どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年5月27日(月)リニューアル新発売のカップ麺、サンヨー食品「セブンプレミアム たっぷり具材 シーフードヌードル」の実食レビューです。
セブンイレブン限定の高コスパPBカップ麺「たっぷり具材 シーフードヌードル」のスープがリニューアル!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
たっぷり具材 シーフードヌードル
「セブンプレミアム たっぷり具材 シーフードヌードル」は、セブン&アイグループと “サッポロ一番” ことサンヨー食品株式会社の共同開発商品で、セブンイレブンのカップ麺コーナーでは堂々のレギュラーラインナップですが、セブンイレブンでのみ限定で販売されているコンビニPB商品です。
正式なリニューアル日は2019年5月27日(月)となっているのですが、リニューアル前の在庫状況などにより、1週間〜2週間ほど遅れて入荷している店舗も多いようで、私が入手した店舗でも今週(6月3日以降に)入荷されました。サンヨー食品曰く、今回のリニューアルでスープの配合を見直し、以前よりも “スープの魚介感が濃厚になった” とのこと。
リニューアル前もリニューアル後も商品名が同じなのと、パッケージのイメージカラーも青いまま変わっていないので、一見するとデザインの違いが分かりにくいのですが、大きな違いは2つ。まずイメージ写真の麺リフト(商品名の下に位置していた麺を箸で持ち上げている図)を廃止、そして2行の英文と “NOODLE” の文字が消え、 “Seafood ramen” とシンプルなデザインに変更されました。
リニューアル前のパッケージや既存の商品にも残っている2行の英文は基本的に共通で、 “Seven Premium-Always evolving. always affordable, supporting modern life styles.” なんですけど、これは翻訳すると “セブンプレミアムは常に進化しています。常に手頃な価格で、現代のライフスタイルを支えています” といった内容の文章になります。
リニューアル前のパッケージ
たしか2008年くらいにセブンイレブンのロゴマークが掲載された「サッポロ一番 SEAFOOD シーフードヌードル」というセブンイレブン限定の縦型シーフードヌードルがあって、いつしか「セブンプレミアム SEAFOOD NOODLE(シーフードヌードル)」に変わり、その商品名で最後にリニューアルされたのは2016年4月4日——
その後、およそ1年単位でマイナーチェンジを繰り返しながら販売を継続しているのですが、2017年5月22日のリニューアルから「充実具材のシーフードヌードル」に刷新、2018年7月23日のリニューアルから「たっぷり具材 シーフードヌードル」になり、今回はタイトル据え置きのまま、いずれの商品もセブンイレブンのシーフードヌードルは一貫してサンヨー食品(サッポロ一番)が製造しています。
それから「セブンプレミアム シーフードヌードル」という「たっぷり具材」の記載がないシーフードヌードルもあるんですけど、デッドコピーではありません。セブン&アイHLDGS.傘下の食品スーパーを中心とした事業会社4社(イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート、シェルガーデン)で販売されている “スーパーマーケット限定” のシーフードヌードルなので、正規の姉妹品です。
また、既存の醤油味「たっぷり具材 しょうゆヌードル」のスープにもマイナーチェンジが入り、今回のリニューアルと同じタイミングで「セブンプレミアム たっぷり具材 醤油ヌードル」に更新され、商品名も漢字の「醤油」に改められました。
醤油ヌードルや系列スーパー限定のシーフードヌードルも含め、いずれもサンヨー食品とセブン&アイグループの共同開発商品となっているのですが、この記事では「たっぷり具材 シーフードヌードル」(コンビニ限定)のリニューアル前・リニューアル後の違いを比較しながらレビューします。
開封
さて、まず開封した時点で香りのシーフード感が凄まじいのですが、文字通り具材たっぷりで全体量もリニューアル前から変わっていませんし、主役のイカも気分はダイオウイカ(※イメージ)。ちなみに2019年6月1日(土)に施行された価格改定による値上げ(平均3〜8%上昇)の影響ですが、セブンイレブンでの店頭価格はリニューアル前の税込121円から税込127円に値上げされました。
そして、ちょっと気になったのがカップ麺の製造所。容器底面下段に「製造所固有記号」が記載されているのですが、リニューアル前の「たっぷり具材 シーフードヌードル」は製造所固有記号が「W」だったのに対し、リニューアル後は「Z」に変わっています。
サンヨー食品の「W」は「太平食品工業株式会社 関西工場」(奈良県大和郡山市額田部北町944)のことで、太平食品工業はサンヨー食品の中核を担うグループ企業。つまり「W」は “サッポロ一番” 直系の製造部を意味しているのですが、「Z」は「株式会社カナヤ食品」の千葉旭工場(千葉県旭市鎌数9163-25)のことで、カナヤ食品はサンヨー食品のグループ企業ではありません。
