どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年3月9日(月)新発売のカップ麺、エースコック「スーパーカップ1.5倍 ブタキムファイヤーラーメン」の実食レビューです。
スーパーカップの「ブタキム」と人気アニメ『キングダム』が激辛コラボ!?
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
スーパーカップ1.5倍 ブタキムファイヤーラーメン
「スーパーカップ1.5倍 ブタキムファイヤーラーメン」とは、1988年(昭和63年)に業界初の大盛りカップ麺として登場した「スーパーカップ1.5倍」とTVアニメ『キングダム』のタイアップ商品で、スーパーカップの人気フレーバー「ブタキム」をベースに開発。パッケージには “辛さ炎上” とあり、エースコックのニュースリリース(PDF)では “激辛” の文字を確認しています。
エースコックの “元祖豚キムチ” カップめん「スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン」が発売されたのは、1993年(平成5年)。その後、姉妹品「スーパーカップ1.5倍 ブタキムラーメン」を2013年10月14日に発売し、既存の「豚キムチ」は販路を問わない全チャネル販売品として、姉妹品の「ブタキム」はコンビニ限定商品として販売店の棲み分けを図るようになりました。
実は2012年4月2日に発売された「スーパーカップ1.5倍 燃えろ! 豚キムチラーメン」が初のコンビニ限定「豚キムチラーメン」で、それ以前からファンの間では “ブタキム” の愛称で親しまれていたのですが、前述の2013年10月14日にエースコックが初めて「ブタキムラーメン」を発売。以降、ちょいちょいリニューアルを繰り返しながら販売を続けています。
その流れから以前は変わり種の「ブタキム」も販売店はコンビニ縛りが多かったのですが、近年の変わり種はスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなども対象店舗。今回の新商品「スーパーカップ1.5倍 ブタキムファイヤーラーメン」も例に漏れず、商品名に “ブタキム” のタイトルを冠してはいるものの、コンビニ限定商品ではありません。で、念のために——
TVアニメ『キングダム』とは、集英社発行『週間ヤングジャンプ』2006年9号から連載されている漫画作品(原作:原泰久)を題材にしたテレビアニメシリーズで、紀元前3世紀の古代中国・春秋戦国時代末期を舞台にした物語。2020年3月現在、通常商品を含むスーパーカップとコラボした “オリジナルグッズプレゼントキャンペーン” を実施しています。
“オリジナルグッズプレゼントキャンペーン” の対象商品は、定番の「スーパーカップMAX」3品(しょうゆ、みそ、とんこつ)並びに「太麺濃い旨スパイシー焼そば」「太麺辛だれ油そば」「ブタキムラーメン」「ブタキムファイヤーラーメン」の合計7品。いずれも対象商品には『キングダム』の登場人物が描かれているため、それを目印にチェックしてみてください。
さて、このページでは定番商品の「(コンビニ限定)スーパーカップ1.5倍 ブタキムラーメン」と新商品「スーパーカップ1.5倍 ブタキムファイヤーラーメン」は何が違うのか、麺やスープ、具材など、実際に食べ比べて違いを比較します。とりあえずメーカー希望小売価格は両方とも220円に設定されているので、値段は変わりません。
ちなみに「ブタキムファイヤーラーメン」の容器側面下には “辛い味わいにつき、小さなお子様や辛いものが苦手なお客様のご飲食はご注意ください” との注意事項が記載されているので、辛さの違いについては言うまでもないのですが、辛さだけでなく “旨みもガツンとUP” しているとのこと——
開封
「(コンビニ限定)スーパーカップ1.5倍 ブタキムラーメン」に別添されている小袋は「粉末スープ」「かやく」「ブタキムオイル」の合計3袋、現時点での最終リニューアルは2018年9月3日。発売25周年を迎えたタイミングでのテコ入れで、この頃から “カドメン” を廃止し、スーパーカップ1.5倍シリーズに丸刃の麺が導入され始めました。
「スーパーカップ1.5倍 ブタキムファイヤーラーメン」に別添されている小袋も「粉末スープ」「かやく」「ブタキムオイル」の合計3袋なので、定番のブタキムラーメンと同じ構成。先ほど開封したブタキムラーメンは告知パケージではありませんでしたが、もし告知パッケージ商品で “当たり” だった場合、500円分のオリジナルQUOカード(全4種、合計5,000名様)が入っています。
