記事内に広告が含まれています

「サッポロ一番 サッポロポテトバーベQあじ焼そば」ローソン先行商品

スポンサーリンク
サンヨー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年02月12日(火)新発売のローソン先行カップ麺、サンヨー食品×カルビー「サッポロ一番 サッポロポテトバーベQあじ焼そば」の実食レビューです。

カルビーの「サッポロポテト バーベQあじ」をカップ焼そばにアレンジ! 本家スナック菓子と食べ比べて味の再現度を確かめてみました。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力と再現度を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

サッポロ一番×カルビー サッポロポテトバーベQあじ焼そば

今回のカップ麺はナチュラルローソンを除く全国のローソン先行発売(後日「ポプラ」などのローソングループでも販売予定)の数量限定商品で、サッポロ一番でおなじみサンヨー食品との共同開発商品です。カップ麺のパッケージにも商品イメージが掲載され、全体のデザインも一見して明白にカルビーの「サッポロポテト バーベQあじ」がモチーフになっているように、あの味わいがカップ焼そばになりました。

同時発売品として、「サッポロ一番 ピザポテト味ヌードル」というピザポテトをカップラーメンにアレンジした汁ありカップ麺が販売されているのですが(前々回の記事でレビューしています)、実際の「サッポロポテト バーベQあじ」を使用した製品ではないものの、こちらは汁なしタイプということで、なんとなく味がイメージしやすいですね。

ちなみに数年前の話になるのですが、2013年5月13日(月)にもエースコックから「サッポロポテト バーベQあじ」を再現したカップ焼そば、「カルビー サッポロポテトバーベQあじ コラボレーション焼そば」がリリースされていました。ローソンがネット上で公表しているタイトルには含まれていませんが、今回のパッケージを真っ直ぐ読むと、エースコックの時と同じく「カルビー サッポロポテトバーベQあじ コラボレーション焼そば」になります。

昭和56年(1981年)からエースコックはサンヨー食品のグループ企業となっているのですが、同じカルビーのロングセラーブランド「サッポロポテト」とのタイアップなので、もしかすると受け継がれている部分はあるかもしれませんね。ただ、パッケージのイメージ写真がキャベツからポテトに変わっているので、より再現度は上がっているかもしれません。

昭和47年(1972年)11月、札幌オリンピックが開催され、全国が札幌ブームに沸いていた時代にサッポロポテト(現在の「サッポロポテト つぶつぶベジタブル」)が発売されたのですが、もともとは「かっぱえびせん」の姉妹品という位置付けでした。その後、昭和49年(1974年)に「バーべQあじ」が発売されたのですが、開発当初はカレー味を予定していたそうです。

しかし、カレーは各家庭で味付けが異なることや顧客が味をイメージしづらい(現代では考えられない理由ですが)という懸念が予想されたこと、さらに偶然そのタイミングでアメリカに出張していた社員が現地で「バーベキュー(BBQ)」に出会い、それに感銘を受けたことが重なって「バーベQあじ」になりました。独特の網目状をした生地の形も印象的ですが、これはバーベキューで用いる焼き網をイメージしたものですね。

ちなみに2019年2月現在、カルビーの看板商品として挙げられるブランドの中で最も有名なのは「ポテトチップス」といっても過言ではありませんが、「ポテトチップス」の発売は「サッポロポテト」(1972年)よりも3年遅い昭和50年(1975年)なので、実は「サッポロポテト」がカルビーで初めてジャガイモを使用した記念すべき最初の製品なんですよ。

開封

カップ麺に別添されている小袋は、「調味油」と「特製粉末ソース」の合計2種類で、調味油と特製粉末ソースの小袋は両方とも同じくらいのサイズとなっています。なので、やや調味油が多め、特製粉末ソースは足りるかな‥と、すこし不安なサイズ。個人的に「サッポロポテト バーベQあじ」はスナック菓子の中でも攻撃性が弱く、味は濃いめでも穏やかなテイストだと感じているのですが、味の再現性はもちろん油揚げ麺に負けないバランスなのかどうかも注目したいポイントです。

さて、現在も販売が続けられているカルビー全商品の中で、昭和39年(1964年)からの歴史を持つ「かっぱえびせん」に次いで2番目に歴史のあるブランド「サッポロポテト」ですが、開封した瞬間から柔らかく適度にジャンクな香りが漂ってきます。たしか2018年11月のリニューアルから隠し味として「りんごピューレ」が追加され、旨味のベースはチキンとビーフ、そして特有のスパイス感はそのままに、りんごのマイルドなコクがプラスされました。おいしい(※つまみ食い)。

