どうも、taka :aです。
本日の一杯は、サンヨー食品のカップ麺、「サッポロ一番 和ラー 北海道 かにすき風」のアレンジ実食レビューです。
メーカー公認のカップ麺アレンジレシピ、「おにぎり雑炊」おすすめランキング(サンヨー食品調べ)トップ3すべて試してみました。
実際に食べてみた感想や調理のポイント、作り方などを紹介し、おにぎりとカップ麺のベストカップルを判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
和ラー×おにぎり雑炊アレンジ 北海道篇
「おにぎり雑炊」とは、サッポロ一番ことサンヨー食品が提唱しているカップ麺のアレンジレシピで、おにぎり片手に和ラーを食べても美味しいけれど、麺を食べたあとのスープに入れると “さらに” おいしいと話題になっています。「博多 鶏の水炊き風」のメーカーおすすめトップ3は1つ前の記事で試してるので、今回は「北海道 かにすき風」おにぎり雑炊にトライ。
「和ラー」とは、普段あまり気に留めないことに気付いた時、さらに深く知ることで思わぬ発見や感動を得られる体験がある、そんな気持ちを大切に国内の様々な地域で親しまれている “ご当地” ならではの味わいに着目し、 “和” の味にこだわっている「新! 郷土料理ラーメン」ブランドです。現行のラインナップは、「博多 鶏の水炊き風(しお)」「三重 伊勢海老汁(みそ)」「北海道 かにすき風(しょうゆ)」の3品。
基本的に3品構成で、2017年3月21日(シリーズ第2弾)にも「北海道根室 かにの鉄砲汁風」という「北海道」と「かに」をテーマにした和ラーがあったんですけど、そちらは2017年10月2日(シリーズ第3弾)の入れ替え時に廃盤となりました。しかし、2018年10月15日(月)発売のシリーズ第5弾として「北海道 かにすき風」がリリースされ、2019年1月現在のレギュラー商品となっています。
「北海道 かにすき風」には、スープ中のカニエキスに北海道産のズワイガニを使用し、その含有量としては少ないのですが、カニガラパウダーによる甲殻類特有の芳ばしさが強く、誰が食べても一見して明白にカニ。しかし、ほんのりカニミソ風の旨味が漂っていて、そこに北海道産ズワイガニの底力を感じました。
麺は油揚げ麺になるのですが、サンヨー食品が手掛ける油揚げ麺の中でも最高峰に位置する逸品で、メーカー希望小売価格が税別180円のカップ麺としては値段以上。実際、税込105円で手に入ることも珍しくありませんし、正直なところ同社が製造している希望小売価格200円オーバーの製品と比較しても、現段階で「和ラー」以上の油揚げ麺はないでしょう。
「和ラー」「カップスター」の両ブランドは “乃木坂(のぎざか)46 公認カップ麺” となっていて、CMや公式サイト内の特設ページなどでイメージキャラクターにメンバーを採用し、様々なキャンペーンやスペシャルコンテンツが企画されているのですが、2019年1月現在のフタ裏には乃木坂46メンバー8名のメッセージとサインがデザインされています。フタ裏だけでなく、フタ上のデザインも何パターンかありますね。
フタ裏デザインの参加メンバーは、秋元真夏さん、生田絵梨花さん、梅沢美波さん、衛藤美彩さん、大園桃子さん、高山一実さん、松村沙友理さん、与田祐希さんの計8名。誰のサインとメッセージがデザインされているかはランダムなので、開封するまでわかりません。それでは、メーカー調べによる「おにぎり食べ合わせ」の「おすすめランキング」を確認してみましょう。
おすすめランキングと製品情報の詳細
「自社調べ」ということで、おそらく社員の方が試されたのだと思うのですが、「北海道 かにすき風」のオススメおにぎり食べ合わせランキングは、1位「さけおにぎり」、2位「おかかおにぎり」、3位「とりめしおにぎり」となっています。かにすき風に鳥飯‥なんかこう、炊き込みご飯なのに焼き魚の秋刀魚も出てきたくらいリッチな組み合わですよね。それはさておき今回は手軽に購入できるコンビニおにぎり商品より、ローソンの「おにぎり屋」で3品そろえました。
「手巻おにぎり あらほぐし焼さけ」は、原料と製造工程の見直しを図り、鮭を粗ほぐしにすることで、より具材感が感じられるようになったとのこと。いつもローソンで見かける商品ですが、九州・沖縄地域のローソンでは取り扱いがないそうです。もしかすると別タイトルで、九州・沖縄地域限定の鮭おにぎりがあるのかもしれません(税込価格140円・カロリー171kcal・ナトリウム420mg)。
「手巻おにぎり かつお香るおかかづくし」はローソンの公式サイトに商品情報がなく、通常の「おかか」(税込価格110円)は定番ラインナップにあるのですが、そこには近畿・九州地域のローソンでは取り扱いがないと書かれていたので、近畿・九州地域の定番おかかなのだと思います(※筆者は兵庫県在住)。ちなみに今回のラインナップで、唯一の味付海苔使用商品です(税込価格120円・カロリー175kcal・ナトリウム590mg)。
