（コンビニ限定）スープはるさめ 沖縄シークヮーサー味＠エースコック

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年7月9日（月）新発売、エースコック「（コンビニ限定）スープはるさめ 沖縄シークヮーサー味」のレビューです。この記事に辿り着かれた方の中には、普段あまりカップ麺なんか食べないよ、という女性の方も多いかもしれませんが、生粋のカップ麺ブロガーが「スープはるさめ」に求められているであろう需要や女性ユーザーの目線を意識して記事を書いてみました。お時間よろしければ、最後まで一読していただけると嬉しいです。

ジュレが決め手のスープはるさめ！

公式の発売日は7月9日（月）となっていますが、コンビニ限定発売なので、7月10日（火）発売が正しいかもしれませんね。実を申しますと、私taka :aはブログ上で「スープはるさめ」のレビューを今までに1度も行ったことがありません。このシリーズは好きで、こっそり食べていたりもするのですが、コンビニ限定には精通していないのが私のスープはるさめ歴です。カップ麺の特化型ブログとしてスープはるさめを取り上げてもいいのだろうか‥などと悩んでいるうちに4年半ほど経過しておりまして、しかしながら「まるか食品」から「ピーヤング」という春雨を用いたカップめ‥はるさめ？も出ていることですし、そちらは過去に旧ブログで紹介したこともあるので、そろそろスープはるさめのレビューも解禁しようかと‥

時に春雨のルーツといえば中国ですが、和え物やサラダ、今回ご紹介する「スープはるさめ」のように熱湯を注ぐだけで手軽に食べられる日本人にとっても身近な食べ物となり、低カロリーなのでダイエット中に用いられた方も多いでしょう。しかしながら実はカロリーこそ他の麺類に比べて低めの数値ではあるものの、糖質の量は一般的な麺類と比較して大差ないのが現実です。なので、あまり効果が得られなかった‥という経験談も多く耳にしました。とはいえ緑豆由来かジャガイモ由来かで変わってくるのですが、どちらも「GI値」は小麦粉を使った麺類よりも控えめなので、まったくダイエットに不向きというわけではありません。

「GI値」とは、グリセミック・インデックス（Glycemic Index）の略称で、食品が体内で糖に変化する際に血糖値が上がる上昇スピードを表している指標のことです。この数値が高ければ高いほど血糖値の上昇スピードが早いと言われているのですが、血糖値の上昇が早いとインシュリンが多く分泌され、その反動から一時的に身体が低血糖状態となってしまう “血糖値の乱高下” が起きます。その結果、日中なのに食後は睡魔に襲われる、体が気怠いなどの症状が出てしまうのですが、自覚のある方は食べ合わせに気を使うなど、食生活の見直しが必要かもしれません。その多量に分泌されると問題になってくるインシュリンは別名 “肥満ホルモン” とも呼ばれており、使い切れなかった糖を脂肪に変換し蓄える働きがあるため、この生活リズムが続いてしまうと太りやすい体質になってしまうんですよね‥と、このように書き始めると別のブログになってしまうので、そろそろ本題に入りますが‥

パッケージ側面には「ぷりっと平めん」「果汁入りジュレ」などの魅力的な単語が多く、コンビニ限定のスープはるさめに馴染みのない私は平めんタイプの春雨も未経験なので、どんな代物なのか楽しみな実食前の現在。とても暑い三連休の中頃ですが、猛暑にリフレッシュできる一杯とのことなので、この猛暑もとい酷暑を吹き飛ばしてくれるような果汁入りジュレの清涼感に期待したいところ。春雨の起源などについても触れながら、味の詳細をお伝えします。

女性を中心に大好評の「スープはるさめ」から沖縄をテーマにした商品が登場！ 沖縄県産シークヮーサー果汁入りジュレと楽しむ、猛暑にリフレッシュできる一杯。

（エースコック「商品情報」より引用）

はるさめ

スープと相性の良さにこだわった、ぷりっと食感の平めんタイプのはるさめです。

（エースコック「商品情報」より引用）

弾力すごいです

原産地である中国では「粉絲（フェンスー）」と呼ばれる春雨ですが、およそ1000年前から作られている古い歴史の持ち主です。日本で製造が始まる前、まだ中国からの輸入に頼っていた日本では「唐麺」と呼ばれていたそうですが、昭和初期に国内製造が始まってから「春雨」と呼ばれるようになりました。茹でると柔らかくなることから春の雨に通じる儚い優美さを感じたから、春雨の生地を容器に入れて細く流れ落ちる光景が春の雨に似ていたから‥などなど由来は諸説あるそうなんですけれども、なんとも日本人らしい趣のあるネーミングですよね。

