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全世代納得の一杯!? 定番のチキン味を再現「スーパーカップ1.5倍×ベビースターラーメン」を食べてみた結果‥‥

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年5月2日(月)新発売、エースコックのカップ麺「スーパーカップ1.5倍 ベビースターラーメン チキン味」の実食レビューです。

おやつカンパニー×エースコックが共同開発「ベビースターラーメン」を「スーパーカップ1.5」特有の “食べごたえ大盛り仕様” でカップラーメンにアレンジ!! はたして再現度は——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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スーパーカップ1.5倍 ベビースターラーメン チキン味

スーパーカップ1.5倍とは、1988年(昭和63年)7月25日の発売以来、大型カップ麺の牽引役として重要な位置を占めているブランドで、エースコック株式会社の2代目経営者・村岡寛(むらおか ひろし)現社長が発起人。まだ村岡社長がマーケティング部に所属していた頃、従来品比めん1.5倍の食べ応えを特徴とする「スーパーカップ」を開発し、爆発的なヒットを記録しました。

ホシオくんがバケツに入ってる的なシュールさが‥‥w

今回の新商品「スーパーカップ1.5倍 ベビースターラーメン チキン味」は、株式会社おやつカンパニー監修のもと、子どもから大人まで幅広い世代に愛されるスナック菓子の筆頭格「ベビースターラーメン」の味わいを「スーパーカップ1.5倍」にアレンジしたカップラーメンで、エースコック曰く “世代納得のおいしさを大盛りで味わえる、心もお腹もしっかり満たしてくれる一杯” とのこと。

ベビースターラーメン(Baby Star Crispy Noodle Snack)とは、おやつカンパニーが松田産業有限会社だった頃、ラーメンを “そのまま食べる” という発想から生まれたスナック菓子で、1959年(昭和34年)に発売された日本初のラーメンスナック「ベビーラーメン」が前身。

現在も当初の製品コンセプトはそのままに、定番の「チキン味」とは違う味付けのバリエーションを展開しつつ「ドデカイラーメン」や「ラーメン丸」「ラーメンおつまみ」など、バリエーションに富んだ商品を数多く展開。企業間コラボにも積極的で、スーパーやコンビニで新作を見かける度に「あの味がベビースターラーメンになったの!?」と、驚くことも珍しくありません。

エースコック×おやつカンパニー

エースコックとの関係も深く、2006年(平成18年)3月の発売以来、現在もセブン&アイ限定のPB(プライベートブランド)商品として定期的に登場する「ブタメンBIG(ビッグ)とんこつ味」をはじめ、それを湯切りタイプのカップ焼きそばにアレンジした「ブタメン焼そば」など、おやつカンパニーを代表する “駄菓子” をエースコックが “大盛りサイズのカップ麺” にアレンジしていたり‥‥

おやつカンパニーが「ベビースターラーメン丸(わかめラーメン ごま・しょうゆ味)」や「ベビースタードデカイラーメン(ワンタンメン味 / スーパーカップ1.5倍 豚キムチ味 / スーパーカップMAX 鶏ガラ醤油味 / スーパーカップ大盛り いか天ふりかけ焼そば味)」を発売していたり、15年以上前から企業間コラボを続けているため、お互いに太いパイプを持つ関係。

実は2016年10月10日に「ベビースターラーメンBIG チキン味」という縦型ビッグのカップラーメン(ベイちゃん版)を、2018年3月19日にはホシオくんパッケージの「ベビースターラーメンBIG チキン味」をエースコックが発売しており、直近だと2021年8月2日にレギュラーサイズの「ベビースターラーメン カップめん チキン味」及び「同 ピリ辛チキン味」を発売していたのは記憶に新しいところ。

