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ShinShinの真骨頂!? カップめん限定「炊き出し豚骨『焼き』らーめん」で本領発揮!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年8月21日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨味焼きらーめん」の実食レビューです。

福岡でしか食べられない地元の行列店「ShinShin」の “店舗でも食べられない” 限定メニューを商品化!? カップめんコラボ第7弾にして初の汁なし焼きラーメンを展開!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨味焼きらーめん

ShinShin(しんしん)とは、2003年(平成15年)10月の創業以来、福岡の地で長年に亘り愛されている “昔ながらの豚骨らーめん” をブラッシュアップした「博多純情らーめん」を提供している人気店で、地元に深く根差しながらも知名度は全国区。お笑い芸人や国内外のスーパーアイドルなど、錚々たる著名人からの信頼も厚く、とんこつラーメン激戦区の福岡において不動のポジションを築き上げました。

ShinShin監修シリーズ初の汁なしカップ麺ついに登場!!

今回の新商品「博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨味焼きらーめん」は、福岡でしか食べられない地元の行列店「博多純情らーめんShinShin」監修のもと、カップめん限定メニューとして企画された湯切りタイプの新作で、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品と共同開発。通算すると “カップめんコラボ第7弾” に該当する新作なのですが、焼きラーメンの商品化は前例がありません。

サンヨー食品と「博多純情らーめんShinShin」による即席カップめんが初めて発売されたのは、現在を遡ること5年以上、2018年(平成30年)4月9日の話。以降、原点の味「博多ShinShinらーめん」をモデルにしたカップラーメンのリリースは毎年4月の恒例となり、直近だと2023年4月3日に6代目「博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん」を発売していたのは記憶に新しいところ。

しかし、このブログで「博多純情らーめんShinShin」監修のカップラーメンは、歴代いずれの商品も評価が伸び悩んでいる状態で、主に足を引っ張っているのはサンヨー食品の縦型ビッグにありがちな油揚げ麺のスナック感。過去に1度だけ、2021年4月5日の「博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん(4代目)」だけは「めん」の項目で “★6” の超高評価を叩き出しているのですが‥‥

画像は2023年4月発売品(6代目)

もうひとつ、商品名を「炊き出し豚骨らーめん」としながら、肝心の “炊き出し感” が弱いスープにも大きな問題を感じていて、4代目で改善された油揚げ麺の仕様も何故か2022年4月4日発売の「博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん(5代目)」でチープな質感に戻るなど、ファンの方には申し訳ないと思いつつ、厳しめに評価してきました。

袋めんの「サッポロ一番 博多純情らーめん ShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん」(2022年9月12日新発売、2023年3月13日リニューアル)はレビューしていないため、そちらについては口出しできませんけど、即席カップめんコラボ第7弾にして初の湯切りタイプを展開してきた2023年8月。正直、けっこうワクワクしています。

というのもサンヨー食品の汁なしカップ麺は、縦型ビッグのカップラーメンほどギャンブル性が高くないこと。加えて同社の公式ウェブサイト(製品情報)に “当社独自製法” の訴求があったときは期待度が高く、今回の「博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨味焼きらーめん」には “独自製法” による “ちぢれの少ないストレートめん” を搭載ということで、なかなか期待が高まる展開。

麺のかたさ目安表

パッケージには「博多純情らーめんShinShin」監修のカップラーメンと同様に “麺のかたさ目安表” があり、短い順から70秒=超カタ麺、90秒=カタ麺、120秒=普通の3段階に分かれているのですが、ひとまずオススメの90秒(1分30秒)で調理してみます。

開封

特製調味だれの小袋がタプタプ

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「特製調味だれ」の計2パックで、湯切りタイプでは定番の構成。むしろ「ふりかけ」や「粉末スープ」などを合わせていない分、シュッとした軽めの装備です。私は小袋の数が多ければ多いほどテンションあがっちゃうタイプなんですけど、調理の手順が少ないのは一般的にポジティブとされるポイントですよね。

ストレートじゃん

麺は油で揚げているため、残念ながらノンフライではないのですが、この時点で洗練された佇まい。ちなみに内容量は133g(めん100g)なので、即席カップめん業界の基準でいうところのレギュラーサイズに該当するのですが、メーカー希望小売価格は276円(税別)と高めの設定です。つまり、これは大盛りサイズでの基準となる271円(税別)を超える希望小売価格になるのですが‥‥

