どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2026年4月6日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「サッポロ一番 しょうゆ味 タテビッグ リュウジ監修 世界で一つの 爆旨にんにく」(278円+税)の実食レビューです。
にんにく爆・爆・爆盛りラーメン!? 稀代の料理研究家がサッポロ一番のロングセラーを本気でアレンジしたので、カップ麺研究家が忖度なしでガチレビューしてみた結果——。
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
リュウジ監修 世界で一つの爆旨にんにく
サッポロ一番(さっぽろいちばん)とは、販売者であるサンヨー食品の社名よりも広く認知されているブランドで、この業界を代表するロングセラーのひとつ。1966年(昭和41年)1月発売の袋麺「しょうゆ味」を皮切りに、今年で発売60周年の節目を迎え、アニバーサリーロゴを冠した定番商品も店頭に並んでいる現在。専用のブランドサイトも公開されましたが‥‥

このページでレビューする「サッポロ一番 しょうゆ味 タテビッグ リュウジ監修 世界で一つの 爆旨にんにく」は、60年以上の歴史を誇る「サッポロ一番 しょうゆ味」の魅力を料理研究家・リュウジ氏が限界まで引き出した一杯で、同氏とサンヨー食品の共同開発によるカップラーメン第3弾に該当する新商品。
料理研究家リュウジ監修のカップラーメンが初めて発売されたのは、2024年(令和6年)8月5日と最近の話。記念すべき第1弾「至高の醤油ラーメン」は、イトーヨーカドー・ヨークを対象とした留型(特定店舗のみで販売される商品)で、スープのポークエキスに黒豚を100%使用し、あえてチープなチャーシューは省き、隠し味にクミンを忍ばせるなど、料理研究家らしい創意工夫が伝わってくる一杯でした。

その後、2025年(令和7年)4月21日にコラボ第2弾として、バズレシピの動画で “至高„ と対極を成す存在 “虚無„ の名を冠した「虚無味噌ラーメン」を市場に投下。どちらも製造は太平食品工業(サンヨー食品の開発部)が担当していましたが、引き続きイトーヨーカドー・ヨークの留型で、近くに販売店がないから食べられない! コンビニで売れよ! などの声が散見されたのも記憶に新しいところ。
しかし、サッポロ一番×リュウジ監修シリーズ第3弾となる今回の新作は、歴代商品と違って販売ルートを限定しない、全国のスーパーやコンビニでも手に入るNB(ナショナルブランド)のカップラーメンで、パッケージのデザインからも伝わってくるように、発売60周年を迎えた袋麺「サッポロ一番 しょうゆ味」を土台に据えたアレンジ系の商品。
リュウジ氏は商品開発について “料理の1億倍難しい„ と公言しており、どんぶり型よりも制約が多い縦型ビッグという製品スタイルも相俟って、なにを強調すべきか繰り返し検討。サンヨー食品は当初、バズレシピのアレンジ『真夜中のサッポロ一番』をイメージしていたようですが、最終的にカップラーメンの限界まで入れた「ニンニクの量」と「鰹・昆布だし」が要となり、世界で一つの「爆旨にんにく」完成に至ったようです。
禁断の開発風景やカップラーメンのアレンジレシピなど、詳しくは『料理研究家リュウジのバズレシピ』で視聴できるので、ぜひ上記の動画もご覧ください。ここから先は、カップ麺研究家として本気のレビューをお送りします。※ちなみに現物は本人に手配してもらいましたが、忖度なしの評価をポリシーとしておりますので、遠慮なくいきますよー。
開封

今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、仕上げのオイルやタレが付いていないのは寂しいポイントになるけれど、フタを開けて熱湯を注ぐ簡便性の高さとゴミが出ないところは大きな利点。それにしても天面のイメージ画像いくらなんでもさすがに盛り過ぎじゃね? などと、うっかり誇大広告を疑ってしまうようなデザインですが‥‥イメージ画像よりも多くないか!?

