公式アレンジ「サッポロ一番 塩らーめん 濃厚タンメン」豚骨の旨味と太麺が個性的な “塩らーめん流” タンメン登場!!

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サンヨー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年5月11日(月)新発売のカップ麺、サンヨー食品「サッポロ一番 塩らーめん 濃厚タンメン タテビッグ」の実食レビューです。

人気のアレンジレシピをカップラーメンで再現!? 定番の「サッポロ一番 塩らーめん」を “タンメン” にアレンジ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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サッポロ一番 塩らーめん 濃厚タンメン

「サッポロ一番 塩らーめん」とは、言わずと知れたサンヨー食品のロングセラー商品で、初めて袋麺が発売されたのは1971年(昭和46年)9月1日。サッポロ一番の定番袋麺「しょうゆ味」や「みそラーメン」「ごま味ラーメン」などは定期的にリニューアルしているのですが、そのうち「塩らーめん」だけは “1971年の発売以来、一度も味(中身)を変えていない” というから驚きです。

袋めん売上No.2

「サッポロ一番 塩らーめん」の歴史は、1964年(昭和39年)8月に発売された袋麺「長崎タンメン」まで遡り、それは業界初の “塩味” かつ業界初の “ご当地ラーメン” として注目され、当時まだ醤油味しかなかった袋麺の市場に大きな衝撃を与えた大ヒット商品。この「長崎タンメン」をベースに生まれたのが現在の「サッポロ一番 塩ラーメン」で、当時の専務・井田毅氏(前社長)を筆頭に開発されました。

爆発的な反響を巻き起こした「長崎タンメン」よりも野菜の旨味を強調し、チキンエキスやポークエキスを加え、セロリを思わせる香味野菜をプラスすることで中毒性の高い “あの味わい” を実現。サッポロ一番の「塩らーめん」には、通常の塩ラーメンには使用しない “ある香味野菜と香辛料をバランスよく配合している” らしく、残念ながら詳細は企業秘密となっているのですが、どうも「香り」にこだわっている様子。

さらに「サッポロ一番 塩らーめん」は “アレンジしてもらうことも見込んで開発した” という話を以前に聞いたことがあり、なるほど某レシピサイトや公式サイトを含め、多種多様なアレンジレシピがネット上に存在しているのですが、試しに「サッポロ一番 塩らーめん タンメン」で検索してみたところ、ヒットしたのはタベアルキスト・マッキー牧本氏(株式会社「味の手帖」取締役編集顧問)の名前。

塩らーめん×タンメン

マッキー牧本氏は、2018年9月19日に『超一流のサッポロ一番の作り方』というレシピ本を出版しており(ぴあ発行)、その中で “タンメン風” のアレンジレシピを紹介。そのレシピを忠実に再現した有名サイトの記事をはじめ、TwitterなどのSNSでも作ってみた系の投稿が多く、そこに「サッポロ一番 塩らーめん」の生みの親・サンヨー食品が目をつけました。

「サッポロ一番」の袋麺を縦型ビッグのカップ麺でアレンジした変わり種といえば、2016年9月20日から定期的に発売されていた「BESTレシピ」というシリーズがあり、どうも現在は廃盤になってしまったようですが、今回の新商品「サッポロ一番 塩らーめん 濃厚タンメン タテビッグ」も「BESTレシピ」シリーズの流れを汲んだ新作とみて間違いありません。

2019年6月24日、今回の前作に位置する変わり種「サッポロ一番 塩らーめん 濃厚 鶏白湯仕立て タテビッグ」を発売しているサンヨー食品。この頃すでに「BESTレシピ」シリーズから独立しているのですが、いまいちこうパッとしなかったBESTレシピ時代とは一変、塩らーめん・鶏白湯どっちから見ても印象に残るバランスで、このブログでは高評価を叩き出しました。

麺も普段と違う模様

「サッポロ一番」の袋麺は “野菜に合う味作り” を開発コンセプトにしているため、今回の「濃厚タンメン」は直球ど真ん中といっても過言ではないテーマ。パッケージの側面には「濃厚とんこつスープ&たっぷり野菜で食べ応え抜群!!」とあるので、オリジナルの「サッポロ一番 塩らーめん」では強調されていない豚骨の旨味と具材の “たっぷり野菜” に注目してみましょう。

開封

野菜たっぷり!

