エースコック「タテロング THE和 柚子七味香る 鴨だし南蛮そば」合鴨だし×最高峰の蕎麦!

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エースコック

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年10月29日(月)新発売のカップ麺、エースコック「タテロング THE和 柚子七味香る 鴨だし南蛮そば」の実食レビューです。

違いの分かる通な大人も大満足!? 通な大人たちに向けたこだわり仕様のタテロング和風カップめん「THE 和」シリーズの第2弾として、蕎麦を愛好する男性をメインに企画された寒くなる季節にぴったりの「鴨だし南蛮そば」がリリースされました。

ほんとに通な大人でも大満足できるのか?柚子の香りは?鴨のコクとかも大丈夫?蕎麦の名所で生まれ育ち、鴨だしに目がない筆者が実際に食べてみた経験と感想をもとに評価し、その疑問を解消します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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THE和 柚子七味香る 鴨だし南蛮そば

エースコックのタテロング和風カップ麺「THE 和」は、こだわりの強い通な大人を意識しているブランドで、第1弾の「わさびを利かせたおろし風そば」は、わさびの威力が強烈だったんですよw しかし、ただの刺激特化型ではなく、大根おろし風の再現度も高かったんですよね。

前回と同じく今回もテーマは「そば」となっているのですが、シリーズ初の(といっても第2弾なんですけど)鴨だしを起用して、実際に “合鴨だし” を使用した炙り風味が芳ばしいコクのある蕎麦つゆが特徴とアピール。さらに鴨肉入りの焼つみれ、そして後入れの柚子七味を使用するなど、こだわりを感じるコンセプトです。

第1弾の「わさびを利かせたおろし風そば」で印象的だったのは、大根おろしパウダーの個性やワサビのインパクトだけでなく、蕎麦のクオリティもタテ型カップ麺らしからぬ出来栄えで、もはや「日清のどん兵衛」を超えたと言っても過言ではない質の高さでした。

また、「THE 和」シリーズの特徴として、実際にカップ麺を手に取っていただけるとイッパツで分かるのですが、容器の材質が硬いです。通常、カップ麺のプラ容器は片手で簡単に握り潰すことができる「紙」もしくは「PS」(ポリスチレン)が採用されているのですが、こちらは「PP」(ポリプロピレン)といって‥えっと、東洋水産の「QTTA」と同じ材質ですw

処分する時に嵩張るので、コンパクトに潰せないのが難点ではあるものの、耐熱性に優れているため熱伝導率が悪く、片手で持っても熱くなりにくいのがメリット。もしかすると麺の戻り具合(保温率)にも配慮して、あまり一般的ではない容器を採用しているのかもしれません。

深い緑を基調色とした上品で落ち着いたデザインのパッケージですが、外装フィルムには “カラーシュリンクフィルム” を採用し、既存の紙カップとは異なる質感で個性を演出しています。シュリンクフィルムというのは、ざっくり解説すると “熱で縮んでピタッと密着するフィルム” のことですね。

今回の軽く波のある容器にもピタッとフィットしていますし、破いたら元に戻らないので、製品のパッケージ保護だけでなく、新品・未開封のアピール、また改ざん防止などの用途にも使用されています。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。

開封

なぜか別添の小袋を頑なに容器の中に放り込み、粉末スープまみれのサプライズをかましてくるお茶目なエースコックですが、ご覧の通りフタの上に小袋を貼り付ける技術を備えています。たまーに、こうやってフタの上に小袋が貼り付けられているんですよね‥

などと油断させておいてカップの中にも液体スープが入っていますw さすがエースコック、期待を裏切りません。まぁ強引に2袋まとめて容器の中に押し込んでくることもあるので、それを思えば良心的です。「七味」「液体スープ」ともに後入れなので、液体スープの小袋は熱湯を注いでからフタの上で温めましょう。

この時点でカツオの香りが強く、ポテトチップスでいうところの「関西だししょうゆ」に近い香りなんですけど、パッケージには “濃いめのつゆ” と書かれているので、関東寄りのテイストなのかもしれません。でもってパッケージの宣材写真には鴨肉入り焼つくねが2個写っているのですが‥

製品情報・購入価格

製品名:タテロング THE和 柚子七味香る 鴨だし南蛮そば
製造者:エースコック
内容量:89g(めん70g)
発売日:2018年10月29日(月)
JANコード:4901071239961
希望小売価格:205円(税抜)

発売地域:全国(スーパー・コンビニ等)
購入価格:159円(税込)
取得店舗:スーパー(フレッシュバザール)

