どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年2月21日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清焼そばU.F.O.大盛 パワフル豚にんにく醤油まぜそば」の実食レビューです。
今日ぐらいガツンと食おうぜ!? チートデイに食べたい “にんにく粒入りダレ&にんにくチップ入り” の二郎インスパイアUFO爆誕!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
日清焼そばU.F.O.大盛 パワフル豚にんにく醤油まぜそば
日清焼そばU.F.O.(にっしんやきそばユーフォー)とは、1976年(昭和51年)5月21日の発売以来、年々固定ファンを獲得し続けている日清食品のブランドで、現在はカップ焼きそばカテゴリーの売上No.1* に君臨する絶対王者。一度食べたら忘れられない強烈な香りと濃厚な味わいのソースを武器に、不動の地位を築き上げました。
インテージSRI+カップインスタント麺市場 焼そばカテゴリー 2021年1月〜12月、累計販売金額(全国、全業態)
今回の新商品「日清焼そばU.F.O.大盛 パワフル豚にんにく醤油まぜそば」は、豚の旨みを効かせた “豚にんにく醤油ダレ” に、いつもとは違う極太ウェーブ麺を合わせた新作で、サングラスを掛けたガテン系の豚による「今日ぐらいガツンと食おうぜ!」との応援メッセージ(?)付き。さらに「#チートデイ」や「#ストレス発散」のハッシュタグをデザインするなど、バズらせる気満々の変わり種です。
チートデイ(cheat day)とは、食事制限を主とするダイエット中に “好きなものを好きなだけ食べていい日” を指す言葉で、ゲーム業界でも頻繁に使われるチート(cheat)は「騙(だま)す」や「欺(あざむ)く」を意味する単語。最近はTwitterなどのSNSでも飛び交っているため、食べ物の写真と一緒に「#チートデイ」のハッシュタグを付けた投稿を見たことがある方も多いでしょう。
チートデイの良し悪しについては賛否両論ありますが、食事制限中に訪れる停滞期(身体が生命維持を優先して省エネモードに入る期間)を抜け出すための措置とされ、栄養不足で飢餓状態だと思い込んでいる身体に対し、高糖質・ハイカロリーな食事を一時的に多く摂取することで「飢餓状態ではない」と誤った認識を持たせ “効率よく体重を減らす” というのが主たる目的。
ダイエット中にストイックな食事制限を取り入れた場合、それが長期間に及ぶと人間の身体は自然にカロリーや糖質の消費量を抑え始めるため、その代謝が落ちた身体に “あえて一時的に多くの糖質とカロリーを叩き込み” 俺(私)は飢餓状態ではないぞ! さぁいつも通り消費するのだ! と、消費カロリーが摂取カロリーを上回るように仕向ける日(騙す日)がチートデイ。
たといえば1週間に1回、あるいは2週間に1回など、あくまで一時的に1日だけ-・かつ “停滞期が訪れるほど痩せてから” というのが必要条件になりますが、チートデイに自分の体重×40〜45kcal、あるいは基礎代謝×3~4kcalの食事を挟むと省エネモードの身体が通常運転に切り替わり、停滞期から脱出できると同時に “食事制限中のストレスも解消できる” ことがチートデイのメリットになります。
はい、というわけで本題に戻りましょう。このページでレビューする「日清焼そばU.F.O.大盛 パワフル豚にんにく醤油まぜそば」の栄養成分表示を見てみると、熱量は767kcal、脂質は36.0g、炭水化物(ほぼ糖質)は95.7gとなっているので、チートデイ用としては少々頼りない数値になりますが、ダイエットの天敵とされるカップ麺にチートデイを重ねたのは見事といわざるを得ないマーケティング。
ちなみに日清食品のニュースリリースには「ガッツリ濃い味の “パワフル系” メニューがお好きな方はもちろん-・」と記載されていますが、テーマ的に同社が得意とする “二郎インスパイア系” を意識していることは間違いないため、ニンニクのインパクトも然る事乍ら、豚臭さと背徳感にも注目しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、ずっしりと重たい「液体ダレ」に、後入れの「にんにくチップふりかけ」で合計2袋。たとえば「日清トリプルニンニク豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」など、いわゆるインスパイア商品に何度も粒状ニンニクを使ってきた日清食品ですが、熱湯で戻さなければ食べられない感じだったので、それとはタイプが異なる様子。
麺は油で揚げたフライ麺で、いつもの「日清焼そばU.F.O.」では丸刃のストレート麺を使っているのに対し、今回は角刃の縮れ麺を採用しています。ただ、従来の「日清焼そばU.F.O.極太」に使われてきた幅の広い極太麺とは形状が異なるため、その違いも気になるところ。
ちなみに筆者は日清食品グループの公式オンラインストアで先行発売分を購入しましたが、2月21日(月)からスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなどでも販売されます。コンビニでは月曜日の深夜〜火曜日以降に並べられると思いますが、すでにセブンイレブンでの取り扱いは決まっているため、販売店の参考にしてください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清焼そばU.F.O.大盛 パワフル豚にんにく醤油まぜそば 製造者:日清食品株式会社 製造所:O・滋賀工場(滋賀県栗東市下鈎140-1) 内容量:167g(めん130g) 商品コード:4902105267752(JAN) |
