どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年2月24日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清焼そばU.F.O. カレー専用濃い濃いソース付きカレー焼そば」の実食レビューです。
業界初!? 後がけのカレー専用濃い濃いソースで仕上げるカレー味のUFOが登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
日清焼そばU.F.O. カレー専用濃い濃いソース付きカレー焼そば
日清焼そばU.F.O.(にっしんやきそばユーフォー)とは、言わずと知れた日清食品株式会社を代表するカップ焼きそばのロングセラーブランドで、初代UFOの発売日は1976年(昭和51年)5月21日。当時の安藤宏基取締役開発部長(現・日清食品ホールディングスCEO)率いる日清食品のマーケティング部は、新商品の開発に際して “容器のコンセプトを明確にする” ところから始めます。
日清食品が社内にマーケティング部を設置したのは、1976年(昭和51年)4月1日。当時、縦型や弁当箱型のカップ麺が主流とされる中、食器として “もっとも常識的な丸型で統一すること” を新容器のコンセプトに掲げ、同年5月21日に「日清焼そばU.F.O.」を発売、そして同じく業界初となる丼型「日清のどん兵衛きつね」が発売されたのも1976年の8月9日でした。
日清食品が「日清焼そばU.F.O.」という商品名の由来を “U=うまい、F=太い、O=大きい” の頭文字とし、いわゆるUFO(unidentified flying object, 未確認飛行物体)とは関係ないと否定し続けている理由は「商標」という大人の事情があったからで——(※商標登録の問題が発覚するまでの正式な商品名は「日清焼そばUFO」アルファベットの後にドットはなかった)
というのはさておき、1996年6月に発売された「日清焼そばカレーU.F.O. 青春カレー味」がU.F.O.初のカレー味で、およそ1年後の1997年5月にも同じ商品名で再販。続けて1998年6月には「日清焼そば スパイシーカレーU.F.O.」にリニューアル、さらに1999年6月以降は「日清焼そばカレーU.F.O.」として発売するなど、ほぼ毎年恒例のフレーバーになりました。
今回のパッケージにも「発見! カレーはソースで旨くなる!」とあるように、日清食品曰く “カレーにソースをかけて食べると旨くなるという、知る人ぞ知る食べ方を再現した商品” とのこと。え、カレーにソース(とんかつソースやウスターソース)って定番の組み合わせじゃないの‥‥? などと思った世代なのですが、最近では “知る人ぞ知る食べ方” になってしまったようですね。
ちなみに日清焼そばU.F.O.×カレー×ソースといえば、2004年5月10日に “U.F.O.ごちソース”(7つのフルーツと10数種類のスパイスを使った当時のU.F.O.特製ソース)ベースの「日清焼そばU.F.O. ソースカレー」を発売。続けて2005年5月2日と2006年5月1日にリニューアルしているので、実は前代未聞の組み合わせというわけではないのですが、ソースを “後がけ” するのはU.F.O.初の試みだと思います。
従来のソースカレーは、当時の “U.F.O.ごちソース” とカレーのスパイス(香辛料)が最初から一緒になっていたのに対し、今回の「カレー専用濃い濃いソース付きカレー焼そば」には麺と絡みやすくするためにトロミをつけた “カレー専用濃い濃いソース”(2018年3月5日のリニューアルで「旨さ凝縮 濃い濃いソース」と命名された定番の濃厚ソースをベースにしたもの)を別添。
ベースとなっているカレー味の焼そばソースはクミン(セリ科の一年生草本)が特徴となっているらしいので、カレー専用濃い濃いソースによる味の変化とクミンの主張も注目のポイントです。なお、これは余談なのですが、今回のパッケージ(麺を箸で持ち上げている写真)を見ていると、某チョコソースを思い出してしまうのは私だけでしょうか‥‥w
開封
別添の小袋は「液体ソース」と「カレー専用濃い濃いソース」の合計2袋、液体ソースは “フタの上で温めてください” と書いてあるのですが、カレー専用濃い濃いソースは “フタの上で温めないでください” とあるので、うっかり温めないように注意が必要です。たぶん、とろみ成分が機能しなくなってしまうのでしょうね。
