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タンメンから担担麺に味変「超大盛りスーパーカップ2.0倍 タンメンカラタンタンメン」は後半戦が本番!!

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年9月30日(月)新発売、エースコックのカップ麺「超大盛りスーパーカップ2.0倍 タンメンカラタンタンメン」(348円+税)の実食レビューです。

これって2個食い!? 半分食べて「タンメン」から「担担麺」に味チェンジ “1度で2度おいしい„ Wテイストの新フレーバー登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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超大盛りスーパーカップ2.0倍 タンメンカラタンタンメン

スーパーカップとは、1988年(昭和63年)7月25日の発売以来、大型カップ麺の牽引役として重要な位置を占めているブランドで、大盛りバケツ型カップのパイオニア。その発案者は、日本即席食品工業協会の理事に名を連ね、2024年(令和6年)3月27日に開催された定時株主総会及び取締役会をもってエースコックの代表取締役社長を退任し、同社の相談役となった2代目・村岡 寛(むらおか ひろし)その人。

「スーパーカップ」初代御三家のパッケージ

まだ袋麺が主流だった頃、1986年(昭和61年)に当時の過去最高記録となる46億2,400万食の生産量を叩き出したインスタントラーメン。けれども翌年、コンビニエンスストアの発達に伴う品揃えの充実や熱湯を沸かす手間さえも必要ないファストフードの浸透、加えて粉価に直接的な影響を与える麦価の値下がりなどを受け、業界全体に空前の危機感が蔓延するも、その危機的状況を救ったのがスーパーカップでした。

当時の開発チームを引っ張っていた村岡寛前社長は、即席カップめんのメインユーザー層である食べ盛りの高校生に着目。めん・スープ・具材の品質はもちろん「量」についても考え始め、ルート2の法則から大盛りの適量を “めん1.5倍„ と定義し、初代御三家となる「スーパーチャーシューラーメン生しょうゆ仕立て」「スーパーみそラーメン生みそ仕立て」「スーパーとんこつラーメン博多味」を市場に投下。

1年間で50万食も出たらヒット商品といわれていた時代に、わずか4ヶ月で80万食の出荷数を記録。その偉業は同業者にも多大な影響を及ぼし、各社から大盛りカップ麺の開発が相次いだ結果、1989年(平成元年)には生産量・JAS格付数量ともに “カップ麺が袋麺を上回る事件に発展„ するなど、これ以上ないほどの功績を残しました。

スーパーカップ1.5倍‥‥じゃなくて2.0倍!?

おかげで数年にわたる袋麺のベアトレンドが続き、ほぼ無風状態だった市場を東洋水産の「マルちゃん正麺(せいめん)」が救うことになるんですけど、話を戻しまして‥‥先ほど触れた「ルート2の法則」とは、√2≒1.41421356(一夜一夜に人見ごろ)の計算に由来し、人が物事の違いをハッキリと認識できるのはルート2以上である、よっしゃ「めん1.5倍」にしよう! という流れ。

2018年9月25日の進化〜2022年6月6日に原点回帰するまで「スーパーカップMAX(めん100g)」を展開していましたが、それ以前と現在の「スーパーカップ1.5倍」は開発当初の計算通り、通常サイズの基準(めん60g)×1.5倍(めん90g)を守っています。しかし、そのボリュームを大幅に上回ったのが本商品。

このページでレビューする「超大盛りスーパーカップ2.0倍 タンメンカラタンタンメン」は、めん120gのボリューム感を誇る超大盛りサイズの新フレーバーで、今年2月12日にリリースされた「超大盛りスーパーカップ2.0倍 濃厚もやしみそラーメン」の続編に該当するのですが、今度は途中で「タンメン」から「タンタンメン」に味変できるアイディア商品。

タンメンからタンタンメンに

まずはタンメンの素(かやく入り粉末スープ)を入れて「タンメン」を楽しんだ後、半分くらい食べ進めたタイミングで担担麺の素(液体スープ+ふりかけ)を投入し、ひとつの商品で「タンタンメン」にリメイクできる、まさに “1度で2度おいしい新商品„ となっているのですが、はたして仕上がりや如何に——。

