どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年5月18日(月)新発売のカップライス、日清食品「立川マシマシ ウマ汁こってりマシライス」の実食レビューです。
新スタイルの二郎系「立川マシマシ」全力監修のもと “やっちまった感” あふれる不謹慎にウマい「マシライス」をカップメシにアレンジ!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップライスとしての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
立川マシマシ ウマ汁こってりマシライス
立川マシマシ(たちかわましまし)とは、背脂とニンニクをガッツリと効かせた二郎系ラーメンを提供しているインスパイア店で、創業は2014年10月4日。もともとはJR東日本・立川駅南口から徒歩3分のビジネスホテル「立川アーバンホテル」1階にて、ラーメンコンプレックス「らーめん たま館」の第6期スタートを機に、つけ麺専門店「のぶ」のリニューアル店舗としてオープン。
今回のカップメシ「立川マシマシ ウマ汁こってりマシライス」は、日清食品株式会社と「立川マシマシ」の共同開発商品で、メディアにも多数紹介されている人気メニュー「マシライス」の味わいをアレンジした新商品。味に厳しい「立川マシマシ」のマシライス開発チームによる “全力監修” のもと、ブタ・アブラ・ニンニクの旨味が絶妙に溶けこんだ “やっちまった感” あふれる濃厚豚骨醤油飯が再現されました。
「立川マシマシ」の前身である「のぶ」は、2013年10月5日「らーめん たま館」の第5期に合わせてオープンしたラーメン店で、当時は二郎系のメニューではなく「海老つけ麺」や「海老らーめん」「海老塩ラーメン」などを軸に展開。さらに歴史を辿るとJR青梅線・河辺駅付近で営業していた「三代目のぶ」まで遡り、その店舗も 2015年4月4日から「立川マシマシ 秘密工場」としてリニューアル。
ブランド全体で二郎インスパイア系のコンセプトに転身後、同店の二郎系ラーメンも人気を博しているのですが、それ以上に個性的なのが「マシライス」という変わり種ごはん。2020年5月現在、全国に10店舗を構える超人気店に成長し、愛知県名古屋市では日本一の立呑みブランドを目指す企業「光フードサービス株式会社」が「立川マシマシ」を運営しているようです。
その立川マシマシが誇る「マシライス」とは、二郎系のタレとニンニク、唐辛子などで味付けした挽肉や背脂を容赦無くライスにぶっかけた、ジロリアン(ラーメン二郎の熱狂的なファン)もざわつく新感覚の “二郎系の大盛りメシ” として多方面から注目を集めている新ジャンル。一部では同店のラーメン・つけ麺を凌ぐ勢いで人気を博し、爆発的な旨味と中毒性の高さから、すでに多くの固定ファンを獲得。
実は以前に立川マシマシ&立川家(群馬県伊勢崎市にある同系列の家系らーめんブランド)の公式Twitterアカウントが “全国の二郎インスパイア系店主のみなさまへ” と題し、マシライスの正式なレシピを同業者に教えると2015年12月16日にツイート。もちろん濫用防止のため、商標登録を取得してからの試みではあるものの、マシライスのレシピが公にされたことがありました。
そんなマシライスに目をつけたのは、即席カップライスのノウハウを培ってきた業界最大手の日清食品。パッケージに “ブタ・アブラ・ニンニクが絶妙に溶け込んだ豚骨醤油味のスープ。すべての素材が我先もコメと絡み合う、濃厚な一杯でございマシ” とあるように、立川マシマシのマシライスをイメージしつつ、お湯かけ5分で「不謹慎にウマい」禁断の味を表現したとのこと。
たとえば2019年10月8日発売のセブンイレブン限定カップ麺「どん兵衛マシマシ篇 ガチ豚ニンニク」や2020年3月16日発売の二郎系ラーメンキット「豚園(ぶたぞの)背脂醤油豚ニンニク」など、近年の日清食品は二郎インスパイア系を意識した新作を意欲的に展開しているため、今回のタイアップも必然的な流れといえるかもしれません。
開封
さて、今回のカップメシ「立川マシマシ ウマ汁こってりマシライス」に別添されている小袋は、仕上げに絞る「特製アブラ」が1袋。これを加えることで、豚とニンニクの風味が一層際立つ “やっちまった感” あふれる一杯に仕上がるとのこと。パッケージには、ブタ!アブラ!こってり豚骨醤油飯!(※ニンニクもしっかりきいてマシ。)不謹慎にウマい!と、なかなかのパワーワードが並んでいます。
