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セブン限定「とみ田つけめん」再現度100%!?中華蕎麦とみ田 “冷凍つけ麺” 徹底比較!!

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他社商品比較・激辛対決等

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、千葉・松戸の名店「中華蕎麦とみ田」の冷凍つけ麺「セブンプレミアム ゴールド とみ田つけめん」の実食・比較レビューです。

セブンイレブンで販売中の冷凍食品は本店の味に “どれくらい近い” のか徹底比較!

実際に食べ比べてみた感想と経験に基づいて評価し、何が違うのか、どのくらい近いのか違いと共通点を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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中華蕎麦とみ田 冷凍つけ麺 徹底比較

「セブンプレミアム ゴールド とみ田つけめん」とは、コンビニのセブンイレブン及びイトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマートで販売されているセブンプレミアムゴールド初の冷凍食品で、初めて発売されたのは2019年7月9日。当初は千葉県にある一部の店舗限定商品でしたが、2019年8月13日(火)から沖縄を除く全国のセブンイレブンで販売開始。

2019年10月14日現在、テレビで放送されたことで全国的に品薄状態となっているのですが、期間限定ではなく通年販売のレギュラー商品で、値段は398円(税込429円)。セブンイレブンで販売されている他の冷凍食品と比較して高めの設定ではあるものの、テレビで取り上げられる前からリピーター続出の大人気商品になっています。



TBS系『ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』にて、セブン-イレブンのスイーツや人気商品の特集が組まれた際、「中華蕎麦とみ田」の実店舗で “本物のつけ麺を食べ終えた客に冷凍つけ麺を味見してもらう” という、一見すると無謀な実験も行われていたのですが、ほぼ店の味と遜色ないと高評価を獲得。

本店と同じ小麦粉「心の味」を使用していることや店主・富田治(とみた おさむ)氏からレシピ等は貰っていないこと、そのため何度も実店舗に通うことで味を確かめながら試行錯誤を行い、店主が納得するまで改良を重ねて作った開発秘話も同時に紹介されていました。しかし、今回の比較対象である通販サイト「宅麺.com(たくめんドットコム)」の冷凍つけ麺はコンセプトそのものが違います。

「中華蕎麦 とみ田 つけそば(ID295)」が宅麺で販売され始めたのは、2013年7月頃。セブンイレブンで販売されている冷凍つけ麺は “お店の味を再現した冷凍食品” なのに対し、宅麺の商品は実際に本店で提供している商品を “そのまま” 冷凍している、つまり一般的な店主監修商品と違い “お店の麺やスープを丸ごと冷凍して届けてくれる” のが最大の特徴。

「セブンプレミアム ゴールド とみ田つけめん」の製造者は、月桂冠株式会社の子会社「株式会社キンレイ」(京都市伏見区南浜町247番地)が担当。対する宅麺「中華蕎麦 とみ田 つけそば」は、本店のセントラルキッチンに該当する「心の味食品株式会社」(千葉県松戸市松戸2304-7)で中華蕎麦とみ田の従業員が生産した本店の味と同じもの——



つまり、セブンイレブンの商品は冷凍食品のプロが製造したものですが、宅麺の商品は本店で提供されている「つけめん」と “まったく同じ味” ということ。いくらテレビで本店と遜色ないと褒められたところで、明らかに後者のほうが美味しいに決まってるだろ‥‥と、思われるかもしれませんが、実際のところ2つの商品は麺の食感もスープの味も違います。

というのも、それぞれ単体ではレビューしているのですが、その記事を読んでくださった方から “どっちが得なのか同時に食べ比べてほしい” との要望が多数あったので、両商品の違いを徹底的に比較してみることにしました。

※関連記事「『中華蕎麦とみ田 濃厚魚介豚骨つけめん』全国解禁!!とみ田の “冷凍つけ麺” がヤバい」 「『中華蕎麦とみ田 つけそば』究極の通販!!『宅麺.com』お店の味を “そのまま” 冷凍

値段の違い

まず両方とも販路限定商品なので、どこでも買えるわけではありません。セブンプレミアムゴールド版は沖縄を除くセブン&アイグループの関連企業のみ、対する宅麺は通販限定商品となっているのですが、沖縄にも届けてくれます。しかし、前述したようにセブンイレブンではテレビの影響で売り切れ状態の店が続出——



2019年10月14日現在、本店の「つけめん」は「並」税込1,100円で提供しているのに対し、セブンゴールドの「とみ田つけめん」は398円(税別)、宅麺の「つけそば」は960円(税別)となっているのですが、結論から言うと宅麺の本体価格960円は高いと思いません。ただし、本体価格よりも “送料のほうが高い” のが宅麺の難点。

