どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年5月20日(月)新発売、日清食品のカップ麺「SUSURUも唸る背脂チャッチャ系 東京環七ラーメンじょっぱり」(278円+税)の実食レビューです。
NISSIN×SUSURUコラボ第3弾は環七ラーメン戦争の立役者「土佐っ子」のDNAを受け継ぐ「じょっぱり」のカップラーメン!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
SUSURUも唸る背脂チャッチャ系 東京環七ラーメンじょっぱり
東京環七(かんなな)ラーメン じょっぱりとは、埼玉県鴻巣市にある背脂チャッチャ系の名店で、1980~1990年代に勃発した “環七ラーメン戦争„ の牽引役として知られる「土佐っ子」の元副店長・川口秋由(かわぐち あきよし)氏が開業。伝説の店「土佐っ子」のDNAを確かに受け継ぎ、そこから試行錯誤を重ねて辿り着いた、独自の「ラーメン正油」を提供しています。
今回の新商品「SUSURUも唸る背脂チャッチャ系 東京環七ラーメンじょっぱり」は、SUSURUがイマ食べたいこってり第1位「麺や六等星 濃厚豚骨醤油」(2021年11月22日発売発売品)を皮切りに、SUSURUも唸る家系の名店「王道家 豚骨醤油ラーメン」(2023年4月24日発売品)と続いたNISSIN×SUSURUコラボ第3弾に該当する一杯で、じょっぱり独自の「ラーメン正油」をカップラーメンとして商品化。
SUSURU(すする)とは‥‥などと、このブログでの詳しい解説は不要と思いますが、毎日ラーメン健康生活をテーマに、現時点で総再生回数11億回以上、登録者数153万人を誇る大人気チャンネル『SUSURU TV.』に食べ歩き動画を投稿しているラーメンYouTuberで、その食いっぷりも然る事乍ら「ちょめめー!(美味しいの最上級)」や「ごっそれい(ご馳走様です)」などの独特なフレーズも印象的。
カップラーメンのモデルになった「ラーメン正油」の特徴や作り方、さらに「じょっぱり」の由来など、だらだら解説しようかと思っていたのですが、約11ヶ月前にSUSURUさんが『【背脂】めっちゃうめえ!背脂が丼を覆い尽くす最強背脂チャッチャ系ラーメンが神過ぎる。をすする 東京環七ラーメン じょっぱり【飯テロ】SUSURU TV.第2752回』をアップされていたので、えっと‥‥ご覧くださいw
いやー、テンポよく軽快で分かりやすい。約11ヶ月前から現在にかけてSUSURUさんの内部ランキングが変わっている可能性もありますけど、動画内の実況で「背脂チャッチャ系好きなSUSURUにとっても、今まで食べてきたチャッチャ系の中で一二を争うほどにうまく-・」と絶賛されていたので、なるほど今回の「SUSURUも唸る」という商品名は誇張ではない様子。
さらに、日清食品の公式ウェブサイト内にあるニュースリリースには “SUSURU氏が思わず唸る再現度を誇る„ などと、商品の再現度にも唸ったとくれば、否でも応でも期待せざるを得ない展開。ただ、容器は簡便性に優れた縦型ビッグ。その手軽さとコンビニでの取り扱いが多く見込めるところはメリットになる反面、はたして背脂チャッチャ系の魅力が伝わってくるのかどうか。
『SUSURU TV.』の動画内では、店主が実際に「ラーメン正油」(背脂の量多め)を調理する際、まずは丼にタレと大量の背脂を、続けて茹で上げた麺と少量のスープを、それらを絡めてからチャーシュー、メンマなどの具材をトッピングし、またもや大量の背脂をトッピングする、かなり特殊な調理工程も印象に残ったので、背脂のインパクトと味の濃さにも注目しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製香味油」1パックのみで、たとえばエースコックとの共同開発商品だった場合、レトルト背脂の別添も視野に入ってくるのですが、そういった演出には期待できそうにありません。ただ、濃い濃い濃厚ソースの「日清焼そばU.F.O.」しかり、ローソンの「無鉄砲」コラボしかり、日清食品は強烈な香りの演出に長けているため、そこでカバーする作戦なのかも。
かやくは “チャーシュー、ネギ、背脂„ とシンプルで、日清食品お得意のフェイクミート(大豆たん白加工品)を乱用していないところは好印象なんですけれども、背脂加工品の量は‥‥ちょっと少ないか? お湯を入れる前なので、ちょっと分かりにくい状態ですが、チャーシューやネギも少なく見えます。
ちなみにメーカー希望小売価格は278円(税別)なので、2024年5月現在の縦型ビッグにおける事実上の標準(271円+税)を上回る値段。スーパーやドラッグストアなども販売店に含まれているNB(ナショナルブランド)商品ですが、コンビニで購入した場合の税込価格は1食あたり300.24円なので、それなりのステータスが問われるところ。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:SUSURUも唸る背脂チャッチャ系 東京環七ラーメンじょっぱり 製造者:日清食品株式会社 製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2) 内容量:96g(めん70g) 商品コード:4902105283264(JAN) |
