どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年9月8日(火)新発売のカップ麺、エースコック「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍&コーン11倍」の実食レビューです。
海藻の暴挙、再び‥‥セブン&アイ限定 “わかめ7倍+コーン11倍” わかめラーメン再降臨!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
わかめラーメン わかめ7倍&コーン11倍
わかめラーメンとは、1983年(昭和58年)6月に誕生したエースコックのロングセラーブランドで、当時のマーケティング部に与えられた “業績を牽引(けんいん)する力強いヒット商品を作る” という命題のもと発足。翌1984年(昭和59年)放送のテレビCMにて、石立鉄男さんの名台詞 “お前はどこのわかめじゃ?” とともにブレイクしました。
今回の新商品「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍&コーン11倍」は、大阪府吹田市に本社を置くエースコック株式会社と株式会社セブン-イレブン・ジャパンの共同開発商品で、セブンイレブンのセブン(seven – 7)とイレブン(eleven – 11)に因み、わかめとコーンが多すぎるため寸胴型の大きな容器を使用した、通常商品対比わかめ7倍・コーン11倍という規格外の代物。
元はと言えば、2018年6月11日に発売された「わかめラーメン」の発売35周年記念商品「EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ 35周年なのでわかめ3.5倍」及び「EDGE×わかめラーメン ごま・みそ 35周年なのでわかめ3.5倍」が発端で、驚き&やりすぎがコンセプトのEDGE(エッジ)シリーズとコラボした、わかめ3.5倍の「わかめラーメン」を展開。
それは大盛りカップ麺のパイオニア「スーパーカップ1.5倍」と同じサイズの容器(バケツ型)を使用した変わり種で、たかだか3.5倍と侮れない、もはや暴力的とも思える乾燥わかめの膨張率に度肝を抜かされたのですが、わかめ3.5倍の登場から3ヶ月後となる2018年9月11日——その倍量となる “わかめ7倍” の「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍」が全国のセブンイレブンに降臨。
「EDGE×わかめラーメン 35周年なのでわかめ3.5倍」は「スーパーカップ1.5倍」と同じ容器を使用していましたが、それよりも大きな寸胴型の大容量カップを採用し、とんでもない量の爆盛わかめラーメンを実現。乾燥わかめは通常商品と比較して7倍なのに、体感的には明らかに7倍以上のボリュームで、さすがに多すぎるとSNS上でクレームが入ったり、かと思えば逆に物足りないと “追いわかめ” する猛者が現れたり。
その後、2019年6月17日に「EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ 帰ってきたわかめ3.5倍」というタイトルで通常商品対比わかめ3.5倍バージョンを再販。同年9月9日にはセブン&アイ限定の「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍&コーン11倍」が現れ、わかめ7倍のボリュームを踏襲しつつ、二代目では新たにコーン11倍のコンセプトが追加されました。
2020年にも懲りずに「EDGE×わかめラーメン ごま・しょうゆ また帰ってきたわかめ3.5倍」というタイトルで、わかめ3.5倍バージョンを6月22日に再販し、今度はシリーズ初となる和風メニュー「EDGE×わかめラー油蕎麦 わかめ3.5倍」も同時にリリース。そして同年9月8日に「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍&コーン11倍」再販ということで、わかめ7倍は三代目となる今回。
これまで「わかめ7倍」をレビューする際は、2018年も2019年も通常の「わかめラーメン」と比較してきたので、前回発売品との違いに注目しつつ、今年は調理前の「EDGE×わかめラー油蕎麦 わかめ3.5倍」と「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍&コーン11倍」の乾燥わかめを比較してみます(※製品情報やカロリー等の栄養成分表示は2020年版「わかめラーメン わかめ7倍&コーン11倍」に基づいて記載)
開封
さて、今回の新商品に別添されている小袋は「かやく入り粉末スープ」「液体スープ」「かやく」の合計3種類。前回・前々回の “わかめ7倍” は、液体スープ・かやく2袋・スパイスの合計4袋構成だったので、かやく入り粉末スープの導入は2020年版が初の試み。個人的に「わかめラーメン」は後入れのスパイスが味の決め手と思っているため、ちょっと寂しい変更です。
上記画像の向かって左側にある乾燥わかめが「EDGE×わかめラー油蕎麦 わかめ3.5倍」で、3.5倍も伊達じゃない量なのですが、右側に配置した2020年版「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍&コーン11倍」の乾燥わかめは3.5倍が霞むほど。ちなみに乾燥わかめの戻し率は、乾燥状態と比較して10〜12倍とされているため、なんかもう‥‥ねw
ちなみにコンセプトはセブンイレブン(7・11)に因んでいますが、販売店はセブン&アイグループのコンビニ「セブンイレブン」をはじめ、GMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)の「イトーヨーカドー」「ヨークベニマル」「ヨークマート」並びにイトーヨーカドーのネット通販サイト「オムニ7」でも取り扱いがあり、本体価格は258円(税込278円)ということで、税込257円だった前回よりも値上がりしていました。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍&コーン11倍 製造者:エースコック株式会社 関西滝野工場 製造所:兵庫県加東市河高1816-175(W) 内容量:121g(めん78g) 商品コード:4901071288716(JAN) 商品サイズ:縦165mm×横165mm×高さ80mm |
