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ニラそば‥‥ですよね? ローソン限定、三幸園のカップ麺が想像と違い過ぎた件。

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年7月30日(火)新発売、ローソン×サンヨー食品のカップ麺「サッポロ一番 三幸園監修 ニラそば」(258円+税)の実食レビューです。

1956年(昭和31年)創業以来、東京・神保町で人気を博している餃子の店「三幸園」ローソン限定のカップラーメンを初監修!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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三幸園監修 ニラそば

三幸園(さんこうえん)とは、1956年(昭和31年)10月の創業以来、東京は神保町で「美味しい」を求め続けて半世紀以上、現在は同地を代表する “町中華の店„ として知られる老舗の中華料理店で、他に「焼肉処 三幸園」や「SANKOUEN CHINA CAFÉ&DINING」「BISTRO LIBERTE」「BETTOLA SANBAL」「食堂 みさち屋」などを展開している株式会社三宗(さんそう)が運営母体。

神保町の老舗、ローソン限定のカップ麺を監修

このページでレビューする「三幸園監修 ニラそば」は、コンビニの中でもローソンにしか売ってない、留型(とめがた)と呼ばれるポジションのカップラーメンで、共同開発者はサッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品。三幸園の人気メニューといえば “月間13,000人に食される„ 伝統の焼き餃子が有名ですが、もうひとつの名物である「ニラそば」が今回のモデル。

実店舗で提供されている「ニラそば」は、丼の一面を覆い尽くす新鮮なニラと、アツアツに熱したゴマ油の芳ばしさを特徴とする一杯で、その土台を支える自家製しょうゆスープも然る事乍ら、ちょこんと中央にトッピングされた卵黄も印象的。100種類以上のメニューを保有している「三幸園」ですが、その中でも「ニラそば」は多くのファンを魅了している看板商品だそうです。

創業当時の外観と概要

そんな「ニラそば」をモデルにした本商品は、ローソン曰く “ニラに特化した具材と、ゴマ油の香りが魅力„ ということで、残念ながらトッピングの卵黄は意識されていないようですが、それだけにニラとゴマ油のインパクトには期待したところ。

開封

インパクト抜群のニラ天面

今回のカップ麺に別添されている小袋は、食べる直前に加える「仕上げの小袋」1パックのみで、この名称とデザインはサンヨー食品のテンプレど真ん中。たとえば同社の子会社でもあるエースコックとコラボしていた場合、即席カップめん業界初の卵黄ソースとして数年前に革命を起こした “卵黄風きみまろペースト„ を別添してくれていたのではないかと。

おや‥‥?

すこし残念に感じながらフタを開けてビックリ、なるほど “ニラに特化した具材„ という表現にも納得のボリュームかと思いきや、これだけ‥‥? 商品を購入してから移動中、麺が容器の中でガッコンがっこん暴れ回っていたので、その下にニラが移動しているだけならいいのですが、ちょっと雲行きが怪しい流れ。

ちなみにローソン標準価格は258円(税込278円)ということで、2024年8月現在の縦型ビッグにおける事実上の標準(271円+税)よりも手に取りやすい値段。早くも販売数量に達したのか、ローソンの公式ウェブサイトから製品情報は削除されていたんですけど、絶賛販売中のローソン店舗も多かったので、8月下旬くらいまでなら大丈夫かと思います。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:サッポロ一番 三幸園監修 ニラそば
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 本社工場
内容量:90g(めん70g)
商品コード:4901734055204(JAN)
発売日:2024年07月30日(火)
実食日:2024年08月14日(水)
発売地域:全国
取得店舗:CVS(ローソン)
小売価格:258円(税別)
購入価格:278円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、野菜エキス、しょうゆ、粉末卵)、スープ(植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、豚脂、ポーク調味料、油脂加工品、粉末卵、香辛料、酵母エキス、たん白加水分解物)、かやく(味付ニラ)/ 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、炭酸カルシウム、香料、カラメル色素、増粘剤(キサンタン)、かんすい、微粒二酸化ケイ素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

いかにもカップラーメンらしい縮れ麺を搭載

麺は油で揚げたフライ麺で、どこぞの「カップスター」よろしく細めに切り出されているのですが、その形状からしてカップラーメンらしさフルスロットル。ここに野菜エキスを使っているところは興味深いポイントでもあるけれど、それ以上にビックリしたのが粉末スープのニオイ。

それとニラの少なさ(もれなく集めてコレ)

