どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年9月17日(火)新発売、ファミリーマート限定、明星食品のカップ麺「ファミマル 元祖スタミナ満点らーめんすず鬼 スタミナ醤油まぜそば」(267円+税)の実食レビューです。
アリラン×二郎系×竹岡式の禁断ハイブリッド「スタ満点ソバ」を生み出した鬼才「すず鬼」監修の汁なしカップ麺が1年ぶりに登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
元祖スタミナ満点らーめんすず鬼 スタミナ醤油まぜそば
元祖スタミナ満点らーめん すず鬼(き)とは、2017年(平成29年)11月19日の創業以来、東京都三鷹市下連雀3丁目・味の散歩道で人気を博している「鶏こく中華 すず喜(き)」のセカンドブランドで、昼営業の屋号は「すず喜」とし、鶏と魚介のコク深い旨みを特徴とする「中華そば」を提供しているのですが、2019年(令和元年)11月18日より夜限定の二毛作店「すず鬼」をスタート。
千葉県長生郡「八平の食堂 本店」発祥の「アリランラーメン」をベースに、よしぐま → ラーメン二郎 赤羽店 → ◯二郎(マルジ)→ 富士丸(ふじまる)の変遷を経て独自の進化を遂げた「富士丸系」のエッセンスを加え、さらに千葉県富津市「梅の家」発祥の「武岡式ラーメン」に欠かせない「宮醤油」を取り入れた、昼営業の「すず喜」とは一線を画す「スタ満ソバ(スタミナ満点ソバ)」を確立。
このページでレビューする「元祖スタミナ満点らーめんすず鬼 スタミナ醤油まぜそば」は、ラーメン界の鬼才・鈴木信介店主監修のもと、スタ満ソバの魅力を湯切りタイプの汁なしカップ麺にアレンジした一杯で、共同開発者は明星食品。ファミリーマート曰く “にんにくがきいた濃厚醤油ダレとマヨネーズの濃厚な味わいが特徴„ とのこと。
昨年7月25日に「元祖スタミナ満点らーめん すず鬼監修 こってり鬼濃 醤油まぜそば」を発売しているため、これが初めての汁なしアレンジではありません。ただ、前回発売品に別添されていたマヨネーズはプレーンタイプだったのに対し、今回のパッケージには「ガーリックマヨネーズ付」との訴求があるので、プレーンタイプからガリマヨに進化は大きな違い。
このブログで前回発売品は「★5」の高評価を叩き出しているのですが、ほかにも麺やタレ、かやく、ふりかけの内容に変化が生じている可能性もあるため、それとの違いに注目しながらレビューします。それにしても、すーさんの赤鬼コスめっちゃいいw(和む)
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体ソース」「ガーリックマヨネーズ」「ふりかけ」の合計4パックで、構成だけ見ると先代の「こってり鬼濃 醤油まぜそば」から変わっていません。しかし、かやく以外の小袋はカラーリングを変更しているため、違いは前述のガリマヨだけではなさそうな雰囲気。
っていうか「ガーリックマヨネーズ」これ「一平ちゃん夜店の焼そば やみつき塩だれ味」に別添されてるアレと同じですよね? などと思いつつ、さておき麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は4分と中途半端な設定ですが、これについても前回発売品と共通するポイント。
ちなみにファミリーマート通常価格は267円(税込288円)ということで、昨年の249円(税込268円)から税込20円も値上がりしています。プレーンタイプのマヨネーズをガリマヨに変更するだけで20円も‥‥いや、20円なら安いのか? ちょっと金銭感覚がバグりそうですけどw 即席カップめん業界は1銭(100分の1円)単位で鎬を削り合っている世界、20円の値上げは我々消費者の想像以上にデカいです。
※2024/09/21追記:鈴木店主から “値上げの件はガーリックマヨのせいではなく 昨今の物価高によるファミリーマート様、明星様のカップ麺の全体的な値上げによるものです„ とのご指摘をいただきました。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:元祖スタミナ満点らーめんすず鬼 スタミナ醤油まぜそば 販売者:明星食品株式会社 製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360) 内容量:171g(めん130g) 商品コード:4902881487177(JAN) |
発売日:2024年09月17日(月) 実食日:2024年09月20日(金) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ファミリーマート) 小売価格:267円(税別) 購入価格:288円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型ビッグ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:770ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:4袋(液体ソース・ガーリックマヨネーズ・かやく・ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、食塩、しょうゆ、でん粉、香辛料(ガーリック)、卵粉、香味調味料)、ソース(ペッパーガーリックマヨネーズ、植物油脂、しょうゆ、豚脂、香辛料(ガーリック、ジンジャー、ペッパー、赤唐辛子)、糖類、食塩、香味油、たん白加水分解物、香味調味料、醸造酢、豚・鶏エキス)、かやく(味付豚肉、ニラ)、ふりかけ(ローストガーリック、フライドオニオン、香辛料)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、香料、カラメル色素、炭酸カルシウム、かんすい、酒精、増粘剤(増粘多糖類、加工デンプン)、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、pH調整剤、カロチノイド色素、香辛料抽出物、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本品製造設備では、えび・かに・くるみを含む製品を生産しています。 |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、中に入っているのはダイス状の味付豚肉とニラのみ。お世辞にも具沢山とはいえないけれど、昨年の「こってり鬼濃 醤油まぜそば」と同じ内容で、使っている資材や量にも大きな変化は見られません。ちょっと味付豚肉の量が増えたようにも見えますけど、個体差かな。