発売日:2020年09月08日(火) 実食日:2020年09月08日(火) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 商品購入価格:278円(税込) 希望小売価格:258円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:寸胴型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:680ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(かやく入り粉末スープ・液体スープ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、砂糖)、スープ(しょうゆ、砂糖、植物油脂、たん白加水分解物、発酵調味料、食塩、ニボシペースト、オイスターエキス、カツオ調味料、酵母エキス、ガーリックペースト)、かやく(わかめ、コーン、ごま)、かやく入りスープ(わかめ、コーン、香辛料、植物油脂)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、炭酸Ca、カラメル色素、香料、かんすい、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
先入れの小袋は「かやく入り粉末スープ」と「かやく」の2種類で、小袋には粉末スープと書いてありますが、かやく入り粉末スープの原材料名が “わかめ、コーン、香辛料、植物油脂” となっているように、別添のスパイスが入っている様子。実際、本家・わかめラーメンのスパイスと同じくホワイトペッパーの香りが強いので、やはりコスト削減によるための変更でしょうか。
などと考えながら熱湯3分、およそ1年ぶりの対面になりますが、昨年の衝撃が昨日のことのようにハッキリと思い出される調理直後のインパクトたるや‥‥w しかしながら本来であれば別添されているはずのスパイスが先入れの小袋に入っているため、後がけならではの香りが楽しめないのは寂しいところ。とりあえず熱湯を注ぐ前は、わかめを麺の上ではなく “麺の下や麺と容器の間に仕込んでおいたほうがいい” かもしれません。
ちなみに必要なお湯の目安量は680mlと多いので、普段よりも余裕を持って多めの熱湯を用意してください。それでは、昨年の前回発売品や本家・わかめラーメン(通常サイズのNB商品)との違いに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(121g)あたり |
カロリー:439kcal たん白質:12.8g 脂 質:15.0g 炭水化物:68.4g (糖 質:57.8g) (食物繊維:10.6g) 食塩相当量:8.7g (めん・かやく:4.2g) (スープ:4.5g) ビタミンB1:0.40mg ビタミンB2:0.37mg カルシウム:480mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:439kcal(めん・かやく:415kcal)(スープ:24kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
めん <<<<< わかめ
通常サイズのNB商品「わかめラーメン ごま・しょうゆ」に使われている油揚げ麺の原材料名は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ” となっているのに対し、今回の油揚げ麺は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、砂糖” となっているため、通常商品の麺には含まれていない砂糖が練り込まれている、つまり麺の量が違うだけではありません。
形状は丸刃でカットされたフライ麺で、きわめて平々凡々なタイプ。大量の規格外わかめに負けないように太く切り出したとか、そういったサイズ調整の形跡もなく、パッケージには “麺大盛りで——” とありますが、スーパーカップ1.5倍(めん90g)よりも少ない78gと中途半端な値。けれども2018年発売品及び2019年発売品の麺量も78gだったので、わかめ7倍での定量となっている様子。
食べ始めは適度なコシを感じる麺ですが、如何せん大量に入っている規格外わかめが常に絡んでくるような状態なので、今年も麺は脇役程度の存在感。しかし、わかめのヘルシーなイメージとは対極をいく、油揚げ麺ならではのジャンクな風味とコクは尊いポイントで、これが “カップラーメン” であることを確立‥‥いや、それでも麺の存在感は補欠ですけどねw
スープ
おおむね味の方向性は本家を踏襲
本家・わかめラーメンのように、有機丸大豆醤油10%の表示はありませんが、濃口しょうゆを筆頭に、ニボシペースト、オイスターエキス、カツオ調味料と主要原料は踏襲されていて、実際のテイストもしかり。新たにガーリックペーストが追加されていますが、それが突出しているわけではなく、ほとんど原材料の構成は本家のスープと変わりません。
スープの食塩相当量は4.5gと高めの値ですが、鋭く舌を刺してくるようなテイストではなく、しかしながら磯の風味は圧倒的に本家以上。残念ながら香辛料(ホワイトペッパー)は先入れにつき、あとがけならではの香り立ちは楽しめないので、あのスパイスが重要なんだあああーー!!という方は、エスビーのテーブルコショーなんかを用意しておくと安全です。
具材
あいかわらず酷い ※褒めてます
2020年も “わかめ7倍” のインパクトは凄まじく、ちょこっと箸で整えたら余裕で容器を飛び出すほどの山が生まれ、明らかにコーンも増量されているのですが、本家に入っているメンマは残念ながらカット。さらに煎り胡麻の量も明らかに本家より少ないのですが、7倍わかめの食べ応えを思えば許容範囲内のコスト調整ですし、わかめは7倍に増量されても質に妥協はみられません。
わかめの原産地は中国なので、国産わかめではないけれど、本家と同じように他社の乾燥わかめよりも肉厚かつ茎の部分も多く、さすが「わかめラーメン」のプライドを感じるクオリティの高さ。あとは量との戦いになるため、まだ未体験の方は “しっかり空腹の状態” で挑んでください。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
2019年の「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍&コーン11倍」と比較して、2020年版は別添のスパイスが「かやく入り粉末スープ」の一部になったことで香り立ちが弱くなり、加えて本体価格が税込257円から税込278円に値上げされたのが前回との違いになりますが、わかめのボリュームについては今年も期待していただいて大丈夫。
とにかく大量に海藻を摂取することになるので、甲状腺に懸念のある方や大量の海藻に耐性のない方は注意が必要ですが、そうでなければ7倍わかめのインパクトは一見の価値あり。いまのところ6月にNB商品の3倍わかめを発売、9月にPB商品の7倍わかめを発売しているため、今後も毎年の定番になるか、それとも捻りを加えてくるか、引き続き動向に注目しておきます。
表題が「11倍」のところ「8倍」になってますー
Re:ワカシラ様
コメントありがとうございます!とんでもない凡ミスでした;
ご指摘いただいた箇所は修正済みです。
今後ともよろしくお願い申し上げます。