どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2026年3月16日(月)新発売、サンポー食品のカップ麺「焼豚まぜそば」(236円+税)の実食レビューです。
九州とんこつカップめん “8年連続売上No.1„ の絶対王者が汁なしアレンジ!? サンポー食品の新定番を忖度なしで徹底解説! スープの重厚感は本家超え、なのに麺の仕様に異変が‥‥? ハート型の焼豚に愛を込めて、その実力を見定めてみた結果——。
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
焼豚まぜそば
焼豚(やきぶた)ラーメンとは、1978年(昭和53年)8月の発売以来、佐賀県三養基郡基山町のサンポー食品が製造・販売を続けている同社の主力商品で、現在は九州エリアにおいて “豚骨味カップめん8年連続売上No.1*„ の実績を誇る絶対王者。
*マーチャンダイジング・オンRDSスーパー九州ラーメンカップとんこつ(2018年~2025年の累計販売金額)

定番の「九州とんこつ味」「長浜とんこつ」「熊本とんこつ」を中心に、期間限定の「推しシリーズ」や「博多辛ダレとんこつ」などのスポット商品も積極的に展開していますが、今回の「焼豚まぜそば」は “焼豚ラーメン生まれの新定番„ として開発された汁なしカップ麺。サンポー食品はカップラーメン、棒状ラーメンを主力としているため、湯切りタイプのイメージは皆無に等しいかと思いますが、その始まりは38年も前に遡ります。
1988年(昭和63年)吉日、同社初となるカップ入りの「やきそば」を市場に投下。以降、1992年(平成4年)3月23日に「ヤキブタヤキソバプータロー(POOTAROU)」、2000年(平成12年)3月21日に「ヤカンちゃん焼そば」、2005年(平成17年)及び2006年(平成18年)に「焼豚ヤキソバ 九州とんこつ味」を発売している業績の持ち主。
また同社が展開していた標準どんぶり型の汁なしカップ麺といえば、2015年(平成27年)3月23日発売の「湯切りなし!まぜてとろ~り やわらか皿うどん」及び「同 カレーまぜそば」並びにIYグループ限定の湯切りなしシリーズ「汁なし激辛まぜそば」「汁なしチーズまぜそば」「汁なしカレーまぜそば」「汁なし塩レモンまぜそば」(2018〜2020年)などもありましたが、湯切りタイプの新作が出るのは20年ぶりです。

従来の「プータロー」や「焼豚ヤキソバ」などには、湯切り時に “だばあ„ のリスクが拭えない、被せフタ(嵌合蓋:かんごうぶた)式の四角い容器を採用していました。しかし、時は令和。今回は定番の「焼豚ラーメン」と同じ2ピース構造(シールフタ)の標準どんぶり型で、開封口の反対側に湯切り口を搭載した現代版にアップデート。

めんは “歯切れが良く、スープの絡みが良い湯切り専用の中細めん„ を採用しているため、いつもの「焼豚ラーメン」とは仕様が異なり、添付調味料も “厳選した豚骨エキスをベースに粗挽きとパウダー状の2種の黒こしょうでアクセントを加えた、まぜそば専用の豚骨スープ„ を別添とのこと。しかし、ハート型の “焼豚„ や “生タイプの紅生姜„ などの「焼豚ラーメン」を象徴するアイデンティティは失っていません。
そして、先に触れたように「豚骨まぜそば」はテスト的な販売ではなく、通年販売の新レギュラー。福岡・佐賀・熊本・鹿児島・広島エリアでは、お馴染みのCMソングを「焼豚まぜそば」用にアレンジした15秒の新CMを放映し、XとInstagramでも「焼豚まぜそば」本体及び同商品を模したキーホルダーが当たるキャンペーンを実施。
サンポー食品の新作は基本、お膝元である九州に集中するため、売ってない問題に悩まされる地域も少なくありません。しかし、2026年4月16日までの期間中、ドンキホーテ・アピタ・ピアゴなどの店舗を対象に『新商品と焼豚ラーメンを買って九州のとんこつラーメンを当てよう!キャンペーン』実施という強力なバフが一時的にかかっているため、しばらく全国的にエンカウントする率が高まっています。
開封

