どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年2月28日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん でかまる 鶏そぼろ辛担々麺」の実食レビューです。
〆にご飯で2度おいしい!? Ramenグランプリ2021-2022 “白飯欲しくなる部門” 優勝「新旬屋 本店」のエントリーをカップラーメンに!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
でかまる×新旬屋 鶏そぼろ辛担々麺
Ramenグランプリ2021-2022 ~あなたのいいねがカップ麺になる~決定戦! とは、楽天グループ協力のもと “ラーメンファンの「食べてみたい」を叶える” ことをコンセプトにしたユーザー参加型企画で、マルちゃんのブランドで知られる東洋水産が発起人。ざっくりした印象としては、Yahoo!特別企画『最強の次世代ラーメン決定戦!』のRakuten版という認識で問題ありません。
今回の新商品「でかまる 鶏そぼろ辛担々麺」は、今年で2度目の実施となる『Ramenグランプリ2021-2022』の “白飯欲しくなる部門” で優勝に輝いた山形県新庄市の人気行列店「新旬屋 本店」のエントリー「極辛 鶏そぼろ担々麺」を再現した大盛りサイズのカップラーメンで、山形の「新旬屋」といえば『Ramenグランプリ2020』の “スープ飲み干したくなる部門” でも優勝に輝いた実力の持ち主。
新旬屋(しんしゅんや)本店とは、山形県新庄市沖の町で人気を博すラーメン店で、2006年(平成18年)に創業した中堅どころ。最上川流域の新庄盆地で育つブランド鶏・山形さくらんぼ鶏をはじめ、あらゆる鶏の部位から抽出したスープに、トッピングの鶏もも肉やキンカン(卵巣)など、丸ごと “鶏” が味わえる「金の鶏中華」が自慢の一杯。
営業スタイルも特徴的で、朝の部(6時30~9時30分)では煮干しに特化した「煮干中華蕎麦あらた」として営業し、昼の部(10時30分〜14時30分)では「新旬屋 本店」で鶏を追求。さらに夜の部(16時30分〜20時30分)では二郎インスパイア系の「極中華蕎麦ひろた」を展開するなど、群雄割拠のラーメン業界でも珍しい “三暖簾営業” を確立していることでも知られます。
そんな「新旬屋 本店」と東洋水産のタイアップ歴は長く、現在を遡ること11年以上、2011年2月21日に発売された「匠 濃厚えび豚骨味」が第1弾。それは『第2回 最強の次世代ラーメン決定戦!(Yahoo! JAPANラーメン特集 2010-2011)』の第3位(審査員特別賞)に選ばれた「新旬屋 本店」の「超・ガッツリえび豚骨」を再現した商品で、当時は大判どんぶり型のカップラーメンでした。
さらに翌年の『第3回 最強の次世代ラーメン決定戦!(Yahoo! JAPANラーメン特集 2011-2012)』では “優勝” に選出され、今度は縦型ビッグの「本気盛(マジモリ)」から「次世代 絆・今昔鶏中華物語」を再現。その後は2021年3月15日に発売された「本気盛 香り舞う金色の鶏中華」の存在が記憶に新しく、見落としがなければ今回のコラボで通算4度、商品化の権利を勝ち取っている新旬屋。
2021年3月発売の「本気盛 香り舞う金色の鶏中華」は『Ramenグランプリ2020』の “スープ飲み干したくなる部門” で優勝に輝いた「香り舞う金色出汁 鶏麺」を再現した商品だったので、Ramenグランプリに切り替わってからは2年連続で「新旬屋 本店」が即席カップめん化の権利を掴み、なおかつ優勝賞金の100万円も手にしています。
ちなみに『Ramenグランプリ2021-2022』の “スープ飲み干したくなる部門” で優勝した「だし廊 -DASHIRO-」監修のカップ麺(2022年2月21日発売品)はレビュー済みなので、感想や評価などの詳細が気になる方は、関連ページ「本気盛×だし廊『貝だし塩そば』Ramenグランプリ2021-2022 “スープ飲み干したくなる部門” 優勝の味を商品化!! しかし‥‥」を参考になさってください。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「液体スープ」と「粉末スープ」の計3種類。再現元になっている「鶏そぼろ担々麺」には “極辛” の文字があったので、〆の白ご飯とスープの相性も然る事乍ら、どのくらいの辛さなのかも気になるところ。
麺は油で揚げたフライ麺で、大盛りバケツ型のカップラーメンとしては細めのサイズ感。ちなみに「かやく」の小袋にも味付鶏挽肉が入っているのですが、それとは別に最初から味付鶏挽肉が入っているため、これは嬉しいポイント。
メーカー希望小売価格は220円(税別)の設定なので、2022年3月現在の大盛りバケツ型における標準的な値段。販売店はスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなど、販売チャネルを限定しないNB(ナショナルブランド)商品ですが、コンビニの中では「ミニストップ」での取り扱いが多かったので、参考になれば幸いです。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:マルちゃん でかまる 鶏そぼろ辛担々麺 製造者:東洋水産株式会社 製造所:関西工場(兵庫県神戸市西区見津が丘6-8) 内容量:138g(めん90g) 商品コード:4901990370820(JAN) |