発売日:2024年05月20日(月) 実食日:2024年05月26日(日) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 小売価格:278円(税別) 購入価格:300.24円(税込) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:430ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(特製香味油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物性たん白、チキンエキス、植物油脂、大豆食物繊維)、スープ(豚脂、食塩、でん粉、小麦粉、粉末しょうゆ、ポーク調味料、糖類、クリーミングパウダー、香味油、植物油脂、香辛料、ポーク調味油、ポークパウダー)、かやく(背脂加工品、味付豚肉、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、香料、カラメル色素、増粘多糖類、炭酸Ca、酸味料、カロチノイド色素、グリセリン、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し時間は長めの5分。これまで縦型カップにノンフライ麺といえば、ほぼ明星食品の独擅場でしたけど、数年前から日清食品も力を入れています。しかし、東洋水産の生麺ゆでてうまいまま製法(特許 第5719064号)以上にパターンが限られてくるので、メーカーの特色が強めの質感が吉と出るか凶と出るか。
別添の小袋は後入れなので、それを取ってから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「特製香味油」を温めながら待つこと5分。時間になったら「特製香味油」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。たしかに背脂加工品が浮いてはいるけれど、背脂チャッチャ系の商品としては可も無く不可も無しというか、そこまで強烈なインパクトは感じません。
しかしながら「特製香味油」のニオイは力強く、それについては流石の日清食品といったところ。はたして見た目以上に背脂チャッチャ系のライブ感が伝わってくる仕上がりなのかどうか、それと引き続きコスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(96g)あたり |
カロリー:375kcal たん白質:7.9g 脂 質:10.3g 炭水化物:62.6g 食塩相当量:7.4g (めん・かやく:3.0g) (スープ:4.4g) ビタミンB1:0.29mg ビタミンB2:0.35mg カルシウム:175mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:375kcal(めん・かやく:292kcal)(スープ:83kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
再現度はさておきスープとの相性ばっちり
実店舗の「ラーメン正油」に使われている麺は「土佐っ子」時代から付き合いのある製麺所「つるや製麺」の特注麺で、じょっぱりを立ち上げる前(「練馬ラーメン」という屋号で営業していた、2006年以前)は同じく「土佐っ子」にルーツを持つ常盤台の「下頭橋ラーメン」と共通の麺を使用していたようですが、じょっぱりの立ち上げに合わせ “スープとの一体感が高い特注麺„ を開発したそうです。
片や今回のカップラーメンに使われているノンフライ麺は、びみょーんと伸び縮みする感じのゴムっぽいアシ(伸び)が特徴的な質感で、やや加水率は高く、なめらかな口当たり。しかしながら不思議と味の吸い込みも良好で、スープを弾くような素振りは見せない、むしろ一体感の高さが評価できる質感。
それでいて食べ終わりまで続く高密度な噛み応えと、後述する力強いスープに負けない芳醇な小麦感から、麺の存在感がスープに埋没することもありません。食べる人が食べると一撃で日清食品のノンフライ麺と分かるくらい、メーカーの個性が出まくっているので、再現度の高さはイマイチかもしれないけれど、致命的な戻りムラが発生することもなく、最初から最後まで好印象でした。
スープ
がつんと濃い味!
まずは「特製香味油」を入れずに食べてみたところ、いきなりガツンと濃いめの味付けで、ニンニクのアタックも遠慮なし。クリーミングパウダーで乳化感を演出している節もありますが、豚骨を中心とする動物系の旨みも力強く、濃厚さとキレをバランスよく両立した濃いめの豚骨しょうゆテイスト。なんというかソッコーで白ごはん欲しくなるヤツですねコレw
そこに加える「特製香味油」は、背脂の甘みや芳ばしさを表現するためのオイルではなく、どちらかというと豚臭い風味に重点を置いた香味油で、日清食品の二郎インスパイア商品で頻繁に嗅いできた香り。そのため背脂チャッチャ系のイメージからは離れますけど、豚のインパクトは跳ね上がります。
かやく
背脂が思いのほか少ない
ここは‥‥うーん、さすがにショボいと評価せざるを得ないw おそらく個体差はあると思いますけど、チップ状のチャーシューは3枚で、ご覧の通りネギも少量。かといって悶絶するほどリアルな質感だとか、そういった特別感も備わっておらず。
上記の画像では視認できる背脂加工品は、しっかり混ぜると小さく砕けてるので、それが背脂チャッチャ系の雰囲気を少なからず高めてくれてはいるけれど、さすがに量的な寂しさは否めなかったです。
総評
ノンフライ麺とスープに関しては、さすがラーメンYouTuberのトップが絶賛しただけのことはあると、素直に好印象だった反面、SUSURUさんも唸った背脂チャッチャ系なのに、肝心の背脂がインパクト不足だったところは残念なポイント。
とはいえ白ごはんとの相性めっちゃイイ感じのヤツだし、ノンフライ麺とスープは好印象だったし、そんなこんなで上記の総評に落ち着きました。はたして第4弾も “ごはんに合う系„ のカップラーメンなのか、それとも淡麗系で意表を突いてくるのか、引き続き楽しみです【author・taka :a(大石敬之)】