別添の小袋は後入れなので、それを引っ剥がしてから熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。時間になったらフタを開け「仕上げの小袋」を投入し‥‥なんですけど、待っている間から鼻腔をくすぐってくる豚骨臭たるや。しかも、それは “生臭いと紙一重の差„ に位置していたので、九州の老舗が監修したのかと念のため東京・神保町の文字を確認したほど。でもってニラちょっと少な過ぎません!?w

ちなみに製造所は太平食品工業の本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、単純に “サッポロ一番の工場„ という認識で問題ありません。それでは、引き続きニラのインパクトと町中華らしいエモさに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(90g)あたり
カロリー:438kcal
たん白質:7.8g
脂  質:22.8g
炭水化物:50.3g
食塩相当量:6.1g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:4.0g)
ビタミンB1:0.32mg
ビタミンB2:0.39mg
カルシウム:151mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:438kcal(めん・かやく:346kcal)(スープ:92kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

頭ごなしに魅力がないとはいいませんが‥‥

2.0

実店舗の「ニラそば」に使われている麺は、ゆるやかな縮れが見られながらも形状はストレートに近く、サイズは細め。それを再現しているカップラーメンの油揚げ麺も細めのサイズではあるけれど、かなり縮れが強いので、パッと見の雰囲気は完全に別物。

そして実際の質感も然り

「カップスター」よりも若干ながら太めのサイズではあるけれど、だいぶ細めに切り出されているわりに食べ始めは硬めの歯応えで、それも部分的にサクッとした戻りムラが気になるレベル。しかしながら耐久性は皆無に等しい仕上がりから、すぐに噛み応えもヘッタクレもない、やわやわで伸び切った状態に移行するなど、悪い意味での安っぽさが否めません。

サンヨー食品(太平食品工業)の縦型ビッグに使われる油揚げ麺は、何か別の思惑があるのではと勘繰ってしまうくらい、なんだったら開き直ったかの如くスナック的な質感の麺を合わせてくる傾向があるので、これが初めての事ではないけれど、老舗のプライドは微塵も感じられないチョイスでした(コスト的に限界なんですぅ! とか何とか、もっともらしいコメントで押し切ってるんですかね)。

スープ

豚骨感が意外すぎたw

3.0

お湯を注いだ瞬間から気になっていた獣臭の正体を確かめるべく、まずは「仕上げの小袋」を入れない状態で味を確認してみたところ、まさにニオイそのままというか、あえて下処理せずに豚骨を炊いたような生臭さを伴うテイストで、けっこうビックリ。監修店は久留米の老舗!? ってくらい、まるで呼び戻しを彷彿とさせるタイプのクセがニラそっちのけで主張していたので、いやもう本当にビックリw

仕上げの小袋でゴマ油の風味もプラスされるが‥‥

そこに加える「仕上げの小袋」の中身は、ゴマ油の芳ばしさをメインに打ち出したオイルで、それについての個性は明確に伝わってくるのですが、如何せん骨っぽい風味と豚骨臭が凄まじく、ゴマ油どころじゃないw もしかすると粉末卵のコクも加担しているのかもしれないけれど、めちゃくちゃクセ強ですよコレ。

かやく

パッケージ詐欺だろコレ

1.0

かやくは潔く「味付ニラ」だけなので、お店の「ニラそば」をイメージし、キャベツやらネギやらを加えなかったところは好感が抱けるポイントになりますが、せめて麺が見えないほどのボリュームは欲しかったところ。

これで卵黄ソースでも別添されていたら評価も大きく変わってきますが、スープに配合されていた粉末卵では力不足。せっかくの「ニラそば」なのに、この程度とは残念でなりませんでした。

総評

2.0

まさかの生臭いレベルで主張してきたスープの豚骨感には予想外のインパクトを感じた反面、スナック的すぎる油揚げ麺は大目に見たとしても、ニラに特化した具材を謳いながら、ニラのボリューム不足は致命的。スープに仕込まれた粉末卵では卵黄の臨場感を再現することも能わず、ぶっちゃけ何がしたいのか理解できない着地点。

どのような経緯で商品化に漕ぎ着けたのかは知りませんけど、これだけ安っぽい油揚げ麺を使うのであれば、せめてニラのボリュームで捩じ伏せる! くらいのインパクトは打ち出してほしかったところ。ちなみに私は2つ実食しましたが、どちらもニラの量は同じくらいショボかったので、あまり期待しないほうが安全かも。味の系統的に、卵黄(別売)との相性は悪くなさそうでしたが。【author・taka :a(大石敬之)】

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