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田中商店の “赤オニ” をカップ麺にアレンジ、セブン限定「辛オニ濃厚豚骨」が高コスパ!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年1月9日(火)セブン-イレブン限定発売、東洋水産(マルちゃん)のカップ麺「田中商店 辛オニ濃厚豚骨」の実食レビューです。

名物「赤オニ」トッピングをイメージした、旨辛な味わいがクセになる “カップ麺だけの限定ラーメン” 再び登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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田中商店 辛オニ濃厚豚骨

田中商店(たなかしょうてん)とは、2000年(平成12年)12月20日の創業以来、くさい・かたい・うまいを信条に、厳選した豚の頭からツマ先まで、じっくり煮込むこと60時間。お店の看板では「博多長浜らーめん」を標榜していますが、久留米の伝統技法である “呼び戻し” を取り入れた極上のスープを提供し続け、マニアも認める名店としての地位を確立しました。

「辛オニ」は “赤オニ” をイメージ

今回の新商品「田中商店 辛オニ濃厚豚骨」は、同店の創業者である田中剛(たなか つよし)店主監修のもと、店舗の名物「赤オニ」トッピングをイメージした “カップラーメンだけの限定メニュー” で、販売者はマルちゃんで知られる東洋水産。コンビニの中でもセブン-イレブン店舗にしか売ってない、特定の販売店に限定された一杯です。

田中商店の赤オニ(あかおに)とは、店舗で提供されているオリジナルのトッピングで、甘辛い味付けを施した肉味噌の呼称。それだけなら他店にもありそうですが、メニューに記載されているオススメの食べ方が独特で、赤オニを注文時に付いてくる空の小丼にラーメンのスープを移し、そこに赤オニを入れ “つけ麺のように食べられる” アイディアが個性的。

このページでレビューする「田中商店 辛オニ濃厚豚骨」は、同店自慢のラーメンに赤オニを溶かし込んだ味わいをイメージしているため、それが “カップラーメンだけ” の所以となっているのですが、振り返ってみると今回が初めての取り組みではありません。

実は6年以上も前に商品化していた

現在を遡ること6年以上、2017年(平成29年)11月6日に「縦型ビッグ 田中商店 旨辛濃厚豚骨」というタイトルで、赤オニをスープに加えた味わいをイメージしたNB(ナショナルブランド)のカップラーメンを発売していた東洋水産。その後、翌年11月26日にも同じコンセプトのNB商品「博多長浜らーめん 田中商店 旨辛濃厚豚骨」を発売しており——

2022年(令和4年)3月21日に発売された「彩未×田中商店 濃厚辛味噌豚骨」にも赤オニのエッセンスを取り入れるなど、そういった用途にも使われてきました。しかし、田中商店の単独監修で、赤オニをイメージした縦型ビッグのカップラーメンは、突如としてセブン-イレブン限定の留型(とめがた)にシフト。

直近だと2023年(令和5年)1月17日にセブン-イレブン限定の「田中商店 辛オニ濃厚豚骨」を発売しているため、このページでレビューする商品は販売ルート変更後の “二代目” に該当するのですが、まったく調整なしの再販ではありません。

2024年1月発売品の栄養成分表示

昨年、このブログでは紹介できなかったので、手元のデータを参考にしての比較になりますが、熱量(カロリー)は461kcalから469kcalに微増し、炭水化物の値も50.5gから55.3gにアップ。脂質の変化は21.1gから21.0gと誤差の範囲ではあるものの、たんぱく質は17.3gから14.8gに下がり、カルシウムの量も208mgから187mgに減少するなど、興味深い変化が生じていました。

開封

別添の小袋も色が変わっている

今回のカップ麺に別添されている小袋は、食べる直前に加える「特製スープ」1パックのみで、この仕様については2023年1月発売品から変わっていません。ただ、小袋に使用しているインクが深めの茶色から明るい緑色に変わっているため、中身の配合も変えている様子(稀に例外もあると思いますが、小袋のデザインが違う=変化の度合いは大小あれど、高確率で中身も変わっています)。

けっこう具沢山

かやくはオープン価格の「ごつ盛り」で多用している小さな味付鶏挽肉と、それとは異なる少し大きめの味付挽肉を組み合わせており、ネギやキクラゲのチョイスも “博多長浜らーめん” のイメージ的に嬉しいトッピング。2種の挽肉に辛い味付けを施しているわけではないようですが、チラホラと粗挽唐辛子が見えますし、粉末スープもオフホワイトではありません。

ちなみに昨年の販売価格は198円(税込213.84円)でしたが、今年は228円(税込246.24円)ということで、およそ15%の値上げを実施したセブン-イレブン。2023年6月1日の出荷分より、東洋水産は自社の即席カップめん・即席袋めん・即席ワンタンにおける希望小売価格を従来比10%~13%アップさせているため、その影響です。

とはいえ2024年1月現在、東洋水産の縦型ビッグ製品(NB)における希望小売価格は271円(税別)を基準としているため、それをセブン-イレブンで購入した場合の税込価格(292.68円)を踏まえると、相場よりも安価な設定であることは間違いありません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:田中商店 辛オニ濃厚豚骨
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)
内容量:104g(めん70g)
商品コード:4901990376990(JAN)
発売日:2024年01月09日(火)
実食日:2024年01月16日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
販売価格:228円(税別)
購入価格:246.24円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯2分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(ポークエキス、砂糖、植物油、食塩、香辛料、たん白加水分解物、しょうゆ、香味油脂)、かやく(味付鶏挽肉、味付挽肉、きくらげ、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、カラメル色素、炭酸カルシウム、加工でん粉、かんすい、酒精、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、pH調整剤、パプリカ色素、クチナシ色素、香料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