基本送料900円に加えて “注文数ごとの送料が120円加算される” ため、1食あたりの送料は税別1020円(さらに沖縄だとプラス1,000円、北海道だとプラス500円)の送料が必要。決算方法を代引きにした場合、支払い総額は本体価格960円+送料1020円+代引手数料300円+消費税132円=1食あたり「税込2,488円」と軽いコース料理が頼めるくらいの値段。

実店舗まで食べに行く交通費と時間を思えば立地によっては得だと思いますし、そもそも実店舗は遠すぎて食べに行けない——という場合には嬉しいシステムなのですが、もし “セブンイレブンの「とみ田つけめん」が宅麺よりも美味しかったら2000円以上浮く” わけです(※記事を書いている現在、宅麺では入荷待ちとなっていますが、けっこうコンスタントに入ります)。

「作り方」と「賞味期限」の違い

セブンイレブンの「とみ田つけめん」は「電子レンジ加熱」で、具付麺は袋のまま500Wの電子レンジで6分30秒、スープも袋のまま500Wの電子レンジで1分50秒。具付麺の入っている袋は “そのまま水切りザルになる” 画期的な構造なんですけど、具付麺は凍ったまま袋から取り出して、3分くらい鍋で茹でても大丈夫(※ただしスープは電子レンジ専用)。

一方、宅麺の「つけそば」は「電子レンジ不可」。冷凍麺は凍ったまま可能な限り大量の熱湯で6〜8分、スープは凍ったまま封を切らずに15分も湯煎しなければいけません。セブンイレブンの麺とスープを調理するのに必要な時間は合計10分以内、対する宅麺の場合は熱湯を沸かす時間も考慮すると20分以上、調理時間の短さは「セブンイレブン」に軍配。

そして、どちらも要冷凍商品(セブンイレブンは-18℃以下、宅麺は-15℃以下)なのですが、宅麺の商品は賞味期限が “商品発送日から40日間” なのに対し、セブンイレブン(キンレイ)の冷凍つけ麺は “製造から1年” と長めの設定となっています。ただし、宅麺の賞味期限が短いのは保存料を使っていない証だと思うので、安心感は上かもしれません。

実食開始

今回の要望は “同時に食べ比べてほしい” とのことだったので、ガスコンロと電子レンジを駆使しつつ、なんとか同時に麺を締め上げたのが上の写真。向かって左側の麺が「セブンイレブン」で販売中の冷凍つけ麺(再現商品)で、右側の麺が実店舗の生麺を冷凍した「宅麺」で販売中の商品(本店と同じ麺)です。



宅麺には麺量350gの「大盛り(1,060円)」や麺麺450gの「男盛り(1,160円)」もあるのですが、今回の並盛りは250gとなっているのに対し、セブンイレブンは300gと実は50gも多く、色は本店のほうが濃いめ。ちなみに切刃のサイズ(太さ)も微妙に違っていて、ちょっとセブンイレブンのほうが太いのも見た目で分かる違い。

(※使用している食器のサイズは同じです)

また、セブンイレブンのスープ(写真左)は約100ccなのに対し、宅麺のスープは約240gと差は歴然で、その差およそ2.4倍。宅麺はカロリーなどの栄養成分を測定していないため、詳しい数値は分かりませんが、写真ではスープの中に沈んでいる具材も宅麺のほうが多く、それに伴ってカロリーも2倍以上違うかもしれません。

それでは、本物(宅麺)と再現商品(セブンイレブン・セブンプレミアム ゴールド)を実際に食べ比べながら「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、ひとつの冷凍食品として “どっちが美味しい” のか、コストパフォーマンスも含めて判定します。

めん

正直、麺はセブンイレブンのほうが美味しい

宅麺(本物)の麺は、1本いっぽんの存在感が凄まじく、かなりコシが強い張りのある質感。日本製粉と共同開発した「とみ田」専用の特選小麦粉「心の味」と「鳳鱗」「跳粘」が織り成す小麦のコントラストが実に味わい深い反面、もちもちとした粘り気は皆無に等しく、4リットル以上の熱湯で8分間、がっつり茹でても粉っぽさが残ります。

対するセブンイレブン(キンレイ)の「とみ田つけめん」は、小麦の香りこそ独特の芳香を備えた本店の麺に劣るものの、逆に粉っぽい印象は皆無に等しく、電子レンジ加熱でも変な強張り無し。見た目はフニャン‥‥と頼りなさそうに見えますけど、実際は冷凍うどんに匹敵する加水率の高いモチモチとした粘り気が楽しめるので、食感と弾力は別物と言っても過言ではありません。