開封

小袋を入れる順番とタイミングに注意

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく入り粉末スープ」に、後入れ「液体スープ」と「ふりかけ」の組み合わせで、前者がタンメンの素。片や担担麺の素(液体スープ+ふりかけ)は半分ほど食べてから入れる設計なので、うっかり使わないように注意しなければいけません。

見た目は普通の油揚げ麺

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の3分。エースコックのニュースリリースに記載されている商品特長は “適度な弾力のある角刃のめんです。程良い味付けをし、スープと相性良く仕上げました„ というテンプレなんですけど、調理前の麺重量は120g(60g×2玉)ということで、まさに超大盛り2.0倍のボリュームです。ただし、見逃せないのがメーカー希望小売価格の高さ。

2024年10月現在、通常の「スーパーカップ1.5倍」に設定されているメーカー希望小売価格は「しょうゆ」「みそ」「とんこつ」「豚キムチ」「野菜タンメン」各種240円(税別)、コンビニ限定の「ブタキム」だけは271円(税別)なのですが、それでも大盛りサイズの標準値。しかしながら「超大盛りスーパーカップ2.0倍」は348円(税別)の大台に乗っているため、そこも評価する上で見逃せないポイント。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:超大盛りスーパーカップ2.0倍 タンメンカラタンタンメン
製造者:エースコック株式会社
製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816−175)
内容量:152g(めん120g)
商品コード:4901071405335(JAN)
発売日:2024年09月30日(月)
実食日:2024年10月05日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
小売価格:348円(税別)
購入価格:375円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:寸胴型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:650ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(かやく入り粉末スープ・液体スープ・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、かやく入りスープ(キャベツ、食塩、チキン調味料、砂糖、香辛料、チンゲン菜、コーン、人参、たん白加水分解物、チキンパウダー、香味調味料、オニオンパウダー、酵母エキス)、スープ(植物油脂、ねりごま、みそ、豆板醤、糖類、食塩、しょうゆ、香辛料)、ふりかけ(ごま)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、重曹、増粘剤(増粘多糖類、加工でん粉)、香料、酒精、かんすい、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、酸味料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

小袋は「かやく入り粉末スープ」のみ先入れ

別添の小袋は「かやく入り粉末スープ」のみ先入れで、もしや「野菜タンメン」と同じ‥‥? などと、おもわず勘繰ってしまったのですが、念のため比較したところ具材の構成はキクラゲの不在を除いて一致。さらに原材料名の表示も “キクラゲを省いて並びを変えると一致する„ ため、ベースは既存の「野菜タンメン」とみて間違いありません。

容器は「わかめだらけの海藻フェス」と同じ大きさ

ちなみに既存の「野菜タンメン」は、超大盛りスーパーカップ2.0倍「タンメンカラタンタンメン」のリリースと同時に “量も旨さもスーパー„ なリニューアルを遂げているんですけど、さておき調理の際は「かやく入り粉末スープ」に狙いを定め、ゆっくりと熱湯を注ぎ、粉末スープを溶かしながら作るのがポイント。

それと繰り返しになりますが、別添の「液体スープ」と「ふりかけ」は途中に入れる設計なので、いきなり使わないように注意してください。それでは、引き続き味変前後の感想とコストパフォーマンス的な部分にも注目しつつ「めん」「スープ(タンメン → タンタンメン)」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(152g)あたり
カロリー:656kcal
たん白質:13.2g
脂  質:24.2g
炭水化物:96.4g
食塩相当量:8.9g
(めん・かやく:3.5g)
   (スープ:5.4g)
ビタミンB1:0.60mg
ビタミンB2:0.68mg
カルシウム:453mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

通常サイズ対比2.0倍はインパクトあるけど‥‥

3.0

調理前の状態で120gの麺重量は、汁なしカップ麺での大盛りサイズ(めん120〜130g)と同じボリューム感なので、まるか食品の「ペヤング ソースやきそば超大盛」(めん180g)みたいに極端な大盛りサイズではないけれど、最大の問題はスープの熱で伸びる点。まず「タンメン」の時点でソフトなタイプだったので‥‥

