どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年2月22日(火)新発売、ローソン名店シリーズのカップ麺「表裏 旨辛豚ニンニクラーメン」の実食レビューです。
日本の元気を旨辛ラーメンから “旨さと辛さの表裏一体” 蒙古系×二郎系×唐揚げの金字塔を打ち立てた「表裏」監修のカップラーメン第3弾!!
辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
表裏 旨辛豚ニンニクラーメン
旨辛ラーメン表裏(ひょうり)とは、2010年(平成22年)7月22日に東京都千代田区神田・水道橋で産声を上げた「つけ麺 表裏」を前身とするラーメン店で、当初は表メニュー(昼の部)と裏メニュー(夜の部)からなる二毛作営業だったから-・というのが名前の由来。水道橋時代は「麺屋こうじグループ」として、昼の部に “濃厚豚骨魚介つけ麺” を、夜の部に “創作辛つけ麺” を提供していましたが‥‥
水道橋では売り上げの低迷が払拭できない日々が続いた結果、現在の運営母体である株式会社M&Kが事業を継承。2011年(平成23年)2月7日より、千葉県市川市行徳駅前の人気店「激辛拉麺 鷹の爪」の直径点として「旨辛ラーメン表裏」にリニューアル。現在の看板商品である “二郎系×蒙古系×揚げ物” を組み合わせた「あんかけDX(アンデラ)」などを考案し、独自のスタイルを確立します。
今回の新商品「表裏 旨辛豚ニンニクラーメン」は、辛口×ガッツリが旨い「旨辛ラーメン表裏」の味わいを再現した縦型ビッグのカップラーメンで、ウィズコロナから目立って “二郎インスパイア商品” を強化している日清食品と共同開発。コンビニの中でもローソンにしか売ってない、販路限定のPB(プライベートブランド)として商品化されました。
カップ麺の容器側面に掲載されている「旨辛ラーメン表裏 市ヶ谷本店」の外観写真を見ると、その横に “移転前の本店画像です” との注意事項があるように、東京都千代田区九段南4丁目にあった「市ヶ谷本店」は2022年1月28日をもって営業を終了したばかり。移転先の詳細については、決まり次第「旨辛ラーメン表裏」のオフィシャルサイトで公表となっています。
また東京都新宿区高田馬場2丁目の「高田馬場店」についても、2022年2月1日の営業をもって一時的に閉店し、同年3月6日(大安吉日)にリニューアルオープン予定と公式が発表しているため、市ヶ谷本店・高田馬場店ともにカップ麺の発売前に店舗での営業をストップしている状況ですが、その充電期間中に「旨辛ラーメン表裏」の雰囲気が手軽にカップ麺で楽しめるチャンス。
「旨辛ラーメン表裏」監修のカップ麺が初めて発売されたのは、2019年7月9日と比較的に最近の話。その当初からローソン限定で、製造は日清という条件も一貫していますが、第1弾「鷹の爪拉麺 豚骨醤油味」は大盛りバケツ型の容器を採用し、人気No.1の「あんかけDX拉麺(メガ唐揚付き)」を再現すべく “+Lチキ(エルチキ)で「あんデラ風拉麺」が楽しめる” ちょい足しアレンジを提唱していました。
その後、2020年は目立った動きを見せませんでしたが、2021年2月23日に発売された第2弾「旨辛ラーメン表裏 辛口にんにく豚骨醤油」では容器を簡便性に優れた縦型ビッグに切り替え、今度はパッケージに “唐揚げとの相性が抜群!! うまさ倍増” というアピールポイントを表示。カップ麺の発売に合わせ、ローソンのホットスナックにおける販売促進も狙っていたことは、まだ記憶に新しいところ。
かくして第3弾となる2022年2月発売品のパッケージにも前回と同様の訴求があり、容器も縦型ビッグを採用しているのですが、商品名を「豚ニンニクラーメン」に変更しているため、そこを重点的に強化しているのかもしれません。ちなみにローソンのウェブサイトに情報は掲載されていませんが、販売店と販売エリアについて、表裏の公式Twitterアカウントが “全国のローソン” と公表しています。
開封
さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製辛味油」が1袋。前回はフタの上部が「プチ唐揚げ1個」または「味玉1個」が貰える無料引換券になっていましたが、そういったクーポンの表示はありません。ただ、5段階基準の “辛さレベルが「3」から「4」に上がっている” ので、これについては楽しみなリニューアルポイント。
かやくはキャベツ、味付豚ミンチ、もやし、ネギの4種類で、唐揚げ風の具材は入っていませんが、前回と同じ構成です。お店のコンセプトが “蒙古タンメン中本×二郎インスパイア×揚げ物(唐揚げ)” なので、もうすこし象徴的なアイテムが欲しくもありますが、この段階でニンニクの香りが強く、印象としては悪くありません。
ただ、2021年2月発売品のローソン標準価格は211円(税込228円)だったのに対し、今回は220円(税込232円)に値上げしているため、そこが少し気になるところ。とはいえ2022年2月現在、NB(ナショナルブランド)における縦型ビッグのカップラーメンを購入すると、税込価格は232円になるので、相場の範囲内といえば範囲内。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:表裏 旨辛豚ニンニクラーメン 製造者:日清食品株式会社 製造所:A・関東工場(茨城県取手市清水667-1) 内容量:110g(めん80g) 商品コード:4902105269060(JAN) |
発売日:2022年02月22日(火) 実食日:2022年02月25日(金) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:238円(税込) ローソン標準価格:220円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(特製辛味油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、チキンエキス、香味調味料、香辛料)、スープ(豚脂、ポーク調味料、香辛料(唐辛子、にんにく、しょうが)、でん粉、しょうゆ、粉末しょうゆ、小麦粉、食塩、糖類、卵粉、酵母エキス、たん白加水分解物)、かやく(キャベツ、味付豚ミンチ、もやし、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、増粘多糖類、炭酸Ca、香料、かんすい、香辛料抽出物、酸味料、トレハロース、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、カロチノイド色素、炭酸Mg、ビタミンB2、くん液、乳酸Ca、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。平打ちで縮れが弱く、熱湯5分の太ストレート麺といえば、同じく日清食品が製造を担当している「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」(セブンプレミアム)と共通する特徴ではあるものの、それと比較して色白で、やや薄めに切り出されているような印象を受けます。