鶏入りの炊き込みご飯系おにぎりということで最初は「おこわ米八監修 五目おこわおにぎり」を購入していたのですが、次に寄った店舗に新商品の「鶏五目おにぎり」を発見したので、そちらをチョイス。鶏肉(「阿波尾鶏」使用)・ごぼう・筍・にんじん・椎茸を混ぜ込んだ五目おにぎりです。英語で書いたら「Chicken rice」‥まぁそうだけどw ケチャップのイメージですよね(税込価格125円・カロリー186kcal・ナトリウム540mg)。
カップ麺の製品情報と購入価格
製品名:サッポロ一番 和ラー 北海道 かにすき風 販売者:サンヨー食品 製造所:群馬県(製造所固有記号[A]) 内容量:72g(めん58g) 発売日:2018年10月15日(月)新発売 JANコード:4901734035558 希望小売価格:180円(税抜) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:タテ型レギュラーサイズ 容器材質:紙 湯量目安:320ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:- |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵、チキンエキス)、スープ(食塩、デキストリン、たん白加水分解物、しょうゆ、カニガラパウダー、糖類、チキンエキス、昆布エキス、ホタテエキス、カニエキス、野菜エキス)、かやく(キャベツ、かに風味かまぼこ、かまぼこ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、香料、かんすい、クチナシ色素、レシチン、増粘多糖類、カラメル色素、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、ベニコウジ色素、(一部にえび・かに・小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
【アレルギー表示】えび・かに・小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉 |
実食開始
「和ラー」を食べるたびに絶賛べた褒めしている麺なんですけど、しなやかで密度の高い食感のストレート麺は、まるで油揚げ麺とは思えない洗練された逸品。 “コシがあり、湯のびが少なく密度感のあるなめらかな麺で、生麺にひけをとらない食感” というメーカーの解説も誇張ではありません。ただ、個人的には熱湯4分がベストだと感じています。
ところで先ほどフタ裏にメンバーのサインとコメントがデザインされていると書きましたが、サンヨー食品のフタは冗談抜きでビリッと破れやすいため、乃木坂46ファンの方やデザインが気になっている方は、かなり慎重に開封してください。フタ裏でキャンペーン告知を行なっている場合は特に致命的な被害を被ることもあるため、早急な改善が必要だと思います。マジで。
さて、麺を食べ終えたらアレンジ開始。作り方は「おにぎりを入れて」「しっかり混ぜるだけ」なので、ポイントはスープを飲み過ぎないこと、くらいでしょうか。雑炊に際して邪魔になる具材もないため、すこし残しておくとよいでしょう。ただ、タテ型レギュラーサイズでスープの食塩相当量3.5gという高さになるので、味が濃すぎないかどうかが不安なポイントです。
それでは、実際に食べてみましょう。まずは公式ランキング3位の「とりめしおにぎり」、次にランキング2位の「おかかおにぎり」、そしてランキング1位の「さけおにぎり」を解説し、具入おにぎりとスープの相性はいいのかどうか、どのように味が変化するのかに注目しつつ、最も美味しかった組み合わせを判定したいと思います。
1食(72g)当たり[おにぎり投入前]
カロリー:297kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:297kcal(めん・かやく:250kcal)(スープ:47kcal) |
第3位 和ラー北海道×とりめしおにぎり
鶏の旨みとごぼうの風味が加わり、味に深みが出ます。
(出典:サンヨー食品公式サイト内特設ページ「発見! 和ひるごはん」)
何の気なしに鶏五目おにぎりをチョイスしてきたのですが、メーカー曰く “ごぼうの風味” もポイントみたいです。原材料名を確認してみましたが、きちんと入っていました。おそらく「五目」系おにぎりなら鶏肉と牛蒡(ごぼう)は基本的に入っていると思うのですが、念の為にチェックしておきましょう。
