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「うまいヨゆうちゃんラーメン どっ豚骨ラーメン」高純度!!TRY名店部門 “とんこつ1位”

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年7月29日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん うまいヨゆうちゃんラーメン どっ豚骨ラーメン」の実食レビューです。

『TRYラーメン大賞 2018-19』で “名店部門とんこつ1位” に輝いた「うまいヨゆうちゃんラーメン」の「どっ豚骨」がカップラーメンに!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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うまいヨゆうちゃんラーメン どっ豚骨ラーメン

「うまいヨゆうちゃんラーメン」とは、神奈川県大和市上草柳にある濃厚豚骨系のラーメン店で、「どっ豚骨♡(ハート)」の看板が目印。創業は2014年12月14日と比較的に新しく、けれども開業から半年後には “ヤバいラーメン店がある” とラーメンフリークの間で話題になり、現在では “最強濃厚豚骨” とも言われている純度の高い豚骨ラーメンを提供しています。

講談社発行『業界最高権威 TRYラーメン大賞 2015-18(第16回~第18回)』の「名店部門とんこつ」枠は、東京都板橋区の「愚直(ぐちょく)」が3連覇を達成し、3年連続カップラーメンが発売されていたので今年も愚直かと思いきや、「第19回 TRYラーメン大賞」で「うまいヨゆうちゃんラーメン」が愚直の4連覇達成を阻止。



その店主・千葉雄一氏は、通称 “壱系” と呼ばれる家系ラーメンの一大勢力を築き上げた「ラーメン壱六家(横浜らーめん壱六家)」出身という経歴を持ち、壱系はクリーミーな豚骨スープが特徴とされているのですが、うまいヨゆうちゃんラーメンのスタイルは家系(いえけい)ラーメンにルーツがあるものの家系ではありません。

もともと濃厚な豚骨ラーメンが好きで業界に入った店主は、福岡・久留米で濃厚な豚骨スープが「ど豚骨(どとんこつ)」と呼ばれているのに対し、その味を超えるべく「どっ豚骨(どっとんこつ)」と命名。けれども実店舗の看板にも最後に「♡(ハートマーク)」が描かれているように、とてもユニークで人当たりのよさそうな雰囲気です。

しかし、ラーメンに対する想いは職人堅気。スープは羽釜に “豚骨と水だけ” を入れて純度の高い豚骨スープを炊き上げ、それは1日の時間帯によって濃度が変わり、つけ麺じゃないのに “スープ割り” にも対応しているほど。そんなスープに合わせる麺も加水率の低い豚骨用の麺ではなく、滑らかで加水率の高い平打ち中太麺。

具材は巨大なチャーシューを筆頭に、家系を思わせる海苔・ほうれん草をトッピング。かと思えば博多を思わせるキクラゲも入れるなど、ある意味かなり異質なラーメンと言えるのですが、不思議と喧嘩せずに調和しているのが店主の手腕で、高純度な豚骨スープなのにネガティブな臭みはない、というのも大きな特徴ですね。



そんな全国でもトップクラスの濃度を誇る超濃厚とんこつラーメンは、瞬く間に多くのラーメンフリークを虜にし、中には熱狂的なファンも多く、今回のカップラーメンは発売される前からツイッターなどのSNSで話題になっていました。

※「TRYラーメン大賞」とは、東京ラーメン・オブ・ザ・イヤー(Tokyo Ramen of the Year)の略称で、 “自称日本一ラーメンを食べた男” 大崎裕史さん(ラーメン評論家、株式会社ラーメンデータバンク取締役会長)を筆頭に、ラーメン界で著名な6名の審査員によって決定されるラーメン業界最高権威のアワード本。東洋水産とは仲良しで、定期的にタイアップ商品がリリースされています。

開封

別添の小袋はフタの上に貼り付けてある「特製スープ」が1袋で、食べる直前に入れる後入れです。東洋水産の縦型ビッグ製品に別添される小袋は、特製油と特製スープの2パターンあり、豚脂やラー油などの油脂成分が主体の時には特製油、タレが含まれている時には特製スープとなっているのが基本ですね。



