「日清焼そばU.F.O.大盛 追いトッピング油そば」味変の効果絶大!

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年1月14日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清焼そばU.F.O.大盛 追いトッピング油そば」の実食レビューです。

油そば専門店の卓上トッピングをイメージした、味の変化が楽しめる「追いトッピング」付き!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清焼そばU.F.O.大盛 追いトッピング油そば

「日清焼そばU.F.O.」(にっしんやきそばユーフォー)とは、1976年5月より日清食品が製造・販売しているカップ焼そば及びカップ汁なし中華麺(今回の油そば等)の商品名(ブランド名)で、名前の由来は(「U.」の下に小さく「UNIDENTIFIED FLYING OBJECT」とも書いてあるのですが)「うまい(U)、太い(F)、大きい(O)」それぞれの頭文字を取ったものといわれています。

2019年1月現在も変わらずカップ焼そばカテゴリーでNo.1の売上* を誇るロングセラーブランドの地位を守り続けているのですが(* インテージSRIカップインスタント麺市場 焼そばカテゴリー 2017年1月〜12月、累計販売金額)、角型容器の「日清焼そばU.F.O.大盛」は1991年2月に初めて登場しました。

今回のパッケージに見覚えのある方も多いかもしれませんが、上半分が太陽光(旭光)を表す旭日旗(きょくじつき)のような明るい放射状のデザインだったり、紺色の背景で印刷されている左上の「濃厚醤油ダレが絡む!!」というデザインや「油そば」の書体など、おそらく「日清焼そばU.F.O.大盛 炙りチャーシュー油そば」の続編と見て間違いないでしょう。

「日清焼そばU.F.O.大盛 炙りチャーシュー油そば」(以下、「前作」と表記)は、2018年7月9日(月)に新商品として発売された汁なし大盛カップ麺で、「カップヌードル」に入っている「コロチャー」を炙った肉具材を起用し、麺は中太ちぢれ麺、タレは葱油の香味で個性を演出しつつも王道を地で行くような油そばでした。

しかし、今回は「途中でかけて2度おいしい! 追いトッピング」とパッケージにも表記されているように “途中がけ” の別添スパイスが付属しているようで、油そば専門店の卓上トッピングをイメージしているとのこと。つまり最初はタレだけでも充分に美味しく、さらに追いトッピングで「2度おいしい」がテーマになっています。

「追いトッピング」の内容は、フライドガーリック、きざみのり、赤唐辛子、炒りごま、魚粉、黒胡椒をブレンドしているようなので、たしかに油そばでは定番のスパイスたちですね。前回はクラシカルな伝統を守っている、いい意味で優等生な仕上がりだったので、納豆とかチーズとかそういう奇抜さや垢抜けた路線ではなく、いたって硬派なイメージに仕上げている模様。

とりあえず追いトッピングの構成としては間違いのないブレンドですが、飽きのこない素朴なテイストかつ物足りなさも感じなかった前回のタレからクオリティが落ちていないかどうか、また肉具材の違いや質にも注目しながら食べ進めたいと思います。それでは、開封して中身を確認してみましょう。

開封

黄色基調の外装フィルム裏面にある「調理方法」には、 “追いトッピングはお好きなタイミングでふりかけて、味の変化をお楽しみください” と書いてあったので、それをもとに解説しようと写真に収めていたのですが、外装フィルムを破くと「絶対に試して欲しい! 追いトッピング作法」‥作法ときましたか(笑)

とりあえず好きなタイミングで追いトッピングしてもいいようですが、日清食品のオススメは「一、まずは “そのまま” 食すべし!!」「二、麺を “半分食べたら” ふりかけるべし!!」だそうです。というわけで、とりあえず半分くらい麺を食べてから追いトッピングして味の変化を確認してみましょう。

ちなみに外装フィルムの賞味期限欄下段右端に記載されている製造所固有記号(製造所を特定するための記号)が「R」となっているのですが、これは日清食品の自社工場ではなく、埼玉県比企郡嵐山町川島にある日清食品の協力工場「東日本明星株式会社」(埼玉工場)を意味しています。

販売者は日清食品ですし、ブランドも天下の「日清焼そばU.F.O.」ですが、「日清焼そばU.F.O.大盛 ハラペーニョ香るホワイトチェダーチーズ味焼そば」の時と同じように明星食品の埼玉工場で製造されていることが分かりました。明星食品は日清食品のグループ会社なので、このように協力し合っているのですね。