スーパーカップ1.5倍でも追いベビースター推奨

ただ、そのレギュラーサイズ版は再現度が低く、このブログでは評価が伸び悩みました(関連ページ:あの「ベビースターラーメン」が “カップめん” に!? おやつカンパニーの人気商品をエースコックが再現!!)。今回のパッケージでも “追いベビースター” を訴求しているため、それも試してみますけど、追いベビースターなしでもベビースターラーメンらしさが楽しめるのかどうか‥‥というのがポイント。

ちなみにネット上では日清食品の「0秒チキンラーメン(そのままかじる用)」に対抗しているのでは? との意見も見られましたが、前述のように数年前から続くコラボレーションの延長線上にあるため、結論からいうと関係ありません。

開封

2種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」と「かやく」の計2袋。エースコックのニュースリリースには “チキンと玉ねぎの旨みにコショウなどの香辛料でアクセントを付けたスープです。「ベビースターラーメン」のおいしさをイメージした味わいに仕上げています” とあるため、粉末スープでベビースターラーメンの味を再現している様子。

本物のベビースターラーメンよりも色は薄め

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分と標準的。サイズは本物の「ベビースターラーメン」よりも太く切り出され、やや薄めの色合いです。エースコックは自社のニュースリリースで “新開発の大盛り特製めん” とアピールしているため、既存の油揚げ麺を使い回しているわけではありません。

ちなみにメーカー希望小売価格は既存の「スーパーカップMAX」や「スーパーカップ1.5倍」で標準となっている210円(税別)なので、特別に高いわけではないのですが、私の行動圏内にあるローカルスーパーでは「スーパーカップ豚キムチラーメンが転生したら焼そばになった」及び「同 しょうゆラーメンが転生したら焼そばになった」よりも高く、税込32円の差が生じていました。コラボ価格分の上乗せ?

製品詳細情報・購入価格等

製品名:スーパーカップ1.5倍 ベビースターラーメン チキン味
製造者:スーパーカップ株式会社
製造所:W・関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816-175)
内容量:100g(めん90g)
商品コード:4901071235697(JAN)
発売日:2022年05月02日(月)
実食日:2022年05月05日(木)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:181円(税込)
希望小売価格:210円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛りバケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、しょうゆ、食塩、チキンエキス、植物性たん白)、スープ(食塩、チキン調味料、粉末しょうゆ、酵母エキス、デキストリン、砂糖、オニオンパウダー、でん粉、香辛料、たん白加水分解物、植物油脂)、かやく(卵、味付鶏肉そぼろ、ねぎ、魚肉練り製品)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、香料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、カラメル色素、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、ベニコウジ色素、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

小袋は2つとも先入れ

別添の小袋は両方とも先入れで、かやくの内容は「ベビースターラーメン カップめん チキン味」に “味付鶏肉そぼろ” を足したようなラインナップ。粉末スープの香りは適度に胡椒の主張が強くて無条件に美味しそうなんですけどw はたして本家「ベビースターラーメン」の香りに忠実かと聞かれたら、やや芳ばしさの面において頼りなさを感じるファーストインプレッション。

前回のレギュラーサイズを大盛りにした感じ

2種の小袋を麺の上に開け、お湯を内側の線まで注いだら、フタをして待つこと3分。時間になったらフタを剥がし、よく混ぜ合わせたら完成です。具材が貧弱になりがちな「スーパーカップ1.5倍」にしては賑やかに見えますが、具材というよりも浮き実っぽい内容で、いずれもオリジナルの「ベビースターラーメン」には結び付かない要素。

ちなみにスーパーやドラッグストアでも購入できますが、コンビニではセブンイレブンとローソン、ミニストップでの取り扱いを確認しているので、販売店の参考にしてください。それでは、引き続きベビースターラーメンの再現度に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(100g)あたり
カロリー:432kcal
たん白質:11.6g
脂  質:15.2g
炭水化物:62.3g
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:4.7g)
ビタミンB1:0.47mg
ビタミンB2:0.57mg
カルシウム:315mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:432kcal(めん・かやく:398kcal)(スープ:34kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっと中途半端な気がする

