どうも、taka :a（@honjitsunoippai）です。
本日の一杯は、2023年2月13日（月）新発売、日清食品のカップ麺「日清焼そばU.F.O. チーズ背脂台湾まぜそば」の実食レビューです。
日清焼そばU.F.O.史上初!? 名古屋めしの代表格「台湾ませそば」を背徳感あふれる禁断メニューにアレンジ!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
日清焼そばUFO チーズ背脂台湾まぜそば
日清焼そばU.F.O.（にっしんやきそばユーフォー）とは、1976年（昭和51年）5月21日の発売以来、西日本エリアを中心に絶大な支持を築き上げてきたブランドで、他の追随を許さないマーケティングのセンスと濃い濃い濃厚ソースを武器に、今ではカップ焼きそば・油そばカテゴリーにおいてNo.1の売上※ を誇るロングセラーとしての地位を確立しました。
※インテージSRI+カップインスタント麺市場 焼そば+油そばカテゴリー 2022年1月〜12月「日清焼そばU.F.O.」ブランド累計販売金額（全国、全業態）
今回の新商品「日清焼そばU.F.O. チーズ背脂台湾まぜそば」は、麺屋はなび（高畑本店）を発祥とする「台湾まぜそば」をベースに、チーズと背脂のコクを加えた背徳感あふれる一杯で、日清の御三家ブランド（カップヌードル / 日清のどん兵衛 / 日清焼そばU.F.O.）による共同企画「背徳の麺トリオ」として新規に開発された変わり種。
背徳の麺トリオとは、我慢せずに食べることで大きな満足感が得られる、ストレスが解消できる－・などの理由から、若年層を中心に注目されている “背徳感グルメ” を共通のコンセプトに、魅惑の食材を組み合わせた新アイテムを発売するコラボ企画で、日清の○○トリオとえば「夏めんトリオ（2021）」や「じゃぱん♥ぬーどるずトリオ（2020）」が記憶に新しいところ。
しかし、日清の御三家ブランドによる「○○トリオ」の歴史は現在を遡ること16年以上、2006年（平成18年）7月3日に発売された「夏の辛口トリオ」（カップヌードル 夏の辛口 スパイシーチリ / 日清のどん兵衛 夏の辛口 旨辛ちゃんぽんうどん / 日清焼そばU.F.O. 夏の辛口 コチュジャンソース）にルーツを持ち、そこから3ブランド共通のコンセプトで新アイテムを展開する試みが恒例化します。
なかには「チキンラーメン史上最高のトリオ」（ビーフ / ポーク / チキン）や「ロングセラートリオ」（でかっ！チキンラーメンカップ / からっ！出前一丁まぜそば / どかっ！日清焼そばカップ）などもありましたが、カップヌードル×日清のどん兵衛×日清焼そばU.F.O.に限定して “トリオ” を振り返ってみると‥‥
「夏の辛口トリオ」「ぶっとリッチトリオ」「周年ありが豚（トン）トリオ」「ソチオリンピック日本代表応援商品whiteトリオ」「チーズ星人渡来15周年記念トリオ」「錦織圭選手応援 黄金カレートリオ」「じゃぱん♥ぬーどるずトリオ（1回目）」「黒歴史トリオ」「ハロウィントリオ」「平昌2018冬季オリンピック日本代表選手団応援 旨辛トリオ」「大阪発祥！今、話題のスパイスカレートリオ」
「夏の辛口トリオ（麻・辣・酸）」「東京2020オリンピック応援デザイン 黄金鶏油トリオ」「じゃぱん♥ぬーどるずトリオ（2回目）」「夏めんトリオ」おそらく以上。ちなみに2014年（平成26年）1月20日発売の「日清焼そばU.F.O. white ホワイトカレー」（日本代表応援商品whiteトリオ）が最初に当ブログでレビューした商品だったんですけど、それはさてき「背徳」のコンセプトはトリオ史上初。
同時発売品の「カップヌードル チーズバタークリーミーカレー」と「日清のどん兵衛 味噌バタークリーミーうどん」はレビュー済みで、総合力が高かったのは「カップヌードル」だと感じたのですが、背徳感は「日清のどん兵衛」に軍配という結果に。はたして「日清焼そばU.F.O.」の実力とは、お手並み拝見と参りましょう。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「液体ダレ」と「背徳チーズ魚粉パウダー」の計2種で、かやくは最初から容器の中に入っている状態。液体ダレは “フタの上で温めてください” となっているのですが、背徳チーズ魚粉パウダーは “フタの上で温めないでください” とのことなので、調理の際は留意してください。