麺の種類:油揚げ麺
容器材質:プラ(PP)
必要湯量:460ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:2袋(七味・液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
油揚げめん(小麦粉、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、ヤマイモパウダー、卵白粉)、スープ(動物油脂、食塩、砂糖、植物油脂、でん粉、しょうゆ、発酵調味料、たん白加水分解物、魚介パウダー、粉末しょうゆ、合鴨エキス、チキンエキス、カツオブシエキス、コンブエキス、魚介風味調味料、七味唐辛子、唐辛子、ゆずパウダー、ポーク調味料)、かやく(鶏・鴨味付肉だんご、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸カルシウム、カラメル色素、リン酸三ナトリウム、重曹、酒精、甘味料(カンゾウ)、微粒二酸化ケイ素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘多糖類、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・そば・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・やまいも・ごまを含む)
【アレルギー表示】
小麦・そば・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・やまいも・ごま

実食開始

個体差で鴨肉入り焼つくねの数は変動するかもしれませんが、パッケージと同様に2個でした。

液体スープを投入した瞬間、まるで鴨のムネ肉を炙ったかのような実に芳ばしい香りが立ち込めます。それほど柚子の香りは強くありませんが、とにかく鴨の炙り風味が明白。タテ型の鴨だしは時に粉末スープのみで構成されることもあるんですけど、この香りは別添の液体スープ(調味油)がないと打ち出せないんですよね。

それでは、実際に食べてみましょう。すでに香りからして鴨は安泰ですが、柚子の効きや蕎麦つゆのベース、第1弾では印象的だった蕎麦のクオリティにも注目です。

1食(89g)当たり

カロリー:387kcal
たん白質:11.1g
脂  質:16.5g
炭水化物:48.4g
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:1.8g)
(スープ:5.1g)
ビタミンB1:0.36mg
ビタミンB2:0.47mg
カルシウム:168mg

※参考値(調理直後に分別した値)
エネルギー:387kcal(めん・かやく:307kcal)(スープ:80kcal)

めん

そばらしい歯切れの良さと滑らかさを持たせためんです。そばの風味豊かに仕上げました。

(エースコック「商品情報」より引用)

タテ型カップ蕎麦の中では最高峰

エースコックのタテ型カップ麺の蕎麦といえば、「厚切太麺」のワイルドな田舎蕎麦風、もしくは「まる旨 小海老天そば」の廉価版(オープン価格)らしいチープで軽い食感の縮れ麺が思い浮かぶかもしれませんが、どちらにも属しません。しなやかでピンとハリのある、そして縮れは皆無に等しいストレート麺で、油揚げ麺特有のニオイも気にならない、第1弾と同じくハイレベルな蕎麦です。

更科ほど繊細ではなく、それでいて田舎蕎麦ほどワイルドではない、しかしながら確かな蕎麦の香りと心地よい粉っぽさに加えて軽くザラついた舌触りが蕎麦粉の演出に効果的で、タテ型らしからぬ高級感を打ち出しているんですよね。いや‥タテ型カップだけに限定せず、どんぶり型でも油揚げ麺で “このクオリティ” を打ち出しているメーカーは思い浮かびません。

例えば定番品でリアリティを追求している油揚げ蕎麦といえば、やはり「日清のどん兵衛」が真っ先に出てくると思うんですけど、それ以上ですよ。この蕎麦を試すためだけに買っても損はしない、それほどの質感です。厚切太麺のパワフルな田舎蕎麦風の麺も素晴らしいのですが、エースコックが本気で作った時の蕎麦ってヤバいですね。

つゆ

カツオをしっかりと利かせ、昆布や魚醤の旨みと鴨の濃厚なコクを加えた和風つゆです。別添の七味を加えることで、爽やかな柚子の風味と唐辛子の辛みが鴨の旨みを引き立て、最後まで満足感のある一杯に仕上げました。

(エースコック「商品情報」より引用)

炙り風味が鮮烈!

パッケーシの側面で「炙った様な風味が香ばしいコクのあるつゆ」とアピールされているように、液体スープを入れた瞬間からグワッと押し寄せてくる炙ったような芳ばしい香りが印象的だったんですけど、香りだけでは終わりません。動物油脂の含有量が多いように、 “こってり” としているんです。

鴨だし蕎麦は時に鴨脂の厚み故に敬遠されることもあるのですが、あえて逃げずに攻めてきましたね。体感的にも動物油脂すべてが鴨脂というわけではありませんが、炙った鴨肉から滲み出たような芳ばしさが香りにも味覚にも強く作用しており、これぞ鴨だし好きが求めている “油脂ならではの厚み” と言えるのではないでしょうか。現に私は鴨だしに “こってり” を求めてしまうので、がっつりハートをイーグルキャッチされました。