製品情報・購入価格

製品名:日清焼そばU.F.O.大盛 追いトッピング油そば
製造者:日清食品
製造所:東日本明星株式会社(製造所固有記号[R])
内容量:167g(めん130g)
発売日:2019年01月14日(月)
実食日:2019年01月14日(月)
JANコード:4902105244586
希望小売価格:205円(税別)

発売地域:全国(全チャネル販売)
購入価格:192円(税込)
取得店舗:イオンリテール

麺の種類:油揚げ麺
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:700ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(油そばのタレ・追いトッピング)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、植物性たん白、香辛料、大豆食物繊維)、たれ(植物油脂、豚脂、しょうゆ、醸造酢、糖類、香辛料、食塩)、かやく(味付豚肉、キャベツ)、スパイス(魚粉、フライドガーリック、ごま、のり、黒胡椒、赤唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、炭酸Ca、カラメル色素、酒精、香料、増粘剤(加工でん粉)、グリセリン、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、乳化剤、ビタミンB2、炭酸Mg、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・さば・大豆・豚肉を含む)
【アレルギー表示】小麦・乳成分・豚肉・さば・大豆・ごま

実食開始

別添の小袋は「油そばのタレ」と「追いトッピング」の計2袋構成で、追いトッピングの小袋にも「作法」が書いてありました。実際の専門店で作法とか言われると行き慣れてなかったら怖いというか、ちょっと緊張しちゃったりもしますけど、カップ麺の場合は遊び心のあるネタ要素として楽しめますよね。

もちろん今回の作法は守りますが、調理前の麺は前回と変わらない佇まいで、乾燥具材は最初から容器の中に入っています。具材の豚肉はチャーシューチップ型で、さすがに追いトッピング付きで炙りチャーシューのダブルコンボは叶いませんでしたが、もうちょっと麺の下にも入ってますよ。

さて、完成です。まだ追いトッピング前なので、何の変哲もないといいますか、実に簡素な仕上がりになりました。とりあえず日清食品曰く “麺を半分食べたら = トッピングなしでも美味しい” という自信の表れみたいなものなので、前回の印象と比較しつつチェックしたいと思います。それでは、実際に食べてみましょう。

1食(167g)当たり

カロリー:784kcal
たん白質:12.6g
脂  質:39.6g
炭水化物:94.3g
食塩相当量:6.7g
ビタミンB1:0.59mg
ビタミンB2:0.70mg
カルシウム:207mg

めん

コシのある中太ちぢれ麺。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

いつもの麺ではありません

1976年5月に誕生し、2009年3月のリニューアルから「どん兵衛」の「そばシリーズ」と同じ特殊製法が用いられたストレート油揚げ麺が採用され、それ以降は基本的に中太ストレート麺を売りにしているのですが(変わり種には「極太」もありますが基本的にストレート)、メーカーの解説にもコシのある中太 “ちぢれ” 麺と書いてあるように、レギュラーの油揚げ麺とは異なります。

しかし、これは前身にあたる「日清焼そばU.F.O.大盛 炙りチャーシュー油そば」にも採用されていた油揚げ麺で、湯切り直後は内部の気泡が粗く、かと思えばタレを混ぜ終わって食べ始めるころになると麺の密度が明らかに上がるというか、きちんとコシのある食感が楽しめます。油そばの麺にしてはスリムなんですけど、これ以上に太くても細くても今回のタレには合わないかな‥? という適切なサイズ感でした。

しっとりとした表面は口当たりがよく、それでいて中心部には歯応えのある硬さと弾力を残し、確かな密度感がありながらも適度なタイミングで切れる食べ応えと食べ易さを両立しているクオリティの高い油揚げ麺です。タレの馴染みも良好ですし、大盛仕様の130gで食べ応えもバッチリですよ。

タレと「追いトッピング」による味の違い

濃口醤油をベースに豚の旨味とニンニクをきかせた油そばのタレ。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

だいぶシンプルになりました

おそらく「追いトッピング」の差し引きで調整したものと思われるのですが、前回から比較して計4種類の原材料(ポークエキス、香味油、香味調味料、メンマパウダー)をスパッと潔くカットし、「植物油脂、豚脂、しょうゆ、醸造酢、糖類、香辛料、食塩」という実に簡素な内容となっています。