袋麺には「サッポロ一番 塩らーめん」のアイデンティティといっても過言ではない “切り胡麻” が別添されているのに対し、今回のカップラーメンに別添の小袋はありません。ちょっと塩らーめん的に寂しいところではあるものの、乾燥状態でキャベツたっぷり。タンメンといえば臨場感を高めるための調味油も別添されていませんが、すでにタンメンらしい野菜の香りが印象的な実食前。

製造所固有記号は “W”

ちなみに容器の側面に “製造所固有記号はカップ底面下段左に記載” とあり、その位置には “W” と表示されています。この「W」は、太平食品工業株式会社の関西工場を意味する製造所固有記号で、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部のこと。販売部はサンヨー食品、製造部は太平食品工業となっているだけなので、どちらも「サッポロ一番」という認識で問題ありません。

メーカー希望小売価格は、2020年5月現在における縦型ビッグ製品の標準・220円(税別)、スーパーやドラッグストアであれば税込200円未満、コンビニで購入した場合の税込価格は232円が現在の相場。実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では、セブン-イレブンとミニストップでの取り扱いが多かったので、普段からコンビニで購入されている方はご参考ください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:サッポロ一番 塩らーめん 濃厚タンメン タテビッグ
販売者:サンヨー食品株式会社
製造者:太平食品工業株式会社 関西工場
製造所:奈良県大和郡山市額田部北町944(W)
内容量:103g(めん72g)
商品コード:4901734040019(JAN)
商品サイズ:φ112×118(mm)
発売日:2020年05月11日(月)
実食日:2020年05月15日(金)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:-(別添なし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、大豆食物繊維)、スープ(ポークエキス、食塩、糖類、香辛料、油脂加工品、ごま、酵母エキス、たん白加水分解物、野菜粉末、ゼラチン、味付豚肉、香味油、鶏肉野菜調理品)、かやく(キャベツ、チンゲン菜、コーン、人参)/ 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、炭酸カルシウム、増粘剤(アルギン酸ナトリウム、増粘多糖類)、クチナシ色素、かんすい、微粒二酸化ケイ素、レシチン、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

熱湯5分の専用麺を採用

いつもと同じ熱湯3分の油揚げ麺‥‥ではなく、いつもより太めの縮れ麺を採用しているため、湯戻し時間は熱湯5分。サンヨー食品曰く、この麺は “もっちりとした食べ応えのある食感の太めん” で、袋めん「サッポロ一番 塩らーめん」の味わいをもとに、ポークの旨味や特徴のある香辛料を合わせた濃厚タンメンスープが特徴とのこと。小袋は別添されていないため、開封したら内側の線まで熱湯を注いでください。

調理後の第一印象はバッチリ!

上記の画像では具材を整えていますが、そんなことしなくても開封直後から麺が見えないほどの具材量が頼もしく、いつもの サッポロ一番「塩らーめん」の香り” に安心できる実食前。なおトロミ成分が粉末スープに含まれていたので、調理の際は粉末スープの溶け残りを発生させないよう念入りに混ぜてください。

ちなみに縦型ビッグの麺量は、だいたい平均70g or 80g が大盛りサイズの標準となっているのに対し、今回は72gと中途半端な量ですが、サッポロ一番のタテビッグはBESTシリーズの頃から72gに統一されていました。それでは、麺の仕上がりや濃厚とんこつスープと塩らーめんのバランスに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(103g)あたり
カロリー:448kcal
たん白質:8.7g
脂  質:15.7g
炭水化物:67.9g
食塩相当量:5.9g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:3.7g)
ビタミンB1:0.30mg
ビタミンB2:0.94mg
カルシウム:244mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:448kcal(めん・かやく:355kcal)(スープ:93kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