麺は油で揚げたフライ麺で、通常の「日清焼そばU.F.O.」には熱湯3分の中太ストレート麺を使用していますが、今回の「チーズ背脂台湾まぜそば」には食べ応えのある太ちぢれ麺を搭載しています。明星食品の極太麺ほどではないけれど、あきらかに普段よりも太いので、まぜそばらしい食べ応えに期待したいところ。
メーカー希望小売価格は214円（税別）なので、レギュラーサイズの「日清焼そばU.F.O.」と同じ価格設定なのですが、昨年6月1日出荷分からの価格改定に続き、2023年6月1日出荷分より現在214円（税別）の製品は236円（税別）に値上げされます。他にも日清食品は約170の即席袋麺・即席カップ麺・即席カップライスにおける製品価格を10〜13％アップすると発表済みなので、覚悟しておきましょう。
製品詳細情報・購入価格等
| 製品名：日清焼そばU.F.O. チーズ背脂台湾まぜそば 製造者：日清食品株式会社 製造所：関西工場（滋賀県栗東市下鈎21-1） 内容量：110g（めん85g） 商品コード：4902105278604（JAN） |
| 発売日：2023年02月13日（月） 実食日：2023年02月16日（木） 発売地域：全国 取得店舗：スーパー 小売価格：214円（税別） 購入価格：149円（税込） |
| 麺の種類：油揚げ麺 スタイル：皿型レギュラー 容器材質：プラ（PS） 湯量目安：460ml 調理時間：熱湯5分 小袋構成：2袋（液体ダレ・背徳チーズ魚粉パウダー） |
原材料名とアレルギー表示
| 【原材料名】油揚げめん（小麦粉（国内製造）、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料、大豆食物繊維）、たれ（豚脂、香辛料、しょうゆ、ポークエキス、魚粉、糖類、みそ、食塩、発酵調味料、乳等を主要原料とする食品、プロセスチーズ、たん白加水分解物、ねぎ、食物繊維）、かやく（味付豚ミンチ）/ 加工でん粉、調味料（アミノ酸等）、炭酸Ca、かんすい、酒精、増粘多糖類、香料、香辛料抽出物、カロチノイド色素、酸味料、酸化防止剤（ビタミンE）、pH調整剤、カラメル色素、微粒二酸化ケイ素、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、くん液、チャ抽出物、（一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・豚肉を含む） |
実食開始
最初から容器の中に入っている具材は「カップヌードル」の謎肉（なぞにく）と思しき味付豚ミンチのみで、これっぽっち‥‥w たとえば「日清のどん兵衛」然り「日清焼そばU.F.O.」も変わり種では具材がショボくなりがちなので、想定の範囲内（なのか？）ではあるものの、まぜそばらしい賑やかさは皆無といわざるを得ません。
先入れの小袋は別添されていないので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「液体ダレ」を温めながら待つこと5分。時間になったら湯切りを行い「液体ダレ」を混ぜ合わせ、それから「背徳チーズ魚粉パウダー」を投入し、再度よく混ぜ合わせたら完成です。台湾まぜそばに必須のニラや刻み海苔、卵黄を模したソースなども入っていないため、台湾まぜそばらしさは見事に感じられない調理直後。
これで豚ミンチの味付けが台湾ミンチ風だと嬉しいサプライズになるのですが、ひとまずチーズの香りは明白なので、台湾まぜそばらしさと背脂のインパクトにも注目しつつ「めん」「たれ・背徳チーズ魚粉パウダー」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
| 栄養成分表示：1食（110g）あたり |
| カロリー：497kcal たん白質：9.7g 脂 質：23.7g 炭水化物：61.1g 食塩相当量：4.7g ビタミンB1：0.60mg ビタミンB2：0.71mg カルシウム：158mg |
