どうも、taka :aです。
本日の一杯は、まるか食品監修「焼きペヤングメーカー」を使い、日清食品のカップ麺「日清のどん兵衛」を焼いてみた「焼きどん兵衛」の検証・実食レビューです。
ライソンのペヤング専用ホットプレート「焼きペヤングメーカー」で「日清のどん兵衛」を焼いたらどうなるのか——
作り方や調理時間、実際に食べてみた感想を紹介し、カップ麺としての総合力‥‥ではなく単純に「あり」か「なし」か判定しますw お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
焼きペヤングメーカーで「どん兵衛」を焼く
「焼きペヤングメーカー」とは、まるか食品の定番カップ焼そば「ペヤング ソースやきそば」をもっと美味しく食べるために開発された本家公認の専用ホットプレートで、開発・発案者は大阪で家電や雑貨を中心に商品を企画販売している「ライソン株式会社(LITHON)」の横山優太さん。
横山さん自身もペヤングが大好きと公言しているのですが、カップ焼そばに対して「焼きそば」なのに焼いてない」という永遠の矛盾に疑問を抱いていたらしく、それを解消するために「焼きペヤングメーカー」の企画を発足。まるか食品の「どんなことでも挑戦しろ」という社風の後押しもあり、その提案は快く承諾を得たそうです。
「ペヤング リアルBIGやきそば(3食入)」や「ペヤング ペヨング 食べ比べスーパーロングBOX」などのBOXタイプ(アミューズメント施設専用)、また通常サイズと比較して7倍の巨大ポテチ「ペヤング ポテトチップス SUPER BIG(420g)」など、まるか食品の関連商品をライソンのグループ会社「株式会社ヨシナ」が以前から製造している太いパイプがあったので、そんな経緯も手伝ったのでしょう。
開発前は「Readyfor(レディフォー)」というクラウドファンディングサイトで2018年11月26日から出資者を募っていて、あっという間に当初の目標金額500,000円(50万円)をクリア。最終的に支援者総数1,701人・支援総額5,178,680円(517万8,680円)に達し、2019年1月15日(火)23:00にプロジェクトが成立。
最初は出資者へのリターンとして焼きペヤングメーカーの本体が配布される非売品でしたが、2019年4月第1週から「ドン・キホーテ」や「ヴィレッジヴァンガード」「家電量販店」などを主な販売店とし、店頭での一般発売がスタートしました。
「日清のどん兵衛」についてはセール期間での安売り中や有事による品薄状態などで一時的に売り切れた場合を除き、ほとんどスーパーやドラッグストアで見ない日はない和風カップ麺のトップブランド。なので詳しい解説は不要かと思いますが、実は2019年3月上旬に定番どん兵衛すべての「麺」と「粉末スープ」及び「液体つゆ」がリニューアルしています。
ひっそりと行われた3月上旬のリニューアルはマイナーチェンジだったので、日清食品からの大々的な発表はありませんでしたが、「日清のどん兵衛うどん」シリーズの麺には新たに「昆布エキス」と「糖類」が練り込まれ、「日清のどん兵衛そば」シリーズの麺には「かつお節粉末」と「糖類」を新たに配合。どちらの粉末スープも西日本仕様はリニューアル前より甘くなり、麺の耐久性も向上しました。
「焼きペヤングメーカー」の販売店は、店頭販売だとヴィレヴァンやドンキの他に「ヤマダ電機」や「ヨドバシカメラ」など、また2019年5月1日からネット通販サイトの「Amazon」や「楽天市場」「Yahooショッピング」「ヤマダモール(ヤマダウェブコム)」「ヨドバシ.com」などでも販売されていますが、適正価格は2,980円。
「焼きペヤングメーカーの使用感」については以前に詳しくレビューしているのですが、それを使って‥‥というか、どん兵衛の「うどん」を焼くこと自体そもそも初の試みなので、どうなるか楽しみです。
開封
マイナーチェンジ後の「どん兵衛」は別添の小袋「彩り七味付き粉末スープ」のパッケージが以前よりも簡素なデザインになっているのですが、汁ありカップ麺を汁なしアレンジする場合、粉末スープの量は「1/3〜それ以下」が適量なので、注意が必要です。しかも焼くと味が濃くなる傾向にあるため、最初にどさっと入れないように気をつけてください。
ちなみにホットプレートの使用感をレビューした時は「ペヤング 超大盛やきそば ハーフ&ハーフ激辛」を焼いたんですけど、焼きペヤングメーカーは通常サイズの約2倍「超大盛ペヤング」まで対応しています(※通常サイズの約4倍「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」には対応していません)。
ちなみに「日清焼そばU.F.O.」や「日清焼そばカップ」「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」「マルちゃん 俺の塩」なども焼いてみたのですが、袋麺の「日清焼そば」や「焼きチキンラーメン」も問題なく焼けたので、一般的なインスタント焼そばならカップでも袋でも、たいがい調理することが可能です。
