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リュウジ「ガチでうまい」料理研究家自ら監修したカップ麺『至高の醤油ラーメン』を食べてみた結果——

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年8月5日(月)新発売、イトーヨーカドー限定、サンヨー食品のカップ麺「サッポロ一番 リュウジ監修 至高の醤油ラーメン」(278円+税)の実食レビューです。

邪道にして至高の一杯!? 料理研究家リュウジさん考案の人気レシピをカップラーメンとして商品化!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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リュウジ監修 至高の醤油ラーメン

チャンネル登録者数496万人のYouTubeチャンネル『料理研究家リュウジのバズレシピ』を運営している株式会社バズレシピの代表取締役社長で、地上波への出演やレシピ本の出版など、日本において絶対的な知名度を誇っている料理研究家のリュウジさん。ネットで料理のレシピを検索すると、ほほ確実に行き着く先といっても過言ではない人物なので、このブログで彼の素性を詳しく語る必要はないでしょう。

料理研究家のリュウジさん、カップ麺を初監修

今回の新商品「リュウジ監修 至高の醤油ラーメン」は、料理研究家リュウジさん本人監修のもと、イトーヨーカドー限定の留型(とめがた)として企画されたカップラーメンで、共同開発者はサッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品。数あるバズレシピの中でも本格さに定評がある「至高シリーズ」の逸品「至高の醤油ラーメン」を再現した一杯ということで、元ネタが存在します。

至高の醤油ラーメンとは、2021年11月29日(21:19:59)にリュウジさんのYouTubeチャンネル『料理研究家リュウジのバズレシピ』上で公開された動画「家ラーメンの最高峰。料理研究家が本気で作る【至高の醤油ラーメン】」に端を発するレシピで、詳しい材料と調理方法は以下。

現時点で246万回の視聴回数を記録している大人気レシピをカップラーメンで再現!! というのが本商品のコンセプトで、サブタイトルに「黒豚だし使用」と記載されているように、そこが “こだわり„ の一つとなっているのですが、スープ中のポークエキスに黒豚を100%使用とのこと。○○中に××をn%使用! みたいな訴求は珍しくないけれど、100%は滅多に見ないパーセンテージ。

商品の概要と黒豚使用の訴求

私の行動圏内にイトーヨーカドーは1店舗も存在しないのと、公式のネット通販サイトでも即座に売り切れ状態だったので、数年来の付き合いがある「おじんの初心者」筆者・たういに依頼し、わざわざ送ってもらったのですが、忖度なしがポリシーの当ブログ。振り返ってみれば10年以上、カップ麺の評論を続けている私なので、その経験に基づいた上での評価を楽しんでいただけたらと思います。

開封

すんげぇ粉まみれの小袋を救出

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「液体スープ」と「調味油」の合計2パックで、エースコックの縦型カップよろしく最初から容器の中に入っている状態。サンヨー食品の小袋といえば “仕上げの小袋„ なんですけど、いつもと下請け、あるいは孫請けが異なるのか、この時点でマニア的な特別感を覚えるファーストインプレッション。しかも2袋まとめてインとは、思い切りましたね。

背脂加工品たっぷり

イトーヨーカドーのネット通販サイト曰く “具材感を出すために、背脂加工品とネギのほか、キクラゲを入れて食感を足したのもポイント„ とのことで、かやくにチャーシューなどの肉具材やメンマは入っていませんが、ネギはエアドライ(熱風乾燥)製法よりもランニングコストが高いフリーズドライ(凍結乾燥)製法ですし、背脂加工品の量も多めで好印象。

ちなみにイトーヨーカドーでの販売価格は278円(税込300円)ということで、2024年8月現在の縦型ビッグ製品におけるメーカー希望小売価格を引き合いに出すと、事実上の標準(271円+税)を上回っているのですが、この壁を突破してでも “こだわり„ を優先したことが伝わってくる部分。販売店を局地的に限定している点においても、品質を優先するために必要な理由が含まれているのかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:リュウジ監修 至高の醤油ラーメン
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業 本社工場
内容量:104g(めん70g)
商品コード:4901734055259(JAN)
発売日:2024年08月05日(月)
実食日:2024年08月15日(木)
発売地域:イトーヨーカドー限定
小売価格:278円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(液体スープ・調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵、ポーク調味料)、スープ(ポークエキス、糖類、しょうゆ、食塩、豚脂、植物油脂、香味油、香辛料、たん白加水分解物、酵母エキス、粉末つゆ、ねぎエキス、ゼラチン)、かやく(背脂加工品、キクラゲ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、酒精、炭酸カルシウム、かんすい、クチナシ色素、レシチン、カラメル色素、増粘剤(アルギン酸ナトリウム、増粘多糖類)、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

これは「アタリ」なんじゃないか?