ちょっと不安‥‥

麺は油で揚げたフライ麺で、けっこう細めに切り出されているように、湯戻し時間も2分と短めですが、東洋水産の細麺といえば「ハリガネ」のトラウマが脳裏を掠めるところ。2017年(平成29年)11月13日に発売された「スパイシー豚骨」を転機とし、直近だとローソン限定の「やみつき旨辛ガーリック豚骨(黒マー油入り)」にも “悪い意味でスナック感が強すぎる細麺” を使用していたので、ちょっと不安。

おー、いい感じ

別添の「特製スープ」は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと2分。時間になったら小袋の中身を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。もちろん本物に匹敵する臨場感とはいえないけれど、田中商店監修ならではの骨っぽい香りが心地よく、カップラーメンの中では比較的にクサめのファーストインプレッション。

ちなみに辛さレベルの表示などは見当たらないのですが、容器の側面に小さく “※辛いものが苦手な方はご注意ください。” という注意事項が記載されていたので、念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(104g)あたり
カロリー:469kcal
たん白質:14.8g
脂  質:21.0g
炭水化物:55.3g
食塩相当量:5.8g
(めん・かやく:1.8g)
   (スープ:4.0g)
ビタミンB1:0.32mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:187mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:469kcal(めん・かやく:355kcal)(スープ:114kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

よし、ハリガネとは別物

5.0

ちょっと撮影に手間取ったので、実際は上記の画像よりも強めに縮れているのですが、いずれにせよ再現度については低いと評価せざるを得ず、風味も食感もスナック的。ただ、途中で引き合いに出した「ハリガネ」の油揚げ麺よろしく “ただ適切に戻っていないだけ” みたいなスナック感ではありません。

悪くないですぞ

本物の生麺はもちろん、ノンフライ麺ともタイプが違う、油揚げ麺ならではの軽さを全面に打ち出したタイプになりますが、熱湯2分でプツンとした噛み応えと歯切れのよさが楽しめる、とんこつラーメンのイメージにピッタリな低加水麺で、後述するスープとの相性もバッチリ。

超が付く有名店監修なのに、本格的どころか真逆に位置するようなジャンクさを備えてはいるものの、そのスナック的な風味も含めてプラスに思える取り合わせ。細めの形状と加水率の低さから、やや伸び始めるスピードが早く、お湯を注ぎ終えた途端にタイミング悪く電話ががが、来客ががが、みたいな不運には対応してくれませんけど、いい意味でサクッと食べられる軽さが魅力です。

スープ

けっこう辛かった

5.5

まずは「特製スープ」を入れずに味を確認してみたところ、文字通り粉末的ではありますが、田中商店のカップラーメンといえばの骨っぽさに、じっくりと乳化するまで豚骨を炊き込んだようなコク、そこに少しクセのあるニオイが重なって、たとえば小袋を入れ忘れたとしも、食べ手に物足りなさを感じさせないようなレベル。

そんな豚骨感も然る事乍ら、唐辛子のアタックも強めのテイストで、まったりとした豚骨の旨みが広がると同時に瞬発力のある辛さが充満する、想像していたよりも攻撃的な味わい。激辛ほどの強烈な刺激ではないけれど、市販のレトルトカレーで例えるならば、少なくとも中辛以上〜辛口と表示されるレベルには軽々と達しています。

小袋で辛さ調節するのは無理

続けて「特製スープ」を開封すると、いかにも辛そうな見た目のオイルが出てくるのですが、全投入後も体感的な辛さレベルは変わりません。しかし、ちょっとクセのあるポークエキスのニオイとオイルのコクがプラスされ、ワンランク‥‥いや、それ以上の味わいにグレードアップ。なかでも動物系のニオイが独特で、生臭い系ではないけれど、なかなかに鼻息が荒い仕上がり。

とろみの加減だったり、ガーリックパウダーのアクセントだったり、カップラーメンらしい部分も目立ちますが、それも引っ括めて「うまい」と思えるタイプです。

かやく

昨年よりも “赤オニ感” UP

5.0

昨年の「辛オニ濃厚豚骨」では肉だんごサイズの味付豚肉と味付鶏挽肉を組み合わせていましたが、見るからに味付豚肉はサイズダウン。たとえば大口径の「マルちゃん正麺 カップ」だと改悪に思われそうな変化なんですけど、赤オニ(辛オニ)的には正解で、たっぷりの挽肉がイイ感じ。

さらにコリシャク食感のキクラゲは前述のスープと相性がよく、ネギも主張が激し過ぎないフリーズドライの青ネギだったのも好印象だと感じたポイントで、スープの粘度も功を奏し、常に何かしらの具材が口に飛び込んできて楽しかったです。

総評

5.0

味付挽肉のサイズが前回発売品と違う、という部分を除くと再販売に近い内容ですが、結果的に総合力は上がったんじゃないかと。油揚げ麺もスープもジャンクな路線を直走り、そもそもカップ麺だけの味というコンセプト上、再現度については評価できないのですが、ひとつのカップラーメンとして優秀と思える一杯。

販売店はセブン-イレブン限定なので、スーパーやドラッグストアでは購入できない商品になりますが、コンビニで買っても損ではない、コストパフォーマンスの高さについても高く評価できる良品です。ただ、粉末スープ単体でも地味に辛いので、唐辛子が苦手な方は注意してください【author・taka :a(大石敬之)】

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