カップ麺の製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清のどん兵衛 きつねうどん[西] 製造者:日清食品株式会社 製造所:静岡工場(製造所固有記号F) 内容量:95g(めん74g) 商品コード:4902105002674(JANコード) 規格サイズ:縦144mm×144横mm×高さ75mm 発売日:2019年03月上旬リニューアル |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい不使用・うどん) スタイル:どんぶり型レギュラー・標準サイズ 容器材質:プラ(PS) 小袋構成:1袋(彩り七味付き粉末スープ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、昆布エキス、大豆食物繊維、糖類)、かやく(味付油揚げ、かまぼこ)、スープ(食塩、魚介調味料、粉末しょうゆ、魚粉、七味唐辛子、ねぎ、糖類、昆布粉末、昆布調味料)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(アラビアガム)、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、カラメル色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、パプリカ色素、香辛料抽出物、乳化剤、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、ベニコウジ色素、(一部に小麦・乳成分・ごま・さば・大豆・ゼラチンを含む) |
【アレルゲン情報】小麦・乳成分・さば・大豆・ごま・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載) |
実食開始
さて、夢の対面‥‥からが問題です。ペヤングメーカーには水量の目安線が引いてある専用のメモリキットが付属しているため、通常通り「ペヤングやきそば」を焼く場合に困ることはないのですが、うどんを焼く場合どのくらい水の量が必要なのだろう——しかも今回は熱湯5分の太麺かつ何気に忘れていたデカい油揚げ(きつね)の存在。
ちなみにレギュラーサイズのペヤング(めん90g)を焼く場合の適正水量は220ml、超大盛(めん180g)だと300mlと設計されているのですが、どん兵衛きつねうどん(めん74g)の必要なお湯の目安量は420ml‥‥よし、プラスきつね分も加味して「300ml」で試してみましょう(※これリアルタイムに書いてるんですけど失敗したら成功するまで挑戦します)。
本体のスイッチを入れてから300mlの水が沸騰するまでに必要な時間は約5分、沸騰したら麺と油揚げ、かまぼこを入れるのですが、「麺を逆さまにして」入れてみました。というのも汁ありカップ麺は構造上、麺の上部は密度が高く、逆に下は隙間が多くなっているので、焼くときは “上の面を下にして置く” のがいいかもしれません。
ここからの作り方はフライパンでインスタント焼そばを調理する要領で、1分くらい経ったら麺と油揚げを引っくり返し、ちょっと放置します。ここで麺を無理矢理ほぐそうとしたら調理不良の原因になってしまうので、給水が終わるまで見守るのが賢明。2分もすれば簡単に写真のようにほぐれたので、あとは軽く混ぜながら水分を飛ばしてください。
ある程度の水分が飛んでチリチリと音が鳴り出したら粉末スープを入れるのですが、とりあえず投入量は1/3よりも少ないかな‥‥くらい入れてみました。東日本限定の「液体つゆ仕上げ」だと調節が難しそうなので、粉末スープが扱いやすいと思います。
なんだか調理後は上品というか、こじんまり仕上がりましたね(笑)。
栄養成分表示:1食(95g)当たり
熱 量:419kcal(カロリー) |
参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:419kcal(めん・かやく:391kcal)(スープ:28kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
焼きどん兵衛 きつねうどん(1回目)
「1回目」という見出しで失敗感満載なんですけどw 麺は艶っぽくて透明感のある見た目に仕上がったのですが、やはり水の量が多かったようでモタッとしてます。というのもですね、思いのほか油揚げが水分を吸わなかったんですよ。想像では油揚げに水分を持ってかれて麺が硬くなるのでは‥‥などと危惧していたのですが、最初(1分後)に引っ繰り返してからプラス1分ちょっとで油揚げは吸水完了お腹いっぱい状態(笑)。
焼そばよりも麺から滲み出る小麦成分が多かったので、これもモタッとしてしまう原因ですね。ただ、「焼きペヤングメーカー」は焦げ付きにくいようにWフッ素樹脂加工が施されているので、そう簡単に焦げ付きません。ところどころ小麦成分がオブラート状に張り付いていましたが、すでに20回以上は使用している(しかもソーセージとか野菜も焼かされてきたw)ホットプレートでも大丈夫でした。
しかし、これでは完璧と言えません(美味しかったけど)。調理時間は沸騰までに5分、沸騰から9分の合計14分——でも実際は引っくり返してから5分くらいで麺の食感を確かめてみたところ問題なし。また、油揚げから滲み出てくる味付けが麺に染み込んで “粉末スープ約1/3でも味が濃かった” のでリベンジです(いま気付いたけど彩り七味も入れ忘れてるし‥)。
焼きどん兵衛 きつねうどん(リベンジ)
1回目は300mlで多かったので、今度は思いきって通常のペヤングを焼く時と同じ「220ml」まで減らしてみたのですが、沸騰まで2分30秒、麺と油揚げを入れてから1回目と同じように1分で麺と油揚げを引っくり返し、4分ほど経過してから(水分が無くなってきた頃に)粉末スープを「1/4〜1/5」くらい入れて、 “素早く箸で麺を混ぜ続けながら” 焼き付けてジャスト10分!