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「焼豚」に、後入れ「調味油」「粉末スープ」「紅しょうが」の組み合わせで、まさに本家「焼豚ラーメン」を彷彿とさせるラインナップ。フタは湯切り口付きの二重構造なので、いつもより厚みがあります。それにしても疲れてるときに作ったら粉末スープを先入れしそうですよねコレw(※実際、脊髄反射で先入れしそうになったのはここだけの話)

麺はラード配合の油で揚げたフライ麺で、お湯を注ぐ前から独特の芳ばしさが漂ってくる「焼豚ラーメン」と遜色ないファーストインプレッション。ただ、前述のように「焼豚まぜそば」には “専用の中細めん„ を採用しています。念のため原材料名を比較してみたところ「焼豚ラーメン」とは異なる配合だったので、この仕上がりも見どころのひとつ。
ちなみにメーカー希望小売価格は236円(税別)に設定されているため、大盛りサイズを除く定番の「焼豚ラーメン」各商品と同じ値段。数ヶ月後にはエンカウント率が低下しているおそれもありますが、今回の新作は通年販売かつ販売店に特別な制限がないNB(ナショナルブランド)商品なので、普段から「焼豚ラーメン」を常備している店舗なら比較的に継続販売の確率が高く、物産品などでも頻繁に見かけるようになるかもしれません。
製品詳細情報・購入価格等
| 製品名:焼豚まぜそば 製造者:サンポー食品株式会社 製造所:本社工場(佐賀県三養基郡基山町大字長野230) 内容量:90g(めん70g) 商品コード:4901773103034(JAN) |
| 発売日:2026年3月16日(月) 実食日:2026年3月22日(日) 発売地域:全国 小売価格:236円(税別) |
| 麺の種類:油揚げ麺 スタイル:標準どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:320ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:4袋(焼豚・あといれ粉末スープ・調味油・紅しょうが) |
原材料名とアレルギー表示
| 【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩)、スープ(豚脂、糖類、ポークエキス、食塩、しょうゆ、香辛料、ねぎ、植物油脂)、かやく(焼豚、紅しょうが)/ 調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、乳化剤、かんすい、酸味料、カラメル色素、クチナシ色素、紅麹色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む) |
実食開始

先入れの小袋は「焼豚」のみで、面積や厚みなども「焼豚ラーメン」と完全に一致。汁なしカップ麺に使われる肉具材といえば、混ぜやすさに配慮して小さく刻むケースが業界の常識となっているため、ここまで面積が広い焼豚の搭載は激レアです。ただ、案の定というか少し混ぜにくいですねw 焼豚は湯切り後に剥がしたフタの裏にでも避難させ、添付調味料を混ぜ終えてから容器に戻すのがベストやも。

それから四角い汁なし用のカップと違い底がフラットではないので、ちょっと混ぜ方に工夫が必要なのと、添付調味料を入れる順番。容器側面の作り方にも湯切り後に「調味油」を入れてから「粉末スープ」の順に入れて混ぜることが推奨されているため、調理の際は留意してください。さて、なんかちょっとシュールな感じに仕上がってますがw 動物油脂と豚骨エキスの存在感は「焼豚ラーメン」を超える勢い。
正直、めちゃくちゃ好みの香りだったので、けっこうテンションあがっちゃってる現在なんですけれども、冷静に。ここから先は「めん」「スープ」「かやく」の項目に分けて商品の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
| 栄養成分表示:1食(90g)あたり |
| カロリー:465kcal たん白質:8.1g 脂 質:28.8g 炭水化物:43.4g 食塩相当量:2.8g カルシウム:137mg |
| ※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん


