横浜屈指の名店「らーめん鶏喰〜TRICK〜」監修 “唯一無二” の鶏清湯「塩らー麺」ついに即席カップめん化!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年4月26日(火)新発売、ミニストップのカップ麺「鶏喰 ~TRICK~ 塩らー麺」の実食レビューです。

グルメが選ぶ、いま食べるべき、ラーメンの名店。食べログ「ラーメン百名店(EAST)」5年連続選出店「らーめん鶏喰 ~TRICK~」監修のカップラーメンに満を持す “塩らーめん” 初登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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鶏喰 ~TRICK~ 塩らー麺

らーめん鶏喰 ~TRICK~(とりっく)とは、2012年(平成24年)11月20日の創業以来、神奈川県横浜市南区吉野町で人気を博す行列必至のラーメン店で、オープン初日に100人ちかい客数を導入した伝説の持ち主。その後も人気は衰えることを知らず、何度も権威性の高いアワードを獲得し、神奈川でも屈指の行列店として確固たる地位を築いています。

男らしいニワトリのマスコットキャラがキャッチー

今回の新商品「鶏喰 ~TRICK~ 塩らー麺」は、ミニストップ店舗並びにイオングループ(一部店舗)でしか購入できないPB(プライベートブランド)のカップラーメンで、マルちゃんのブランドで知られる東洋水産と共同開発。鶏喰を創業した西垣昇(にしがき のぼる)店主監修のもと、店舗で人気を博す「塩らー麺」の味わいが再現されました。

「鶏喰~TRICK~」といえば数々の受賞歴を持つことで知られ、前述の2012年11月にオープンするや否や、食べログユーザーの口コミ・評価に基づいて決定される年間ラーメンランキング「食べログBEST RAMEN(ベストラーメン)2012-2014」に3年連続で輝き、2015年には『ミシュランガイド横浜・川崎・湘南 2015 特別版』の “ビブグルマン” を獲得。

さらに「食べログBEST RAMEN」の後身に当たる「食べログJAPAN RAMEN AWARD(ラーメンアワード)2016」では全国8位・神奈川県1位に選出され、現在は「食べログ ラーメン EAST 百名店(ひゃくめいてん)2017-2021」5年連続選出と毎年なんらかの受賞を続けている実力派。

カップ麺の容器側面には店舗外観と住所を掲載

2020年3月30日に発売された縦型ビッグのカップラーメン「鶏喰 鶏の醤油らーめん」を皮切りに、ミニストップ店舗並びにイオングループ限定のPB商品を監修している「鶏喰~TRICK~」ですが、さらに遡ること2015年2月10日発売のカップ麺「鶏喰 ~TRICK~ 鶏の醤油らーめん」(ファミリーマート×スリーエフのTポイント提携企業10周年記念共同販促企画)にも携わっていた店主。

2015年2月発売品は今回と同じ縦型ビッグ(油揚げめん)のカップラーメンでしたが、2016年2月9日に大判どんぶり型(ノンフライめん)の「鶏喰 ~TRICK~ 鶏の醤油らーめん」をファミリーマートが限定的に発売するなど、以前は違うチャネルのPB商品を監修していました。しかし、その当時からメーカーは東洋水産だったので、鶏喰×マルちゃんは7年以上の付き合い。

鶏喰×マルちゃんの即席カップ麺は、過去に通算4回リリースされており、2015年2月発売品及び2016年2月発売品では「醤油らー麺」を再現。イオンとのコラボが始まった2020年3月発売品も「醤油らー麺」をモチーフにした縦型ビッグのカップラーメンで、昨年はパッケージのみ変更し、前年と同じ条件で2021年4月6日に「鶏喰 鶏の醤油らーめん」を発売していました。

鶏の旨みが豊かに広がる塩味スープを訴求

かくして今回の「鶏喰 ~TRICK~ 塩らー麺」に繋がるのですが、店舗で人気を博す「塩らー麺」の再現は初めての試み。ミニストップのニュースリリースには “あさりと昆布の旨味” が溶け込んだ鶏塩スープに “鶏油(ちーゆ)のコク” についてのアピールもあったので、そこが見どころです。

