記事内に広告が含まれています

T’sレストラン監修「ヴィーガンヌードル」純菜食者対応!!ヤマダイ “新たな価値” を提供

スポンサーリンク
ヤマダイ

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年9月9日(月)新発売のカップ麺、ヤマダイ「ヴィーガンヌードル担担麺」と「ヴィーガンヌードル酸辣湯麺」の実食レビューです。

動物性食材・化学調味料・アルコール不使用で “純菜食者” の方でも食べられるカップラーメン「ヴィーガンヌードル」新発売!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

ヴィーガンヌードル担担麺 / 酸辣湯麺

ヴィーガンヌードル(VEGAN NOODLES)とは、欧米を中心に世界的な広がりを見せている完全菜食主義者・ヴィーガンの方でも食べられるカップ麺として、東京・自由ヶ丘にあるヴィーガン料理店「太陽と大地の食卓 T’s レストラン(ティーズレストラン)」とニュータッチ「ヤマダイ」の共同開発商品。今回の2品は、どちらも「T’s NOODLE(ティーズヌードル)」のリニューアルです。

立ち位置は「T’s レストラン」監修カップ麺シリーズの続編(四代目)で、味も前身「T’s NOODLE 担担麺」及び「T’s NOODLE 酸辣湯麺」と同じテーマ。ヴィーガンが避けなければいけない肉(meat)や魚(fish)・卵(egg)・牛乳(milk)はもちろん、麺・スープ・具材のすべてにおいて化学調味料(MSG)やアルコール(alcohol)も無添加という徹底的なコンセプト。



ヴィーガン(ビーガン)とは、いわゆるベジタリアン(Vegetarian)の一種で、そのうちピュア・ベジタリアン(Pure-Vegetarian:純粋菜食主義)を意味する単語。動物を搾取したり苦しめたりする行為を可能な限りやめる精神・ビーガニズム(Veganism)のうち、生き物の肉のみならず、動物から搾取される卵や乳製品、また毛皮などの動物製品を身に付けない人たちのことを指します。

他にも肉や魚は食べられないけど乳製品はOKならラクト・ベジタリアン(Lacto-Vegetarian:乳菜食主義)、さらに卵もOKならラクト・オボ・ベジタリアン(Lacto-Ovo-Vegetarian:乳卵菜食主義)になるのですが、欧米におけるベジタリアンのほとんどが後者なのに対し、ヴィーガンの純菜食者は厳格で、たとえばカップラーメンで頻繁に使用されているチキンエキスや豚脂もアウト。

そんな厳しい食事制限を行なっているヴィーガンの方でも気兼ねなく食べられるカップラーメンとして、実店舗でも動物性食材を使用しない料理店「T’s レストラン」協力のもと開発。2015年9月28日に初代「ニュータッチ T’sレストラン カラダにやさしいタンタンメン」と「スーラータンメン」を発売し、当時からアニマルフリーかつ化学調味料不使用でした。

初代の「タンタンメン」はアルコール使用、「スーラータンメン」はアルコール不使用でしたが、両方とも二代目にリニューアルした際にアルコールを添加。そして前回の三代目「T’ s NOODLE」にリニューアルした時に2品ともアルコールフリーになり、四代目も動物性食材・化学調味料・アルコール不使用(No animal products, MSG, or alcohol are used.)ですが、タイトルを「ヴィーガンヌードル」に刷新します。



「T’s レストラン」とは、東京・自由が丘にオープンしたのカラダにやさしいヴィーガン料理の専門店で、創業は2009年9月25日。2011年3月20日には姉妹店「T’s たんたん(T’s TANTAN)」をオープンし、そちらでも肉・魚介類・卵・乳製品は不使用なので、日本在住のベジタリアンはもちろん、外国から来たベジタリアンの方でも食べられる “ベジ系ラーメン” として話題になりました。

さて、そんなT’sレストラン監修のカップ麺は、随所に英語表記が多い商品パッケージも特徴的なポイント。調理方法の図解にも「Dry Ingredients(かやく)」「Hot water(熱湯)」「Liquid soup(液体スープ)」「4mim(4分)」と英語訳があるのは単なるオシャレではなく、このカップ麺は「T’sたんたん」の実店舗でも販売されているだけあって、これもヴィーガンの外国人の方に対応するための配慮です。

開封

写真の向かって左が「担担麺」、右が「酸辣湯麺」の内容物で、どちらも別添の小袋は「液体スープ」と「かやく」の合計2袋。それぞれフォントや背景も同じデザインの小袋を使用しているのですが、担担麺は赤(液体スープ)と青(かやく)、酸辣湯麺は紫(液体スープ)とオレンジ(かやく)で色分け。



