セブンイレブン限定「きんせい総本家 夢風」監修カップ麺「焦がし風味噌」のコスパが高すぎた件‥‥!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年11月21日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「きんせい総本家 夢風 焦がし風味噌ラーメン」の実食レビューです。

大阪が誇る不動の名店「きんせい」の冬季限定メニュー “焼き味噌らーめん” の味わいをセブンイレブン限定のカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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きんせい総本家 夢風 焦がし風味噌ラーメン

彩色(さいしょく)ラーメン きんせい総本家 夢風(むふう)とは、2001年(平成13年)11月8日に創業した「彩色ラーメンきんせい」を源流とする「きんせいグループ」の総本山で、創業者の中村悟(なかむら さとる)氏は関西を代表する人気行列店「ラーメン人生JET」や「麺と心 7」「ラーメンstyle JUNK STORY」「辛口肉ソバ ひるドラ」「麺や ひなた」の店主らを輩出したカリスマ的存在。

「きんせい総本家 夢風」店舗外観と住所

大阪府高槻市栄町2丁目に店を構える「彩色ラーメン きんせい総本家 夢風(旧:きんせい 総本家 高槻栄町)」の営業日は土曜と日曜限定で、なおかつ営業時間は11時〜13時のみと訪問までのハードルが高いことでも知られますが、こだわり抜いた自家製麺に、無添加・無化調を謳うスープ、さらに個性的な数量限定のメニューなど、その実力と影響力は大阪屈指といっても過言ではありません。

今回の新商品「きんせい総本家 夢風 焦がし風味噌ラーメン」は、コンビニの中でもセブンイレブンにしか売ってない、PB(プライベートブランド)のカップラーメンで、メーカーはマルちゃんのブランドで知られる東洋水産。

東洋水産の公式ウェブサイトに製品情報は存在しませんが、2022年5月30日に発売されたセブンイレブン限定商品「きんせい総本家 夢風 こだわりの塩ラーメン」に続く企画で、中村店主監修のもと、店舗で人気を博す冬の風物詩「焼き味噌らーめん」の味わいが再現されました。

出典:きんせいグループ 今期の「味噌」の販売のお知らせ

カップ麺のモデルになった「焼き味噌らーめん」は、兵庫県産の赤味噌をベースに、数種類の調味料を加えた特製の味噌ダレを特徴とする一杯で、注文の度に一杯ずつ味噌ダレを炙る調理方法が “焼き味噌” たる所以。麺は「きんせいグループ」専用粉・夢の風を使用した自家製麺で、スープは鶏と魚介から旨みを抽出し、仕上げにトッピングされる山椒の柔らかいアクセントも “こだわり” の一つ。

具材は豚肩ロースのレアチャーシューと豚バラのチャーシューを筆頭に、細切れのチャーシューほか、輪切りネギ、半熟の味玉、そして貝割れ大根も欠かせないアイテム。2022年は11月1日(火)より「彩色ラーメンきんせい 高槻駅前店」と「茨木きんせい」で提供が始まっているため、TwitterをはじめとするSNSに写真を投稿しているユーザーも多く、ファンの間で話題になっていました。

かれこれ10年ほど前の話になりますけど、きんせいグループの5店舗目「茨木きんせい」のエントリー「次世代煎り味噌らーめん」が「Yahoo! JAPANらーめん特集2010-2011 / 第2回最強の次世代ラーメン決定戦!」で優勝した際、東洋水産が「茨城きんせい」監修による「本気盛 ピリ辛焦がし風味噌」を2011年(平成23年)1月31日に発売しているため、実は業界初の即席カップめん化ではありません。

魚介の旨味とピリ辛焦がし風の味噌に期待

その約2年後、2013年(平成25年)4月8日に「彩色ラーメン きんせい」監修によるブラッシュアップ版「マルちゃん 縦型ビッグ きんせい ピリ辛焦がし風味噌」を発売しているのですが、なかでも麺の仕上がりを筆頭に、大幅な進化を遂げているはずなので、そういった部分にも注目しながらレビューします。

開封

ちょっと特製スープの小袋は大きめ

今回のカップ麺に別添されている小袋は、マルちゃん印の見慣れた「特製スープ」1袋のみで、これが焦がしの風味を演出する上で重要なアイテムになりそうな予感。ちなみに東洋水産の縦型ビッグといえば「特製油」が別添されることもあるのですが、名称が「特製スープ」となっていた場合、タレに該当する成分も含まれている、という認識で問題ありません。

かやくの量は申し分なさそう

かやくのラインナップは、味付豚肉、たまねぎ、メンマ、ねぎの計4種。さすがに本物の「焼き味噌らーめん」とは比べ物にならない布陣になりますが、前述の「マルちゃん 縦型ビッグ きんせい ピリ辛焦がし風味噌」と同じ内容だったので、ふと懐かしい気持ちに‥‥なった人は少数かと思いますけどw それはさておき注目すべきは販売価格。

2022年11月現在、東洋水産が販売している縦型ビッグ製品のメーカー希望小売価格は245円(税別)が基本となるため、それをセブンイレブンで購入した場合の税込価格は264円になります。しかし、今回の「きんせい総本家 夢風 焦がし風味噌ラーメン」は198円(税込213.84円)で販売されていたので、ずいぶんと安く感じました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:きんせい総本家 夢風 焦がし風味噌ラーメン
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)
内容量:101g(めん70g)
商品コード:4901990373449(JAN)
発売日:2022年11月21日(月)
実食日:2022年11月26日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:198円(税別)
購入価格:213円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(みそ、食塩、ポークエキス、砂糖、香味油脂、香辛料、植物油、豚脂、粉末かつおぶし、でん粉、チキンエキス、野菜エキス、豆板醤、発酵調味料、たん白加水分解物)、かやく(味付豚肉、たまねぎ、メンマ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、増粘多糖類、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