別添の小袋は後入れなので、内側の線まで熱湯を注いだら、フタの上で小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら粉末スープを完全に溶かし、小袋の中に入っている「特製辛味油」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。やや前回よりもオイルの豚臭さが控えめになっているように感じたのですが、ニンニクについては遠慮なく、豚骨の香りについてはパワーアップしているような印象を受けました。
調理後の見た目は前回(第2弾)と同じような雰囲気となっているのですが、前述のようにパッケージの辛さレベルは上から2番目の “4” に上がっているので、引き続き前回との違いや辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(110g)あたり |
カロリー:501kcal たん白質:11.7g 脂 質:22.9g 炭水化物:62.0g 食塩相当量:8.0g (めん・かやく:3.4g) (スープ:4.6g) ビタミンB1:0.84mg ビタミンB2:0.31mg カルシウム:277mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:501kcal(めん・かやく:420kcal)(スープ:81kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
とんこつラーメン用に加水率を調整した感じ
原材料名の「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、チキンエキス、香味調味料、香辛料」という構成だけ見ると、ひとつ前のページでレビューしたセブンプレミアムの「蒙古タンメン中本 海老味噌」(2022年2月21日発売品)と完全に一致するのですが、まったく同じ質感ではありません。
加水率は「蒙古タンメン中本 海老味噌」に使われていた油揚げ麺よりも低く、コシの強さや粘りよりもスパッ、とした歯切れが目立ち、形状もコチラのほうがストレート。これは数年前の「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」に使われていた油揚げ麺に共通する感覚なのですが、それよりも加水率を下げ、なおかつ油で揚げた麺にもかかわらず、日清食品らしい繊細さを覚える仕上がりでした。
中本のカップラーメンとは麺の重量が違うため、戻りの加減による差もあると思いますし、製造所の違いに伴う個体差が生じている可能性もありますが、ひとまず1年前に発売された「旨辛ラーメン表裏 辛口にんにく豚骨醤油」と同じようなイメージ。後述するスープは豚骨が強いので、加水率を下げた質感が合っていてよかったです。
スープ
豚骨感を尊重しつつ辛さを強化
前回のスープから微妙に調整を感じますが、共通する原材料を使っていて、もっとも印象的なのが豚骨感。限界までクセを抑えた大人しい豚骨スープとは違う、ある程度のクセを抑えながらも骨っぽさを全面的に押し出したポークエキスを中心に据えたイメージで、やや粉っぽい口当たりも然る事乍ら、鼻に抜ける香りと余韻に残る骨の旨みが見どころ。
それを生姜やニンニクの香味で調えているのですが、ポジティブに思える骨のクセは残っていて、その骨っぽさを適度に底上げしてくれる小麦粉の使い方もワザを感じるポイント。味付けには粉末しょうゆを使用しつつ、別添の「特製辛味油」に少量の液体しょうゆダレを仕込んでいるので、ちゃんと醤油のコクが楽しめるのも印象的。で、そこに含まれるオイルは‥‥
よくある真っ赤な激辛オイルのように着色されておらず、ホントに辛いの? と感じる見た目ですが、なんのこれしき辛い辛いw 軒並み辛味水準が上昇している近年の激辛カップ麺を基準にすると、その領域にギリギリ片足を突っ込めるかどうかの程度になりますが、すくなくとも “ふつうに辛口以上” に位置していることは間違いなく、やや “激辛寄りの大辛” といったところ。
セブンイレブンで人気を博す「蒙古タンメン中本」監修シリーズを基準に辛さレベルを例えると、いつもの「辛旨味噌」を “5” と定め、期間限定の「北極ラーメン」を “9” とするならば、今回の「表裏」は体感的に “6〜7” くらい。北極クラスではないものの、辛い食べ物が苦手な方にはオススメできない辛さには余裕で到達しています。ただ、それに対して豚骨の骨っぽさも最後まで負けていませんよ。
具材
前回から据え置き
ダイス状の味付豚ミンチは「カップヌードル」に入っている謎肉(なぞにく)と共通で、そのジャンクな食感と旨みがスープのジャンクさを底上げしてくれることに寄与しているのですが、如何せん少ないのが玉に瑕‥‥などと思いつつ、やっぱり意識して食べると美味しいですね。
お店のイメージ的に、もやしとキャベツもマシマシにしてほしい気持ちもあるけれど、スープにおける「表裏」ならではのフレームワークが個性的なので、結果的に物足りなさを感じることはありませんでした。
総評
2021年2発売品をベースにしていることは間違いないのですが、それと比較して明らかに辛味が強くなっていたので、そこがリニューアルポイント。また前回よりもオイルの豚臭さが控えめになり、より豚骨の骨っぽさが際立ったように感じました。間違っても辛い食べ物が苦手な方にはオススメできない商品ではあるものの、数あるカップ麺の中でも他に類を見ない味わいです。
ちなみに昨年、商品をレビューした後にローソンの「からあげクン」をトッピングしてみたところ、ぶっちゃけ別々でもいいんじゃない? などと思ってしまったのですが、からあげクンではなく「鶏から」各種を使うと臨場感が格段にアップしそうですね【author・taka :a(大石敬之)】