どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年8月26日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清焼そばU.F.O.大盛 ぶっ濃い甘辛醤油だれ 炭火焼豚丼味焼そば」(285円+税)の実食レビューです。
豚丼なのに焼きそば!? いつもとは違う極太麺に “炭火で焼いたような風味„ のタレを絡めて食べる「豚丼味UFO」新登場!! しかし——
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
日清焼そばU.F.O.大盛 炭火焼豚丼味焼そば
日清焼そばU.F.O.(にっしんやきそばユーフォー)とは、1976年(昭和51年)5月21日の発売以来、強烈な香りを特徴とする濃厚ソースと、他社の追随を許さないマーケティングセンスで確固たるポジションを築き上げたブランドで、現在はカップ焼そば・油そばカテゴリーにおいて売上No.1の座に君臨している絶対王者。
このページでレビューする「日清焼そばU.F.O.大盛 ぶっ濃い甘辛醤油だれ 炭火焼豚丼味焼そば」は、北海道・十勝地方の帯広市が発祥の地といわれている「豚丼」の味わいをイメージした変わり種で、いつもの中太ストレート麺とは異なる極太ウェーブ麺に、豚肉を炭火で焼いたような風味が特徴のタレ、さらに別添のザクザクフライドガーリックで攻撃力UP!!!!! などと、かなりパワフルな一杯。
豚丼の味わいをイメージしたカップ焼きそばといえば、2011年(平成23年)10月3日、北海道日本ハムファイターズとのタイアップ商品第5弾として「日清 北の焼そば 十勝豚丼風焼そば」を発売していた日清食品。しかも「十勝豚丼のたれ」で知られるソラチが監修していたのですが、当時の販売エリアは北海道に限定されていたので、全国的には流通しておらず、そもそも13年ほど前の話。
なんともいえない表情を浮かべながら、此れ見よがしに皮付きのニンニクを丸齧りしている、このブタさんからして攻撃力すごいんですけどw 攻撃力UP!!!!! だったり、その配色がレインボーだったり、ゲーマーを意識した商品でもあるのでしょうか。
日清食品は炭火焼き風の香りを全面に打ち出すことに長けているので、公式ウェブサイトにも記載されている “醤油をベースに豚肉を炭火で焼いたような香ばしい風味をきかせた„ については安心しているのですが、問題は具材。U.F.O.の変わり種は麺とソースに全ツッパする傾向があるため、そういった部分にも注目しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「液体だれ」と「ザクザクフライドガーリック!」の組み合わせで、後者はエクスクラメーションマーク(感嘆符)までが正式名称。かやくは最初から容器の中に入っている状態で、原材料名を見る限り、ちゃんと豚肉を主原料にしているのですが‥‥
実際の豚丼に鎮座する豚肉とは裏腹に、謎肉(なぞにく)ライクな味付豚ミンチを搭載しているため、お世辞にも臨場感のある具材とは評価できません。しかも少ないw また量に関していえば、調理前の麺重量が120gとなっているため、汁なしカップ麺における大盛りサイズの基準(130g)を下回るボリューム感。
それでいてメーカー希望小売価格は285円(税別)に設定されているため、こちらは大盛りサイズの基準(271円+税)を上回る値。それだけソースのインパクトに注力しているのであれば、値段だけ見て頭ごなしに判断することはできないけれど、ちょっと麺の量が少なくて値段が高い、これは念頭に置かなければいけないポイントです。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清焼そばU.F.O.大盛 ぶっ濃い甘辛醤油だれ 炭火焼豚丼味焼そば 製造者:日清食品株式会社 製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1) 内容量:151g(めん120g) 商品コード:4902105285923(JAN) |
発売日:2024年08月26日(月) 実食日:2024年09月12日(木) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ファミリーマート) 小売価格:285円(税別) 購入価格:307円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型ビッグ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:710ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(液体だれ・ザクザクフライドガーリック!) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料、大豆食物繊維)、たれ(しょうゆ、糖類、豚脂、香辛料、食塩、かつおぶしエキス)、かやく(味付豚ミンチ、キャベツ)、ふりかけ(フライドガーリック)/ 加工でん粉、カラメル色素、香料、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、酒精、かんすい、酸味料、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、pH調整剤、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、乳化剤、ビタミンB2、炭酸Mg、ビタミンB1、くん液、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・豚肉を含む) |
実食開始
別添の小袋は2パックとも後入れなので、それらを取り出してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体だれ」を温めながら待つこと5分。その間に特徴的な香りが漂ってくることはないけれど、5分後に湯切りを行い「液体だれ」を投入した瞬間、ぶっ濃い芳ばしさが鼻腔を抜けて脳髄に直撃。
ええ、具材に関しては題材の豚丼を微塵も感じさせないショボさではあるけれど、濃厚な醤油ダレを炭火で炙ったような香りが部屋中に充満。職種にも左右されますが、オフィスでの調理・喫食を想定すると、自粛したほうが懸命かもしれない‥‥くらいには強烈なので、香りのファーストインプレッションは悪くありません。
さらに、仕上げにトッピングするザクザクフライドガーリック! は‥‥少ないですね。それでも豚丼を口いっぱいに詰め込んでいるような充足感が得られるのであれば、この具材量も余裕で許容できそうですけど、ここから先は実際に食べながら「めん」「たれ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(151g)あたり |
カロリー:648kcal たん白質:13.1g 脂 質:26.3g 炭水化物:89.8g 食塩相当量:6.5g ビタミンB1:0.49mg ビタミンB2:0.95mg カルシウム:192mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
いつものコシが強い中細ストレート麺でもよかったんじゃない?