どしたん調子悪い?
公式が開示している切刃番手(30mm幅の麺帯から切り出される本数を表すJIS規格)は22番(溝巾 約1.4mm)なので、いつもの「焼豚ラーメン」と同じサイズ。先述のようにラードの香りも健在ですが、原材料名を見比べてみると「焼豚まぜそば」専用の油揚げ麺には “植物たん白„ が配合されていません。

それ以外は「焼豚ラーメン」と共通なので、きちんとサンポー食品らしい魅力は備わっているけれど、油揚げ麺やノンフライ麺に配合される植物たん白は、食感や歯応えの向上だったり、伸びやすさの抑制だったり、保水力を高める効果だったり、そういった役割を担っています。つまり、それが省かれているということは、端的にいうと比較的に伸びやすく、柔らかめに仕上がる傾向があるわけで、体感的にもしかり。
「焼豚ラーメン」と同じサイズ、同じ湯戻し時間なのに、食べ始めからコシは弱く、独特のコリッとした歯応えはどこへやら。また汁なしカップ麺の麺重量(湯戻し前)は標準90gなのに対し、今回は70gと少ないので、だいぶ軽めに感じます。これはこれと割り切れば、さくっと食べられる手軽さとジャンクさをポジティブに捉えられなくもないけれど、サンポー食品の実力を思うとクオリティの低さが否めません。
スープ


豚脂とポークエキスがガチすぎる
まず驚いたのが「調味油」の勢いで、定番の「焼豚ラーメン」に別添されているオイルよりも荒々しく、直近にレビューした商品を引き合いに出すと「石田一龍監修 濃厚豚骨ラーメン」に似た芳ばしさ。量についても申し分なく、本場の豚骨ラーメンを思わせる臨場感を漂わせ、なおかつ「まぜそば」らしいジャンクさの演出にも寄与。

「あといれ粉末スープ」に使われているポークエキスもサンポー食品らしく、それでいてワイルドな選別で、汁なしなのに炊き出し感のあるテイスト。黒胡椒の清涼感は「焼豚ラーメン」よりも強めに効かせてあるけれど、それ以上に豚骨の密度が高く、濃厚さは本家超え。いきなりホームランを狙えるスポット商品と違い、飽きのこない安定したヒットが求められる定番商品という枠組みにおいて、よくここまで振り切ったなと感心しました。
かやく


最新作なのに抜群の安心感
ハート型の焼豚、乾燥ねぎ、生タイプの紅生姜すべて「焼豚ラーメン」と共通の具材なので、違いはコーンが入っていないことくらい。そのためブランドのアイデンティティは色濃く、豚脂の迫力とポークエキスの選別と配合がガチすぎたスープに紅生姜のキレが絶妙にマッチ。

ちなみに「焼豚ラーメン」の焼豚がハート型なのは、サンポー食品の “心を込めてつくりました„ という想いが由来。専属の職人でも雇ってんのかってくらいペラペラですが、しっかり濃いめの味付けなので、なかなかの満足感が得られます。ただ、慎重に混ぜないとハートブレイクしてしまうのでw やはり添付調味料を混ぜる前に避難させておくのがベスト。
総評
焼豚ラーメン生まれの豚骨まぜそばということで、だいぶ本家に寄っているのかと思いきや、なんのなんの。豚脂の迫力とポークエキスの密度は本家を超えているため、個人的な感想を述べるとスープの作りは「焼豚ラーメン」よりも好きでした。それだけに、油揚げ麺の頼りなさが浮き彫りになっていたのが残念なポイント。なんで植物たん白を省いちゃったんだろう‥‥。
頼りなさがジャンクさの向上に貢献している、そのように捉えられなくもないけれど、調味油と粉末スープの本気度が凄まじい分、麺の弱さが浮き彫りになっている印象を受けました。とはいえ通年販売の新レギュラー、これから定期的に改良を重ねていくでしょうし、汁なし系の期間限定フレーバーも展開してくる可能性が高いので、今後に期待を込めての評価です。【author・taka :a(大石敬之)】


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