開封前に別添の小袋をフタの上から取り外し、フタを剥がした瞬間から漂ってくる強烈なニンニク臭と醤油の香りは特筆すべきレベル。フタの裏には “お店にも食べに来てネ!(「立川マシマシ ヤバい」検索)” と印刷されていたので、とりあえず指定のワードで検索してみたところ、2016年の新メニュー「カリカリ肉麵重&焼肉重がヤバすぎる!」がヒットしました(※2020年5月20日現在)。
メーカー希望小売価格は税別263円と高めの設定で、スーパーやドラッグストア、ドンキホーテなどのディスカウントストアも販売店に含まれますが、コンビニで購入した場合の税込価格は284円と安くありません。たとえば日清食品の定番カップライス「カレーメシ」や「ウマーメシ」の希望小売価格は税別230円が標準なので、だいぶ思い切った値段です。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:立川マシマシ ウマ汁こってりマシライス 製造者:日清食品株式会社 静岡工場 製造所:静岡県焼津市相川17-2(F) 内容量:98g(ライス69g) 商品コード:4902105946695(JAN) |
発売日:2020年05月18日(月) 実食日:2020年05月20日(水) 発売地域:全国(全チャネル) 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:284円(税込) 希望小売価格:263円(税別) |
麺の種類:-(ごはん) スタイル:即席カップライス 容器材質:紙 湯量目安:250ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(特製アブラ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】ライス(米(国産)、乳化油脂、食塩)、味付けの素(豚脂、ポーク調味料、食塩、砂糖、チキン調味料、でん粉、植物油脂、粉末しょうゆ、香辛料、クリーミングパウダー、小麦粉、ゼラチン、香味調味料、酵母エキス)、味付肉そぼろ、にんにく、赤唐辛子 / 調味料(アミノ酸等)、トレハロース、香料、カラメル色素、乳化剤、増粘多糖類、香辛料抽出物、セルロース、リン酸塩(Na)、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、炭酸Ca、シリコーン、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
おそらくライスは「カレーメシ」や「ウマーメシ」などの従来品に使用されている国産ライスと同じもので、湯戻し時間は熱湯5分。お世辞にも具沢山とはいえないものの、具材には味付豚ミンチ、刻みニンニク、唐辛子を採用し、スープは醤油ベースに豚の旨味と香りを加え、ニンニクと唐辛子でアクセントをつけた “こってり豚骨醤油味” とのこと。
あとは熱湯を注いで5分待機、別添の「特製アブラ」は後入れなので、食べる直前に加えます。日清食品のカップライスは指定の時間だとライスが完全に戻らないので、熱湯5分きっちり待つのはもちろん、1分ほど混ぜ続けたあとに1、2分ほど休ませるのがポイントです。それにしても今回のカップメシかなりニンニクが強烈ですよ‥‥w(ヤバい)
ちなみにTwitterで “日清マシライス目撃情報” を洗い出してみたところ、一部店舗を除くコンビニ大手4社(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ)すべての企業が取扱店に登録されていることを確認しました。それでは、立川マシマシが誇る不謹慎にウマい中毒性の高さに注目しつつ、「ライス」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップライスとしての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(98g)あたり |
カロリー:408kcal たん白質:8.8g 脂 質:10.9g 炭水化物:67.1g 食塩相当量:4.8g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
ライス
いつものパフライス
