【評価】焼豚ラーメンの “推し„ 第6弾「特製ラー油推し」で新たな魅力発信!!

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サンポー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年5月20日(月)新発売、サンポー食品のカップ麺「焼豚ラーメン 特製ラー油推し」(271円+税)の実食レビューです。

社員のアレンジレシピから着想「焼豚ラーメン」推しシリーズ第6弾は初のBIGカップ “白濁とんこつスープにラー油が映える„ 食べ応えバッチリの変わり種!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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焼豚ラーメン 特製ラー油推し

サンポー食品(SANPO FOODS Co.,Ltd.)とは、佐賀県三養基郡基山町に本社・工場を置き、即席めん(カップめん、棒状ラーメン)及び乾めんの製造販売を生業としているメーカーで、1921年(大正10年)1月創業の「米穀卸大石商店」にルーツを持つ100年企業。現在は “九州の「うまい」をカタチに„ をコンセプトに、たくさんの「想い」を込めた商品を作り続けています。

推しシリーズ第6弾は初のBIGカップ

今回の新商品「焼豚ラーメン 特製ラー油推し」は、サンポー食品に入社して12年の男性社員が実際に試していた「焼豚ラーメン」に “ラー油を入れて食べる„ アレンジレシピから着想を得て開発された一杯で、推しシリーズの第6弾。従来は一貫して標準どんぶり型の容器を使用していましたが、このシリーズでは初の大盛りバケツ型ということで、すこし趣向を変えてきました。

焼豚ラーメン(やきぶたらーめん)とは、1978年(昭和53年)8月の発売以来、サンポー食品が製造・販売を続けている即席カップめんで、現在は九州を代表するソウルフード的な存在としても認知されている、同社の絶対的エースといっても過言ではないロングセラー。

そのルーツは、とんこつラーメン発祥の地である久留米(くるめ)の美味しさを、たくさんの方に味わっていただきたいと開発された、1965年(昭和40年)発売の袋めん「サンポー軒」にあり、さらに “本場の美味しさを手軽に楽しんでもらいたい„ との「想い」から生まれたのが「焼豚ラーメン」で、ハート型の焼豚がチャームポイント。

ラー油推しのベースは「九州とんこつ味」

長年の試行錯誤を経て辿り着いた “10種の豚骨エキス„ を中心に、ガーリック、オニオン、ブラックペッパーなどのスパイスを絶妙にブレンドした、九州人のための「九州とんこつ味」を基本の味としつつ、それとは異なる魅力を備えた「長浜とんこつ」や「熊本とんこつ」「博多辛ダレとんこつ」なども展開しているのですが、そこからのスピンオフが「推し」シリーズ。

2021年(令和3年)2月22日発売の「黒こしょう推し」に始まり、第2弾「ペペロンチーノ推し」(2021年4月)、第3弾「こってり豚骨推し」(2021年10月)、第4弾「柚子胡椒推し」(2022年10月)、第5弾「こってり豚骨推し」(2022年11月)とコンスタントに続いていることから、人気のほどがうかがえます(※「こってり豚骨推し」はバージョンを変えて2度発売)。

かくしてシリーズ第6弾となった「特製ラー油推し」は、文字通り「焼豚ラーメン」にラー油をトッピングした商品なんですけれども、一筋縄では終わらせないのがサンポー食品。注目すべきはパッケージの「推しポイント」で、そこには “豚骨スープに合う特製ラー油使用„ との記載あり。

「特製ラー油推し」の推しポイント

市販のラー油を例に挙げると、植物油脂(ごま油、とうもろこし油、なたね油など)を主原料としている商品が多いので、サンポー食品お得意の豚脂をベースにした特製ラー油なのか、それとも他に特殊なギミックが備わっているのかどうか、そういった部分にも注目しながらレビューします。

開封

大盛りバケツ型では珍しい4袋構成

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「焼豚」と「粉末スープ」に、後入れ「調味油」と「あといれネギ」の合計4パックで、あいかわらず粉末スープの量が多いところがサンポー食品らしい構図。そして「調味油」の中身が “ほとんど凝固している„ つまりは動物油脂を主原料としているため、ここが特製たる所以。

パッと見は「焼豚ラーメン」だが‥‥

麺はラード配合の油で揚げたフライ麺で、調理前の麺重量は85gの大盛り仕様。その見た目についてはもちろん、原材料名の並びまで通常の「焼豚ラーメン」と完全に一致するのですが、大盛りバケツ型の容器に合わせる麺には少し秘密があるので、それについては後述します。

ちなみにメーカー希望小売価格は271円(税別)なので、2024年5月現在の即席カップめん業界における大盛りサイズ製品の標準ど真ん中。サンポー食品のカップラーメンは、こういった変わり種になると特に、お膝元の九州を出た途端にエンカウント率が低下するため、場合によっては入手困難な地域も出てきますが、それだけに本ページのレビューが参考になれば幸いです。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:焼豚ラーメン 特製ラー油推し
製造者:サンポー食品株式会社
製造所:本社工場(佐賀県三養基郡基山町長野230-1)
内容量:116g(めん85g)
商品コード:4901773102129(JAN)
発売日:2024年05月20日(月)
実食日:2024年05月29日(水)
発売地域:全国
小売価格:271円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:4袋(焼豚・粉末スープ・調味油・あといれネギ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(ポークエキス、豚脂、粉末油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス、ラー油、香辛料、デキストリン、ホエイパウダー、乳等を主要原料とする食品、ねぎ、たん白加水分解物、植物油脂、魚介エキス)、かやく(焼豚、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、pH調整剤、増粘剤(キサンタン)、かんすい、カラメル色素、乳化剤、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、酸味料、香料、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む)※本品は、えびを使用した設備で製造しています。