もちろん本店で食べる麺がダントツですけど、宅麺は生麺を冷凍しているのに対し、セブンイレブンは冷凍食品のプロ・キンレイが「冷凍することを前提に作った茹で麺」を冷凍しています。本店の生麺は二次加工を予定せずに製麺しているため、冷凍による組織の変化までは計算されておらず、結果的に “冷凍食品として美味しい” のは「セブンプレミアムゴールド とみ田つけめん」だと感じました。

スープ

味は本店が上だがセブンイレブンも大健闘

冷凍・解凍のプロセスで微妙に組織は変わってしまいますが、宅麺のスープは “本物” なので、ほぼ100%お店の味です。動物系は豚の大腿骨(ゲンコツ)と鶏の足先(モミジ)を20時間以上じっくり煮込み、写真で具材の上に写っているのは鯖(さば)と鰹(かつお)、そして背黒煮干しをブレンドした粗削りの魚粉。

味は日本一に輝いた鉄板の超濃厚豚骨魚介醤油味で、かえしの醤油には茨木県・兵庫県・和歌山県から取り寄せている希少な木桶仕込みの生揚げ醤油のみ使用。いい意味で骨の癖を残した動物系に荒々しい魚粉でスープはドロドロ、舌触りも魚粉でザラつきますが、そこに柚子皮の清涼感が光り、一見すると無骨なようで、実は高尚かつ洗練された味わいに王者の風格を覚えます。

対するセブンイレブンのスープも軽くトロミがつけられているのですが、増粘剤(加工でん粉)による人工的なもの。刻んだ柚子の皮も果汁も入っていませんし、魚粉は完全にパウダー状なので、舌には荒々しいザラつきではなく粉っぽさが残ります。それに動物系の癖も本店と比較して控えめですが、あらためて横に並べてみると “だいぶ味の再現度は高い” ですね。

お店のスープでは柚子皮が不意打ちで躍り出てくるのに対し、セブンはカボス果汁と醸造酢で代用しているので、全体的に本家よりもスッキリとした印象。しかしながら豚骨を主体に鶏骨を組み込んだ動物系と魚介の旨味には上品ながらも力強さがあり、味のフレームワークは本店と同じベクトルを歩んでいるため “再現商品” としては申し分ありません。

スープの量は宅麺と比較して圧倒的に少ないけれど、めん300gしっかりスープにつけながら食べても軽く残りますし、希釈(お湯で薄めるインスタント的なタイプ)ではなくストレートなのも好印象。これを実店舗のレシピなし、開発者の舌だけを頼りに作ったのですから、そうとうなもんです。

具材

具材は宅麺(本店)が圧勝

具材については確実に宅麺の満足度が高く、もし具材も本店と同じものを使用しているのであれば、チャーシューは柏幻霜ポークのバラ煮豚。「柏幻霜ポーク」は、千葉県柏市で農林水産大臣認定6次産業事業者「株式会社惣左衛門」が生産している “幻の霜降り豚” で、地産地消や地域貢献にも尽力している「中華蕎麦とみ田」らしい銘柄です。

煮豚の赤身はホロホロと柔らかく、とろける脂身は嫌味なく至福の甘みを口の中いっぱいに広げる上品なもの。煮豚の枚数は2枚(約40g)、ほとんど臭みはありません。加えて極太サイズの材木メンマも2本(約15g)入っていて、しゃくしゃくとした柔らかい食感。ほんのり甘い味付けで塩気は弱く、ど濃厚なスープに対極的な優しさが嬉しいアクセント。

対するセブンイレブンの冷凍つけ麺にも具材として煮豚(約20g)が入っているのですが、ややパサつきが気になるのと若干しょっぱさが目立ち、素材の旨味も負けを認めざるを得ません。でも使用部位は豚バラ肉ですし、実は隠し味に赤ワインを使用しているので、こだわりの見られる具材です(※それから今回の両スープには薄く輪切りにした「白葱」が抜群に合うため、ぜひ用意してください)。

まとめ

セブンイレブンの人気商品「セブンプレミアムゴールド とみ田つけめん」と本店の味を “そのまま冷凍した” 宅麺の冷凍つけ麺「中華蕎麦 とみ田 つけそば」を比較してみた結果、値段を度外視するとスープや具材の満足度(味)は「宅麺の圧勝」です。しかし、麺の仕上がりをはじめ “冷凍食品としての美味しさ” を評価すると、やはり「セブンイレブンが上」だと感じました。

それに1食あたりの税込価格も宅麺は2,488円必要なのに対し、セブンイレブンは429円と約5.8倍の差——それでも宅麺のスープが美味しくて、実は何度もリピートしているのですが、セブンイレブンの商品は「とみ他」の名を借りずとも一つの冷凍つけ麺としての完成度が高く、それでいて味の再現度も高い高コスパ商品なので、ぜひ試してみてください。

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