焼き過ぎると部分的にパキッとするかもしれませんが、麺1本ずつ独立していて驚くほどベタッとしません。ただし、調理の際は火傷に注意しながら “ちょっと台を傾ける” のが美味しく作るポイント。私は右利きなので2回目は麺が右に位置しているのですが、利き手と反対側で油揚げサイドを起こし、ほんのちょっとだけ傾けて麺に熱湯を仕向けます。
そうこうしていると油揚げにイイ感じの焼き目が付いていたんですけどw 10分そこらで真っ黒には焦げません。ふっくらジューシーな食感ではなくなってしまいましたが、逆に立ち食い蕎麦屋とかでペンッ‥と乗ってる揚げっぽくてリアルでしたw それから焼いた後の味(つゆ)は塩気が強めに、そして甘さは控えめになるため粉末スープの量は1/4〜1/5、それより少なくてもいいでしょう。
味が薄い分には後から調節できるので、粉末スープの投入量には注意してください(※思いのほか味が濃くなります)。油揚げの味も輪郭が増していましたが、特別に塩辛くなることはありませんでした。また、しっとり・もっちりとした多加水うどんが食べたい場合は水の量を240〜250mlくらいに増やすとベストです。
焼きどん兵衛 天ぷら焼き蕎麦
もともと「きつねうどん」だけを焼く予定でしたが、以前に「どん兵衛(天ぷらそば・鴨だしそば)」と「マルちゃん 緑のたぬき天そば」をフライパンで焼いて記事にした時、私の焼き方が下手だったのか何度やってもベチャッとなってしまったので、じゃぁ試しにと焼きペヤングメーカーで焼いてみたところ驚きのベタつき皆無! すごいぞペヤングメーカー、もはやカップ焼き蕎麦メーカーと言っても過言ではない。
蕎麦の1本ずつにハリがあり、そば粉の香りも汁あり以上に楽しめて、コシと弾力もアップ。フライパンで調理した時の苦労はなんだったんだ‥‥ってくらい、驚くほど簡単に焼けました。水の量は220mlで、調理時間は沸騰までの時間を入れて8分弱、ちなみに「粉末スープは不使用」です。
というのも麺に下味が施されているのと揚げ玉の代わりに砕いて入れた天ぷらの味があったので、味付けなしでも充分でした。もちろん薄いと感じたら粉末スープの量で調節できますし、なんだか家で「瓦そば」(かわらそば – 山口県下関市豊浦町発祥の麺料理)やってるみたいで楽しかったですよ。
まとめ
今回は「日清のどん兵衛 きつねうどん」と「日清のどん兵衛 天ぷらそば」を「焼きペヤングメーカー」で焼く、という異種格闘技戦みたいな企画でしたが、正直このペヤングメーカーはペヤングを焼くだけでは勿体ないです。特に “焼き蕎麦” は驚くほど簡単かつベストコンディションな状態に仕上がったので、「ペヤング 和風焼き蕎麦」が好きだった方も知らない方にもオススメ。
他にも加工肉や野菜など、だいたいの鉄板料理はこなしてくれる焼きペヤングメーカーですが、「プレートが本体から外れない」のと「温度調節はできない」欠点もあるので(カップ麺を焼くには絶妙な温度ですけど「お好み焼き」や「もんじゃ焼き」は難しい)、もし購入を検討中の方は注意してください。今回は和風カップ麺を焼きましたが、『焼きカップヌードル』とかも面白そうですね。