どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年1月28日(火)新発売のセブンイレブン限定カップ麺、ヤマダイ「ニュータッチ 凄盛(すごもり)デカギリ白菜キムチ鍋風ラーメン」の実食レビューです。
どっさり旬採れ “デカギリ白菜マシマシ” 寒い季節にぴったりなコンビニ限定の特盛カップラーメンが登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
凄盛 デカギリ白菜キムチ鍋風ラーメン
「凄盛(すごもり)デカギリ白菜キムチ鍋風ラーメン」とは、ニュータッチことヤマダイ株式会社とセブン&アイグループの共同開発商品で、コンビニのセブンイレブン限定発売のカップラーメンとして開発。依然として両社の公式ウェブサイトに製品情報は掲載されていませんが、全国のセブンイレブンが取扱店の対象です。
パッケージには、ヤマダイが誇るノンフライ麺ブランド「凄麺(すごめん)」ではなく「凄盛(すごもり)」と書かれた新しいロゴマークが表示されていて、容器のサイズも通常の凄麺カップより大きな寸胴型。それにしてもヤマダイがセブンイレブン限定発売のPBカップラーメンを手掛けるとは、かなりレアなタイアップですよ。
厳密には凄麺ブランドではないのですが、ニュータッチの公式アカウント(Twitter)曰く、凄麺と同様に麺は “ゆでたての旨さ” を再現した独自製法のノンフライ麺を使用とのこと。さらにパッケージには “どっさり旬採れ” とアピールしているように、デカギリ白菜とノンフライ麺に特化した新商品となっている模様。
ニュータッチの白菜といえば、2019年3月にリニューアルした「凄麺 奈良天理ラーメン」のFD白菜ブロックが秀逸で、最近だと2019年11月4日発売「凄麺 冬の塩らーめん(15代目)」にも使われていた具材が記憶に新しいところ。もしそのFD白菜ブロックが “どっさり” 搭載されていた場合、それだけで高評価を叩き出しそうな一杯なんですけど、ひとつ気になるのが実売価格です。
もしセブン&アイグループ全体とのコラボレーションであれば、通称・IYグループと呼ばれているゼネラルマーチャンダイズストア「イトーヨーカドー」及び「ヨークベニマル」「ヨークマート」でも購入可能なんですけど、今回の「凄盛 デカギリ白菜キムチ鍋風ラーメン」はコンビニでしか売ってないセブン-イレブン店舗限定商品。
このカップ麺を購入した時、まだセブンイレブンの店内に値札が出る前だったので、いくらか分からないまま(製品情報がネット上にないからPBカップ麺っぽいし、高くても278円前後かなぁ‥‥)などと思いつつ、レジに持って行ったところ、ピッ——
(‥‥え、298円!?)しかも税別w というわけで、お持ち帰りの軽減税率8%適用でも1食あたりの税込価格は321円と強気の値段。もちろん麺と白菜の量次第では頭ごなしにコストパフォーマンスが悪いとはいえませんが、コンビニ限定のPBカップ麺で300円オーバーの場合それなりのハードルを設けなければいけません。
ちなみに今回の容器は現在から6年ほど前まで発売されていた超大盛り麺2玉入「凄麺 メガカップ(MEGACUP)」シリーズを想起させるサイズで、近年だと “凄麺の日” 記念商品第2弾「凄麺スペシャル 濃厚背脂醤油ラーメン」(2019年10月21日発売)と同じ大きさ。かなりデカいので、セブンイレブンの店内でも目立っていました。
ちなみに上記の「凄麺スペシャル」は、メーカー希望小売価格は税別300円のカップ麺。ある意味それより安いといえば安いのですが、凄麺スペシャルはオムニ7(イトーヨーカドーのネット通販サイト)で税込289円で販売していたのに対し、今回の「凄盛」はセブンイレブンで税込321円なので、それも踏まえた上で評価します。
開封
さて、別添の小袋は大きめの「液体スープ」と「かやく2袋」で合計3袋、かやくの小袋は持った感じ100%フリーズドライブロックと確信できる形状と軽さ。ちなみに味のテーマは「キムチ鍋風ラーメン」ということで、パッケージでもキムチの文字上に炎のイラストをあしらっているのですが、どこにも “辛い商品が苦手な方はご注意ください” 的な警告文はありません。
麺は熱湯5分のノンフライ極太麺で、量は大盛り仕様の85g。ちなみに凄麺シリーズの麺はサイズごとに量の基準があって、細麺~中細麺は60g、平打ち麺は62g(※「尾道中華そば」のみ平打ち60g)、太麺・極太麺は65gとなっています。さらにヤマダイのノンフライ極太麺85gといえば、凄麺の汁なし部門「THEシリーズ」と同じ量ですね。
ちなみに先ほど例に挙げた「凄麺スペシャル 濃厚背脂醤油ラーメン」にも調理前85gのノンフライ極太麺が採用されていたので、もしかすると「凄盛」「凄麺スペシャル」「凄麺THEシリーズ」の麺は共通かもしれません。なお、麺にオブラート状の成分が付着していますが、麺を解れやすくするための工夫(大豆由来の食物繊維)なので、ご安心ください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ニュータッチ 凄盛デカギリ白菜キムチ鍋風ラーメン 製造者:ヤマダイ株式会社 本社工場 製造所:茨城県結城郡八千代町平塚4828 内容量:152g(めん85g) 商品コード:4903088058931(JAN) |
発売日:2020年01月28日(火) 実食日:2020年01月29日(水) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 商品購入価格:321円(税込) 希望小売価格:298円(税別) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:メガカップ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:580ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(液体スープ・かやく2袋) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉、食塩、大豆食物繊維)、スープ(味噌、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、ポークエキス、ニンニクペースト、糖類、動物油脂、魚醤、えびペースト、コチュジャン、ショウガペースト、香辛料)、かやく(白菜、ニラ、唐辛子、ゼラチン、でん粉)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、カラメル色素、香料、酸味料、増粘剤(グァーガム)、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、(一部に小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
