、香料、(一部に小麦・乳成分・大豆・豚肉・ゼラチンを含む)※本品は、えびを使用した設備で製造しています。

実食開始

小袋をあける順番に注意

別添の小袋は「粉末スープ」と「焼豚」のみ先入れとなっているのですが、それぞれ順番が決まっていて、まず「焼豚」を麺の上にあけるのがポイント。次に「粉末スープ」の順にあけ、ゆっくりと内側の線まで熱湯を注ぎます。これは多めに入っている粉末スープを溶かすために必要な手順かつ他のカップ麺にも応用できるので、調理の際は意識してみてください。

なんか油膜がスゴいんですけど‥‥

内側の線まで熱湯を注いだら、フタの上に「調味油」の小袋をのせ、温めながら待つこと3分。時間になったら調味油を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。通常の「焼豚ラーメン」と比較して、やや麺の量は控えめなのですが、栄養成分表示を比較してみると、カロリーや脂質・カルシウムの値は「こってり豚骨推し」のほうが圧倒的に高く、香りの重みにも明らかな違いを感じる実食前。

2021年10月23日現在、オムニ7では売り切れとなっていたのですが、イトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマート店舗での取り扱いが多いようなので、販売店の参考にしてください。それでは、引き続き今回の “推しポイント” に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(91g)あたり
カロリー:450kcal
たん白質:9.7g
脂  質:23.9g
炭水化物:48.9g
食塩相当量:5.1g
(めん・かやく:1.8g)
   (スープ:3.3g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.28mg
カルシウム:360mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもと同じような雰囲気

5.0

丸刃で切り出された丸断面の油揚げ麺で、ちぢれは強く、加水率は低め。たとえば原材料名の表示は同じでも、スープに合わせて微妙に小麦の配合を変えてくることもあるサンポー食品なので、もしかすると微調整している可能性もありますが、いつもの「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」と比較して体感的に大きな違いはありません。

熱湯3分ジャストで食べごろ(時間は守ったほうが安全)

ほんのすこしコシを強めに感じたのですが、熱湯60秒の「焼豚ラーメン 長浜とんこつ」や熱湯2分の「高菜とんこつラーメン」に使われている細麺よりも細く、熱湯5分の「長崎ちゃんぽん」よりも細めのサイズで、中心部に残るコリッとした歯応えがクセになる感じ。いかにもカップラーメンらしいタイプの油揚げ麺になりますが、お店のラーメンでは楽しめない魅力が詰まっています。

前述のようにラードを使用した油で揚げているため、植物油脂100%の油揚げ麺よりも芳ばしい風味が強く、スープにも滲み出てくるのですが、それも想定した上での調味油と粉末スープ。合わせる豚骨エキスによっては、油揚げ麺ならではの風味が芳ばしさを高めてくれるメリットにもなりますし、後述するスープとの相性にも問題はなく、油揚げ麺ならではの魅力が素直に楽しめました。

スープ

濃厚の指標は “甘み”

5.0

たとえばポテトパウダーでザラついた舌触りを演出したり、増粘剤(キサンタン)で粘度を高めたり、ホエイパウダー(乳製品)で乳化感の底上げを図るなど、純度100%の豚骨スープではないのですが、鶏に由来する原料は不使用で、動物系は豚の一本勝負。

いつもの「九州とんこつ味」より重心の低いポークエキスを中心に、様々な部位の豚骨をブレンドして、癖を抑えながらも適度に骨っぽさは残しつつ、旨味だけを抽出したようなテイスト。その中でも特に印象的だったのは、まったりと口の中に広がって、その後も余韻として残る優しい甘味。いくらかポテトによる甘さもありますが、その甘さが “糖類や甘味料による演出ではない” というのがポイント。

こってりの指標は “オイル”

さらに、別添の「調味油」も量が多く、これを加えることで全体の “こってり感” がブースト。通常の「焼豚ラーメン」に別添されている調味油も多いのですが、それと比較して1.5倍ないし2倍ちかい量のオイルが入り、しかも豚脂を中心とする動物油脂が主成分。

こちらも一般的にネガティブとされる豚骨臭や獣臭は抑えてありますが、豚脂に由来する芳ばしさは残し、それが粉末スープで印象的だった甘みと絶妙に絡み合うフレームワーク。豚骨感でいえば「焼豚ラーメン×名島亭」のスープに劣るものの、こってり感は本家のスープ(九州とんこつ味)よりも圧倒的に強かったです。

かやく

シンプルでよい

5.0

粉末スープの中に青葱を同梱していましたが、歯触りの強い熱風乾燥の青葱だったので、これといった特別感もなく、ハート型の焼豚も使い回し。ただ、ハート型の焼豚については「焼豚ラーメン」のアイデンティティを表現する上で欠かせない存在で、お世辞にも分厚い焼豚とはいえないものの、そこには「心をこめて作りました」というサンポー食品の想いが込められています。

畳んで食べるとジューシーさアップ(けっこう味濃いめ)

いつもの「焼豚ラーメン」には必須といっても過言ではない紅生姜は別添されていませんが、今回はスープにおける豚骨の甘さが印象的だったので、酸味の強い生タイプの紅生姜を省いたのは正解だったかもしれません。

総評

5.0

豚骨の純度を高めたサンポー食品のカップラーメンといえば、イトーヨーカドー限定の「屋台仕込み風の豚骨ラーメン」やトライアル限定の「超濃厚豚骨ラーメン」といったPB(プライベートブランド)商品のコストパフォーマンスが凄まじく、豚骨の濃度についても「焼豚ラーメン×名島亭」のほうが高いと感じたのですが、それらと比較して “とんこつの甘味” が印象的だった「推し」シリーズ第3弾。

とろみの加減が人工的だったので、もうすこし粘度を下げながら、なおかつ鼻に抜ける骨っぽさを強めてほしい‥‥と、あいかわらず好き勝手に書いてますが、たっぷりの調味油はインパクト大。いつもの「焼豚ラーメン」とは一線を画す仕上がりだったので、どっちが好みか食べ比べてみるのも楽しいですよ【author・taka :a(大石敬之)】

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