どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2023年5月15日(月)新発売、ヤマダイのカップ麺「ニュータッチ 凄麺 冷し中華 海鮮サラダ風」の実食レビューです。
2023年はアレンジ推奨!? 冷やして食べる夏季限定の冷たい凄麺 “3年目” は新具材を追加して「海鮮サラダ風」にパワーアップ!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
凄麺 冷し中華 海鮮サラダ風
凄麺(すごめん)とは、ニュータッチのブランドで知られるヤマダイの本格ブランドで、2001年(平成13年)10月29日発売の第1号商品「これが煮玉子らーめん」を皮切りに発足。ゆでたての旨さを再現したノンフライめん(特許製法)を主軸に、全国ご当地の味が楽しめる「ご当地シリーズ」や王道を極めた「逸品シリーズ」ほか、季節に合わせた「期間限定」のフレーバーにも力を入れています。
今回の新商品「ニュータッチ 凄麺 冷し中華 海鮮サラダ風」は、2021年(令和3年)5月17日の発売以来、今年で3年目となる “この時期にしか食べられない” 夏季限定の冷たい凄麺で、TwitterをはじめとするSNSでも絶賛の声が絶えない一杯。そのため安心しかないのですが、三代目となる2023年の冷やし中華は “えび団子が仲間入り” ということで、商品名が「海藻」から「海鮮」に変わりました。
さらに2023年は「ニュータッチ公式Twitterアカウント(@newtouch_noodle)」が『凄麺冷し中華 気になるアレンジはどれ?キャンペーン』と題し、社員が考えた3つのレシピ(韓国メシ=キムチ+ごま油+韓国のり+コチュジャン+食べるラー油 / 大人アレンジ=しそ+みょうが+梅ぼし / 冷し中華いなり=油揚げ+錦糸卵+きゅうり)を公開して引用RTを募るなど、例年以上の気合を感じる展開。
Twitterで公開済みのレシピ以外にも「THE 冷し中華」や「ごま」「中華春雨風」「ツナマヨ」「爽やかりんご」「海鮮 祭り」「えび天のせ」「やみつきコンビ」「オシャレちょい足し」「筋トレ飯」「生春巻き」「冷し中華 熱もり」といった社員考案のアレンジレシピを自社サイトで紹介するなど、ポテンシャルの高さを訴求しているのですが、まずは本体の実力を把握しておかなければいけません。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体タレ」と「紅生姜」の計3パックで、昨年の「凄麺 冷し中華 海藻サラダ風」(2022年4月25日発売品)と同じ構成なのですが、前述のように “えび団子” の追加(かやくの変更)がリニューアルポイント。つまり、それに伴うトレードオフが生じていないかどうか、という部分が重要になってきます。
麺は “ゆでたての旨さ、再現” を標榜している、ヤマダイの独自技術(特許製法)によって乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。いつもは既存のパターン(極太麺・中細麺・細麺・平打麺など)からスープに合わせて麺を選んでいる「凄麺」ですが、夏季限定の「冷し中華」に限っては “冷し中華専用のノンフライ麺” を使用しているため、こだわりを感じるところ。
メーカー希望小売価格は242円(税別)なので、既存の「ご当地シリーズ」や「逸品シリーズ」で標準となっている設定を守っているのですが、2023年6月1日の出荷分から適用される価格改定を区切りとし、この価格帯に位置している凄麺ブランドの商品は255円(税別)に値上げされます。それに伴い、実際の販売価格にも影響が出てくると思うので、今のうちに金銭感覚を調整しておいてください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ニュータッチ 凄麺 冷し中華 海鮮サラダ風 製造者:ヤマダイ株式会社 製造所:本社工場(茨城県結城郡八千代町平塚4828) 内容量:132g(めん72g) 商品コード:4903088016504(JAN) |
発売日:2023年05月15日(月) 実食日:2023年05月19日(金) 発売地域:全国 取得店舗:スーパー 小売価格:242円(税別) 購入価格:235円(税込) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:記載なし 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(液体タレ・かやく・紅生姜) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、大豆食物繊維)、タレ(糖類、しょうゆ、食塩、植物油脂、鰹節エキス、ビーフエキス)、かやく(紅生姜、えび団子、白キクラゲ、わかめ、ツノマタ)/ 加工でん粉、酸味料、かんすい、酒精、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、増粘剤(キサンタン)、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、pH調整剤、アカキャベツ色素、(一部に小麦、えび、牛肉、ごま、大豆を含む)※本品製造設備では、そばを含む製品を生産しています。 |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、白キクラゲ・わかめ・ツノマタは据え置いたまま、えび団子を追加しています。そして、かやくを入れてから熱湯を注ぐのですが、5分待ってから湯切りした後 “カップに冷水(事前に冷蔵庫で冷やした水、あるいは氷水が理想)を注ぎ、湯切り口から水を捨てる作業を2〜3回ほど繰り返す” 手順が必要なので、時間と冷水のある日に調理してください。