いくつか砕けた個体もあるため、厳密な数までは把握できませんが、控えめにいっても40枚以上ぶち込まれているであろうボリューム。無論、強烈なガーリック臭が漂ってきます。それと、背脂加工品。これもオリジナルの「サッポロ一番 しょうゆ味」と大きく異なる要素になりますが、ラーメンを成立させる上で必要なオイル感を演出するために選別されたアイテムなので、その効果にも期待したいところ。
——で、言及しておかなければいけないのが販売価格。2026年4月現在、サンヨー食品はタテビッグにおけるメーカー希望小売価格の標準を271円(税別)としているのですが、今回は278円(税別)ということで、やや高めに設定されています。たった7円の価格差ではあるけれど、即席カップめん業界は1銭(1/100円)単位でコストを調整しているため、我々の想像以上に7円の価格差はデカいです。
ただ、4月7日〜13日までの期間中、ローソンで今回のカップ麺を購入すると「サッポロ一番 しょうゆ味」の無料券が、同期間中にファミリーマートで購入すると「サッポロ一番 しょうゆ味 / みそラーメン / 塩らーめん」いずれかと交換できる無料引換券が発行されるため、場合によってはスーパーで購入するよりもお得。
これについてはメーカーの “袋麺も食べてほしい„ という気持ちの現れかと思いますが、それにしても新商品を買ったら看板商品の無料券が付いてくるとは‥‥これ考えた人も大概バカ(ありがとうございます一生ついて行きます)
製品詳細情報・購入価格等
| 製品名:サッポロ一番 しょうゆ味 タテビッグ リュウジ監修 世界で一つの 爆旨にんにく 販売者:サンヨー食品株式会社 製造者:太平食品工業株式会社 製造所:+A・太平食品工業株式会社 本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4) 内容量:105g(めん85g) 商品コード:4901734061526(JAN) |
| 発売日:2026年4月6日(月) 実食日:2026年4月9日(木) 発売地域:全国 小売価格:278円(税別) |
| 麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:プラ(PP) 湯量目安:400ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:別添なし |
原材料名とアレルギー表示
| 【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、粉末卵)、かやく(フライドガーリック、背脂加工品、ねぎ)、スープ(食塩、香辛料、しょうゆ、糖類、酵母エキス、こんぶエキス、ゼラチン、油脂加工品、チキン調味料、香味油、ポークエキス、植物油脂、野菜エキス)/ 調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、加工でん粉、かんすい、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始

麺は油で揚げたフライ麺で、けっこう細めに切り出されているのですが、湯戻し時間は長めの5分。これといって特徴のない、極めて “ふつうの油揚げ麺„ に見えますけど、注目すべきは切刃の形。サッポロ一番の袋麺を例に挙げると、しょうゆ味=四角、みそラーメン=楕円、塩らーめん=円形と麺の断面図が違うのが特徴で、今回の「世界で一つの爆旨にんにく」もオリジナルの「しょうゆ味」と同じ四角い断面の麺を採用しています。

今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、フタを剥がしてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと5分。開封時点で “強烈なガーリック臭が漂ってくる„ と前述しましたが、お湯を注いだ途端、その勢いがブースト。生おろしニンニクほど強烈ではないけれど、営業車の中やオフィスはもちろん、もしキッチンでこれを作ったら、翌朝まで何かしらの地位を追われるかもしれない。
現時点、フライドガーリックにおけるインパクトについては申し分ないけれど、それでも「サッポロ一番 しょうゆ味」らしさは損なわれていないのか、オリジナルの存在感やニンニクとの相性はもちろん、出汁(だし)の使い方にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
| 栄養成分表示:1食(105g)あたり |
| カロリー:472kcal たん白質:12.0g 脂 質:18.6g 炭水化物:64.2g 食塩相当量:6.6g (めん・かやく:2.5g) (スープ:4.1g) ビタミンB1:0.34mg ビタミンB2:0.30mg カルシウム:189mg |
| 参考値(調理直後に分別した値) 熱量:472kcal(めん・かやく:419kcal)(スープ:53kcal) |
| ※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん


当社比1.2倍の麺重量も戦略か‥‥?
先日、ファミリーマートの「麻辣湯好きに朗報です」に搭載されていた油揚げ麺がノンフライに見紛うほどのクオリティだと絶賛したところですが、そういったステータスはなく、いかにも油揚げ麺らしい質感。しかし、ちょっと驚いたのが加水率の低さ。まったく粘りがないわけではないけれど、弾力よりも歯切れの良さが目立つ食感で、あまり他では見かけないタイプ。

