「サッポロ一番 カップスター しょうゆ味 復刻版」初代の味を再現! 現行版との違いを比較

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サンヨー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年4月1日(月)新発売のカップ麺、サンヨー食品「サッポロ一番 カップスター しょうゆ味 復刻版」の実食レビューです。

1975年(昭和50年)に発売された初代「カップスターしょうゆ味」発売当初の味を復刻版で再現!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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復刻版カップスター しょうゆ味

1975年(昭和50年)1月18日に発売され、2019年4月現在も絶賛発売中のサンヨー食品(サッポロ一番)が誇るタテ型カップ麺ブランド「カップスター(CupStar)」——歴史を遡ると1973年(昭和48年)、同社で初めて発売されたカップ麺「サッポロ一番スナック」が前身といわれています。

実は2006年10月にも「復刻版しょうゆ味」が発売されていたので、発売当初の味が再現されるのは今回で2度目になるのですが、およそ44年前の1975年(昭和50年)に発売された初代「サッポロ一番 カップスター しょうゆ味」の味を期間限定の新商品として忠実に再現したのが今回の復刻版カップ麺。



2019年4月現在、現行品として販売されている同シリーズの定番ラインナップは、「しょうゆ」「みそ」「しお」「とんこつ」「カレーうどん」の計5種類で、時代に合わせて何度もマイナーチェンジや具材増量キャンペーンなどが行われているのですが、最終リニューアルは2018年9月17日。日本ならではの安心感・懐かしさ・優しさを感じられるカップ麺「JAPANスタンダード」をコンセプトに掲げ、すべての商品に「国産肉具材」が導入されました。

カップの側面に薄い縦筋の模様がデザインされているのは、断熱のために(できるだけ容器を持った際に手が熱くならないように)工夫して考案された発売当初の蛇腹(じゃばら)型カップを再現したもの。というのもカップスターが発売された昭和50年当時、発砲樹脂容器のパテント(特許)は日清食品が握っていたので、他の企業は紙製の容器を使用するしかなかったんです。

しかし、当たり前ですが紙は容赦無く熱を通すので、お湯を注ぐと容器全体が熱くなり、場合によっては片手で持ったまま食べられなくなります。そこで熱湯による内部の熱が外側へ伝わりにくいように、蛇腹状のギザギザになった紙(段ボールの内部にあるようなヤツ)を容器の外側に巻き付け、熱が伝わりにくように工夫していたわけですね。

現在は手触りのいいフラットなデザインに統一されているのですが、リニューアルの過程によって縦線がなくなり、一時期は完全にフルフラットなデザインが導入されていました。しかし、前述した2006年10月発売の「復刻版しょうゆ味」が好評で、発売から32年目となる2007年、復刻版の反響が一因となって初期のデザインに近いギザギザを踏襲したパッケージに回帰したと言われています。でも、実は容器を引っ繰り返すと——



写真の向かって左は今回の新商品「サッポロ一番 カップスター しょうゆ味 復刻版」、向かって右が現行品「サッポロ一番 カップスター しょうゆ」の容器底面になるのですが、現行品の容器は表面的なデザインだけでなく、現在も蛇腹型の紙が内部にあって段ボールと同じような構造になっています。しかし、復刻版では最近のカップ麺でメジャーな間が空洞の二重カップを採用しているため、実は容器の構造でいうと現行品のほうが初代カップスターに近いんですよね。

とはいえ容器の構造に関しては新商品の倣いがありますし、今回の復刻版は1975年(昭和50年)に発売された初代「カップスターしょうゆ味」の中身を再現したものなので、麺やスープ、具材の構成など、現行の「サッポロ一番 カップスター しょうゆ味」(以下「現行版」)との違いに注目しながらレビューします。

開封

現行版のフタ上には調理後のイメージ写真、もしくはキャンペーンの告知パッケージが印刷されているのですが、復刻版はどこにも調理後のイメージ写真が掲載されておらず、現行版では容器側面にある原材料名などの製品情報がフタ上に掲載されているレトロなデザイン‥‥なんですけど、よく見ると乃木坂46フタどめフィギュア「乃木どめちゃん」が当たる超最新キャンペーンの告知中w



えっと‥‥「カップスター」及び「和ラー」を購入してフタのバーコードを2枚集めて応募すると、お湯を注いだ後のフタ押さえに使用できる乃木坂46のメンバーを象ったフィギュア「乃木どめちゃん」5種類が1種類あたり1,000名様=合計5,000名様に当たるキャンペーンが実施されているので、興味のある方はフタ裏のキャンペーン詳細情報をチェックしてみてください(※応募締め切り2019年6月30日 / 当日消印有効)。