かやく以外の小袋は後入れなので、それを空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体ソース」を温めながら待つこと4分。時間になったら湯切り後「液体ソース」を馴染ませ、仕上げに「ガーリックマヨネーズ」と「ふりかけ」をトッピングしたら出来上がり。いいですねー、めっちゃジャンク。
パッと見の雰囲気は昨年の「こってり鬼濃 醤油まぜそば」から変わっていませんが、よく見るとガリマヨはペッパー入りで、香りもスパイス感が増しているような‥‥。というわけで、引き続き前回発売品との違いに注目しつつ「めん」「たれ・ガリマヨ」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(171g)あたり |
カロリー:805kcal たん白質:11.4g 脂 質:42.6g 炭水化物:95.7g (糖 質:92.4g) (食物繊維:3.3g) 食塩相当量:5.8g ビタミンB1:1.86mg ビタミンB2:0.34mg カルシウム:188mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
え、めっちゃ違うやん
前回発売品に使われていた油揚げ麺の原材料名と比較して、植物油脂を省いたことを除き、それ以外は並びまで一致するのですが、食感は別物。昨年の油揚げ麺は、表面だけソフトな質感で、噛むと “むっちり„ した弾力から入り、中心部には独特の芯が残っている、その三層構造が特徴的に思えたのですが、今年の油揚げ麺は二郎インスパイア系に寄せた質感。
表面のソフトな食感は鳴りを潜め、全体的にゴワゴワ・ワシワシとした無骨さが目立つ、これぞって感じの強付きを意識した仕上がり。上下と中心部の層をハッキリと分けるのではなく、全体的にギュッと詰まった弾力で、こちらの圧に力強い抵抗を見せてくれるのですが、しっかり噛み込むと弾けるように切れる加水率の加減もイイ感じ。
ごりごりの低加水麺ではないけれど、昨年よりも加水率を下げていることは明確で、私の “もうちょいワシワシしてたら面白かった„ という感想が反映された‥‥わけではないと思いますけどw 理想通りの進化を遂げていて勝手に満足。調理前の麺重量も130gの大盛り仕様、それにこの無骨さですから、めちゃくちゃ食べ応えありますよ。
たれ・ガリマヨ
タレにも変化あり
「液体ソース」は、やや多めの豚脂を中心に、植物油脂と香味油をブレンド。さらに少し豚臭いと感じるエキスで下品な印象を与えながら、濃口しょうゆのキレで引き締めるところは引き締め、強めのガーリックが背徳感を加速。さらに醸造酢の隠し味も見どころで、しっかり攻撃的に仕上げながらも飽きが来ないように工夫されている——というのは、前回発売品の「液体ソース」にも共通する特徴。
しかし、今年は「液体ソース」単体から唐辛子のピリッとしたアクセントを感じたので、ここが目立っていたリニューアルポイント。辛い食べ物が苦手な方でも極端にダメじゃなければ大丈夫なくらい、ピリ辛の枠を出ない程度の辛味になりますが、おかげで全体のスタミナ感がナチュラルにパワーアップしています。
「液体ソース」のガーリックがメチャ強なので、ガリマヨのガーリックは埋没しているように感じたのですが、注目すべきはペッパーの清涼感。これも後述する「ふりかけ」には勝てないんですけどw マヨネーズ特有のコクで全体のジャンクさを底上げしつつ、ガーリックで「液体ソース」に、ペッパーで「ふりかけ」に寄り添うことで、昨年よりも三位一体が強化されているように感じました。
かやく・ふりかけ
ここは大きな変更なし
日清食品の謎肉(なぞにく)ライクな味付豚肉は、それと比較してサッパリとした風味。とはいえ加工感満載の肉具材なので、本物の「スタ満ソバ」とは異なるベクトルを歩んでいるけれど、ジャンクさの演出に効果的。ニラも少量ながらに風味が強く、全体のスタミナ感アップに寄与。
ふりかけは、ローストガーリック、フライドオニオン、ブラックペッパー、粗挽き唐辛子の組み合わせで、前回から変わった様子は見られません。ローストガーリックとフライドオニオンは、ガリッとした食感と独特の芳ばしさで自己アピール。ブラックペッパーの清涼感も某店の汁なし二郎よろしく前述のタレと相性抜群で、粗挽き唐辛子の風味もバイプレイヤーでした。
総評
というわけで、昨年の「元祖スタミナ満点らーめん すず鬼監修 こってり鬼濃 醤油まぜそば」をベースに、プレーンタイプのマヨネーズをガリマヨに変更したのかなー、くらいのリニューアルを想像していたんですけど、なんのこれしき。まず油揚げ麺のタイプからして別物で、昨年よりも圧倒的に無骨な表情に。
液体ソースは前回発売品の魅力を踏襲しつつ、唐辛子のアクセントでジャンクさに磨きを掛け、ガーリックマヨネーズはソース・ふりかけ双方との繋がりを強めている、いやはや確実な進化を感じました。それに伴い販売価格はアップしていますけど、この1食から得られる満足度もアップしていたし、群雄割拠の即席カップめん業界でも唯一無二の味なので、がっつり食べたい日にキメちゃってください。【author・taka :a(大石敬之)】