麺はノンフライではなく油揚げ麺で、湯戻し時間は標準の3分。縦型カップに使われるサンヨー食品の油揚げ麺といえば、悪い意味でスナック的な仕上がりが全体の足を引っ張ることも珍しくないけれど、公式の商品説明には “独自の特殊製麺技術による麺„ との記載があるため、これは期待できる展開。

けっこうキクラゲも多かった

別添の小袋は「液体スープ」「調味油」ともに後入れなので、それらを取り出してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。時間になったら「液体スープ」と「調味油」を加え、よく混ぜ合わせたら完成です。ちょっと画像では分かりにくいと思いますけど、いやはや想像以上に背脂加工品の量が多くてビックリ。

ちなみに製造所は太平食品工業の本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、単純にサッポロ一番の工場という認識で問題ありません。それでは、引き続きリュウジさんの “こだわり„ に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(104g)あたり
カロリー:447kcal
たん白質:8.4g
脂  質:18.1g
炭水化物:62.7g
食塩相当量:7.0g
(めん・かやく:1.8g)
   (スープ:5.2g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:161mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:447kcal(めん・かやく:320kcal)(スープ:127kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

キました、アタリです。

5.0

例えがセブン&アイグループのCVS(コンビニエンスストア)専用商品になりますけど、麺の組織は「セブンプレミアム わかめたくさん あさりだし塩ラーメン」と同じような系統で‥‥というか、それを少し細めに切り出した感じ? とりあえず原材料名は完全に一致。

例のスナック感あふれる安っぽい麺とは別物

エースコックの多加水真空仕立て麺(参考「渾身の逸品 特製蛤だし塩そば 大盛り」)ほどではないけれど、中華麺を蒸した後に高温の揚げ油(140〜160℃)を通過させ、水分を飛ばす工程を挟みながら、その際に発生する気泡を可能な限り外部に押し出している、密度の高い質感が特徴的。

揚げ油に由来する風味が皆無とはいえないけれど、このカテゴリーとしては随分と大人しい主張で、惜しむらくも消滅した「和ラー」を彷彿とさせるクオリティの高さ。イトーヨーカドーでの販売価格は278円(税込300円)と手軽な縦型ビッグのカップラーメンにしては高めの部類に入りますが、なんのこれしき値段相応の水準には充分に達しています。

スープ

かなり上品で複雑なフレームワーク

5.0

まずは小袋を入れる前の味を確認してみたところ、じんわりと出汁(だし)の風味を伴うテイストで、糖類の甘さが強く、それが舌に居座るところは人を選びそうと感じたのですが、別添の「液体スープ」を入れると一変。

「液体スープ」投入後

液体しょうゆ特有のフレッシュなキレが糖類の甘さにコントラストを生み、そこそこエッジを効かせながらも上品な、例えるなら蕎麦つゆにも通じる趣が個性的。ただ、ここで終わりではありません。続けて「調味油」を加えると、豚脂の他に葱油(ねぎあぶら)っぽい芳ばしさも相俟って、いっきにラーメンらしいテイストに。

「調味油」投入後

それでも糖類の効き目は強い部類に入るため、甘さに敏感な方は気になるかもしれないけれど、後を引く味わいの演出と中毒性を高めることにおいては効果的。そして忘れちゃいけない黒豚の旨みも太く、厚みのある存在感。パッケージには “邪道にして„ などと書いてありますけど、かなり味に対して実直で、それについての邪道な要素は見当たらなかったです。あと隠し味のクミン、面白いですね。

かやく

限られたコストの中で最善を尽くした感

4.5

至高の醤油ラーメンを謳いながら、王道を地で行くチャーシューとメンマは入っていない‥‥あ、これが邪道たる所以? なのかどうかは分かりませんけど、シャクシャクとした歯応えのキクラゲは食感のアクセントに効果的。ネギもフリーズドライ加工なので、異様な繊維質が気になることもなく、穏やかな風味でスープの魅力をサポート。

背脂の量はチャッチャ系レベル

背脂加工品は、具材というには小さすぎるサイズではあるけれど、これだけで表面の8割を埋め尽くすことも可能なボリューム感は見事。販売価格を思うと寂しい気持ちもありますが、サンヨー食品との共同開発商品であることを加味すると、ここに足せる肉具材はハムみたいな四角いチャーシュー、またはジャンクな肉そぼろの二択を迫られると思うので、だったら省こう! みたいな流れだったら英断です。

ちなみにイトーヨーカドーのネット通販サイトでは、オススメのアレンジとして「ばら海苔」や「揉み海苔」との相性も訴求されていたので、在庫に余裕がある方は試してみてください。

総評

4.5

販売店はセブン&アイグループのGMS(General Merchandise Store、ゼネラルマーチャンダイズストア)限定でありながら、278円(税込300円)の販売価格を加味すると、やや手放しに楽しめないところもありますが、それを踏まえても値段不相応なカップラーメンではありません。

イトーヨーカドーにしか売ってない関係から、地域によっては入手困難な商品になりますけど、再入荷している店舗も多い様子。有名YouTuberの知名度に任せっきりのキワモノではない、きちんと味からも “こだわり„ が伝わってくる良品だったので、一度は試すべき価値のある一杯です。【author・taka :a(大石敬之)】

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