上品な佇まい

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯4分。東洋水産の縦型ビッグの油揚げ麺といえば「本気盛(マジモリ)」あらため「マジ盛」が代表的で、数年前は基本的に無骨な質感から、特に有名店監修のカップラーメンで不利に働くことも珍しくありませんでした。しかし、そのイメージも大幅に変わったので、有名店監修の再現系にも強くなってきた近年。

これで198円(税別)は破格かも‥‥

別添の小袋は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「特製スープ」を温めながら待つこと4分。時間になったら小袋の中身を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。液体スープを入れる前は味噌と鰹が強く、液体スープ投入後は焦がしの香りが広がって、なかなかに独創的。

ちなみに製造所は酒悦(しゅえつ)の房総工場となっているのですが、酒悦は東洋水産が1983年(昭和58年)7月から資本参加している連結子会社で、房総工場については “マルちゃんの工場” という認識で問題ありません。それでは、引き続き魚介の旨みと焦がし風の影響力、それと念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(101g)あたり
カロリー:433kcal
たん白質:11.5g
脂  質:19.3g
炭水化物:53.3g
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:4.8g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:167mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:433kcal(めん・かやく:328kcal)(スープ:105kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

最新の技術を感じる仕上がり

5.0

味噌ラーメンで有名な地域といえば、やはり北海道の札幌が台頭で、そこでは黄色みの強い熟成ちぢれ麺が主流となっているのに対し、今回の油揚げ麺は比較的に色白かつ平打ちの形状も札幌のイメージとは異なります。ただ、モデルになっている「きんせいグループ」の「焼き味噌らーめん」には平打ち麺が使われているため、あながち間違ったチョイスではありません。

なめらかな口当たりにも注目

実際の「焼き味噌らーめん」には縮れのないストレート麺が合わせられているのに対し、こちらは縮れが見られるため、完璧に再現できているわけではないけれど、おかげでスープのリフト性能が高いのは評価すべき点。加水率は低めに設定されていますが、それなりに密度のある麺質で、スープの個性に負けないように踏ん張りつつ、歯切れのよさで主張し過ぎない、なかなか絶妙な力加減。

ちなみに2011年1月発売の「本気盛 ピリ辛焦がし風味噌」には幅が狭い細めの平打ち麺を、2013年4月発売の「きんせい ピリ辛焦がし風味噌」には幅の広い太めの平打ちを合わせていましたが、どちらも当時の縦型ビッグ製品で問題視されていた “ふかふか” した食感だったので、あらためて近年の東洋水産(酒悦)における製麺技術が飛躍的に向上していることを体感しました。

スープ

即席めん業界でも珍しいテイスト

6.0

まずは特製スープを入れない状態で味を確認してみたところ、粗挽き唐辛子で若干ながらピリッとした刺激を感じるのですが、山椒の清涼感と焦がし風は目立ちません。ただ、粉末みその存在感は明確で、赤白どっちかでいえば赤寄りのテイスト。さらに鰹を中心とする風味豊かな魚粉も味噌に負けず劣らずの存在で、しっかり土台を支えています。

いっきに焦がしの風味が加速

続けて「液体スープ」を投入してみたところ、中には味噌ダレに該当する成分とラー油っぽい色のオイルが入っていたのですが、それでも辛味はピリ辛の枠を出ない程度。しかし、豆板醤のアクセントは程よく明確で、鮮明に漂うオイルの焦がし風味が実に個性的。味噌をバーナーで炙ったような風味とは異なるベクトルを歩んでいるものの、いわゆる燻製の香りとも違う独特の芳ばしさ。

より深みを増す味噌のコクも然る事乍ら、焦がし風味と魚粉の相性も最高で、他に類を見ない世界観が構築されていました。焦がしの風味を付けた味噌スープを特徴とするカップラーメンは、きんせい監修を除いて過去にも存在しますけど、この味は他店監修の商品だと体験できないでしょう。

かやく

文句の付け所が見当たらない

6.0

味付豚肉、たまねぎ、メンマ、ねぎ、すべてマルちゃんの他商品にも使われている具材なので、正直まったく新鮮味はないのですが、醤油と砂糖で甘辛く味付けした豚肉は味・食感ともにリアル。その味付けと豚の旨みがスープにも影響するため、どんな商品にも無条件で合うわけではないけれど、今回は問題ないどころかスープのワイルドな部分に働き掛けてくれる相性のよさ。

メンマはコリコリとした食感で、意識的に食べると箸休めになり、反対にフリーズドライのネギは自己主張が弱く、しおらしい存在感が印象的。そして、多めに入っているシャキシャキとしたタマネギの歯触りと香味も功を奏し、最後まで飽きずに食べられました。このタマネギちょっと卑怯ですよねw

総評

6.0

引き合いに出した比較対象は9年以上前に発売されたカップ麺なので、そりゃ進化してないと困るわけなんですけど、麺の変遷には目覚ましい進歩があり、おかげで独創的なスープの繊細な部分と力強い部分がダイレクトに楽しめたことに加え、たっぷりの具材も素晴らしく、このクオリティを198円(税込213円)で販売している価格帯も驚異的。たぶん、東洋水産けっこう無理したんじゃないですかね。

コストパフォーマンスの高さについても目を見張るものがありますし、他に類を見ない味わいが楽しめることから文句なしでオススメの一杯です。場合によっては売ってない店舗もあるかとは思いますが、全国のセブンイレブンが対象となっているため、お近くの店舗を探してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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