実食開始

焼豚、粉末スープの順に入れる

別添の小袋は「焼豚」と「粉末スープ」も先入れなのですが、ここで注意しておきたいのが「焼豚」と「粉末スープ」を入れる順番。サンポー食品のカップラーメンは粉末スープの量が多いので、スープを溶かすために「焼豚」を入れてから「粉末スープ」の順に空けるのがポイント。あとは粉末スープを溶かしながら、ゆっくりと熱湯を注ぎ——。

あといれネギの存在感よ

フタの上で「調味油」を温め、時間になったら「調味油」を入れて混ぜ合わせた後、仕上げに「あといれネギ」をトッピングしたら完成です。揚げ油に使われているラードとポークエキスの香り、それとハード型の焼豚は「焼豚ラーメン」らしいと思えるポイントになりますが、あといれネギとラー油はイレギュラーで個性的。

サンポー食品の公式ウェブサイトやパッケージにも辛さレベルなどの表示はなく、また刺激についての警告文なども記載されていませんが、念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(116g)あたり
カロリー:542kcal
たん白質:12.7g
脂  質:25.4g
炭水化物:65.7g
食塩相当量:7.4g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:5.1g)
カルシウム:236mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっと耐久性アップしてます

5.0

サンポー食品のカップラーメンに使われる油揚げ麺には、大きく分けて熱湯60秒、熱湯90秒、熱湯2分、熱湯3分、熱湯5分(ちゃんぽん、うどん)と複数のパターンがあり、もっとも標準的な熱湯3分の油揚げ麺は22番の切刃(溝巾1.4mm)で切り出され、加水率は低く、食べ始めのコリッとした歯応えと歯切れのよさが特徴的。

そして普遍的

それは変わり種の「特製ラー油推し」も例に漏れず、基本は「焼豚ラーメン」に忠実なのですが、麺の量が多いBIGサイズの製品は調理に必要な熱湯の量も多くなる、そのため結果的にレギュラーサイズのカップラーメンよりもスープの保温性が高くなるため、小麦の配合などを調整し、伸びるスピードを遅らせているのがポイント。

前述のようにテンプレは「焼豚ラーメン」なので、そこから逸脱しているわけではないけれど、レギュラーサイズよりも量が多いのに、たしかな耐久性の高さが実感できるハズ。風味については揚げ油に使用しているラードの芳ばしさが主張してくるので、いかにもカップラーメンらしいタイプにはなりますけど、それも含めて今回のスープに合っていました。

スープ

土台は豚骨の “まろやか„ な部分が印象的

5.0

たっぷり充填されている「粉末スープ」は、なるほど定番の「九州とんこつ味」にルーツを感じる味わいで、しかしながら香辛料のアクセントは比較的に抑えてあるような‥‥いや、単純に豚骨が濃いのかも。とろみは少し強めてあったのですが、同時に通常品よりも “まったりとしたポークエキスを多く配合している„ ようなイメージで、ぶっちゃけコッチのほうが好きかもしれないw

単なるラー油じゃない

続けて加える別添の「特製ラー油」からは、ごま油っぽい芳ばしさも感じるため、動物油脂100%ではない様子。しかし、植物油脂が主体のラー油とは違う、豚脂の風味とコクがスープに行き渡り、スープが深みを増すと同時に個性を表現。

ごま油との兼ね合いか、いつもの「焼豚ラーメン」に別添されている調味油よりも芳ばしさが強く、ポークエキスの存在感が増した「九州とんこつ味」との親和性も申し分ありませんでした。ちなみに辛さレベルは極めてピリ辛だったので、超絶苦手じゃなければ大丈夫。

かやく

熱風乾燥が功を奏した珍しいパターン

5.0

「心を込めて作りました」という想いがハート型に込められた焼豚は、だいぶ薄めにカットされているので、噛み応えには期待できないタイプになりますけど、やや濃いめの味付けで食べ応えに寄与。

ネギについては粉末スープの小袋にも同梱されていたことに加え、乾燥方法がFD(フリーズドライ)よりも加工感が強いAD(エアドライ)だったこともあり、邪魔になるのではないか‥‥などと、かなり懸念を抱いていたのですが、ADネギ特有の風味と特製ラー油の芳ばしさが異様に相性よくてw たっぷりの背脂顆粒とかも試してみたい気持ちになりましたけど、あといれネギいいですね、大正解。

総評

5.0

「焼豚ラーメン 特製ラー油推し」という商品名から、いつもの「九州とんこつ味」に、いわゆるラー油を別添しましたよー、くらいの味を想像していたのですが、なんのなんの。いつもの「焼豚ラーメン」に入っているコーンや紅生姜は不在なので、そこは寂しいポイントになりますが、豚脂をベースにした特製ラー油そのものからして個性的。

カップラーメンは「焼豚ラーメン」しか認めん! みたいな生粋のファンからすれば “いつもと違う„ 違和感を受け入れられるかどうか、そこがハードルになりそうですけど、たしかに「焼豚ラーメン」で、それなのに表情が一変している、そのギャップと新しい発見に価値が見出せる一杯でした。はたして第7弾も社員さんのアレンジレシピ発祥なのか、引き続き続編が楽しみです。【author・taka :a(大石敬之)】

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