もちろん怪しい会社ではなく、昭和35年創業の由緒正しい老舗インスタントラーメン工場で、サンヨー食品の「サッポロ一番 みそラーメン」、エースコックの「飲み干す一杯」や「まる旨」(エースコックもサンヨー食品の傘下)、またカルディの和風ブランド「もへじ」のカップ麺も製造している信望の厚い企業なんですけど、直系の工場から協力工場への委託は大きな変化です。
ちなみに系列スーパー限定の “たっぷり具材じゃない”「シーフードヌードル」の製造所固有記号は「A」で、太平食品工業の「本社工場」(群馬県前橋市朝倉町555-4)で製造されています。いずれも販売者はサンヨー食品となっているのですが、それぞれ工場はバラバラですね。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:セブンプレミアム たっぷり具材 シーフードヌードル 販売者:サンヨー食品株式会社 製造所:株式会社カナヤ食品 千葉旭工場 内容量:77g(めん60g) 商品コード:4901734037675(JANコード) 発売日:2019年05月27日(月) |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用) スタイル:縦型レギュラー・標準サイズ 容器材質:紙 湯量目安:320ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:-(小袋無し) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん〔小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、でん粉、チキンエキス、しょうゆ、たん白加水分解物〕、かやく(キャベツ、イカ、かに風味かまぼこ、味付卵、ねぎ)、スープ(糖類、食塩、ポークエキス、でん粉、乳等を主要原料とする食品、しょうゆ、魚介エキス、たん白加水分解物、デキストリン、香辛料、紅生姜パウダー、クリーミングパウダー、チキンエキス、酵母エキス、植物油脂、発酵調味料)/ 調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、カロチン色素、微粒二酸化ケイ素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、ベニコウジ色素、ビタミンB2、香辛料抽出物、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・かに・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【本品に含まれるアレルギー物質】卵・乳成分・小麦・えび・かに・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン(特定原材料及びそれに準ずるものを表示) |
実食開始
麺は縮れの強い細麺で、特に見た目も変わりませんし、必要なお湯の目安量も320mlと同じです。サンヨー食品(サッポロ一番)の縦型カップ麺といえば「カップスター」ですが、現行カップスターの定番ラインナップにシーフード系の商品はないので、やはり対抗馬は日清食品の「カップヌードル シーフードヌードル」でしょうか。
カロリーなどの栄養成分表示も微妙に変わっていて、エネルギーは325kcalから335kcalに増加。たんぱく質や脂質、糖質、食塩相当量も微増しているのですが、逆に食物繊維の量は微減していたり、とはいえ数値的には誤差の範囲内ですし内容量は変わっていません。
表の背景も色が違っていますけど、リニューアル後のイメージ写真では “どんぶりの色が鮮やかな青” になりました。
別添の小袋などは入っていないため、熱湯を注いだらフタをして3分待機、よくかき混ぜたら完成です。ちょっとイカは縮んでしまったのですが、具材のボリュームは申し分ありませんね。というわけでリニューアル前後の差はもちろん、せっかくなので “カップヌードルとの違い” にも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(77g)当たり
熱 量:335kcal(カロリー) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
しなやかでつるつるとした食感の麺
(出典:セブンプレミアム向上委員会「トップページ > 商品・口コミ > 主食類 > 麺類 > 麺類 > シーフードヌードル 73g」)
「たっぷり具材 醤油ヌードル」に使われている麺の原材料は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、しょうゆ、食塩、チキンエキス、たん白加水分解物” なのに対し、「たっぷり具材 シーフードヌードル」の原材料は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、でん粉、チキンエキス、しょうゆ、たん白加水分解物” となっているため、使い回しの汎用麺ではありません。