そして、いざフタを開けてビックリ‥‥ほうれん草や海苔は入っていませんし、肉具材も巨大なチャーシューではありませんが、定評のあるリアルタイプの味付豚肉に大振りのキクラゲ、大きめカットのネギ、そして大量の粉末スープと背脂加工品が目立ちます。一見すると怪しい物体なんですけど、なかなかどうして侮れない素材なんですよね。

発売日は2019年7月29日、コンビニでは火曜日・2019年7月30日から販売開始で、ドラッグストアやディスカウントストアなど、全国の販売店で取り扱われています。首都圏から関東周辺では「いなげや」に特設ブースが組まれているそうですが、全国的にコンビニだと “セブンイレブンには売ってない” らしいので、ご注意ください

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん うまいヨゆうちゃんラーメン どっ豚骨ラーメン
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場
内容量:99g(めん70g)
商品コード:4901990363600(JANコード)
商品サイズ:縦102mm×横102mm×高さ109mm

発売日:2019年07月29日(月)
実食日:2019年07月30日(火)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:総合ディスカウントストア(MEGAドン・キホーテ)
商品購入価格:192円(税込)
希望小売価格:220円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:縦型ビッグ・大盛サイズ
容器材質:紙+プラ(PS)
湯量目安:470ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、卵白)、添付調味料(ポークエキス、しょうゆ、食塩、砂糖、たん白加水分解物、脱脂大豆粉、豚脂、香辛料、卵黄、香味油脂)、かやく(味付豚肉、背脂加工品、きくらげ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、カラメル色素、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、pH調整剤、クチナシ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【本品原材料に含まれているアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン(特定原材料及びそれに準ずるもの)

実食開始

お店の麺は店主の出身である「壱系」と同じ取引先「長多屋製麺所」(家系の麺を得意とする製麺所)に発注しているのですが、カップラーメンの麺は「株式会社酒悦 房総工場」が手掛ける熱湯3分の油揚げ麺です。ただ、最近のマルちゃん縦型ビッグに使われる油揚げ麺は大幅に進化したので、今回も麺に対する不安はありません(※酒悦は東洋水産のグループ会社です)。



あとは熱湯を注いで3分後、特製スープを入れてかき混ぜたら出来上がり。なんですけど、お召し上がりの際は焦らずに気をつけていただきたいポイントが二つあります。まず一つ目は、粉末スープの量が多くて溶けにくいこと。今回、とろみ成分が含まれていたので、ゆっくりと熱湯を注ぎ、3分後は麺の表面に溶け残っている粉末スープはもちろん、容器の底から念入りにかき混ぜてください。

そして二つ目は、めちゃくちゃ容器が熱いです(※冗談抜きで熱い)。それも熱湯を注いでから、片手で持ち上げながらの実食や移動さえも安全ではないレベルの温度に到達するので、くれぐれも火傷しないように気を付けてください。これは早急に改善していただきたい問題なんですけど、まだ直っていませんでした。

それでは、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(99g)当たり

カロリー:424kcal(熱量 / エネルギー)
たん白質:12.8g
脂  質:19.3g
炭水化物:49.7g
食塩相当量:7.0g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:4.4g)
ビタミンB1:0.35mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:277mg

参考値(調理直後に分別した値)
熱量:424kcal(めん・かやく:318kcal)(スープ:106kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

マルちゃん新世代系フライ麺
6.0

東洋水産のニュースリリースに記載されている製品説明は “スープとの相性が良い、食べごたえのある角麺。” と、かなりシンプルな解説となっているのですが、そんな一言では終われないクオリティの高さ。数年前の頑なに無骨だった「本気盛(マジモリ)」系の油揚げ麺からは想像もつかないほど、むしろ「上品」という言葉がピッタリな質感。

しなやかで縮れのない麺は女性的な物腰で、しかしながらコシが強く、頼りない印象は微塵も受けません。やや家系の面影を残す実店舗の麺よりも繊細ですし、最近では別の新作カップ麺にも頻繁に採用しているので、むしろ状況としては使い回し感が否めないのですが、いやはや何度食べても感動できる高品質。