開封

別添の小袋は1つ

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある後入れの「特製油」1袋のみで、ここに鶏油が含まれている様子。東洋水産の縦型ビッグに特製スープが別添されていた場合、アブラとタレに該当する成分が含まれているのですが、特製油は文字通り “基本的にはアブラのみ” なので、オイルの臨場感に期待できそうな展開。

かやくはシンプル

かやくは「味付鶏肉だんご」に「ねぎ」とシンプルな構成で、東洋水産の縦型ビッグを代表する「本気盛(マジモリ)」のようなボリューム感こそないけれど、店舗の「塩らー麺」も鶏肉をメインにしたトッピングを特徴としていますし、印象は悪くありません。またメインの肉具材が味付豚肉だった場合、スープに及ぼす影響が強くなってしまうため、そういった観点からも理に適った構成といえます。

販売店は前述のようにミニストップ店舗、あるいはイオングループの一部店舗に限定されているため、それ以外のコンビニなどでは購入できません。しかし、ミニストップ店舗での取り扱いは多く、念のため公式に取扱店を問い合わせてみた結果、ウエルシア薬局、まいばすけっと、南関東のイオンリテールも対象とのことでした。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:鶏喰 ~TRICK~ 塩らー麺
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)
内容量:91g(めん70g)
商品コード:4901990371674(JAN)
発売日:2022年04月26日(火)
実食日:2022年04月27日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:224.64円(税込)
希望小売価格:208円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙+プラ
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、卵白)、添付調味料(チキンエキス、鶏脂、植物油、砂糖、食塩、魚介エキス、たん白加水分解物、酵母エキス、こんぶエキス)、かやく(味付鶏肉だんご、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、増粘多糖類、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香料、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

やや細めの油揚げ麺を搭載

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。フライ麺(油揚げめん)とは文字通り、蒸した麺を金属枠に入れ、その金属枠ごと140~160度の揚げ油に通過させる工程を挟むことから、特有のニオイを伴います。それがスープにコクを与えると同時に、味のニュアンスをマスキングしてくる側面もあるので、スープとの兼ね合いが問われるところ。

シンプルだけど芳醇な鶏油の香りが心地よい

別添の「特製油」は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと3分。時間になったら特製油を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。具材の構成がシンプルなので、調理後も簡素な佇まいとなっているのですが、特製油を加えた途端に漂ってくる鶏油の芳ばしい香りは特筆すべきレベル。

ちなみに製造所は株式会社酒悦の房総工場となっていますが、酒悦は1983年(昭和58年)7月から東洋水産の商品を多数製造している連結子会社で、カップ麺を担当している房総工場については “マルちゃんの工場” という認識で問題ありません。それでは、引き続き横浜の名店「鶏喰~TRICK~」監修の個性に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(91g)あたり
カロリー:418kcal
たん白質:8.7g
脂  質:19.6g
炭水化物:51.6g
食塩相当量:6.5g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:4.2g)
ビタミンB1:0.43mg
ビタミンB2:0.34mg
カルシウム:173mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:418kcal(めん・かやく:309kcal)(スープ:109kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

しなやかで伸びにくい

5.0

「鶏喰~TRICK~」の店舗では、三河屋製麺に特注した中細ストレート麺を使用しており、醤油用の麺には北海道産の小麦粉 “春よ恋” の中でもハイグレードな部分を集め、全3種の小麦粉をブレンド。塩用の麺に使われる小麦粉も “春よ恋” をメインにしていますが、こちらには全粒粉を練り込み、全4種の小麦粉をブレンドするなど、スープの個性に合わせて麺の配合も変えています。

質感の雰囲気は近いかも?

