どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年1月6日(月)新発売のカップスープ、エースコック「スープはるさめ NEWSTAR 台湾風豆乳鶏湯」の実食レビューです。
トレンド先取り!? コンビニ限定スープはるさめ「NEWSTAR」2020年の最新作は「鹹豆漿」をイメージした台湾風の豆乳スープを展開!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップスープとしての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
スープはるさめ NEWSTAR 台湾風豆乳鶏湯
「スープはるさめ NEWSTAR(ニュースター)」とは、女性を中心に人気のスープはるさめシリーズの中でも「トレンド」に特化したコンビニ限定ブランドで、2019年1月7日に発売された第1弾「(コンビニ限定)スープはるさめ NEWSTAR 魅惑のとまチリチーズ味」から発足。今回の「台湾風豆乳鶏湯」は、NEWSTARバージョン第2弾の新作です。
まず商品名「台湾風豆乳鶏湯」の読み方は “たいわんふう とうにゅう じーたん” と読み、鶏湯(ジータン)とは要約すると「鶏がらスープ」のこと。台湾風と豆乳については文字通りなので、台湾風とは‥‥豆乳とは‥‥みたいな詳しい解説は不要かと思いますが、今回のように「台湾風の豆乳」という意味合いになった場合、ちょっと解説が必要かもしれません。
台湾では基本的に “朝食は外で食べるもの” という食文化が根付いており、街には朝食店が多く、中には早朝から行列ができるほどの人気店も珍しくないくらい。そんな台湾の朝食で真っ先に思い浮かぶのは豆乳! という声も多いほど台湾のポピュラーな朝ご飯メニューの一つとなっていて、現地では「鹹豆漿(シェントウジャン)」と呼ばれています。
「鹹豆漿」の豆漿(トウジャン)は日本語で “豆乳” のこと、鹹(シェン)は “しょっぱい” という意味なので、鹹豆漿を直訳すると「しょっぱい豆乳」。他にも「甜豆漿(テントウジャン)」という “甘い豆乳” もあるのですが、今回の「スープはるさめ NEWSTAR 台湾風豆乳鶏湯」がイメージしているのは前者の塩っぱい豆乳です。
基本的なレシピは簡単で、微塵切りにした搾菜(ザーサイ)や万能葱、少量の薄口醤油、黒酢などを器に入れ、別の鍋で温めた無調整豆乳を器に流し込みます。そうすると豆乳に含まれるタンパク質(カゼイン)と黒酢の酢酸が結合することで一部が凝固し、ふわとろ食感になるのも特徴的なポイントで、油條(台湾の揚げパン)などと一緒に食べるのが一般的。
トッピングは干し海老や香菜(シャンツァイ、パクチー)、ラー油など、卵入りの鹹豆漿も多いです。2020年現在、昨年からタピオカのリバイバルを筆頭に日本でも台湾ブームが再訪している中、おそらく日本初と思われる鹹豆漿専門店「東京豆漿生活」が東京・五反田にオープンして話題になるなど、まさにトレンドの中心をピンポイントに突いてきました。
ちなみにエースコックの「スープはるさめ」シリーズ(カップスープタイプ)が初めて発売されたのは、2001年(平成13年)9月と意外に歴史は長く、2007年8月13日に「スープはるさめ まろやか豆乳仕立て」という豆乳関連の商品を出していたこともあるのですが、おそらく鹹豆漿をイメージした台湾風は今回が初。
エースコックのニュースリリースには、ふわっとした口当たりに豆乳のコク、黒酢の酸味、ラー油の辛味と鹹豆漿の基本として押さえるべきワードが記載されていたので、けっこう期待できそうですよ。
開封
別添の小袋は「かやく入り粉末スープ」と「調味油」の合計2袋で、春雨は最初から直に容器の中に入っています。それから “⑲Chマーク20枚集めて絶対もらえる! ミッフィーバッグプレゼントキャンペーン” の対象商品となっているようで、フタの上に「Cook happiness 19Chマーク」と書かれたシールが貼り付けてありました。
このシールを2019年11月5日(火)~2020年1月31日(金)の期間中に20枚集め、専用ハガキに貼り付けて応募すると、限定「ミッフィーバッグ(BIG BAG)」が絶対もらえるキャンペーン中となっています。対象商品はシールが貼ってあるスープはるさめ各種、それぞれ製造から半年ほど保存できるので、興味のある方はチェックしてください。
それから商品の容器底面(賞味期限欄)下段右端に記載されている「HT」は製造所固有記号といい、エースコックの「HT」は兵庫県丹波市に所在する「ハートパック株式会社」のことを指しています。この会社は食品の充填やパッケージングを主な業務内容としている企業で、基本的にエースコックの「スープはるさめ」はHTとなっていることが多いですね。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:スープはるさめ NEWSTAR 台湾風豆乳鶏湯 販売者:エースコック株式会社 製造所:ハートパック株式会社 本社工場(兵庫県丹波市山南町奥163) 内容量:25g 商品コード:4901071268282(JAN) 商品サイズ:縦103mm×横103mm×高さ101mm |
発売日:2020年01月06日(月) 実食日:2020年01月09日(木) 発売地域:全国(コンビニ限定) 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 商品購入価格:180円(税込) 希望小売価格:167円(税別) |
麺の種類:-(春雨) スタイル:即席春雨(カップスープ) 容器材質:紙 湯量目安:220ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(かやく入り粉末スープ・調味油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】春雨(でん粉、醸造酢)、かやく入りスープ(乳化油脂、食塩、砂糖、豆乳パウダー、調整豆乳粉末、乳等を主要原料とする食品、チキンエキス、卵、ポークエキス、粉末みそ、ねぎ、エビ風味調味料、粉末黒酢、香辛料、粉末しょうゆ)、調味油(植物油脂)/ 調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉)、酸味料、重曹、香料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・えび・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む) |