東洋水産の手掛ける豚骨系の縦型カップラーメンといえば、かなり安っぽいスナック的な風味の縮れ麺に改悪した挙句、「田中商店」などの名店監修カップ麺にも使い回していた時期があったので、しばらく期待できないな‥‥と、落胆したこともありましたが、もう懸念はありません。この麺であれば繊細な塩ラーメンから久留米の濃厚豚骨までカバーできるので、今後も期待です。

スープ

どっ豚骨降臨
6.0

カップ麺の容器側面には “濃厚でコクのある豚骨醤油ラーメン” と記載され、なるほど純粋な塩とんこつ系ではなく豚骨しょうゆ系のスープに仕上がっているのですが、そのバランスは圧倒的に豚骨が優勢です。それも豚骨の「骨っぽさ」を重点的に強化しつつ “あるコク” を意識した骨太とんこつスープで、豚脂の芳ばしさで押してくるオイリーなタイプではありません。

また、これまで背脂加工品は動物油脂(特製油)と組み合わせることで効果を発揮するのが定番のパターンだったのに対し、今回は地の豚骨スープに馴染んで溶け込むタイプで、あくまでもサポート的に、けれども全体の濃度を高めることにおいて確かな効果を発揮しています。その結果、とろみは強めでも不自然ではありませんでした。

そして、液体スープは基本的にタレが含まれている時——などと実食前に書きましたが、中に入っていたのは醤油ベースなどのタレではなく、豚骨をグツグツ炊き込んで抽出したような純度の高いポークエキス。けれども丁寧に血抜きを行うことで生臭さなどのネガティブな癖は抑えられているようなイメージで、ただ純粋に骨の旨味だけを引き出しているようなマイナスのない骨の旨味。

それでいて後味にフッ‥と鼻を抜ける豚骨特有の風味も打ち出し、脱脂大豆粉でザラついた舌触りを演出しているのですが、それさえも骨粉と思わせてくれる計算されたフレームワーク。さらに “あるコク” とは「卵黄」で、スープを飲み込み、後味に残る豚骨の余韻が引いた頃、ふわっ‥と上がってくる卵黄のコクが実に面白いと感じました。

具材

申し分なし
6.0

具材は味付豚肉、背脂加工品、きくらげ、ねぎとシンプルな構成で、いくらか写真ではスープに沈んでいるのですが、味付豚肉・背脂加工品・きくらげ多め、ねぎ少量というワイルドな比率。この手の具材は個数ではなく “総重量で機械が勝手に振り分けている” ので、比率に差が生じることもありますが、今回の場合おおむね味付豚肉とキクラゲが多いかと思います。

味付豚肉は醤油と砂糖で煮込んだ甘辛い味付けで、濃厚な豚骨醤油スープと絶妙にマッチ。適度に脂身の部分も入っていて、赤身の部分は噛み応えのある繊維質で食べ応えに寄与、脂身の部分は特有の甘みが楽しめます。ただ、お湯を注ぐとフタをしている間に麺が浮かび上がってくるので(※つまり豚肉は湯気で “蒸されている” 状態になるので)、しばらくスープに沈めてから食べたほうがいいかもしれません。

お店のキクラゲは細長くカット、カップ麺のキクラゲは大振りなタイプですが、大振りならではのプルッとした独特の食感が楽しめますし、かなり量も多かったので、カットの違いがマイナスになることはありませんでした。それに、海苔やホウレン草をトッピングしても合いそうだったので、その印象も再現度的に加点要素ですね。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

いやいや、うまいヨゆうちゃん傑作です。お店の味そのままとは言えませんが、家系で定番の具材もマッチしそうな乳化感の強い豚骨醤油スープは味わい深く、しっかり骨っぽさを出しながら臭み・雑味はなくクリーミーで、そのニュアンスを邪魔しない洗練された平打ちストレート麺に食べ応えのある具材など、かなり総合力の高い一杯でした。

そしてスープが濃厚だったので、思わず麺を食べ終えた後に禁断の “追い飯” をば‥‥無論、濃いめのスープと白ご飯の相性は抜群だったので、ライス片手にカップラーメン派の方や白飯ドボン派の方にもオススメしたいカップ麺です(残ったスープに白ご飯を投入した際、生おろしニンニクと白胡麻を足したらヤバかったので、ぜひ)。

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