対して今回の麺に全粒粉は練り込まれておらず、緩やかな縮れが施されているため、お店の麺を忠実に再現しているわけではないけれど、縦型ビッグに使われる油揚げ麺の中では上位に位置する完成度の高さ。形状は角刃で切り出された平打ち麺で、アシのある “しなやか” な質感も然る事乍ら、そこまで厚みはないのに密度は高く、適度な反発性も兼ね備えた一級品。

後述するスープのジャンルは淡麗系なので、油揚げ麺から滲み出る風味が特に危惧される部分になりますが、ほとんど実食中は気になりません。むしろ鶏油の芳ばしさと共鳴しているような印象さえ受けたくほど、まったくネガティブではありませんでした。しかし、熱湯3分だとコシが強過ぎるようにも感じたので、特製油を加えた後 “しっかり混ぜてから2分ほど放置する” くらいが食べごろだと思います。

スープ

素材の個性を活かした “トリックなし” の美味しさ

5.0

実店舗で作られるスープは、ラーメンの鬼と呼ばれた故・佐野実その人が掛け合わせた「山水地鶏」の丸鶏を軸に、朝挽きにこだわった鮮度の高い「信玄どり」の生ガラ・手羽先を使い、純水(RO水 / 水にRO膜処理を施した水)で旨みを抽出。塩ダレには本枯鰹節、宗田節、さらに瀬戸内産を含む4種の煮干しや浅蜊(あさり)を使い、塩はゲラルドの塩を含む4種の塩をブレンドしているのもポイント。

それを縦型ビッグのカップラーメンで完璧に再現するのは至難の業になりますが、一般的にネガティブとされる雑味が出ないように、鶏の旨みだけを丁寧に抽出した淀みのない鶏清湯(ちんたん)を軸に据えながら、あさりと昆布の存在感も明確。砂糖の効かせ方も的確で、それが塩の甘みを想起させるようにリンクする、あっさりとしながらも深みのある味わい。

特製油のオイル感も上質

そこに加える「特製油」は、鶏脂と植物油をブレンドした混合オイルなので、100%鶏油ではないものの、ふわっと立ち上がる鶏油の香りが実に自然。それでいて存在感は強く、粉末スープでは出せないコクと風味がプラスされ、なおかつ油揚げ麺の芳ばしさを上手い具合に相殺してくれる‥‥いや、相殺というよりも油揚げ麺の風味をポジティブに変換してくれる、というのが正しい表現かもしれません。

具材

東洋水産の肉団子は間違いない

5.0

店舗の「塩らー麺」には、鶏むね肉を低温調理したチャーシューに、鶏もも肉の炙りチャーシュー、鶏団子と計3種の鶏肉具材が添えられ、チャーシューの上に九条ネギと見た目のアクセントに紫玉ねぎをトッピング。スープの方面には大きめにカットされたネギが浮かび、海苔も1枚入っているのですが、それと比較して簡素すぎるほどの構成です。

しかし、東洋水産の味付鶏肉だんごは基礎クオリティが高く、優しい口当たりでありながら、噛むと口いっぱいに鶏の旨味が広がって、そこにフワッと香る生姜のキレも絶妙な加減。斜め切りのネギもフリーズドライ(凍結乾燥)で主張し過ぎず、加熱したネギ特有の甘みも心地好くて、物足りなさを感じることはありませんでした。

総評

5.0

ふと思い返せば「らぁ麺 すぎ本」監修によるNB(ナショナルブランド)商品「マルちゃん すぎ本 塩ラーメン」(2020年6月1日発売品)に通じるポイントも多かったので、漠然と既視感を覚える部分もありましたけど、それよりも鶏を重視した仕上がりで差別化。

しなやかでアシのあるノンフライ麺に、繊細な鶏清湯と大胆な鶏油、スープの雰囲気を壊さない具材の構成など、三拍子揃って隙のない一杯でした。食指が動いた方はコンビニのミニストップをはじめ、ウエルシア薬局、まいばすけっと、南関東の方はイオンリテールも要チェックです【author・taka :a(大石敬之)】

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