前述した既存の「カレーメシ」や「ウマーメシ」をはじめ、セブン&アイグループの「蒙古タンメン中本 辛旨飯(からうまめし)」や「ぶっこみ飯」各種、期間限定の「謎肉丼(なぞにくどん)」など、日清食品が製造しているカップメシ系統の汎用ライスとみて間違いありません。やや戻りムラに懸念があるものの、以前は電子レンジ専用だったので、アウトドア対応の湯かけ調理で米が食べられるようになったのは利点。
いわゆる干し飯(乾飯)と同じ状態なので、たとえば熱湯5分ジャストで食べ始めた場合、高確率でパキッとした戻りムラが生じます。その後、1分ほど混ぜ続ければ戻りムラも気にならなくなってくるのですが、それでもナチュラルな歯触りとはいえないので、理想としては混ぜ時間込みで合計8分前後。今回は後述するスープの量が意外と多かったので、なおさら長めに待つのがいいかもしれません。
たとえば長めに待っても油揚げ麺のように伸びることはないですし、それどころか2、3分ほど放置したほうが “ふっくら” と仕上がるため、特にセオリーがなければ余裕をもって調理してください(ただし熱湯5分で混ぜずに放置した場合、粉末スープが容器の底でダマになってしまうので、かならず “いったん混ぜてから” 休ませるのがポイントです)。
スープ
不謹慎にウマいwww
土台の粉末スープは濃口醤油のエッジが効いたカラメの醤油とんこつ味で、それほど乳化感は強くないものの、しっかり豚骨の旨味が抽出された深みのある味わい。粉末スープのニンニクも同化しているのですが、具材の刻みニンニクが常に並行してくるため、なるほど二郎系のスープを彷彿とさせるジャンクで背徳感に富んだ‥‥いやこれ美味しいですねw
食塩相当量は4.8gとレギュラーサイズのカップメシにしては高く、実際に醤油のキレも強めに主張してくるのですが、闇雲に尖っているわけではありません。もともと二郎系フレーバーには喉が乾くようなキレを求めるユーザーが多いため、それを思うと適切な塩梅ですし、強烈なニンニクのエッジと赤唐辛子のピリッとしたアクセントから、濃い味でも最後まで飽きないように計算されたフレームワーク。
そこに別添の「特製アブラ」を加えると、粉末スープでは出せない豚脂(ラード)の芳ばしい風味とコクがプラスされ、全体の臨場感が大幅にアップ。加えて「特製アブラ」の中にはニンニクの香りも仕込まれているので、さらに奥行きが生まれます。ただ、思っていたよりもスープの量が多かったので、最初ちょっと長めに休ませたほうがいいかもしれません。
具材
刻みニンニクがエグい
味付肉そぼろはリアルな挽肉タイプではなく、加工感の強いジャンクな肉具材なのですが、今回のスープに対してマイナスに作用することはありません。むしろ背徳感をブーストさせるうえで効果的な存在ですし、そこまで量は多くないものの、スパイシーな味付けと適度なサイズで全体のワイルドな印象を底上げします。
そしてスープの項目でも触れた刻みニンニクの威力は凄まじく、さすがにサルベージはできませんでしたが、おそらく前述のセブン限定「どん兵衛 マシマシ篇」にも入っていた刻みニンニクとみて間違いありません。どん兵衛マシマシ篇では容器の底に溜まりがちだったのに対し、今回は常にライスと一緒に口の中に入ってくるので、意識しなくてもニンニクのインパクトが楽しめました。
総評
★★★★★★☆☆☆☆(★6)
実店舗の「マシライス」は、食後の背徳感が尋常じゃないとの評判なので、それほどのインパクトは得られないのですが、漠然と “二郎系のラーメンをカップメシに落とし込んだら” というイメージど真ん中。トッピングのボリュームに難ありではあるものの、強烈なニンニクのキレに豚の旨味、醤油のエッジなど、カップライスに二郎系ラーメンのテイストを見事に落とし込んだ良品でした。
今回の「立川マシマシ ウマ汁こってりマシライス」は “マシライスをカップメシ流にアレンジした、日清食品とのコラボレーションでしか味わえないオリジナルメニュー” なので、実際の「マシライス」を忠実に再現したものではなく、メーカー希望小売価格も263円と値段も安くないのですが、その価値は充分あると思います。実店舗のマシライスには卵黄もトッピングされているため、ちょい足しアレンジも検討してみてください。
日清食品は、立川マシマシと同じく麺の代わりに豆腐を入れた “麺なし” シリーズも展開しているので、今度は夜食にもサクッと食べられるような、でも食べ応えのある二郎系の豆腐スープにも挑戦してもらいたいですね。