ちょっと画像では分かりづらいかと思いますが、前述のように断面は四角。これはスープとの相性を考慮しての設計で、しょうゆが練り込まれているところもオリジナルの「サッポロ一番 しょうゆ味」に通じる特徴になります。もちろん鍋を使って茹で上げたそれとは異なる質感ではあるものの、後述するスープとの相性には何の問題も感じません。
そして、もうひとつ注目すべきは麺の多さ。通常、タテビッグの麺重量は70g〜80gを平均値としているのに対し、今回は当社比1.2倍の “85g„ となっているため、麺重量に関していえばセブンプレミアムの「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」と同じ。希望小売価格の上乗せ分には、この麺重量も関係しているのでしょう。ただ、それについては食べ応えアップの他に、食べ終えるまでのスピード調整も含まれているのかもしれません。
スープ


ちゃんと「サッポロ一番 しょうゆ味」
具材として大量に入っているフライドガーリックから滲み出てくるニンニク感はもちろん、原材料の香辛料にもガーリックパウダーが含まれているのか、しっかりとスープからもニンニクの旨みを感じます。しかし、驚くことに “ちゃんと土台が「サッポロ一番 しょうゆ味」と分かる設計„ っていう‥‥どうなってんのこれ。
さらに、並行して和風だしの存在も感じるものの、まったく違和感がないどころかオリジナルの魅力をさらに引き出しているような組み方で、ゼラチンや油脂加工品を使い、アブラ感を演出していたところも印象に残ったポイント。ただ、前半そこまでインパクトはないんです。むしろ平凡というか、ふつうというか。ニンニクは強めでも親しみやすい、わりと大人しいアレンジなんだなと。
しかし、折り返し地点を迎えると、うまみ成分が蓄積されていることを実感。それは後半にかけて勢いを増し、どっしりと味覚に訴えかけてくる。序盤で食わせて終盤は大人しい商品は多いけれど、その真逆を行くようなフレームワークで、食後の満足感がハンパない。この “うまみのピークを終盤に寄せたフロー„ を最大限に活かすため、わざわざ麺の量を通常よりも増やし、咀嚼回数まで計算したのであれば、とんでもない策士ですよ。
かやく


ただ大量に入ってるわけじゃない
一見して明白に大量のフライドガーリックを中心に、背脂加工品、ネギとシンプルな組み合わせですが、さほどネギに存在感はありません。しかし、フライドガーリックのインパクトは凄まじく、なるほど “カップラーメンの限界まで入れた„ という公式の意気込みも納得のフルスイング。しかし、これだけ入っているのに一辺倒ではありません。

もちろん齧ったら当たり前にニンニクですけど、それで味覚が麻痺するほど野蛮な存在ではなく、あの「しょうゆ味」との相性にも驚くほど違和感なし。それについてはスープ側の巧みな調整も理由のひとつになりますが、ここまで見事に調和するのかと。また、背脂加工品の量も意外と多く、スープのゼラチンや油脂加工品と手を取り合い、しっかりとコクを底上げしてくれていました。
総評
目を見張るほどのフライドガーリックも然る事乍ら、これだけの衝撃を実現しつつ、ちゃんと「サッポロ一番 しょうゆ味」のアイデンティティは健在。メーカー希望小売価格は278円(税別)と事実上の標準を上回る値に設定されていますが、その上限を頭から271円(税別)に縛っていた場合、1.2倍の麺重量、背脂加工品の有無、うまみの密度など、いずれかが欠損していたと思うので、値段を上げてでも成立させたのは大正解。
「みそラーメン」や「塩らーめん」と比較して、変わり種の数が少ない「しょうゆ味」ですが、少なくとも過去に食べた「しょうゆ味」の中で断トツの一杯。きちんとロングセラーの魅力を尊重しつつ、変わり種としてのバランスとインパクトを最大限に両立させていることに、料理研究家リュウジの凄まじさを感じました。

[あとがき]——ぶっちゃけた話、気兼ねない仲だからこそ “どこか欠点を見つけて文句の一つでも書いてやろう„ くらいの気持ちで向き合ったんですよ(性格悪い)。ところがどっこい、ひとつのアレンジとして非の打ち所が見当たらなかった。ネームバリューだけのタレント商品ではないので、そう思っている方にこそ食べていただきたいです。【author・taka :a(大石敬之)】


コメント