ポークエキスのカットと印象的だったメンマパウダーの素朴な風味が得られなくなってしまったのは残念ですが、別に物足りないタレではありません。小袋の中身およそ7割はアブラか!? くらいのオイル感なので、まず油そばらしく油脂の量はバッチリです。しかしながら植物油脂の含有量が多めなので、動物油脂マックスな油そばよりも比較的(あくまでも比較的)食べやすいですね。

それに蛇足的な要素がないというか、濃口醤油に豚脂と糖類を重ねることでチャーシューダレっぽい旨味のカエシを表現し、アブラは豚脂の厚みに加えて前回と同様に葱油の芳ばしさが印象的で、そこに適度なニンニクのパンチと醸造酢のアクセントを効かせることで飽きがこないように調整してあります。突き抜けたインパクトこそないものの、実にオーソドックスかつ抜け目がないタレでした。

特製 “追いトッピング”。フライドガーリック、きざみのり、赤唐辛子、炒りごま、魚粉、黒胡椒をブレンドしました。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

というわけでタレだけでも素直に美味しく、このままでも最後まで完食できるかな? と思ったのですが、油そばジャンルとしては比較的に食べやすいとはいえ実際のところ油脂の量は凄まじく、大盛130gの油揚げ麺も相俟って、ちょうど半分くらい食べた頃合いからコショウや酢を足したい気分に‥ええ、まさにメーカーの狙い通り、ここが追いトッピングのジャストタイミング。

正直あんまり赤唐辛子と黒胡椒については目立っていなかったんですけど、いの一番に飛び込んでくる魚粉のパンチと大量の刻み海苔による味変効果は絶大で、それを引き立てる胡麻の芳ばしさたるや、一瞬にして味が変わります。葱油のニュアンスや醸造酢のアクセントは鳴りを潜めてしまうのですが、それについては前半に楽しめるので心配ご無用。

後入れサクサクの芳ばしいフライドガーリックによるホロ苦いアクセントも少量ながらに効果覿面で、もし最初から入れていたら後半に頼りなかったかもしれませんが、ちょうど麺の量が半分ほど減っていることもあって単純に影響力は最初から入れるよりも2倍増し。特に魚粉と刻み海苔が王道路線を守りつつ味を激変してくれるため、持て余すことなく完食できました。

かやく

チャーシュー、大切りキャベツ。

(出典:日清食品「ニュースリリース」)

大切りか‥?

チャーシューはチップ状のハムみたいなヤツなので、高級感は得られませんし、リアルな豚肉でもないのですが、そこそこの量で好印象。甘辛い味付けもタレの雰囲気にあっていたし、よくあるキャベツだけ製品よりも食べ応えがありました。しかし、キャベツは製品説明に語弊ありです。

たしかにノーマルU.F.O.のキャベツは大きめにカットされている個体が多いのも事実ですが、最近の新作U.F.O.に入っているキャベツはノーマルよりも小さいのが基本で、たまに大きなキャベツが1切れ入ってたらいいほうかな、という状態。なんだか “日清焼そばU.F.O.のキャベツ=大切り” みたいな表現がテンプレ化しているだけというか、そんな気がしました。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

結果的に麺もタレも追いトッピングも驚きのある内容ではなかったんですけど、パッケージや小袋のデザインで何度も “途中でかけて2度おいしい!” をアピールしていたように、ありそうでなかった途中がけを最大の軸にしていたコンセプトと訴求力に魅力を感じるアイディア商品でした。

もちろん単純に味としても美味しかったので、おそらく “途中でかけて2度おいしい!” と言われなくても問題なく(油そばさえ大丈夫なら)楽しめると思うのですが、最初にトッピングするのと追いトッピングするのとでは食べ終わった時の満足感が大きく変わるでしょう。それに麺を半分くらい食べたら‥のタイミングも適切で、追いトッピング大正解。

普段からスパイス(ふりかけ)は途中入れがセオリーという方もいらっしゃると思いますし、私自身いつも最初はソース(タレ)だけ、それからマヨネーズ・ふりかけなどのトッピング類を‥と段階を踏んで食べているのですが、王道を地で行くシンプルなタレ、そこに味変効果が絶大な追いトッピングの存在感とタイミングのワザが光る一杯でした。「お酢」ちょい足しアレンジもオススメの美味しい食べ方なので、よかったら試してみてください。

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