ベースは醤油が濃いめの関東風で、たとえばカップ麺だと西日本仕様の「どん兵衛」や「緑のたぬき」に慣れていた場合、醤油が濃すぎるかもしれませんが(実際けっこう濃い味なんですけど)、濃い味や芳ばしい鴨の風味だけで押し切るようなインパクト任せの味ではありません。こっくりとした甘味も目立っており、しかも甘味のベクトルは人工甘味料とは違う自然由来の甘草と砂糖の甘味なので、舌に纏わり付いてくるような野暮ったい甘さではないんです。

まったく存在感が皆無というわけではないのですが、残念ながら柚子が強く主張してくることはなく、別添の七味で最も目立っていたのは白ごまと黒ごまでした。もうちょっと柚子の香りが強いと嬉しかったんですけど、ふと探した時に香る繊細な柚子のアクセントには趣があり、それが控えめだったからこそ鴨脂の印象が強く感じられた、とも言えるんですよね。

甘濃い蕎麦つゆが苦手な方にはオススメできませんが、一見して明白な鴨の炙り風味、カツオを中心としたイノシン酸×グルタミン酸(昆布)による旨味の相乗効果も図られている、きちんと厚みのある出汁だったので、こってり系の甘濃い鴨だしが好みならマストな蕎麦つゆだと思います。

かやく

焼き目を付けた鴨肉入り鶏つみれ、彩りの良いねぎを加えて仕上げました。

(エースコック「商品情報」より引用)

正味ふつうの鶏だんごw

鴨肉入り焼つくねは、 “鴨肉入りの鶏つみれ” なので、100%鴨肉ではありません。それにサイズも特別に大きいわけではありませんし、数もパッケージ通り2個です。ただ、以前にスポンジ食感の白い味無し肉そぼろを大量に入れて “鶏南蛮” を名乗っていたこともあったのでw それを思えば雲泥の差で好印象ですね。

ほんのり焼き目の芳ばしさが面白かったんですけど、鶏つくね自体の風味は基本的に鶏肉。しかし、自然な風味と液体スープの炙り風味によって肉感のリアリティは増しています。量は多くありませんが、たとえば「日清のどん兵衛 鴨だしそば」の鴨つくねは豆腐ハンバーグみたいな “大豆” に変わったので、それを思えばエースコックの勝ち。

蕎麦の「南蛮」は「ねぎ」を指しているのですが、シンプルながらも “鴨南蛮” の体裁は保っています。そこそこネギは大きめのサイズにカットされていますし、価値の見出せないスポンジ肉そぼろを採用せず、こだわりを見せてくれました。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(6)
(標準は★3です)

まず “日清のどん兵衛を超えた” タテ型カップ麺らしからぬ蕎麦のハイレベルなクオリティを筆頭に、じっくりと鴨を直火で炙ったような芳ばしさは特筆すべきレベルにあって、こってりとした鴨だし蕎麦の醍醐味が楽しめる、とても素晴らしいカップ麺でした。具材の寂しさこそ否めませんが、こってりと鴨が効いた濃いめの蕎麦つゆに油揚げ麺業界最高峰と称しても過言ではない蕎麦は体験しておく価値があると思います。

と、ここまで絶賛しておいてアレなんですが、もちろん油揚げ麺としての天井は感じるので、ノンフライ蕎麦には負けますよ。ただ、その中においては最先端を行く日清のどん兵衛以上ですし、少なくともタテ型カップ麺の中で最高峰レベルの蕎麦であることは間違いありません。

勝手に「日清のどん兵衛 鴨だしそば」をライバル視する形でレビューしましたが、麺・つゆ・具材のどれをとっても上を行くのではないかと感じました。もちろん定価180円と205円の差があるので、当然といえば当然ですし、あくまでも “カップ麺” ですが、鴨だし蕎麦が好きなら一度は試してみてください。年越し蕎麦用のカップ麺としても、今のうちにストックしておくべき有力候補です。

  1. 実食しました。うまかった!麺もスープも香りもすべてどん兵衛を越えてます、それもハンパなく!
    最初液体スープを入れずに食べたら普通の関東風そばww後入れのスープを入れたら・・・・
    ガラッと変身!まったく別物になりましたねー。麺の食感はもはやカップ麺ではないくらい!
    それとゆずの風味は七味を入れた瞬間ふわぁ~と香り、たまりませんでしたわ!
    これがたいしたこと無い!と感じる人はいないのではないでしょうか?
    恐るべし!エースコック!

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