どちらも熱湯4分のノンフライ麺を使用した商品で、一般的な即席麺では使用されることの多いクチナシ色素を配合していないため色が薄く、可能な限り添加物を使わないシンプルな素材で作っているそうですが、どちらも麺量36gと少なめの設定です。そして、以下の画像は調理前のノンフライ麺をアップで撮影したもの。

麺の表面に付着しているオブラート状のフィルムは大豆由来の食物繊維なので、摂取しても身体に害はありません。これは同社の「凄麺(すごめん)」シリーズにも共通する項目で、麺のほぐれをスムーズにさせるための工夫です。ただし、後入れの液体スープを先に入れると麺が適切に戻らなくなってしまうため、調理の際は留意してください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ヴィーガンヌードル 担担麺 / 酸辣湯麺
製造者:ヤマダイ株式会社
内容量:67g(めん36g)/ 66g(めん36g)
JANコード:4903088014272 / 4903088014296
商品サイズ:縦102mm×横102mm×高さ117mm

発売日:2019年09月09日(月)
実食日:2019年09月11日(水)
発売地域:全国
取得店舗:イトーヨーカドー ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:182円(税込)
希望小売価格:190円(税別)

麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙カップ(フタ PS)
湯量目安:-(記載なし)
調理時間:熱湯4分
小袋構成:2袋(液体スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【ヴィーガンヌードル担担麺】めん(小麦粉、食塩、大豆食物繊維)、スープ(ごま、食塩、糖類、植物油脂、酵母エキス、豆板醤、オニオンパウダー、香辛料、香味油、甜麺醤、たん白加水分解物、シイタケエキス)、かやく(チンゲンサイ、ごま、粒状大豆たん白、エダマメ、香辛料)/ かんすい、増粘多糖類、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、トウガラシ色素、香辛料抽出物、(一部に小麦・ごま・大豆を含む)※本品製造工場では、そばを含む製品を製造しています。
【ヴィーガンヌードル酸辣湯麺】めん(小麦粉、食塩、大豆食物繊維)、スープ(しょうゆ、糖類、醸造酢、食塩、植物油脂、味噌、香辛料、酵母エキス、ニンニクペースト、香味油、シイタケエキス、昆布粉末)、かやく(豆腐、コーン、チンゲンサイ、唐辛子)/ 増粘剤(グァーガム)、かんすい、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、トウガラシ色素、(一部に小麦・ごま・大豆を含む)※本品製造工場では、そばを含む製品を製造しています。

実食開始

「担担麺」(左)の具材はチンゲンサイ、ごま、粒状大豆たん白、エダマメ、香辛料で、挽肉の代わりに粒状大豆たん白を使用。かやくの小袋を開封すると花椒の香りが心地よく、エダマメが珍しくて個性的。「酸辣湯麺」(右)の具材は豆腐、コーン、チンゲンサイ、唐辛子で、大幅な香りの変化はありませんが、たくさん入っている小さな豆腐が目立っています。でも、特徴的だったトマトがなくなりましたね。



リニューアル前の「担担麺」はチンゲン菜、コーン、大豆ミート(粒状大豆たん白)、すりゴマ、唐辛子だったので、コーンが枝豆に変わったのはナイス。反面、「酸辣湯麺」はキャベツ、大豆ミート、ドライトマト、唐辛子から豆腐、コーン、チンゲン菜への変更なので、以前よりも個性的なラインナップではありませんが、酸辣湯として硬派な印象に傾きました。

カロリーオフや減塩、さらに低糖質麺など、健康に配慮した “機能系カップ麺” の中でも珍しいヴィーガンスタイル。何年も前から無化調(化学調味料無添加)のカップ麺は発売されていますが、ここまで徹底的な商品は他に類を見ません。それでは、機能性と美味しさの両立に注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

【ヴィーガンヌードル担担麺 / 酸辣湯麺】

栄養成分表示:1食(67g / 66g)当たり

カロリー:222kcal / 200kcal
たん白質:6.2g / 4.9g
脂  質:6.1g / 3.4g
炭水化物:35.6g / 37.5g
食塩相当量:4.3g / 4.3g
(めん・かやく:1.2g / 1.0g)
   (スープ:3.1g / 3.3g)

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

麺はリニューアル前(T’s NOODLE)と同じ
5.0

ヤマダイ(ニュータッチ)のニュースリリースにある麺の説明文では “以下、2品共通の項目” となっていますし、同時に調理して食べ比べてみた結果、麺のサイズや弾力など、これといって特徴に違いは見られません。添加物を除く原材料は小麦粉、食塩、大豆食物繊維と実にシンプルな内容で、小麦の風味がストレートに伝わってきます。