2.0

形状は本家「ベビースターラーメン」と異なる平打ちで、やや茶色みを帯びてはいるものの、ベビースターラーメンらしいかと聞かれたら完全に別物。お湯で戻す工程を挟むので、例のパリポリとした食感が楽しめないのは致し方ないポイントになりますが、だいぶエースコック寄りの油揚げ麺です。

新開発でも質感は旧世代

もちろん油揚で揚げた麺ならではの芳ばしさを感じますが、オリジナルのロースト感とは異なるベクトルで、ひとくち食べると分かるエースコックらしい揚げ油の風味がダイレクト。麺量は「スーパーカップ1.5倍」らしく90gの大盛りで、なるほど前回のレギュラーサイズよりも食べ応えはあるものの、大盛りサイズのカップ麺にしては比較的に伸びやすいのが玉に瑕。

あえてスナック感を出したかったような意向も見え隠れしますが、既存の「スーパーカップMAX」や「スーパーカップ1.5倍」に使われている “THEのどごし麺” ほどの質感ではなかったので、いっそのことスナック的に振り切ったほうが潔かったかもしれません。いや、別に美味しくないとかではないんですけどね。なんかこう、ちょっと中途半端だったかなと。

スープ

美味しいけど再現度は低い

2.0

原材料名は「食塩、チキン調味料、粉末しょうゆ、酵母エキス、デキストリン、砂糖、オニオンパウダー、でん粉、香辛料、たん白加水分解物、植物油脂」と複雑で、かなりカップラーメンらしいテイストになりますが、結論からいうと美味しいです。しかし、これが「ベビースターラーメン」の “チキン味” かといえば別の話で、一見すると近いようで再現度は高くありません。

大きな違いとして、オリジナルでは先陣を切ってくるローストしょうゆ特有の芳ばしさが目立っていないのと、隠し味に感じる魚介のアクセントも意識されておらず、妙にオニオンパウダーの主張が強いのもエースコックサイドに引っ張られる要素。あまり寄せると「チキンラーメン」(日清食品)に抵触するおそれがあるので、それなりに離す必要があったのかもしれないけれど、似て非なるスープでした。

具材

見た目は賑やか

2.0

たまご、ねぎ、魚肉練り製品(花型かまぼこ)については、前述のように昨年の「ベビースターラーメン カップめん チキン味」と共通で、新たに味付鶏肉そぼろを追加しているのですが、後者については残念なことにハズレ。食感はスポンジみたいにスカスカだし、味付けの加減もイマイチで、あまり美味しくありません。

「ブタメンBIG」のように “ゴマだけ” というのも寂しい方向性になりますが、オリジナルの「ベビースターラーメン」には使われない具材が細々と入っているので、たとえばスープの味に干渉するネギの風味が再現度を下げるなど、そういった弊害も感じました。明星食品の「のりたま 焼うどん」じゃないですけど、かやくよりもアレンジ用の「ベビースターラーメン ミニ」を別添してほしかったです。

総評

2.0

エースコックのニュースリリースには “全世代納得の一杯” と記載されていたんですけど、すみません納得できない仕上がりで、オリジナルの「ベビースターラーメン」と食べ比べてみると味は別物。これはこれで美味しいのですが、だいぶデフォルメされています。というわけで、アレンジなしで食べた後に「ベビースターラーメン」をトッピングする “追いベビースター” も試してみたところ‥‥

ベビースターラーメンをトッピングするだけ

しばらくの間はサクサクと軽快な食感が楽しくて、後半はスープに芳ばしい風味が滲み出し、味の面においての再現度もアップします。ただ、売上の相乗効果には期待できるかもしれないけれど、かやくの項目でも触れたように、本物の「ベビースターラーメン ミニ」なら袋ごと「スーパーカップ1.5倍」に入れることも不可能ではないと思うので、次のコラボに期待でしょうか【author・taka :a(大石敬之)】

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