発売日:2022年02月28日(月) 実食日:2022年03月04日(金) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ミニストップ) 商品購入価格:232円(税込) 希望小売価格:220円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:大盛りバケツ型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:510ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、卵黄、香辛料、粉末野菜、砂糖)、添付調味料(砂糖、香味油脂、みそ、ねりごま、ポークエキス、チキンエキス、すりごま、甜麺醤、植物油、食塩、しょうゆ、豆板醤、香辛料、酵母エキス、たん白加水分解物、豚脂)、かやく(味付鶏挽肉、チンゲン菜、きくらげ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、トレハロース、クチナシ色素、香辛料抽出物、パプリカ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
かやくに入っている味付鶏挽肉は、おそらく最初から容器の中に入っていた鶏挽肉と共通で、ほかはチンゲン菜にキクラゲとシンプルな構成ですが、実際の「極辛 鶏そぼろ担々麺」と共通するラインナップ。その質についてはもちろん、量もカップラーメンの常識を出ない範囲内になりますが、今のところ印象は悪くありません。
添付調味料は “2種類とも後入れ” なので、かやくを開封してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」の小袋を温めながら待つこと3分。時間になったらフタを剥がし “粉末スープを完全に溶かしてから液体スープを入れる” とスムーズなので、調理の際は小袋を入れる順番も意識してみてください。
ちなみに総カロリーは624kcalと多く、スープだけのカロリーを見ても144kcalとなっているため、後者については大盛りサイズのカップラーメンでも比較的に珍しい値。それだけ練り胡麻の使用量が多いのか、念のため辛さレベルにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(138g)あたり |
カロリー:624kcal たん白質:13.7g 脂 質:32.4g 炭水化物:69.4g 食塩相当量:6.7g (めん・かやく:1.8g) (スープ:4.9g) ビタミンB1:0.82mg ビタミンB2:0.47mg カルシウム:290mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:624kcal(めん・かやく:480kcal)(スープ:144kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
再現度は低と思うけど美味しい
実際の「極辛 鶏そぼろ担々麺」には中太のストレート麺を使用しているようですが、今回の油揚げ麺は縮れの強い形状なので、本物の麺を忠実に再現しているわけではありません。けれども意外に加水率は高く、そこまで厚みのある形状ではないのに、もちもちとした弾力が楽しめます。
また “しっとり” とした口当たりも印象的で、香辛料や砂糖、粉末野菜などの下味も功を奏し、スープとの相性も悪くありません。真っ赤なスープの見た目が表しているように、今回の辛い担担スープに合わせるのであれば、もうすこし麺のサイズが太くても‥‥と、最初は思ったのですが、食べ終わる頃には適切なサイズだったなと納得できたバランス感も見事。
油で揚げた麺なので、すくなからず特有の芳ばしさも並行しますが、それ以上に “しっとり” とした口当たりや “もっちり” とした弾力が “ノンフライ麺” っぽいベクトルにあったので、そこも印象に残りました。イメージ的に「でかまる」よりも近年の「本気盛」や「謹製」に通じるところが多く、その技術を応用しているのかもしれません。
スープ
なるほど追い飯したくなるタイプ
まず「粉末スープ」だけの状態で味を確認してみたところ、まだ塩分濃度は控えめで、すりごまの芳ばしさが印象的。唐辛子の辛味と花椒(ホワジャオ)の痺れは目立っておらず、とろみの付け方も化学調味料の使い方も人工的ではあるものの、とろみ成分を完全に溶かしてから「液体スープ」を加えたら‥‥
濃厚な練り胡麻と味噌のコクがプラスされ、いっきに重工的な味わいにブラッシュアップ。甜麺醤や豆板醤を使うことで四川風の印象も備えているのですが、味噌と濃口醤油の存在感も強く、タイプとしては日本式。動物系は豚・鶏のミックスで、液体スープを加えた後は、ほんのり花椒の風味を感じます。ただ、あくまで花椒は清涼感を通しているだけなので、痺れが押し寄せてくるわけではありません。
反対に唐辛子の辛味は明確で、昨今の激辛カップ麺を基準にすると、ぜんぜん足元にも及ばない辛さになりますが、辛さレベルを例えるとセブンプレミアムの人気商品「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」よりも少し下くらい。とろみのあるスープで温度の下がりも緩やかなので、その追い風もあり、辛いけど辛すぎない絶妙な辛さでした。
具材
汎用の具材だけど満足感は高い
多めの味付鶏挽肉をはじめ、何気にチンゲン菜も多く、キクラゲも含めて今回のスープにベストマッチ。ごろごろと大きな挽肉ではないけれど、小さいからこそ後述する〆(しめ)で威力を発揮するアイテムで、底に溜まった挽肉と白ご飯を一緒に掻っ込むと幸せでしたw
総評
重心の低いスープも然る事乍ら、ノンフライ麺と油揚げ麺の中間にあるような麺の質感も面白く、シンプルながらに不満も蛇足も感じなかった具材のラインナップも好印象だったポイント。お店のイメージ的に、もうすこし鶏の主張が強くても‥‥などと思った節もありましたが、食べ応えのある「でかまる」らしさと “白飯欲しくなる部門” 優勝のコンセプトが上手く噛み合った良品です。
で、パッケージの訴求に従い、残ったスープに白ご飯を投入してみたところ‥‥うん、麺より美味しいかもしれないw っていうのもアレなんですけど、ここからが本番。麺量130gの大盛りなので、それを食べてなお余力のある方しか楽しめない〆の一杯ではあるものの、スープの繊細な部分や米の甘さが際立っていてよかったです。余裕がある方は、ぜひ【author・taka :a(大石敬之)】