先入れの小袋は「かやく」2袋のみ、やはり開封すると中にはFD野菜ブロックがゴロン。ほとんどが白菜なんですけど、ニラや赤唐辛子も一緒に固めてあります。おそらく「凄麺 冬の塩らーめん(15代目)」や「凄麺 奈良天理ラーメン」と共通の具材で、これ1個だけでも充分けっこうなボリュームになるのですが、その倍——
ええ、熱湯5分後には大口径の凄盛メガカップでも寂しくないくらい旬採れ白菜どっさりです。もし通常の凄麺と同じサイズの容器を使用していたら、湯戻し中にノンフライ麺と熱湯の奪い合いになり、極太麺が適切に戻らなかったかもしれません。それから液体スープは待っている間にフタの上で温めて、麺をほぐしてから “食べる直前に” 入れてください。
ちなみに凄麺スペシャルの時と同じように、いつも凄麺では定番となっている “フタの裏ばなし”(こだわりのポイントや開発経緯など)は印刷されていませんでした。それでは、コストパフォーマンスと念のため辛さレベルにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(152g)あたり |
カロリー:456kcal たん白質:12.7g 脂 質:9.2g 炭水化物:80.7g 食塩相当量:8.6g (めん・かやく:2.1g) (スープ:6.5g) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの/都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
まぁ伸びないww
角刃でカットされた角断面の極太ノンフライ麺で、若干ほぐれにくさが気になったのですが、ストレスを感じるほどではありません。この麺とにかくコシの強さが尋常ではなく、熱湯5分+5分(お湯を注いでから合計10分)程度なんのその、さらに5分(お湯を注いでから合計15分)くらい経過しても伸びる気配を見せません。
本物のラーメンでいえば中太~太麺くらいのサイズになるのですが、けっこう厚みもあるのがポイントで、カップラーメンの中では堂々の極太麺。さすがに合計25分を経過する頃にはコシも衰えてくるのですが、むしろ時間が経てば経つほどノンフライ麺特有の弾力がナチュラルな方向にシフトしていくので、比較的のんびりと食べてほしいくらい。
熱湯5分(液体スープを溶かして実質5分30秒前後)でも食べられるのですが、どうしても極太ノンフライめん特有のゴリゴリ感が残っているので、ある意味それはそれでノンフライ麺の醍醐味ではあるものの、2分くらい追加ケアしたくらいが食べ頃です。原材料がシンプルなことから小麦の風味もナチュラルですし、さすが汁なし用と同じ麺量で食べ応えがありました。
スープ
なるほどキムチ鍋風ど真ん中
やや赤味噌寄りの合わせ味噌が土台になっているので、かなり日本人の口にフィットする味付けなのですが、魚醤やコチュジャンを使うことで韓国風の要素を取り入れつつ、中でも印象的だったのは「えびペースト」の隠し味。けっして海老エビしているわけではないものの、魚醤と併用することで味の深みがグッと増し、専門店っぽい本格感を表現しています。
動物系の軸はポークエキスが担い、動物油脂も併用しているのですが、ラーメンのスープというよりも「鍋つゆ」の印象が強く、それでいてペースト状のニンニクとショウガのキレも強いため、極太麺とのマッチングに問題はありません。それにキムチ系のシーズニングは不使用なのに、えびペーストや魚醤、コチュジャン、香味野菜を重ねることで、ちゃんとキムチ鍋っぽいのがポイント。
唐辛子の辛さは完全にピリ辛の枠を出なかったので、もしスーパーで市販されているメジャーなキムチでも無理!! だと厳しいかもしれませんが、よほど辛味に敏感でない限り心配ご無用。そのため辛味や古漬けのキムチ感(酸味)に期待していた場合、だいぶ優等生に映るかと思いますけど、きちんとキムチ鍋風かつ妥協が見られない本格的な味わいです。
具材
ただの白菜なのに白菜キムチっぽい!!
内容としては「冬の塩らーめん(15代目)」と同じFD野菜ブロックなんですけど、さすが2個分のボリュームは凄まじく、白菜はザクギリの名に相応しい厚みと面積を誇っていて、きちんとニラもパンチのある風味。そんなニラの風味とスープの味付けが重なった結果、ただの白菜が “予想以上に白菜キムチっぽい味になっていた” ことに驚きました。
調理前の白菜は軸の部分が真っ白だったように、もともと特別な下味が施されているわけではないのですが、キムチ鍋風のスープで具材の瑞々しい白菜までキムチっぽい雰囲気。それでも酸味は控えめなので、ガチのキムチとは違いますけど、思いがけないサプライズでした。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)
販路はコンビニのセブンイレブン限定かつ税込321円と安いカップ麺ではないのですが、これいいですよ。クオリティの高いノンフライ極太麺が大盛りで食べられるだけでなく、キムチ鍋風のスープも本格的な味わいで、ほんとに “どっさり” と入っていた暫定業界No.1の再現度を誇るザクギリ白菜など、税込321円出しても惜しくない一杯だと思います。
ちょっと湯戻し時間は長めにとっていただきたいのですが、それを除けば現状これといって修正点は見当たりません。具材の白菜をキムチっぽく感じたのも面白く、けっこう食べ応えもあったので、もし迷っているなら試しに食べてみてください。それから余談なんですけど、JANコード(バーコード下の数字)下4桁が「8931(はくさい)」でしたw