さて、ノンフライ麺を熱湯で戻している間は “うっかりフタの上で「液体タレ」を温めないように” 注意しつつ、冷水の洗礼を通過させたら「液体タレ」を全体に絡め、最後に「紅生姜」をトッピングしたら出来上がり。若干ながら海藻の量が減ったように見えますけど、えび団子の追加で実質的に品数は増えた三代目。
ちなみに身も蓋もないことを書きますけど、調理の際に海藻が湯切り口を塞いでくるので、湯戻し後はザルを使い、冷水でジャブジャブするのがベストです。圧倒的に楽なのでw それでは、引き続き前回発売品との違いやトレードオフの有無に注目しつつ「めん」「たれ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(132g)あたり |
カロリー:347kcal たん白質:8.1g 脂 質:1.7g 炭水化物:74.9g 食塩相当量:4.1g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
ちょっと卑怯かもしれない‥‥
冷水の洗礼を通過した冷し中華専用のノンフライ麺は、凛と涼しげで瑞々(みずみず)しい、なんとも透明度の高いビジュアルで、実際の質感も然り。つるつるとした口当たりで軽快に滑り込んでくるのですが、いざ噛むと冷やし調理だからこそのコリッとした歯応えが楽しめる、まさに今しか食べられない夏季限定の体験。
そのコリッとした歯応えは、ノンフライ麺だからこそのコシでもあるため、ガチの生麺とは異なるベクトルを歩んではいるものの、ヘタなチルドの冷やし中華より美味しいんじゃね? などと思ってしまうくらいには高次元。おそらく昨年の「凄麺 冷し中華 海藻サラダ風」と同じ、あるいは違ったとしてもマイナーチェンジに過ぎない変更かと思いますが、それだけに文句の付け所が見当たりません。
湯切りタイプの汁なしカップ麺における調理前の麺重量は、レギュラーサイズだと90g、大盛りサイズだと130gが業界水準となっているのに対し、前回と同じく今回も72gとなっているため、そこだけは平均以下といわざるを得ないものの、たしかなコシの強さとクオリティの高さから、体感的な価値は実際の麺重量以上です。
たれ
昨年と同じかな?
タレの原材料名は「糖類、しょうゆ、食塩、植物油脂、鰹節エキス、ビーフエキス」とシンプルで、この構成は前回・前々回の「凄麺 冷し中華 海藻サラダ風」から変わっておらず、実際の味わいにも大きな変化は感じません。冷やし中華の定義や味付けは地域によって変わるため、慣れ親しんだ味と違う‥‥といった感想もあるかとは思いますが、ヤマダイの「凄麺 冷し中華」は海藻との相性に配慮した味付け。
コクのある本醸造醤油を主軸に据えながら、糖類の甘さで味に丸みを持たせ、さらに鰹節エキスを合わせることで “だし醤油” っぽいテイストに仕上げつつ、ごま油の芳ばしさで中華風の印象も。キリッとした酸味は控えめなので、醸造所を効かせたタレに慣れている方は、酸味に物足りなさを感じるかもしれないけれど、お酢なら自分でも足せますし、あえて万人ウケする味を狙っているのだと思います。
かやく
ちょっとパサパサするけどバリエーションは増えた
前述のように昨年と比較して海藻の量が少し減ったように感じたのですが、安定のワカメを筆頭に、シャクッとした白キクラゲの食感も健在で、妙にヌルヌルする赤ツノマタの滑りも健在w ただ、赤ツノマタの滑りは麺とタレの一体感をグッと高めてくれる架け橋でもあるので、ネガティブな要素ではありません。
えび団子は冷やし調理に向いてないのかパサパサで、個人的には海藻以上の引きを感じなかったんですけど、海藻にはない食感は意識的に食べると箸休めに効果的。紅生姜は生タイプのため力強く、やや甘めのタレを引き締めてくれる存在で、小さく刻まれていることが功を奏し、なんとも絶妙な力加減で全体に馴染んでいました。
総評
昨年の「海『藻』サラダ風」から「海『鮮』サラダ風」に商品名が変わっているように、えび団子の追加が大きな変更点になるのですが、麺とタレについては(いい意味で)変化を感じることはなかったので、今年も発売を楽しみにしていたファンの期待を裏切るような仕上がりではありません。
凄麺ブランドの製品といえば、フタ裏に印刷されている開発担当者からのメッセージ「フタの裏ばなし」(上記画像は「No.冷-8」)も見逃せない魅力の一つ。そんなヤマダイの真剣な遊び心が調理方法にも滲み出ているため、テイスト以外の部分にも注目しながら食べてみてください【author・taka :a(大石敬之)】