麺は普段通り熱湯3分の油揚げ麺で、いつもの「日清焼そばU.F.O.」と同じような雰囲気。2009年3月23日のリニューアルから「新開発 青春ストレート麺デビュー!」と題し、この日が従来の縮れ麺からストレート麺に変わった境目になります。当時から世間では賛否両論ありましたが、定番のソース味から中華風も問題なく、洋風だとパスタっぽい雰囲気になる優秀な麺ですよね。
なお、今回は日清食品の公式オンラインストアで限定300食の先行販売を行っていたので、そちらを利用して購入したのですが、2月24日(月)よりスーパーマーケットやドラッグストア、各コンビニでも一般販売開始。スーパーなら税込130円前後、コンビニで購入した場合の税込価格は198円が2020年2月現在の標準価格になります。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清焼そばU.F.O. カレー専用濃い濃いソース付きカレー焼そば 製造者:日清食品株式会社 滋賀工場 製造所:滋賀県栗東市下鈎140-1(O) 内容量:114g(めん90g) 商品コード:4902105255919(JAN) 商品サイズ:縦180mm×横180mm×高さ51mm |
発売日:2020年02月24日(月) 実食日:2020年02月24日(月) 発売地域:全国(全チャネル) 取得店舗:ネット通販サイト(日清食品グループ オンラインストア) 商品購入価格:208円(税込)※配送料・支払手数料別 希望小売価格:193円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:皿型レギュラーサイズ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:460ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(液体ソース・カレー専用濃い濃いソース) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料)、ソース(液体調味料、ソース調味料、植物油脂、糖類、香辛料、食塩、還元水あめ、カレー粉)、かやく(にんじん)/ 加工でん粉、カラメル色素、香料、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、酒精、酸味料、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、ベニコウジ色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む) |
実食開始
具材は最初から容器の中に入っていて、キャベツや肉具材などは入っておらず、人参のみ。で、たったこれだけ‥‥w(※ぜんぶ集めてコレ)とはいえ定番の日清焼そばU.F.O.(レギュラーサイズ)は大切りキャベツを売りにしているのに対し、変わり種では具材に乏しいパターンが多く、ある意味このくらいが現在の平均といっても過言ではないかもしれません。
前述のように液体ソースはフタの上で温める、カレー専用濃い濃いソースは温めない、それ以外は通常のソース焼そばと同じような作り方。なるほど液体ソースはクミンの香りが強く、ちょっと福神漬けっぽい感じの香りもあり、別添の「カレー専用濃い濃いソース」は‥‥ちょっと想像以上にチョコレートソースっぽい見た目ですねw
もちろん見た目と粘度以外のチョコレート感は皆無に等しく、試しに小袋に残っていたソースを直接ちょびっと舐めてみたところ、まさに “あの” 定番U.F.O.の特製ソースがベースと分かる味わいでした(で、めっちゃ濃いめ)。それでは、カレーのタイプや念のため辛さレベルにも注目しつつ、「めん」「ソース」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(114g)あたり |
カロリー:499kcal たん白質:7.1g 脂 質:23.0g 炭水化物:66.0g 食塩相当量:4.6g ビタミンB1:0.40mg ビタミンB2:0.47mg カルシウム:137mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
いつものハイクオリティな油揚げ麺
変わり種の「油そば」には縮れのある熱湯5分の平打ち麺が採用される傾向にあるのですが、食べてみた感じ今回は定番の「日清焼そばU.F.O.」と同じ麺という認識で問題ありません。もちっとした弾力が楽しめるコシの強い麺で、ちょっと内部の気泡が少ないイメージというか、久しぶりに食べると油揚げ麺であることを忘れてしまいます。