ちなみに両方ともコンビニで買った場合の税込価格は232円、コンビニ限定の「ブタキムラーメン」はファミリーマートで購入したのですが、新商品の「ブタキムファイヤーラーメン」は行動圏内にあるコンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)どこにも売ってない状況だったので、ドンキホーテで見つけた時に購入しました。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:スーパーカップ1.5倍 ブタキムファイヤーラーメン 製造者:エースコック株式会社 関西滝野工場 製造所:兵庫県加東市河高字黒石1816-175(W) 内容量:109g(めん90g) 商品コード:4901071235178(JAN) 商品サイズ:縦140mm×横140mm×高さ105mm |
発売日:2020年03月09日(月) 実食日:2020年03月13日(金) 発売地域:全国(スーパー・コンビニ等) 取得店舗:MEGAドン・キホーテ 商品購入価格:181円(税込) 希望小売価格:220円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:大盛バケツ型 容器材質:プラ(PS)+胴巻き紙 湯量目安:500ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(粉末スープ・かやく・ブタキムオイル) |
原材料名とアレルギー表示
【ブタキムラーメン】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(植物油脂、食塩、でん粉分解物、ポークエキス、砂糖、乳化油脂、動物油脂、粉末しょうゆ、香辛料、香味油、でん粉、魚介エキス、ポークコラーゲン、酵母エキス)、かやく(白菜キムチ、味付豚肉、チンゲン菜、ねぎ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、香料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、カロチノイド色素、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、紅麹色素、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・豚肉・ゼラチンを含む) |
【ブタキムファイヤーラーメン】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(食塩、ポークエキス、植物油脂、動物油脂、唐辛子、乳化油脂、砂糖、粉末しょうゆ、ガーリックパウダー、香味油、でん粉、魚介エキス、ポークコラーゲン、ジンジャーパウダー、酵母エキス、白胡椒、キムチパウダー)、かやく(味付豚肉、白菜キムチ、ねぎ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、カロチノイド色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、香料、香辛料抽出物、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、紅麹色素、(一部に小麦・卵・乳成分・えび・大豆・豚肉・ゼラチン・ごまを含む) |
実食開始
【ブタキムラーメン】栄養成分表示[1食(113g)あたり]カロリー:473kcal、たんぱく質:10.5g、脂質:15.7g、炭水化物:72.5g、食塩相当量:7.7g(めん・かやく:2.2g)(スープ:5.5g)、ビタミンB1:0.42mg、ビタミンB2:0.55mg、カルシウム:284mg / 参考値:調理直後に分別した値(めん・かやく:370kcal)(スープ:103kcal) |
「ブタキムラーメン」の小袋は、かやくと粉末スープのみ先入れ(ブタキムオイルは後入れ)で、湯戻し時間は熱湯3分。ブタキムの辛さレベルは世間一般からみてもピリ辛に過ぎにないので、よほど辛い食べ物が苦手でなければ大丈夫。で、今回の新商品に “辛さ何倍” などの表記はないのですが——
【ブタキムファイヤーラーメン】栄養成分表示[1食(109g)あたり]カロリー:480kcal、たんぱく質:10.4g、脂質:18.5g、炭水化物:67.9g、食塩相当量:8.0g(めん・かやく:2.0g)(スープ:6.0g)、ビタミンB1:0.51mg、ビタミンB2:0.55mg、カルシウム:331mg / 参考値:調理直後に分別した値(めん・かやく:393kcal)(スープ:87kcal) |
赤い‥‥w 思えば “ふつうの” ブタキムって赤くないんだなと。ちなみにカロリーは通常の「ブタキムラーメン」が473kcalなのに対し、新作の「ブタキムファイヤーラーメン」は480kcalと微妙に高くなっています。とはいえ栄養成分表示の全体的な数値を比較してみると、おおむね誤差の範囲に過ぎません(カルシウム以外は)。