やわらかい

それを半分ほど食べ進めた後、担担麺の素(液体スープ+ふりかけ)を加え「タンタンメン」に差し掛かった頃にはフッカフカ。もちろん食べるスピードにも左右される項目になりますが、超大盛り2.0倍だから高密度で伸びにくい! みたいな工夫は皆無に等しく、弾力などの食感を大切にしたいなら味わっちゃダメ。

揚げ油に由来する特有のニオイを含め、いかにもカップラーメンらしい魅力たっぷりの油揚げ麺になりますが、エースコックは「多加水真空仕立て製法」を確立したメーカーであることを加味すると、もうちょい頑張れたんじゃないのかなって。もちろんコストとの兼ね合いも承知しておりますが、麺重量に対する食感の配慮が欠けていたので、ボリュームのインパクトを加味しても及第点です。

スープ(タンメン → タンタンメン)

タンメンは踏み台

4.0

タンメンの素(かやく入り粉末スープ)に使われているスープの原材料名だけを引っ張り出すと「食塩、チキン調味料、砂糖、香辛料、たん白加水分解物、チキンパウダー、香味調味料、オニオンパウダー、酵母エキス」の組み合わせで、エスビー食品(S&B)監修の「超やみつきペッパー」は別添されていませんが、そこそこコショウの量は多く、味付けも「スーパーカップ1.5倍 野菜タンメン」と同じ向き。

前述の油揚げ麺と同様に、いかにも「スーパーカップ」らしいタンメンスープで、うま味物質もバッチバチの人工的なテイスト。また既存品からの使い回しも否めないため、新鮮味は感じられないスープになりますが、ブランドのイメージを思うと取り立てて悪いわけでもありません。そして、半分ほど食べ進めた後、担担麺の素を加えると一変。

タンメンからシームレスに移行

とろみ成分で粘度を高めているため、そこは不自然に思える項目になりますが、別添の「液体スープ」にはエースコックが得意とする練り胡麻をメインに充填。豆板醤の辛さは特筆して強いわけではないけれど、まったりとした練り胡麻のコクで全体の重心を下げながら、花椒(ホワジャオ)のアクセントで程よい清涼感も楽しめる、ひとつの担担スープとしてハイレベルな仕上がり。

また「ふりかけ」の小袋には、たっぷりの胡麻(いりごま、すりごま)が入っていたので、それも満足度の底上げに大きく寄与。土台になったタンメンスープにも違和感を覚えることはなく、それどころか鶏の旨みやオニオンの香味、ガーリックなんかも下支えに効果的で、タンタンメンからが本番と思える味チェンジでした(※それを素直に楽しむ胃袋のキャパシティは必要になってきますけど)

かやく

ブランドの普段を思うと頑張ってる

3.0

キャベツ、チンゲン菜、人参、コーンは、いずれも既存の「野菜タンメン」と共通で、残念ながら細切りのキクラゲは不在。これまでの流れから “スーパーカップにしては„ という前置きを挟みますが、そこそこ具材の量が多かったので、今回も貧弱だな‥‥みたいなことにはなりませんでした。とはいえ値段が値段なので、及第点です。

総評

3.5

超大盛り2.0倍なのに伸びにくさの工夫が施されていなかったり、具材のラインナップやボリューム感も値段を思うと及第点だったり、かやく入り粉末スープ(タンメンの素)は使い回し感が否めなかったり、いくらか目を瞑らなければいけないポイントはありますが、タンタンメンに味チェンジしてから本領発揮。

めん120gのカップラーメン(スープあり)なので、物理的に楽しめるかどうかの問題は浮上してきますけど、途中で味チェンジできる、しかもチェンジ後のほうが美味しいと思えた設計は見事。このコンセプトを継承したまま「スーパーカップ1.5倍」に落とし込めた場合、大きく間口が広がると思うので、サイズ違いの続編にも期待しています。【author・taka :a(大石敬之)】

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