たとえば「ペヤング(まるか食品)」や「一平ちゃん夜店の焼そば(明星食品)」の麺も万能で、基本的にソースを選ぶことはないのですが、とりわけ日清焼そばU.F.O.の麺はコシが強く、今回のような “濃い濃い系統” のソースにも負けることがありません。またスナック感も比較的に弱いので、ソースの本格感を疎外しないのもポイント。
麺量は「日清焼そばU.F.O. 油そば」では85gと微妙に少なく、定番の「日清焼そばU.F.O.」は麺量100gとなっているのですが、今回は通常の汁なしカップ麺(変わり種)での標準90gをキープ。この麺は基本的に湯戻し時間を守ったほうが安全で、もし室温が低い場合などであれば、きもち10秒~20秒くらい長めに待ったほうがいいかもしれません。
ソース
濃い濃いだけど塩っぱいわけではない
カレーの方向性は、同社の「カップヌードル カレー」に通じるところがあり、なるほどクミンを強調しているのですが、おおむねカップヌードルのカレー味が嫌いでなければ素直に楽しんでいただけるような味わいで、かなり辛さは弱いです。あと、すこし特徴的だったのが酸味。ソースとカレーを合わせる庶民的なイメージを演出するためか、福神漬けを添えた感じの味わいに個性を感じました。
ちなみにカレー粉(香辛料)の主な原産国は、中国、エジプト、アメリカ、日本、モロッコ、カナダ、ブルガリア、ルーマニア、インド、イラン、シリア、トルコ、メキシコ、ジャマイカ、グアテマラ、ホンジュラス、オランダ、タンザニア、マダガスカル、インドネシア、マレーシア、ベトナム、スペイン、ペルー、チリ、オーストラリア、フランスだそうです。まさかの27ヶ国w
「カレー専用濃い濃いソース」の見た目はチョコレートソースと瓜二つなのですが、とうぜん味にカカオ感はなく、まさに日清焼そばU.F.O.の濃い濃いソースを高粘度ソースに仕上げているようなテイスト。そして “濃い濃い” と書いてあるように実際の味わいも濃く、すでに土台の液体ソースだけでも味としては完成していたので、かなり濃いめの味に仕上がります。
けれども全体の食塩相当量が4.6gとなっているように、ただ純粋に旨味が重なった結果の濃さというか、そこまで塩気が全面に主張してくるような味の濃さではありません。実際、定番の「日清焼そばU.F.O.」が食塩相当量5.9gなので、単純計算それよりも低いですし、ソースの酸味と凝縮された旨味が今回のカレーソースと絶妙にマッチ。
ほんと濃厚なカレーライスにソースかけるイメージの流れを汲んでいたので、その組み合わせが好きな方は間違いなくハマれると思いますし、まったく違和感なく楽しめました。いやいや、これは実に美味しいですよ。
具材
ま、まぁU.F.O.だし‥‥w
えっと‥‥にんじんです。驚くほどに書くことがないw 今回はダブルのソースかつ味が濃い濃いなので、人参の風味は押され気味なのですが、コリコリとした食感のアクセントが効果的。ちなみに東洋水産のニンジンはフランスから輸入しているのですが(あのクタッとしたやつ)、日清食品の人参は主な原産国・最終加工地ともに中国産となっています。
けっこう土台のソースが「カップヌードル カレー」にも通じるテイストだったので、可能であればフライドポテトや謎肉系のダイスミンチ、あと玉ねぎなんかが入っていると最高だったんですけど、前述したように変わり種のU.F.O.は具材に乏しいのが現状。お世辞にも上出来とはいえませんが、総評では大目に見ようと思います。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
具材の寂しさこそ否めないけれど、いつも通り麺のクオリティは高く、濃いめのカレーソースにカレー専用濃い濃いソースのマッチングも高かったので、実際のところ具材の貧弱さは気になりませんでした。流行りのスパイスカレーやエスニックカレーのような個性はないので、いわゆる家カレー系統の味になるのですが、むしろそれで正解。
ほんと福神漬けをトッピングしたくなるようなカレー味だったので、ソースとの相性もバッチリですし、普段から家庭的なカレーライスにはソースをかける、また過去にソースをかけて好きな味だった方は問題なくハマれると思います。反対に、これまでカレーにソースを経験したことがない方にとっては新鮮だと思うので、濃いめの味さえ大丈夫なら試してみてください。