先ほどの調理後写真を見比べても分かるように、ちょっと具材の量が寂しいものの「ブタキムファイヤー」はコンビニ限定商品ではないので、そこも配慮しなければいけません。それでは、ブタキムとブタキムファイヤーの違いや辛さレベルに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。なお、各項目の評価及び最後の総評は「スーパーカップ1.5倍 ブタキムファイヤーラーメン」に基づきます。 |
めん
麺は共通かと思いきや‥‥
「ブタキム」の麺は、丸刃でカットされた平打ち縮れ麺で、かつての “カドメン” ほどイカツい麺ではないのですが、粘り気のある力強い弾力から食べ応えはバッチリ。やや油揚げ麺特有の風味が強めに漂ってくるものの、スーパーカップというブランドのイメージやジャンクなスープとの相性がよく、ぜんぜんマイナスではありません。
同じく新商品の「ブタキムファイヤー」に使用されている油揚げ麺も定番のブタキムと共通で——と思いきや、ほんのすこし厚めに切り出されていて、原材料名は同じなのですが、噛んだ時の厚みや口当たりが違います。とはいえ違うのは厚みだけ、おおむね麺の風味や加水率などに変わった様子はなく、スープに合わせて少しサイズアップしたような印象でした。
ちなみに定番のスーパーカップMAXは麺量100gに増量されましたが、どちらのブタキムも麺の量は大盛りの90g(標準麺量60g×1.5倍)となっているため食べ応えあり。個人的には「ブタキム」のサイズ感が好みではあるものの、それはさておき以前の “ガッシリ3Dめん” 時代から大幅にバージョンアップしていますし、あらためて食べてみるとクオリティの高い麺ですね。
スープ
けっこう辛いw
「ブタキム」のスープはジャンルでいうと豚骨しょうゆ系になるのですが、ご存知めちゃくちゃジャンクなタイプなので、いわゆるラーメン店で提供されるような豚骨醤油系のスープではありません。そのため油揚げ麺との相性がよく、クリーミーなポークベースのコクを軸に豚とキムチを炒めたような “ブタキムオイル” が効果的で、スーパーの「豚キムチラーメン」よりもリッチな味わい。
対する「ブタキムファイヤー」は粉末スープの色からして別物で、比較的とんこつ寄りのブタキムよりも明らかに赤く、別添の “ブタキムオイル” を入れる前から “ふつうに辛口” くらいの辛さ。とりあえず土台は「ブタキム」の流れを汲んではいるものの、ジャンクな甘みは控えめで、唐辛子特有の芳ばしい風味を強めに感じます。
また “ブタキムオイル” の色もオレンジではなくドスのきいた赤色で、近年の激辛カップめん事情を思うと辛さレベルは激辛クラスとはいえないものの、とりあえず「大辛」なのは間違いありません。どっちが美味しいかといわれたら「ブタキム」と答えますけど、今回は辛さに特化したテーマだったので、しっかり差別化が図れていてよかったです。
具材
ちょっとショボいけど販路を思えば
「ブタキム」の具材は “白菜キムチ、味付豚肉、チンゲン菜、ねぎ、唐辛子” の合計5種類で、分厚い白菜キムチは食べ応えがあり、チンゲン菜は風味がよく、ちゃんと本物の豚肉を使っているのが好印象。最近はチップ状のハムみたいなチャーシューで「豚」を名乗る製品も珍しくないため、きちんと「ブタキム」のプライドを感じます。しかし——
「ブタキムファイヤー」の具材にチンゲン菜は入っておらず、ラインナップは “味付豚肉、白菜キムチ、ねぎ、唐辛子” の合計4種類となっているのですが、味付豚肉は本物系からチップ状の肉具材が採用されていて、イメージは燻製感のないベーコンみたいな食感。
とはいえ変わり種は定番品とロットが違いますし、それ以外は定番のブタキムと同じだったので、スープのインパクトを思えば納得の構成です。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
定番の「ブタキムラーメン」と新商品の「ブタキムファイヤーラーメン」を食べ比べてみた結果、スープの違いもさることなが具材の構成に麺の太さなど、スープに合わせた調整が随所に見られたので、ベースは同じでも結果的に受ける印象は別物。辛さも激辛クラスではありませんでしたが、けっこう思い切った辛さだったので、辛い食べ物が苦手な方は避けたほうが安全かもしれません。
本文中でも触れたように、ぶっちゃけ味だけでいえば定番商品のほうが美味しかったのですが、いつもの「ブタキムラーメン」はコンビニでしか買えないのに対し、今回の「ブタキムファイヤーラーメン」はコンビニ以外の店舗でも購入できるため、総評は上出来の五つ星としました。いつもより辛い(でも激辛ではない)ブタキムが食べたい気分の時、試してみてください。