発売日:2022年02月21日(月) 実食日:2022年02月19日(土) 発売地域:全国 取得店舗:ネット通販サイト 本体購入価格:264円(税込) 希望小売価格:245円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型ビッグ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:710ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(液体ダレ・にんにくチップふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料、大豆食物繊維)、たれ(豚脂、しょうゆ、ポークエキス、香辛料(にんにく)、糖類、食塩、香味油、しょうゆ調味料)、かやく(味付豚ミンチ、キャベツ)、ふりかけ(にんにく)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、酒精、カラメル色素、増粘剤(アラビアガム、加工でん粉)、炭酸Ca、かんすい、乳化剤、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Mg、ビタミンB2、くん液、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
固形具材は最初から容器の中に入っている状態で、内容は味付豚ミンチ、キャベツとシンプルですが、カップヌードルの謎肉(なぞにく)と思しき味付豚ミンチは20個弱と多めに搭載。日清焼そばU.F.O.の変わり種は具材が少ない商品も珍しくないので、多めの肉具材は嬉しい采配です。
別添の小袋は2種類とも後入れなので、お湯を注いでからフタの上で「液体ダレ」の小袋を温めながら待ち、お湯を捨ててから液体ダレを加える前に “よくもみほぐす” のもポイント。で、その液体ダレが臭ぇw(ええ、もちろん褒め言葉)。これまでに日清食品が展開してきた二郎インスパイア商品の例に漏れず、例の豚臭い香りがムワッと漂ってくるので、実食の際は注意してください。
ちなみに販売チャネルを問わないNB(ナショナルブランド)商品ですが、コンビニで購入した場合の税込価格は246円になるので、コストパフォーマンスと背徳感の兼ね合いにも注目しつつ「めん」「たれ」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(167g)あたり |
カロリー:767kcal たん白質:15.1g 脂 質:36.0g 炭水化物:95.7g 食塩相当量:7.3g ビタミンB1:0.57mg ビタミンB2:0.72mg カルシウム:209mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
背徳感をアップさせてくれる要素が多い
油で揚げた麺なので、このジャンルでは最強クラスに位置する「豚ラ王」シリーズのノンフライ麺(踊る極太麺)には及びませんが、躍動感のあるランダムな口当たりは面白く、それについては “踊る極太麺” に匹敵する要素。果たして「日清焼そばU.F.O.」らしい麺かと聞かれた場合、疑問符が否めないところはあるものの、後述するタレにはベストマッチ。
やや加水率は低めの設定で、ごわごわとした質感も “らしい” と思えるポイント。熱湯5分きっちり守ってから湯切りしても部分的な戻りムラが生じていましたが、致命的なほどの欠点ではありません。やや油揚げ麺の風味を強めに感じるものの、それもチートデイの背徳感を高めてくれるエッセンスなので、今回の場合はプラスと思える魅力に繋がります。
ちなみにパッケージでは “日清焼そばU.F.O.極太” となっていますが、日清食品の公式ウェブサイトやニュースリリースに記載されている正式な商品名は「日清焼そばU.F.O.大盛」なので、従来の “日清焼そばU.F.O.極太” に使われていた極太ストレート麺との違いが影響しているのかもしれません。
たれ
豚臭さもニンニク臭も醤油のキレも申し分ない
原材料名は「豚脂、しょうゆ、ポークエキス、香辛料(にんにく)、糖類、食塩、香味油、しょうゆ調味料」とシンプルで、実際の味わいも複雑ではないのですが、小袋を開封した瞬間に攻め寄せてくる豚臭い香りを筆頭に、リアルな粒状のニンニクもインパクトが強く、それに負けない濃口醤油のキレも見どころ。3つの個性をバッチバチに効かせながら、それでいて纏まりも悪くありません。
二郎インスパイア系のスープを彷彿とさせる豚骨しょうゆベースの味わいなので、既視感が否めないところもありますが、その中でも硬派な部類に入るテイスト。思い返せば2021年8月23日発売の「汁なし豚ラ王」を食べたときに求めていたフレームワークそのもので、汁ありの「豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」に使われている液体スープを汁なし用に調整したような印象を受けました。
かやく・ふりかけ
にんにくヤバくない?
最初から容器の中に入っていたキャベツは少なめですが、味付豚ミンチは全体のジャンクさと背徳感を底上げしてくれるアイテムで、サイズは小さくともプレゼンスは絶大。やはり食べてみた感じ「カップヌードル」に使われている “謎肉” と共通で、それが20個弱も入っているわけですから、けっこうな満足感が得られます。で、強烈なのが「ふりかけ」に入っているニンニクチップ。
おそらく液体ダレに入っている粒状のニンニクと原材料は同じだと思うのですが、乾燥状態でも問題なく食べられる薄さにカットされていたので、突然にガリッ! みたいな不快感が伴うことはありません。その多さも然る事乍ら、風味についてもニンニク特有の辛味を覚えるほどだったので、縦型ビッグのカップラーメンにも使ってほしいです。
総評
即席カップめん業界では飽和状態になりつつある二郎インスパイア系なので、個人的には “ああ、またか‥‥” みたいなファーストインプレッションから入ったんですけど、いやいや硬派に仕上げてきましたね。麺については「日清焼そばU.F.O.」らしからぬポイントになりますが、それも含めて印象は悪くありません。
値段が値段だったので、ちょっと総評から差し引きましたが、とりあえず日清食品の豚臭いオイルとニンニクが好きなら必食の一杯。パワフルなガテン系の味わいを好む男性諸君はもちろん、チートデイにガッツリいきたい女性の方にもオススメしたい、背徳感バッチリな変わり種でした。食後は部屋にニオイが残るので、実食の場所とタイミングには気を付けてください【author・taka :a(大石敬之)】