また実際に食べてみた感じも麺の風味が大きく異なっていて、「醤油ヌードル」ではローストしょうゆ風の軽く醤油を焦がしたような香りと味が強く主張していたのに対し、「シーフードヌードル」の麺は比較的に穏やか。おおむね麺の幅や厚みは同じなんですけど、体感的な印象は別物で、きちんとスープに合わせて調節してあります。
日清食品の「カップヌードル」に使用されている麺はスープに寄り添うスタンスなのに対し、セブンプレミアムの「たっぷり具材」は張りのある質感で麺単体としての存在感を強め、差別化を図っているのが特徴。ちなみに同シリーズの「醤油ヌードル」(めん65g)と比較して「シーフードヌードル」は麺量60gとなっているのですが、リニューアル前から麺の量は変わっていません。
スープ
ポークやチキンのエキスに香辛料や香味野菜、魚介のエキスを加えたまろやかで奥深い味わいのスープが楽しめる
(出典:セブンプレミアム向上委員会「トップページ > 商品・口コミ > 主食類 > 麺類 > 麺類 > シーフードヌードル 73g」)
カニやイカ、エビなどの魚介を効かせた海鮮ベースのスープを軸に、シーフード系らしい乳化感のある味わいで、動物系はポークを中心に軽くチキンが脇を固めます。で、ちょっと面白いのが「紅生姜パウダー」のアクセント。顕著に紅生姜の味が主張してくるわけではないのですが、けっこう生姜のキレは明白で、それがマイルドな旨味を引き締めつつ、わずかな酸味がバイプレイヤー。
今回のリニューアルから魚介の旨味をアップさせたとのことでしたが、それよりもクリーミングパウダーを増量しているような印象で、リニューアル前のスープよりも “明らかに乳化感が増している” のが大きな違い。リニューアル前のスープは味こそ濃いめだけどスッキリしているというか、あと一歩味に深みが物足りないような印象があったので、素直に「改良」だと感じました。
で、ライバル的「カップヌードル シーフードヌードル」との違いなんですけど、むしろ近くなっています。セブンプレミアムの「たっぷり具材 しょうゆヌードル」は以前から「カップヌードル」に似ていると言われていたせいか、リニューアル後は “あえてカップヌードルから味のイメージを離すような” 違いを感じたのに対し、「シーフードヌードル」はカップヌードルに寄せてきましたね。
たっぷり具材
キャベツ、イカ、かに風味かまぼこ、スクランブルエッグ、ねぎの具材が彩り良くカップに広がります。
(出典:セブンプレミアム向上委員会「トップページ > 商品・口コミ > 主食類 > 麺類 > 麺類 > シーフードヌードル 73g」)
お湯を注ぐ前から麺が見えないほどの具材量でしたが、リニューアル前と同じく申し分のない内容で、それぞれのクオリティも維持。また、「カップヌードル シーフードヌードル」と比較して、キャベツ、イカ、かに風味かまぼこ(魚肉練り製品)、スクランブルエッグ、ネギと同じ具材構成ではあるものの、かに風味かまぼこのタイプがぜんぜん違います。
最初はプリッとした弾力で、その後 “ほろほろ” と崩れていく食感が面白く、風味は魚肉練り製品の域を逸脱することはありませんが、彩りもよく好印象。おそらく原材料は安価な白身魚だと思いますけど、「かまぼこ」も原料的にジャンルは海鮮具材の一種として数えられる具材ですからね。
そして、食べ応えのある主役のイカ。まだ原材料名を確認せずに食べていた頃、シーフードヌードル系のカップ麺に入っているのは「たこの足」を輪切りにしたものだと思っていたのですが、イカなんですよねコレ。と、それはさておき海鮮具材の高騰が相次ぐ中、エビが入っていないのは仕方がないとして、イカがカットされることも珍しくないご時世の2019年現在——
もしくは入っていても足の先っちょみたいな小さくて歯応えだけは一丁前のイカが多かったりするのですが、天下のカップヌードルにも負けない大きなサイズのイカが多く、「たっぷり具材」の名に恥じないボリューム。しっかりと弾力を感じる歯応えに風味も強く、スープのシーフード感をグッと加速させていました。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
やはり「カップヌードル」とリアルタイムで比較してしまった場合、いくら以前よりも近くなったとはいえ味の深みは歴然として劣ります。けれども2019年6月8日現在、セブンイレブンでの実売価格は「たっぷり具材 シーフードヌードル」が税込127円、「カップヌードル シーフードヌードル」は税込184円、同じ売り場に並ぶ対抗馬としては申し分ありません。
リニューアル後の「たっぷり具材 醤油ヌードル」は食べ終わった後、もしセブンイレブンで迷ったら税込184円でもカップヌードルを買うだろうな——というのが正直な感想だったんですけど、シーフードヌードルは「あり」ですね。カップヌードルと比較して値段の差は57円も安く、麺と具材は据え置いたままスープは “改良” されたので、今回のリニューアルは成功です。