さて、まずは現行版の中身を確認してみましょう‥‥って久々にカップスターを開封したんですけど具材が所狭しですねw 実食日である2019年4月5日(金)現在、特に具材増量キャンペーンなどは行われていないのですが、国産豚肉を使用したポークダイス、スクランブルエッグ、えび、ねぎが入っていて、ポークダイスとスクランブルエッグの量が特に多いです。

対する復刻版の具材はスクランブルエッグ、かまぼこ、えび、ねぎとなっていて全体の量も現行版より少なめ。スクランブルエッグ、えび、ねぎは共通の具材で、メインのポークダイスが蒲鉾(かまぼこ)に変わっています。これは発売当初の構成を忠実に再現しているのですが、1975年(昭和50年)発売当時に肉は入っておらず、かまぼこが入っていました。

ちなみに私の行動圏内にあるコンビニやスーパーマーケット、ドラッグストア、ディスカウントストアでは見つからなかったので、イトーヨーカドーのネット通販サイト・オムニ7で購入しているのですが、どちらも希望小売価格は同じ税別180円なのに現行版カップスターは税込145円、復刻版カップスターは税込105円。もちろん店舗にもよりますけど、ほぼオープン価格の廉価版(れんかばん)扱いです。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:サッポロ一番 カップスター しょうゆ味 復刻版
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 本社工場(製造所固有記号 A)
内容量:70g(めん60g)
商品コード:4901734014676(JANコード)
規格サイズ:縦100mm×横100mm×高さ110mm

発売日:2019年04月01日(月)
実食日:2019年04月05日(金)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:105円(税込)
希望小売価格:180円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(中華麺)
スタイル:縦型レギュラー・標準サイズ
容器材質:紙
湯量目安:330ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:-(小袋なし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、しょうゆ、食塩、チキンエキス、たん白加水分解物)、かやく(味付卵、かまぼこ、味付えび、ねぎ)、スープ(食塩、魚介エキス、ビーフエキス、野菜粉末、香辛料、チキンエキス、しょうゆ)/ 調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、加工でん粉、かんすい、増粘多糖類、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、カロチン色素、ビタミンB2、ベニコウジ色素、パプリカ色素、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【本品に含まれるアレルギー物質】えび・小麦・卵・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉(特定原材料及びそれに準ずるものを表示)

実食開始

(現行版・カップスターしょうゆ)

現行版・復刻版ともに小袋は別添されていないので、フタを半分あけたら熱湯を注ぐだけでOKなんですけど、さすが現役カップスター‥‥お湯を注いで3分後、まったく麺は見えません。ちなみに現行版のスペックは――

華やかで芳ばしい醤油の風味とガーリックや黒胡椒のアクセントを効かせたスパイシーな醤油味のスープ、丸大豆しょうゆベースの味付けを施してから油で揚げて芳ばしさを引き立たせたスープ馴染みのいい細めの油揚げ麺、国産豚肉を使用したポークダイス・スクランブルエッグ・えび・ねぎを組み合わせた具材となっています。



(復刻版・カップスターしょうゆ味)

で、こちらが復刻版を調理後すぐに撮影した写真なんですけど、かまぼこが面積を稼いでいるとはいえ現役バリバリのカップスターと比較すると寂しい見た目。とはいえ現在よりも劣っていて当たり前とも言える復刻版ですし、もちろん店舗にもよりますが、今回は現行版と比較して30%オフに近い値段で販売されていたので、納得といえば納得です。そして、何と言っても醤油味のカップラーメンに「かまぼこ」というのが懐かしさを覚えるキーマン的な組み合わせですよね。

それでは、「めん」「スープ」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(70g)当たり

熱  量:311kcal(カロリー)
たん白質:7.8g
脂  質:11.3g
炭水化物:44.4g
食塩相当量:4.9g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:2.7g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.58mg
カルシウム:213mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:311kcal(めん・かやく:272kcal)(スープ:39kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

丸大豆しょうゆベースの味付けをし、油で揚げることで、香ばしさのある細めんに仕上げました。

(出典:サンヨー食品オフィシャルサイト「ホーム > 製品情報 > サッポロ一番 カップスター しょうゆ味 復刻版)

チキラーインスパイア(笑)

現行版の麺は丸大豆しょうゆベースの味付けが施されているのですが、復刻版の製品説明にも “丸大豆しょうゆベースの味付けをし、油で揚げることで、香ばしさのある細めんに仕上げました” と書いてあるように、丸大豆しょうゆベースの味付けが施されています。さらに原材料名も同じなんですけど、まったく同じ麺ではありません。

原料は同じですが、44年前の味を再現するにあたって現行版よりも麺の芳ばしさを強めているようで、調理前の写真を比較すると一目瞭然。色の薄い方(上)が現行版、色の濃い方(下)が復刻版になるのですが、明らかに色が違います。また、ほんのちょっとサイズも太めになっていて、やはり色が濃くなっている分だけ芳ばしさを強めに感じました。



