どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年1月14日(月)新発売のカップ麺、日清食品「旨辛豚キムチラーメン」の実食レビューです。
イオンの韓国フェアに向けて開発された税込105円の格安カップ麺!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
旨辛豚キムチラーメン
私は兵庫県のイオンリテールにて購入したのですが、日清食品に製品の詳細を問い合わせてみたところ、イオン・イオンスタイルで開催されていた「イオン ワールドフェスタ」の「韓国フェア」用に開発されたカップ麺らしく、ダイエー・グルメシティでも取り扱いがあるとのこと。
「旨辛豚キムチラーメン」ということで、なんともストレートなタイトルなんですけど、イオングループ限定でも「トップバリュ」ブランドではありません。また販売エリアは全国としているそうですが、営業担当の方に確認したところ、コンビニ(ミニストップ)での取り扱いはないそうです。
2019年「韓国フェア」の開催日は、2019年1月18日(金)〜20日(日)となっており、ちょうど1年前の同時期にもイオンの韓国フェアが開催されていたのですが、当地方ではフェア開催中にカップ麺を見かけることはなく、フェアが終わってからシレッとカップ麺コーナーに並んでいて、そのとき初めて存在を知りました。
さらに今回の韓国フェアに合わせてイオンのプライベートブランド「トップバリュ」の「世界を旅する食卓 World Dining(ワールドダイニング)」シリーズより、「タッカルビヌードル」と「スンドゥブチゲ味ヌードル」も販売されているのですが、そちらもフェア終了後に存在を知ったという‥w
特設コーナーとかに並んでいて売り場が違ったのかな? などと思いつつ、イオンの韓国フェア関連商品3品すべてフェア終了後もカップ麺コーナーに山積みだったので、まだレビューの需要はあるだろうと取り上げることにしました。しかも、これ全部おいしそうじゃないですか(笑)。
というわけで、まずは日清食品が製造している「旨辛豚キムチラーメン」からレビューしたいと思います。ちなみにパッケージに書いてある「돼지」は「豚」、「김치」は「キムチ」なので、「돼지 김치」=「豚キムチ」ですね。
開封
外装フィルムを剥がした瞬間から「え、大丈夫‥?」ってくらいジャンクな香りダダ漏れで驚いたのですが、その香りはフタを開封した瞬間からグワッ! と‥‥やばい、だいぶ美味しそうw かなり麺は細め、キムチ具材も大量ではないものの、真っ赤な見た目と酸味を覚えるほどの香りにはインパクトを感じました。
もしかすると店舗によって値段に差が生じているかもしれませんが、店頭表示価格(本体価格)は税別98円、レジ通過後は税込105円だったので、「ワールドダイニング」をはじめとする「トップバリュ」のタテ型レギュラーサイズ商品に匹敵するロープライスを実現しております。
「おうちでイオン イオンネットスーパー」というイオンリテールのネット通販サイトがあるんですけど、そこでも税込価格105円で取り扱われていました。商品説明は “ピリ辛キムチとポークの旨味スープ” ということでカップ麺のパッケージにも書いてありますが、この上なく無難で簡素なアピールですね。
製品情報・購入価格
製品名:旨辛豚キムチラーメン 製造者:日清食品 製造所:下関工場(製造所固有記号[B]) 内容量:60g(めん55g) 発売日:2019年01月14日(月) 実食日:2019年01月25日(金) JANコード:4902105240779 本体価格:98円(税別) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:タテ型レギュラーサイズ 容器材質:紙 湯量目安:310ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:- |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、ポーク調味料、香辛料)、スープ(糖類、粉末しょうゆ、野菜調味料、香辛料、ポーク調味料、香味調味料、食塩、豚脂、酵母エキス、オニオンパウダー)、かやく(味付豚肉、白菜キムチ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸Ca、かんすい、香料、酸味料、カロチノイド色素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】小麦・卵・乳成分・豚肉・大豆・ゼラチン |
実食開始
別添の小袋などは付属していないため、フタを開けたら熱湯を注ぎ、3分待ったら完成です。やはり開封時に感じた香りのインパクトはそのままに、この時点から「ザ・豚キムチ系カップラーメン」を絵に描いたような雰囲気で、具沢山ではないものの、キムチの味には期待できそうですね。