もともと塩気の強いスープ+単体で味が成立する味付ご飯おにぎりなので、あとから熱湯を足したのですが(※めちゃくちゃ濃い味です)、鶏五目おにぎりの奥で鳴りを潜めていたカニがフワッ‥と起き上がりました。しかし、かにすきに対して鶏五目おにぎりの味付けが強すぎるので、おいしいのは美味しいけれど、スープを活かすという点に於いてはハンデありかもしれません。
ですが、なるほど牛蒡の風味はポイントで、具材としてサルベージするには小さすぎて難しかったんですけど、なかなか存在感ありますね。そこそこサイズの鶏肉や椎茸の旨味もコクに寄与していたのですが、食感として最も目立っていたのは鶏肉よりも筍(たけのこ)で、それこそメンマみたいな立ち位置でした。ラーメンのイメージが強すぎる具材だからなのか、これまで1度もメンマ入りの和ラーは出ていないので、ちょっと新鮮かもしれません。
第2位 和ラー北海道×おかかおにぎり
かつお節の風味と旨みが加わり、純和風の味わいに変化します。
(出典:サンヨー食品公式サイト内特設ページ「発見! 和ひるごはん」)
もともとベースのスープはラーメン用に調節してあるとはいえ最初から和風テイストなので、かつお節がなくても和風のイメージは確立されているのですが、おかか系おにぎりの影響力って凄まじいですね。実は前回記事の「和ラー博多」にも「おかかおにぎり」が3位にランクインしていましたが、もう入れた瞬間おかか帝国ですよ。
まるで己が権力を象徴するかの如くそびえ立つ “おかかピラミッド” を崩した途端、かにすき敢え無く四面楚歌。純和風というか純おかかテイストに仕上がるので、なんかもう土台は何味でもいいような気がする‥w いや、おいしいですよ。かなり塩気が強くて味も濃い目に仕上がるのですが、その怒濤なまでに押し寄せてくる鰹の旨味に強い魅力を感じる方は多いと思います。
ただ、これは全体に万遍なく鰹節を馴染ませた「おかかごはん」に加えて中心部にも「味付おかか」が仕込んである「おかかづくし」だからこその存在感かもしれません。さらに味付海苔ということで、ほんとにガツンと濃い味なんですけど、その中で光るゴマのアクセントが印象的な組み合わせでした。
第1位 和ラー北海道×さけおにぎり
カニの風味に鮭のコクが加わり、海鮮鍋風の味わいになります。
(出典:サンヨー食品公式サイト内特設ページ「発見! 和ひるごはん」)
さて、堂々のランキング1位に輝いた「さけおにぎり」ですが、「海鮮鍋風」がキーワードとなっています。北海道・鮭・鍋とくれば郷土料理の「石狩鍋」がパッと思い浮かんだりもしたんですけど、そのイメージでしょうか。やはりベースの塩気が強い分、ちょっと熱湯を足したい濃さになるのですが、トップスリーの中では最も印象がいいですね。
カニやホタテの旨味は下支えに徹することになるのですが、鮭の風味と喧嘩することなく、素直な気持ちで土台に徹してくれているような印象。それに思っていたよりも鮭の風味がカニに対して暴力的に接してこなかったこともあり、かにすきの後に楽しむ〆の雑炊1杯目は軽い塩で、2杯目く鮭でアレンジしてみました ←このイメージ。
お湯を足してから残り2,3口のところで石狩鍋のイメージを思い出し、ほんのちょっとバターを入れてみたらコクが増して美味しかったので、追加でバターちょい足しもオススメです。最初ちょっとフツーだなぁ‥という印象から違和感のなさに気が付き、後半じわじわ美味しい組み合わせでした。
まとめ
ランキング1位の「さけおにぎり」は思っていたよりも違和感なくて、むしろ美味しく頂けたのですが、「とりめしおにぎり(鶏五目)」と「おかか」については主張が強すぎるように感じました。せっかくスープの中に入れるわけなので、思わぬ相乗効果もしくはスープのカニを引き立てるようなバランスがよかったかな、というのが2位と3位に対する感想です。
北海道のイメージで「いくら」とか?(ちょっと高いシリーズの)などと思ったのですが、スープを活かすといえば我らが「塩むすび」(「新潟コシヒカリおにぎり 塩にぎり」ローソンおにぎり最安値:税込100円・カロリー198kcal)を投入してみたところ、なかなかキレのある雑炊に‥‥w
でも、さすがシンプルシズベストの塩むすびですね。原材料にはpH調整剤やグリシン、炭酸Mgなどの食品添加物が使用されているのですが、あとは「ご飯」「塩」のみ。これによって全体の食塩含有量は増えますけど、実は他のタネ入り及び味付おにぎりよりも塩気は控えめなんです。
実際にナトリウムの量は前述した3品と比較して半分程度の220mgですし、追加される味付け調味料も塩のみなので、土台のカニが消えません(これが大きい!)。「和ラー 博多 鶏の水炊き風」の雑炊アレンジでも感じたことなんですけど、やはり最終的には3周まわって「塩むすび」が “最強” かもしれません。