麺の量は両者ともに60gで違いはなく、どちらもラーメンというよりヌードルという表現が似合う細めの縮れ麺なんですけど、やや現行版よりも厚みがあるため歯切れの良さと弾力に持続性がありました。しかしながら吸水性は抜群で、のんびりしているとスープの量がみるみるうちに減っていくのと、アレですね‥‥ぶっちゃけカップスターというか「チキンラーメン」に近いw

スープ

ビーフのコクに、ホタテや野菜のうまみを合わせ、白胡椒で程よくスパイシーに仕上げたしょうゆ味スープです。

(出典:サンヨー食品オフィシャルサイト「ホーム > 製品情報 > サッポロ一番 カップスター しょうゆ味 復刻版)

現行版よりも圧倒的に芳ばしい

かなり麺の味付けが芳ばしかったので、スープに対する影響力が凄まじく、フレームワークは味付け麺から滲み出る成分でスープの柱を建設しているような設計図です。具材にポークダイス(焼ポーク)は入っていないので、特有の苦味を帯びた芳ばしさがスープに滲み出ることはありませんが、油で揚げた味付け麺の風味が強いため、それに近いニュアンスは感じました。

ホタテや野菜の旨みにビーフのコク、ペッパー系のアクセント、それとは違う人工的なピリピリとした化学調味料の刺激など、現行版との共通点もあるのですが、総体的に粉末スープよりも麺の下味が手前にあるようなバランスなので、復刻版のほうが比較して柔らかい、なんともレトロでチープな味わいです(※褒めてます)。また、味わいに比例してスープの原材料もシンプルな構図になっていて——

【現行版】食塩、魚介エキス、糖類、野菜粉末、チキンエキス、香辛料、しょうゆ、ポークエキス、ビーフエキス、たん白加水分解物、酵母エキス、デキストリン、発酵調味料、植物油脂
【復刻版】食塩、魚介エキス、ビーフエキス、野菜粉末、香辛料、チキンエキス、しょうゆ

単純に記載されている原料の種類でいえば現行版14種類・復刻版7種類でジャスト半分、実に簡素な内容となっています。とはいえカップスターしょうゆ味を構築するにあたって必要な軸を抜き出したような——いや、この軸を礎に現在のカップスターしょうゆ味が形作られてきたんだぞ、みたいな背中に「復刻版」のオーラを感じました。どちらかというと味の構成は軽いんですけどねw でも、若くない。

具材

スクランブルエッグ、かまぼこ、えび、ねぎの組み合わせです。

(出典:サンヨー食品オフィシャルサイト「ホーム > 製品情報 > サッポロ一番 カップスター しょうゆ味 復刻版)

発売当初のカップスターを忠実に再現

エビは現行版よりもサイズが小さく、ちょっとパサついた食感。王者・カップヌードルのプリッとしたエビと比較してサイズも食感も劣りますが、けっこう香りは強く、いい意味でスープに風味が移ります。スクランブルエッグとネギは共通の具材となっていて、スクランブルエッグは食べ応えに寄与、ネギは歯触りがアクセントになり、どちらもレトロなスープと相性良好。

かまぼこは、いわゆるカップうどん・カップそば(蕎麦)に入っている魚肉練り製品と同じなので、スープとの相性は可もなく不可もなしだったんですけどw まるか食品の「ペヤングヌードル」しかり、カップラーメンの初期モデルってチキンラーメンから派生したような芳ばしい醤油味のスープに蒲鉾スタイルの製品が一般的というか、その当時を知らない方が食べると珍しく、知っている方は追慕に近い感情を抱くことができるかもしれません。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

単純に味を評価すると★3(ふつうにおいしい)で、まずいわけじゃないけれど、まぁ税込105円で現行品の「サッポロ一番 カップスター しょうゆ」よりも安く買えるなら1回くらい試してもいいかな‥‥くらいかもしれません。ただ、実際に食べ比べてみて圧倒的に芳ばしさを増していた麺や簡素なスープ、当時のラインナップを忠実に再現していた具材の構成など、確かな「復刻版」らしさが感じられたので及第点に★ひとつプラスしました。

ちなみに私はカップスターの焼ポークが実は苦手なのと現行版よりも味がシンプルで穏やかだったので、どっちが好きかと聞かれたら「サッポロ一番 カップスター しょうゆ味 復刻版」のほうが好きと答えます。じゃぁリピートする? と聞かれたらヘビロテ対象ではありませんがw 現在の味と比較してみるのも楽しかったので、食べ比べや歴史に触れるという目的で試してみても損はないでしょう。

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