| ※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
「台湾まぜそば」を扨措くなら★4以上
「日清焼そばU.F.O.」といえばの中太ストレート麺とは一線を画す、踊るように不規則な口当たりも然る事乍ら、見た目の通り強付きのある食感で、うどんのような麺肌を意識している元祖「台湾まぜそば」の麺よりも “二郎インスパイア系” の極太麺に通じる魅力の持ち主。おかげでイメージにズレが生じてはいるものの、後述するタレとの相性は良好で、力強い食べ応えが楽しめます。
ただ、いつもの「日清焼そばU.F.O.」における麺重量（調理前）は100g、それ以外の変わり種でもレギュラーサイズは90gを基本としているのに対し、今回の「チーズ背脂台湾まぜそば」では85gと調整を感じる値。2023年2月27日に発売される「日清焼そばU.F.O. 濃い濃いねぎ塩牛カルビ味焼そば」の麺重量も85gとなっているため、今後は原材料の高騰で重量の基準が変わってくるかもしれません。
ちなみに「日清焼そばU.F.O.」と栄養成分表示の数値を比較してみたところ、カロリーは497kcal（-59kcal）、炭水化物は61.1g（-21.5g）、食塩相当量は4.7g（-1.2g）とオリジナルよりも低かったので、麺の重量が大きく影響しているのだと思います。それにしても「背徳」を訴求しているわりに、いわゆるカップ焼きそばにおいては平均的な値ですね。
たれ・背徳チーズ魚粉パウダー
味はジャンクで悪くない
まずは「背徳チーズ魚粉パウダー」を使う前に「液体ダレ」単体の味を確認してみたところ、タレは醤油と味噌を中心に、糖類の甘さは控えめで、塩味（えんみ）が強く、けっこう尖ったテイスト。朱色のオイルが多めに入っていますが、体感的な辛さレベルはピリ辛の枠を出ないので、よほど辛い食べ物が苦手でない限り構える必要はありません。
この時点でチーズの風味を感じるものの、背徳感を覚えるほど濃厚なわけではなく、ただしクセのある香りは強め。同時発売品の「どん兵衛」は “ちょいニンニク” となっていたのに対し、こちらは “わりとニンニク” ということで、そこそこニンニクは強めに主張してきます。でもって背脂（豚脂）の主張も一般的なカップ焼きそば以上なのですが‥‥
別添の「背徳チーズ魚粉パウダー」を混ぜ合わせると、魚粉の複雑な味わいと粉チーズの風味がプラスされるのと引き換えに、魚粉がオイルを吸い取ってしまうので、背脂の魅力は途端に半減。——いや、むしろ背脂どこいった？ レベルで鳴りを潜めてしまいます。単純に味だけでいえば美味しいけれど、ジャンクなのに優等生というか、まとまり過ぎているような印象で、最終的には無難に思えました。
かやく
さすがに使い回しの謎肉たったの4個は‥‥w
実際の「台湾まぜそば」には、ビシッと辛くて旨みのある台湾ミンチを中心に、それを取り囲むような配置で生の刻んだニラ・海苔・ネギ・魚粉・ニンニクがトッピングされ、中央に生の卵黄が鎮座する、誰が見ても「台湾まぜそば」と分かる雛形が存在するのですが、対して「チーズ背脂台湾まぜそば」の具材は「カップヌードル」で定番の謎肉（味付けも普段通り）のみで、たったの4個。
数は個体差で変動すると思いますし、魚粉は別添で対応していますけど、かやくにおける「台湾まぜそば」らしさは皆無。せめてニラや刻み海苔が「背徳チーズ魚粉パウダー」に入っていれば、もうちょっと雰囲気が出たと思いますけど、そういったこともなく。ちなみにネギは「背徳チーズ魚粉パウダー」に同梱されていましたが、これで「台湾まぜそば」を名乗るのはヤバいんじゃないですかね。
総評
「おいしい」「まずい」の二択で聞かれたら、ひとまず “おいしい” と答えます。ただ、麺の仕様を筆頭に、かやくの構成やタレの味付けなど、全体的に「台湾まぜそば」らしい要素は控えめで、なおかつ「チーズ」も「背脂」も背徳感を覚えるほど目立っておらず、ぶっちゃけ何がしたかったのかなと。
せめて商品名に「台湾まぜそば」を冠していなければ、印象も大きく変わっていたと思いますけど、厳し目に評価せざるを得ませんでした。しかし、強付きのある麺は面白かったので、また別の商品で巡り会えることを願っています【author・taka :a（大石敬之）】