ちなみに同時発売品のカップ麺「ピザポテト味ヌードル」は太平食品工業の本社工場(A*)で製造されていましたが、こちらは太平食品工業の関西工場(W*)で生産されています。太平食品工業というのはサンヨー食品の製品開発部なので、サンヨー食品の自社工場という認識で差し支えありません。ちなみに自社工場以外の協力工場は、エースコックの商品も製造している「カナヤ食品」(Z*)です。(* それぞれのパーレン内にあるローマ字は製造所固有記号)

製品情報・購入価格

製品名:サッポロ一番 サッポロポテトバーベQあじ焼そば
販売者:サンヨー食品
製造所:太平食品工業 関西工場
内容量:123g(めん100g)
発売日:2019年02月12日(火)
実食日:2019年02月13日(水)
JANコード:4901734036401
ローソン標準価格:216円(税込)

発売地域:ナチュラルローソンを除く全国のローソン
購入価格:216円(税込)
取得店舗:コンビニ(ローソン)

麺の種類:油揚げ麺
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:610ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(調味油・特製粉末ソース)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩)、ソース(植物油脂、糖類、香辛料、食塩、粉末ポテト、チキンエキス、チキンパウダー、ビーフエキス、ポークエキス、しょうゆ、酵母エキス、香味食用油、たん白加水分解物、発酵調味料)、かやく(フライドポテト、鶏・豚味付肉そぼろ、フライドオニオン)/ 調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、香料、かんすい、カラメル色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、パプリカ色素、酸味料、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【本品に含まれるアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉(特定原材料及びそれに準ずるものを表示)

実食開始

パッケージのイメージ写真を見たときには気が付きませんでしたが、肉そぼろ(鶏・豚味付肉そぼろ)とフライドポテトの他にフライドオニオンも入っています。エースコックが再現していた「サッポロポテト バーベQあじ焼そば」はキャベツと肉そぼろしか入っていなかったので、具材は確実にバージョンアップしていますね。

麺は丸刃の中細フライ麺で、こちらもエースコックの時とは仕様が異なります(詳しくは後述する「めん」の項目にて解説)。まだ調味油も特製粉末ソースも入れる前の状態なので、もちろん「サッポロポテト バーベQあじ」の香りが漂うこともなく、しかしながら油揚げ麺特有の香りは比較的に穏やかなタイプでした。

外装フィルムを剥がした後の調理方法(フタ上)には「フタを全部はがし、添付の調味料等をかけてよく混ぜ合わせて出来上がり」としか書かれていませんが、外装フィルム(容器底面)の調理方法には「フタを全部はがし、調味油、特製粉末ソースの順によく混ぜ合わせて出来上がり」と書いてあったので、湯切りの後は調味油を先に入れて潤滑油とし、軽く馴染ませてから特製粉末ソースを投入しましょう。

けっこう麺の下に具材が隠れていて、肉そぼろ、フライドポテト、フライドオニオンのいずれも量が多く、フライドオニオンに関しては湯切りの時からフライド系具材特有の甘味を帯びた芳ばしい香りで自己主張を放っています。また、特製油を入れると調理感が漂い、特製粉末ソースを入れた時には特にポテトの香りが強く、想像以上に本家と近い雰囲気を感じました。

それでは、実際に食べてみましょう。「サッポロポテト バーベQあじ」の再現度に注目しつつ、「めん」「ソース」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(123g)当たり

カロリー:603kcal
たん白質:12.4g
脂  質:30.9g
炭水化物:68.9g
食塩相当量:4.5g
カルシウム:218mg

めん

軽い食感の油揚げ麺

他社のブランドになりますが、「日清焼そばU.F.O.」や「一平ちゃん夜店の焼そば」など、通年商品のカップ焼そばは麺量100gなのに対し、期間限定の変わり種は90gが一般的になるのですが、今回は大手メーカーのレギュラー商品と同じく100gと多めに入っています。同社の定番品「オタフクお好みソース味焼そば」や「塩カルビ味焼そば」でさえ90gなので、100gは珍しいかもしれません。

エースコックが製品化していた2013年5月発売品も麺量100gだったんですけど、エースコックの時は14番の丸刃で切り出された熱湯5分の太麺、今回は縮れのある熱湯3分の中細麺となっているので、サイズは大幅に異なります。また、熱湯3分ジャストで湯切りすると食感は柔らかく、コシや弾力などは得られませんが、「サッポロポテト バーベQあじ」のサクッと軽い食感を思うとムッチムチの多加水麺ではイメージが違ってきますよね。