一般的に市販されている春雨には大きく分けて2種類あり、中国の春雨は主に「緑豆春雨」と呼ばれ、その名の通り緑豆でん粉を使用していることからコリコリとした食感と透き通った見た目が特徴です。一方、「国産春雨」と呼ばれる日本で製造されている春雨は、日本の気候が緑豆の生育に不向きなため、甘藷（かんしょ・さつまいも）でん粉や馬鈴薯（ばれいしょ・じゃがいも）でん粉を使用した春雨が一般的なんですけれども、純粋な国産春雨を製造しているメーカーは日本に数社しかないので、一般的なスーパーに並んでいる春雨の大半は中国産だと思います。国産春雨は比較的に柔らかく、緑豆春雨と違ってモチモチとした食感が特徴です。

さて、こちら「スープはるさめ」に使われている平めん春雨ですが、2018年3月12日発売の「（コンビニ限定）スープはるさめ 四川麻婆味」にも採用されているようですね。パッケージの側面には「お豆とお芋でできた」と書かれているように緑豆でん粉系の歯応えがあり、それと同時に馬鈴薯でん粉系の歯切れの悪さが並行するので、コリコリとした食感とは少し違うものの、タイプでいうと緑豆春雨に近い歯応えです。3分で食べ始めると歯切れが悪かったので、弾力を重視したい方は3分、メーカーの製品説明にもあるプリッとした歯切れの良さも同時に楽しみたい方は5分ほど待たれたほうがいいかもしれません。

というか、うっかり忘れて10分くらい放置しちゃっても大丈夫です。記事を書きながら食べていて、思わず少し容器の底に春雨が残っていたのですが（軽く15分は経過）、途中から食感の変化が止まったかのように最後まで歯応えがあったのには驚きました。まぁそんなにスープはるさめを放置することはないと思うので、あまり役に立たない感想かもしれませんが‥w

スープ

鰹と昆布だしをベースにポークの旨みを加えたスープです。別添の「シークヮーサー果汁入りジュレ」を入れることで柑橘系独特の酸味と香りが加わり、シークヮーサーを絞ったかのような豊かな風味を楽しめます。

（エースコック「商品情報」より引用）

ジュレがリアル！

「シークヮーサー果汁入りジュレ」を入れる前のスープは、すっきりとしたポークベースに鰹の旨味という組み合わせ。端的に味のイメージでいうと、「沖縄そば」のフレームワークを意識しているようなテイストです。テーマが沖縄なので、理に適った着地点と言えるでしょう。しかしながら、「シークヮーサー果汁入りジュレ」を入れると様子は一変します。

もともとポーク、鰹ともに大人しい表情だったこともあり、それらは柑橘系の酸味が加わることで完全に下支えとなるのですが、結果的に味のバランスは悪くありませんでした。しかし、猛暑を吹っ飛ばすほど鮮烈な酸味とは言えないかもしれません。とはいえ私taka :aは酸味を感知するセンサーが少しばかr‥かなり鈍感なので、酸味の強度に関しては一般の方よりもハードルを上げて見ていると思います。そのシークヮーサー果汁入りジュレは文字通り完全なるジュレ状態で、けっこう硬度があり、コンビニスイーツにでも使われていそうなジュレです。このまま冷やして杏仁豆腐の上にトッピングしたら美味しそうw スープの全体に馴染ませると程よい酸味になりますが、直接舐めると柑橘系の酸味がガツンと感じられました。

ジュレはフタの上で温めると溶けてしまうので、カップ麺の液体スープよろしくフタの上で温めないように注意しましょう。←もちろんのせて焦ったのは言うまでもありません。

かやく

ふんわりと食感の良い麸、彩りの良い卵、ねぎを加えて仕上げました。

（エースコック「商品情報」より引用）

意外性のある麩が意外と美味しい

たまごはともかく、なんで麩？という疑問符が食べる前は否めなかったんですけど、実際に食べてみたら意外と組み合わせとしては悪くありません。ふわふわのかき玉も口当たりがよく、小さなネギも邪魔にならない程度に主張し、それでいて適度な歯触りが食感のアクセントに寄与していました。スープはるさめの具材はカップ麺の具材とは違い、あくまでも立ち位置としては “スープの浮き実” なので、この程度でいいのではないかと思います。もし沖縄そばを題材にして豚肉や紅生姜が入っていたらシークヮーサーと喧嘩してしまいそうですし、エースコックお得意のスポンジ野郎（すかすか食感の味なし肉そぼろ）なんか採用しようものなら、せっかくの清涼感が台無しになって興醒めですからね。