しっかり混ぜたら寂しい見た目になってしまうのですが、それでも具材が完全に埋没することはありませんでした。それに、あくまでも税込価格105円のカップ麺ということで、廉価版ではないにしろPBカップ麺(プライベートブランド商品)と同じ価格帯ですから、そういった販売価格も加味した上で評価しなければいけません。
それでは、実際に食べてみましょう。スープの辛さやキムチ具材の辛味、また酸味にも注目しながら食べ進め、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、最後に総合力を判定します。それにしてもニオイがヤバいw めっちゃ美味しそう‥‥ちょっと卑怯ですよね、豚キムチって。
1食(60g)当たり
カロリー:260kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:260kcal(めん・かやく:237kcal)(スープ:23kcal) |
めん
かなり細めの縮れた平打ち油揚げ麺で、同社が製造している「カップヌードル」と比較しても幅が狭く、添加物の「かんすい」が使用されてはいるものの、ラーメン(中華麺)というよりも完全に「ヌードル」タイプの油揚げ麺です。ただ、しなやかで意外とコシがありますね。
食べるスピードにもよりますが、「カップヌードル」や「チキンラーメン」に使われている油揚げ麺よりも吸水率が低く、あれよあれよと目を離した隙にスープを奪い取ってしまうような構造ではありません。つまり、時間の経過に伴う食感の劣化が比較的に控えめなんです。
そもそも食べ始めの段階からコシを売りにしているような麺ではないんですけど、まず「しなやか」という表現が真っ先に思い浮かぶような口当たりのいい細麺で、自己主張は弱く、しかしながら中心部には適度なコシを残している、思っていたよりも印象は悪くありませんでした。
スープ
適度に油揚げ麺からコクが滲み出てくるのですが、別添の調味油(ガーリック系キムチオイルとかラー油とか)は別添されていないので、けっこうライトな仕上がりです。日本のカップ麺にしては土台が軽めといいますか、旨味が希薄なわけではないけれど、かなりスッキリとしていました。
日清食品を含め日本製のカップ麺は旨味の基礎レベルが高いので、それに慣れていると物足りないかもしれませんが、ちょっと考え方を変えてみましょう。農心の「辛ラーメン」じゃないけれど、やや韓国製のカップ麺に通じる軽さというか、その観点から見ると韓国フェアという題材にマッチしているんですよね。
一般的に見ても辛さ自体はピリ辛ちょい上くらいになるかと思うのですが、スープの表面に浮かぶオイル成分がない分、唐辛子の芳ばしい風味やピリッとした刺激がシャープに伝わってくる、というのが最大の魅力かもしれません。味としては “普通に美味しい” なんですけど、韓国製カップ麺にインスパイアされているような雰囲気は印象に残りました。
かやく
具材は白菜キムチ、味付豚肉、ねぎとシンプルな内容。私は酸味の効いた韓国直輸入系のキムチが好きなので、いつもキムチには酸味と唐辛子の刺激を求めてしまうのですが、ほんのりとした酸味が心地よく、ピリッとしたアクセントも適度に備わっています。
ちょっと量が少なかったことと、旨味がスープに溶け出して出涸らし感があったりもしたのですが、それだけに具材のキムチがスープの旨味に寄与している部分は大きいですね。で、意外にも盲点だったのが豚肉。チップ状の肉具材だったので、完全に油断していました。
日清食品のタテ型ビッグ製品に入っている茶色いチャーシューチップはハムみたいな食感の具材なので、それが入っているのかと思いきや、いい意味で豚の癖が残っている、チップ状なのに雰囲気があります。スープのポークは大したことなかったけど、ここで「豚キムチ」の「豚」を体現していますね。
総評
★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3)
まさに値段相応といいますか、たしかに税込105円ならアリかなという感じだったので、それ以上でも以下でもなかったんですけど、あえてジャパンクオリティから路線をズラしているような、わざと‥‥いや、もちろん韓国製のカップ麺をディスっているわけではないですよw(※大好きです)。
なんかこう、もうちょっとスープのポーク成分を増やしたり、たぶん頑張ったら後入れの調味油なんかも別添できたと思うのですが、特設ページでカップ麺が属している「韓国B級グルメにぞっこん」というカテゴリーに合わせ、わざと軽めに調節しているような気がしました。想像ですけど。
それだけに日本の、ましてや日清食品の基礎クオリティを思うと軽い作りに思えるのですが、日本製の韓国インスパイア系と思えば個性的で面白かったです。というわけで、総評は★3(及第点)としました。税込105円以上の飛び抜けた満足感は望めませんが、こういうカップ麺も定期的に必要かもしれません。