実際、今回のソースと軽い食感の油揚げ麺はバランスがよく、油揚げ麺特有の芳ばしい風味も適度にスナック感を表現することに一役買っていると素直に思えるタイプだったので、それについても印象は悪くありません。食感こそ頼りないかもしれませんが、さすが油揚げ麺100gなので、ちょっと小腹が空いた時に食べる軽めのオヤツ感覚では厳しいくらいの食べ応えが得られました。

ソース

サッポロポテトバーベQあじの特長である、肉のうまみと後を引くスパイシーな味わいを焼そばで再現しました。

(出典:ローソン「商品・おトク情報」)

最も印象的だったのはポテトの旨味

特製粉末ソースを入れる前は少ないかもしれないと思っていたのですが、実際に開封したら量が多く、むしろ多くないか‥? などと思いながら、まず印象的だったのは「ポテト」の風味。ローソンの商品紹介ページでは肉の旨味とスパイシーな味わいについてしか言及されていませんが、ソースを混ぜている段階から粉末ポテトの主張が強く、実際に食べてみたら味覚としても一見して明白にポテトがキャッチできるレベル。

粉末ポテト特有の粉っぽさというか、すこしザラつきを感じるものの、やや多めの特製油によって全体がパサつくこともなく、粉末ポテトにチキン・ビーフ・ポークの旨味が優しく重なります。真横にスタンバイしていた「サッポロポテト バーベQあじ」と交互に食べ比べてみたところ、「即席カップめん」と「スナック菓子」なので100%同じとは言えませんが、けっこう味の再現度は高いですよ。

最新リニューアル後の本家に含まれるリンゴのコクやカレーの風味も意識されておらず、またポテトの味も異なるベクトルに位置しているのですが、肉の旨味とスパイス感、そして何と言っても粉末ポテトによるポテトスナック感の演出が秀逸で、なるほど「サッポロポテト」だなと思える仕上がりには予想以上の手応えが得られました。

かやく

充実の内容です

昨今、税込216円前後で発売される変わり種の汁なしカップ麺といえばキャベツ具材のみ‥というパターンも珍しくないのですが、今回は味付けの濃い肉そぼろに加えてフライドポテトはホックホク、さらにフライドオニオンの芳ばしい甘みと若干のホロ苦さが味を多彩にしてくれている、しかもそれぞれ量も申し分ありません。

肉そぼろに関しては本家のイメージよりも完全にカップ麺サイドの具材になりますが、ジャンクな味付けはスナック的なソースと違和感なくマッチ。さらにポテトの旨味が効いたソースとフライドポテトには相乗効果のようなものがあり、これもスナック菓子のポテトとは異なる食感と風味ではあるものの、舌触りや風味ともにナチュラルで違和感なく美味しい具材です。

フライドオニオンは湯切りの段階から自己主張を放っていたと書きましたが、「サッポロポテト バーベQあじ」の原材料にもオニオンパウダーやソテーオニオンが使用されているので、カップ焼そばとしてのクオリティを高めると同時に特有の芳ばしい旨味が再現度にも貢献しているように感じました。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4+)

もうちょっと本家よろしくブイヨンを彷彿とさせる深い旨味や野菜のバリエーションを増やしてほしかったところではあるものの、カップ焼そばのソースとして違和感なく落とし込み、それでいて粉末ポテトを筆頭にサッポロ「ポテト」を表現。そして畜肉系の旨味にスパイスのアクセントで「バーベQあじ」を打ち出している、想像以上に再現度の高い仕上がりでした。

変わり種の汁なしカップ麺は具材の寂しさが目立つ傾向にあるのですが、今回は充実した内容で、ある意味これは本物の焼そばでは表現できないスナック感だと思いますし、カップ麺ならではのポテンシャルが活かされている良品だと思います。スナック感に理解さえあれば、とりあえずネタで買ってみても結果的に大きくコケることはないでしょう。

リピートしたいかといわれたら1回食べて満足できるタイプの味かもしれませんが、再現度に関していえば★5でも差し支えないレベルだったので、「サッポロポテト バーベQあじ」のカップ焼そばというイメージを大幅に裏切ることのない仕上がりが素直に好印象でした。エースコックが製造していたカップ焼そばと比較して、全体のバランスや味の再現性など、ひとつのカップ麺としての完成度は今回のほうが高いように思います。

タイトルとURLをコピーしました