実食開始
先入れの小袋は「かやく入り粉末スープ」1袋のみ、調味油は後入れ仕様。具材としての干し海老やパクチーなどは入っていないようですが、ネギの他に現地の鹹豆漿でもポピュラーな卵も入っていて、原材料名を見るとエビ風味調味料や粉末黒酢などの文字があり、調理前から酢とエビの芳ばしい香りに加え、和味噌の香りも強めに漂います。
ちなみにメーカー希望小売価格はNB商品の定番スープはるさめ及びコンビニ限定スープはるさめも基本は税別156円となっているのに対し、NEWSTARは税別167円と11円高めの値段。コンビニで購入した場合の税込価格は180円、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では「セブンイレブン」と「ミニストップ」での販売を確認しました。
さて、湯戻し時間は熱湯3分、調味油を入れて混ぜ合わせたら出来上がり。第1弾では新開発の “特製チーズ風ペースト” が別添されていましたが、今回ふつうのラー油っぽいですね。それでは、いま話題のトレンドを先取りした味わいに注目しつつ、「春雨」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップスープとしての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(25g)あたり |
カロリー:96kcal たん白質:1.3g 脂 質:2.2g 炭水化物:17.7g 食塩相当量:1.7g (春雨・かやく:0.4g) (スープ:1.3g) |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:96kcal(春雨・かやく:56kcal)(スープ:40kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
春雨
安定の緑豆系春雨
2019年8月19日に定番スープはるさめが各種リニューアルした際、新たなラインナップとして加わった新メニュー「黒酢酸辣湯」には平めんタイプの春雨が採用されているのですが、今回の「NEWSTAR 台湾風豆乳鶏湯」に使われているのは丸断面のオーソドックスな春雨。ちゅるんっ、とした喉越しが心地よい、安心と信頼の実績を誇っています。
通常、春雨は大きく分けて3種類あり、ひとつは日本でも一般的な緑豆春雨(えんどう豆や緑豆の澱粉から作られる中国産の春雨)、もう一つは緑豆の生育に向いていない日本で作られる国産春雨(サツマイモや馬鈴薯の澱粉が主原料)、あとはタンミョンと呼ばれている韓国春雨(サツマイモの澱粉が主原料)もあるのですが、今回もっとも近いのは緑豆春雨。
春雨の原材料名には「でん粉、醸造酢」としか書かれていませんが、緑豆澱粉と馬鈴薯澱粉を配合した澱粉を使っていて、国産春雨にはない緑豆澱粉特有の歯応えがポイント。伸びにくく、煮崩れしにくいのもメリットで、少量でも適度な食べ応えがえられます。これ1食で済ませるには頼りないけれど、おにぎりやサンドイッチと食べるには程よい量ですね。
スープ
再現度はともかく美味しい!
開封直後は泡立ちが多く、それっぽいなーと思いながら調味油を入れる前に味見してみたところ、シェン‥‥トウ‥‥ジャン‥‥? なんかちょっと違うような気がしないでもw とはいえコレめちゃくちゃ美味しいです。なんかもう鹹豆漿とかどうでもよくなっt(待て)——調理前は和味噌の香りを強めに感じたのですが、実際に食べてみると豆乳が強め。
豆乳パウダーと調整豆乳粉末に加え、乳化油脂や乳等を主要原料とする食品など、かなり “ふわまろ” な口当たり。けっこう日本人好みにアレンジしてあったのと、鹹豆漿ならではの凝固も一切ありませんでしたが、まろやかな豆乳に穏やかな黒酢の酸味と若干の海老が本格感を表現しています。で、調味油ですよ。
原材料名では「植物油脂」とシンプルな表記だったのと、見た目的にも最初は単なるラー油かと思っていたのですが、そもそも辛くないです。びっくりするほど辛くないw でも、漠然と中華風のオイルというか、めちゃくちゃ芳ばしい風味。鶏と豚も粉末ながらに丁寧で、調味油によって味もグッと深く、なかなか異国情緒あふれる味わいでした。
かやく
カップスープ的には及第点
もしカップラーメンだったら迷わず低評価即決なんですけど、あくまで今回はカップスープ。定番ラインナップよりも値段が高い上にコンビニ限定商品なので、干し海老とかパクチー(ふりかけ)も別添されていたら盛り上がったんですけど、実際それほど気になりません。かきたまは箸で持ち上げるのが困難なほどフワフワで、全体の “ふわまろ” 感アップに寄与。
ネギは主張の弱い小さなもので、しかしながらシャキシャキとした歯触りで適度に自己アピール。スープの完成度が高かったのと、実に歯切れの悪い春雨で食べ応えがあるのでw かきたま系の卵とネギくらいがベストかもしれません。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
鹹豆漿かといわれたら遠からず近からずと答えますが、よくよく考えてみると商品名は「台湾風豆乳鶏湯(トウニュウジータン)」ですし、その豆乳が明白だったので、総評は上出来の星5つ即決でした。これ、おいしいです。豆乳のコクに黒酢の酸味、海老や中華風オイルのアクセントなど、なかなか癖になる味わいでした。
実はAmazonでも販売されていたのですが、基本的にはコンビニ限定商品なので、最寄りのコンビニをチェックしてみてください。地域によっては売ってない場合もありますが、セブンイレブンとミニストップのカップスープコーナーで比較的よく見かけたので、そこが狙い目かもしれません。