あ、これいいかも

5.0

オリジナルの「サッポロ一番 塩らーめん」に使われている麺は、もっと白っぽい見た目の油揚げ麺で、やまいも粉を練り込んでいるのも特徴なのですが、今回の油揚げ麺には練り込まれておらず、色も同じではありません。その代わり本家には含まれない大豆食物繊維を練り込むなど、いつもと違う濃厚なタンメンスープに合わせて原材料を調整しています。

ちゃんと食べ応えあり

また「サッポロ一番」の定番袋麺は、しょうゆ味だと四角い断面の平打ち麺、みそラーメンだと楕円形の断面を持つ丸刃の麺、そして「塩らーめん」には正円に近い円断面の麺を使用しているのですが、今回の麺は既存のサッポロ一番いずれの製品にも属しません。かなり無骨な切り口で、いつもの「塩らーめん」らしからぬタイプではあるものの、濃厚なスープとの相性はピッタリ。

見るからに無骨な油揚げ麺だったので、食べ始めは致命的な戻りムラが生じているのではないか‥‥などと危惧していたのですが、なんのこれしき。若干ながら部分的に硬いところはあるものの、やや粉っぽさを残しつつ、適度な粘り気を備えていて食べ応えがあります。油揚げ麺特有の風味も強めに主張してきますが、スープの土台がサッポロ一番の「塩らーめん」なので、むしろ好相性でした(※これ二郎系カップ麺にも採用希望)。

スープ

安心感と目新しさを両立

6.0

塩味のタンメンといえば、比較的にアッサリとしたイメージで、濁りのある白湯(ぱいたん)ではなく淀みの少ない清湯(ちんたん)のイメージが強かったのですが、今回のスープは豚骨の乳化を感じる前者の白湯寄り。そこまで骨っぽいスープではないものの、すっきりとした清湯では打ち出せない、まろやかな白湯特有のコクは明白で、思いのほか豚骨の存在感は強いです。

しかし、それと同等に主張してくるのが「塩らーめん」特有のオリジナルスープ。メーカー非公開の特殊な香味野菜と香辛料が織り成す味わいは、その素材が何なのか分からなくても「サッポロ一番 塩らーめん」ならでは個性に直結。端的に味の構図を例えると、まろやかで癖を抑えた豚骨スープに「塩らーめん」の粉末スープを入れて味付けしたような雰囲気というのが適切かもしれません。

さらに具材の野菜から滲み出る旨味も重なってくるのですが、そこには含まれない “サヤエンドウのような香り” も印象的で、タンメンらしい調理感を表現。仕上げの小袋(調味油)が別添されていないのが寂しいところではあるものの、「塩らーめん」「とんこつ」「タンメンらしさ」のバランスが素晴らしく、定番の安心感と新鮮味を両立した素晴らしいスープでした。

具材

ちゃんと野菜たっぷり

6.0

具材はキャベツ、チンゲン菜、コーン、人参の組み合わせで、ほぼほぼ全体的なボリュームを稼いでいるのは膨張率の高いキャベツ。そのキャベツが大量に入っているため、たっぷり野菜の文字にも嘘偽りはありません。もうちょっとチンゲン菜の量が多いと嬉しかったのですが、ふと香る特有の風味はアクセントに効果的。

コーンの黄と人参の朱で彩りもよく、これといった不満は見当たらないどころか上出来以上の内容でした。肉具材は入っていませんが、しっかりスープが濃厚だったので、野菜の優しい甘さが嬉しかったです。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

別添の小袋が付属していなかったのは寂しいところではあるものの、それが結果的に大きくマイナスに働くことはなく、いつもと違う太麺と濃厚とんこつスープで個性を打ち出しながら、きちんと「サッポロ一番 塩らーめん」という変わり種の鑑といっても過言ではない仕上がりでした。しっかり野菜も大量に入っていますし、これはもう単純に美味しいですよ。

お酢が合うタイプのスッキリしたタンメンが好きな方にはマイルドすぎるかもしれませんが、ピンボケしないように塩のキレもありますし、とにかくベースの「塩らーめん」と「タンメン」「とんこつ」「太麺」「野菜」のバランスが秀逸な一杯でした。前回の「サッポロ一番 塩らーめん 濃厚 鶏白湯仕立て」も絶妙でしたけど、今回の「濃厚タンメン」も負けていませんね。

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