私が購入した店舗(近畿のローカルスーパー)での販売価格は138円(税込149円)だったので、レギュラーサイズの変わり種と同等の値段。もちろん販売店によって値段は変動しますし、たとえばコンビニだと税込価格は298.08円が相場になるので、私の地元がバグっているのかもしれませんけどw すくなくともスーパーやドラッグストアであれば、コンビニよりも安く手に入るのは確実です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨味焼きらーめん
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)
内容量:133g(めん100g)
商品コード:4901734051008(JAN)
発売日:2023年08月21日(月)
実食日:2023年08月22日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:276円(税別)
購入価格:149円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:610ml
調理時間:熱湯90秒(推奨)
小袋構成:2袋(特製調味だれ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、粉末卵、食塩、チキン調味料)、たれ(豚脂、植物油脂、糖類、ポークエキス、ポーク調味料、食塩、チキンエキス、野菜ペースト、調味油脂、しょうゆ、酵母エキス、たん白加水分解物、しょうが調味料、香辛料)、かやく(キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、キクラゲ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、焼成カルシウム、カラメル色素、甘味料(カンゾウ)、酸味料、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

カップラーメンの具材にキャベツをプラス

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容はキャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、キクラゲ、ネギの計4種。おそらく鶏・豚味付肉そぼろ、キクラゲ、ネギについてはカップラーメンの「炊き出し豚骨らーめん」と共通で、そこにキャベツをプラスした構成です。ちょっとキャベツの戻り具合に不安‥‥w

色は地味だけど香りはイイ!

「特製調味だれ」は後入れなので、かやくを麺の上に空けてから熱湯を注ぎ、フタの上で「特製調味だれ」を温めながら待つこと90秒。時間になったら湯切り口から麺の戻し湯を捨て「特製調味だれ」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。赤唐辛子などの差し色がないので、パッと見は地味ですけど、芳醇な豚骨で食欲を刺激してくるファーストインプレッション。

ちなみに製造所は太平食品工業の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き麺の仕上がりや “炊き出し感” にも注目しつつ「めん」「たれ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(133g)あたり
カロリー:658kcal
たん白質:11.7g
脂  質:37.8g
炭水化物:67.8g
食塩相当量:3.4g
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.35mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

素晴らしい

5.5

たとえば九州の棒ラーメン(棒状ラーメンの乾麺)に匹敵するほど真っ直ぐなわけではないけれど、油揚げ麺のカテゴリーでは充分にストレートといっても差し支えない形状で、2023年4月発売のカップラーメン(6代目)に使われていた麺とは完全に別物(※製造工場は同じなんですけどね)。

しなやかで歯切れがいい

オススメの熱湯90秒きっかりで湯切りしたところ、やや中心部に芯を残す食感で、博多の極細麺よろしくプツンとした歯切れのよさが印象的。それも単純に戻っていないだけ、みたいな安っぽい食感ではなく、きちんとリアルな歯切れで本場の臨場感を表現。揚げ油に由来する特有の風味については皆無といえないけれど、悪い意味で目立つことはありません。

むしろ特有の風味やニオイについては弱い部類に入りますし、ふわっと漂ってくる芳ばしさと後述する「特製調味だれ」の相性は悪くない‥‥というか、ある種の相乗効果を感じたくらい。試しに熱湯70秒のパターンでも食べてみたところ、スナック的な風味が前に出てくる感じだったので、湯戻し時間はオススメの通り、90〜100秒前後がベストだと思います。

たれ

ちゃんと炊き出し感ある!

5.5

めん100gに対し、大盛りサイズ(めん130g)の添付調味料にも負けず劣らずの量を充填しているため、ちょっと塩っぱさが気になる側面もありましたが、それ以上に濃厚な豚骨の旨みにビックリ。焼きラーメンなのに焼いてない問題については置いといて、たっぷりの豚脂とポークエキスの組み合わせは芳ばしく、ほんのり隠し味の生姜もイイ感じ。

チキンエキスを併用しているため、純度100%の豚骨味ではないけれど、一般的にネガティブとされる特有のクセを抑えながら、口いっぱいに広がる動物系のエキスと野菜ペーストの優しい旨みも奥行きのある味わいに寄与。たとえば久留米の「呼び戻し」とは異なるベクトルになりますが、カップラーメンでのスープとは裏腹に、炊き出し感を彷彿とさせる濃密な表情も印象に残りました。

かやく

充分ですよ

4.0

鶏・豚味付肉そぼろは食感も風味もジャンクなアイテムで、ネギは熱風乾燥の安っぽいタイプ。キャベツもカップ焼きそば系で在り来りな野菜になりますが、それぞれ熱湯90秒でも違和感なく戻っています。なかでも細切りのキクラゲが効果的で、濃厚なタレに対し、コリコリとした食感が歯触りのアクセントに寄与していました。

総評

5.0

内容量でいえばレギュラーサイズの商品なのに、メーカー希望小売価格は事実上の標準を超える276円(税別)なので、そこだけがネックになりますが、なんのこれしきコンビニで税込300円弱だったとしても、これなら上等と思える完成度の高さ。ハイクオリティなストレート麺はもちろん、炊き出し感のあるタレも味わい深い、よく練り上げられた一杯です。

ちなみに焼きラーメンといえば、ウスターソースで味を調える「小金ちゃん」が有名ですけど、こちらは濃厚な「豚骨らーめん」を実直に汁なしアレンジしたような仕上がりだったので、そのイメージでピンとキた方は積極的に試してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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