日本での「ヌードル」という響きには、「ラーメン」「中華そば」といった響きよりも頼りない印象があり、どちらかというとスナック的な軽食感が先行すると思うのですが、今回のヴィーガンヌードルにジャンクな要素はありません。特別な野菜が練り込まれているわけではないけれど、ベクトルは完全に本格志向のブランド「凄麺」の延長線上にあります。



丸刃でカットされた中細麺で、断面を注意深く観察すると見える芯がコシの秘訣。ややスープとの一体感に難ありですが、麺を楽しむスタンスで臨めば一興ですし、通常の麺よりも短めにカットされていて、すすれないほど短いわけではなく、でも途中で切らずに一口ですすれる程よい長さ。これは汁跳ねが気になる女性の方だけでなく、麺をすすることに抵抗を覚える外国の方への配慮も含んでいるのかもしれません。

スープ

ある意味かなり両極端なスープ
5.0

かやくの小袋を開封したときに花椒(かしょう、ホワジャオ)の香りが印象的だった「担担麺」ですが、ぜんぜん痺れは強くないですし、唐辛子の辛さも弱く、とうぜん畜肉系の旨味も存在しません。どうしても無化調らしい物足りなさは並行しますが、同時に雑味のなさはメリットで、普段まったくカップ麺を食べないヴィーガンの方でも安心して楽しんでいただけそうな優しい味わい。

また、軸の芝麻醤(ねりごま)は明白で、すりごまの援護もあり、スープ自体はサラッとしていてもナチュラルに胡麻が濃厚です。もうちょい食塩の含有量を抑え、豆板醤と甜麺醤を増やしてほしい思いもありますが、逆に濃い味付けが苦手な方にオススメしたい、オーガニックテイストな担担スープに仕上がっています。

同じく「酸辣湯麺」も唐辛子の辛さは強くありませんし、食塩相当量の数値も大幅に変わりませんが、圧倒的に味が濃いのは酸辣湯。醤油は濃口で味覚の奥に到達するスピードも速く、同時に醸造酢の酸味も強めに効かせてあって、特徴的なのは味噌の隠し味。鼻を抜ける胡麻油の香りも心地よく、何気にニンニクペーストも注意したほうがいいくらい効かせてある力強いテイスト。

あまり粘性率は高くありませんが、味噌を使うことで日本の伝統を組み込み、椎茸や昆布の出汁を忍ばせるなど、日本人にしか作れない個性的なフレームワークの酸辣湯に仕上がっています。思いのほか濃いめの味で、こちらは機能系特有の頼りなさを感じませんでした。

かやく

担担麺サイドの枝豆に注目!
5.0

何と言ってもハイライトは「担担麺」の「枝豆」で、最初ちょっと風味に違和感を覚えたのですが、食感は茹でた枝豆そのものと言っても過言ではありません。そして最初に気になった違和感もすぐに消え、後味に残るのは疑う余地もない枝豆の風味。大豆たん白加工品はクニッとした独特の食感ではあるものの、風味に癖はありませんし(そもそも味しないw)、大きなフリーズドライのチンゲン菜も多めに入っています。

チンゲン菜は共通の具材で、フリーズドライではないチンゲン菜よりも風味や旨味は控えめですし、同じ物でも「酸辣湯麺」では量が少なめ。また特徴的だったドライトマトの廃止が寂しいところではあるものの、多めに入っている豆腐で漠然と良質なタンパク質が摂れた気分になれますし、酸辣湯と対比を描くような優しい口当たりがアクセント。同じくコーンの甘味もスープに映え、綺麗にまとまっていました。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

正直、味だけでいえば星4つ前後が妥当で、このブログで★4は及第点以上ですが、麺の量が少ないからといって具材が大量に入っているわけでもなく、味の満足感は “ふつうに美味しい” です。ただ、畜肉系のエキス不使用かつ無化調のカップ麺 “なのに” ふつうに美味しいというのは重要な項目ですし、確かな機能性の付加価値は高く評価しなければいけないところ。

もちろん塩分濃度の高い「凄麺」のほうが圧倒的に美味しいですし、コスパについても油揚げ麺を使用した「ニュータッチ」に太刀打ちできませんが、この商品で第一に求められるのは機能性。既存のブランドが備えていない “ヴィーガンでも食べられるカップラーメン” というのは実に珍しいので、もちろんヴィーガンの方でも安心してお召し上がりいただけますし、その精神から縁遠い方も話のネタに食べてみる価値はあると思います。

タイトルとURLをコピーしました