あと2年で発売から半世紀の節目を迎える「日清焼そばU.F.O.」ですが、初めて極太サイズが出たのは『男道場』のCMが流れていた頃、2008年(平成20年)3月17日と比較的に最近の話。その後、数年の空白を経て、2016年(平成28年)5月30日発売の「日清焼そばU.F.O. 極太 豚ガリペッパー」から勢いを取り戻し、現在にかけて様々な変わり種を展開しています。
題材はメシなので、そもそもの素材からして別物ですが、即席カップめんカテゴリーでは堂々と “極太„ を名乗っても差し支えないサイズ。噛むと強めに跳ね返してくる反発性は備わっているけれど、やや加水率は低めの設定で、それこそ日清食品が贔屓にしていた二郎インスパイア系の商品にも使えそうなワイルドさ‥‥っていうか実際に使ってましたよね、これ系の極太麺。
先に麺重量の少なさについて言及しましたが、実際に食べている間は気にならないと思いますし、後述するソースとの相性も悪くありませんでした。でも、いつもの中太ストレート麺で130gの麺重量を確保できたのであれば、それもそれで悪くなかったんじゃないかなと。
たれ
強烈な芳ばしさは印象に残る
ぶっ濃い芳ばしさのベクトルは、分厚くカットした豚肉を炭火で豪快に炙った! というよりも、甘辛い醤油ダレを焦がした感じだったので、豚肉をガチで炙った際のソレとは異なる香り。しかしながらニオイそのものは強烈で、さすが香りの日清焼そばU.F.O.(そんな異名があるのかは知りませんけど)嗅いだら忘れられないレベルのインパクトは流石の一言。
さらに豚脂も使用しているため、豚の要素が皆無というわけではないけれど、うーん‥‥あくまでも豚丼のタレ味ですねコレはw 糖類に人工甘味料(アセスルファムK、スクラロース)を重ねている分、なかなかの甘さを誇っているのですが、濃口しょうゆも強かったり、香辛料の刺激を感じたり、鰹節の隠し味を忍ばせていたり、ガツンと濃いめでも一辺倒ではなかったです。ただ、白飯ないとキツいかも。
かやく
もうちょっとさ‥‥
謎肉に見える味付豚ミンチは、カップヌードルに入っている例の個体よりもサッパリとした味わいで、サイズも小さく「豚丼」のイメージを表現するには力不足もいいところ。キャベツは “U.F.O.の変わり種としては比較的に大切り„ なので、端材じゃないところには好感が抱けたものの、こちらも頼りないといわざるを得ないボリューム感。
ザクザクフライドガーリック! は、文字通りザクザクとした食感がアクセントに寄与していたし、特有のホロ苦さと香味も効果的に思えたけれど、攻撃力UP!!!!! ほどのインパクトは感じられなかったので、肉・野菜のショボさやメーカー希望小売価格を踏まえると、セブンプレミアムの「一風堂 とんこつまぜそば(ZAKZAKTTO)」くらいの賑やかさは欲しかったです。
総評
実食前にツッコミを入れた麺重量については、ほぼほぼ気にならなかったので、まぁいいでしょう。ただ、値段のわりに具材がショボすぎ。たとえ具材が頼りなくとも、ソースから豚肉を頬張っているような感覚が得られたのであれば、それなりに納得できたとは思いますけど、パッケージのイメージ画像とは裏腹に、あくまでも “豚丼のタレ味„ であることを念頭に置いておかなければいけません。
とはいえ「おいしい」「まずい」の二択を迫られた場合、感想としては後者ではなかったこと、また炭火焼き風の芳ばしさには個性を感じたので、総評は及第点としました。別途用意する必要はあるけれど、シンプルに焼いた豚肉を本商品にトッピングすれば、それらの購入代金を踏まえても幸せな気持ちになれると思います。【author・taka :a(大石敬之)】