シークヮーサー果汁入りジュレを投入後のスープは沖縄と並んでアジアンテイストとも言える仕上がりだったので、パクチーなんかが合うんじゃないのかなぁ‥などと思ったりもしたのですが、ヤツは人を選ぶアイテムですし、斯く言う私も大の苦手から最近やっと克服したばかりなので、この提案は一部から非難を浴びるような気がします。エースコックさんにおかれましては、後日がっつりアジアンテイストなスープはるさめをリリースしていただきましょう。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆（4）
（標準は★3です）

「猛暑にリフレッシュできる一杯！」とまで豪語するのであれば、顔を窄めてしまうくらい酸味を強烈に効かせて欲しかったなぁ‥という不満が残ってしまいましたが（←自他ともに認める酸味バカ）、ジュレ単発の威力には明白な清涼感と存在感を覚えたので、まずは半分くらいジュレを入れずに沖縄そば風スープの淡い雰囲気を楽しみ、半分以下になった頃合いを見計らって後半にガツンと集中投下されるとシークヮーサーのインパクトが得られると思います。

しかしながらコンビニ限定で定価150円、つまり税込163円なので、手放しにコストパフォーマンスに優れた製品とは言えないのが現実でしょうか。個人的な金銭感覚が邪魔をしているのかもしれませんが、スープはるさめはスーパーやドラッグストアで買うのが定石のアイテムだと勝手に認識しておりますので、そのバイアスが干渉しているのかもしれません。ただ、コンビニの利便性とコンビニ限定という特別感、加えて平均売価98円じゃ打ち出せないであろうジュレの完成度と平めん春雨の個性を踏まえて★ひとつプラスしました。

コンビニ限定という立ち位置から、おそらく購入して直後ないし出先で召し上がられる方が大半かと思いますので、あまり現実的なアドバイスではないかもしれませんが、これは氷で冷やして食べても間違いなく美味しいと思います。特製油や液体スープなどの冷やしたら凝固してしまう動物油脂の含有量が少ないことと、ジュレによる柑橘系の酸味が涼しげだったので、まずは春雨が浸かるギリギリまで熱湯を注いで “5分” 待機。続いて氷を内側の線までスープが来るほど入れ、しっかり混ぜたら冷静スープはるさめは楽しめるでしょう。

ちなみに1食あたり78kcalと嬉しい低カロリーですが、内容量は26gぽっちなので、当然といえば当然でしょう。単純計算で1gあたり3kcalとして、およそカップ麺での1食あたりの平均値である100gに換算すると300kcalですから、わりと一丁前です。でも、おにぎりの副菜や小腹が空いた時なんかには重宝するサイズですし、そういったシーンで活躍する食べ物ですからね。春雨は特定のアレルゲンを含んでいませんが、かやくに「麩」が入っているので、小麦に対するフードアレルギーに懸念のある方は今回の製品に近付かないでください。

「スープはるさめ」シリーズは「おにぎり協会」に認定されているらしく、特設サイトから認定理由を抜粋しますが‥「低カロリーでありながらしっかりと満足感のある味わいで、おにぎりとの食べ合わせがよく、ヘルシー志向の現代にぴったり。バラエティに富んだ商品はあらゆる具材のおにぎりとの食べ合わせが可能で、おにぎりの消費拡大に大きく貢献している。」からだそうです。そもそも「おにぎり協会」なる団体について激しく興味をそそられたりもしたのですが、各フレーバーに合う各おにぎりの紹介など、なかなか興味深いタイアップでした。たしかにスープはるさめ with おにぎりは定番の組み合わせで、お昼時になるとコンビニなんかでもスープはるさめと一緒にサンドイッチ、おにぎりを購入されている方を多く目にします。カロリーはともかく食塩相当量は地味に高いので、何か別の食べ物と併用して愛用中の方は少し気を付けてくださいね。ただ、熱中症の対策には適度な塩分も必要なので、特に真夏日は塩分をストイックに制限し過ぎないように注意しましょう。

ジュレの酸味に対する期待値によっては賛否両論あるかもしれませんが、柑橘系の酸味を強く感じたい方はスープを少し減らしてからジュレを投入してみてください。