どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年11月8日(月)新発売、エースコックのカップ麺「JUNKFULL 濃厚チーズ味まぜそば」の実食レビューです。
ジャンクフード好きの期待にフルに応えるカップめん「JUNKFULL」5年ぶりの再始動 “おいチーソース” を搭載した新作で即席カップめん業界を震撼!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
JUNKFULL 濃厚チーズ味まぜそば
JUNKFULL(ジャンクフル)とは、大阪府吹田市に本社を置くエースコックが “ジャンクフード好きの期待にフルに応えるカップめん” をコンセプトに立ち上げたシリーズで、2015年(平成27年)1月12日発売の第1弾「JUNK FULL Wガーリック油そば」を皮切りに発足。SNS上での拡散を喚起するテーマと演出が見事に刺さり、発売当初から多くのユーザーの注目を集めました。
今回の新商品「JUNKFULL 濃厚チーズ味まぜそば」は、ほんのり甘みのある濃口しょうゆベースのタレに、ジャンクさをブーストさせる新開発の「おいチーソース」と「チーズ入りふりかけ」を別添したWチーズ仕様の新作で、JUNKFULLとしては5年ぶりの再始動。公式のニュースリリースでは、従来のカップ麺では再現が難しいとされた “とろけるチーズ感” と “濃厚なチーズの香りや味わい” を強調しています。
現在を遡ること6年以上、やみつきになる味付けや規格外のボリュームに、インパクトの強いパッケージなど、あらゆる面においてジャンクフードらしさを出した食品が人気を博していた2015年。それを受けたエースコックは、醤油ダレと具材にガーリックを使った “Wガーリック仕様” の「JUNK FULL Wガーリック油そば」を市場に送り込み、たしかな手応えでジャンクフード好きの心を掴みました。
当時のエースコックといえば、2014年(平成26年)1月に会社設立60周年を迎え、自社のコーポレートマークを刷新した節目のタイミング。2015年を変革の年と捉え、社名の表記を従来のカタカナ(エースコック)から英語(Acecook)に変更するだけでなく、新たな企業スローガン “Cook happiness” も制定し、グローバル企業として新たな一歩を踏み出した頃。
つまり、それと同時にスタートした変革のブランド「JUNKFULL」に込められた想いも強く‥‥というのは筆者の推測ですが、攻めの姿勢にあるコンセプトから察するに、まったくの無関係とは言い切れません。そんな「JUNKFULL」のスタートから約7ヶ月後となる2015年8月17日、今度は大盛りバケツ型の「Wガーリック塩豚骨ラーメン」を市場に投下。
シリーズ第2弾も “Wガーリック仕様” を特徴としていましたが、製品スタイルを湯切りタイプの汁なしカップ麺からガーリック入りの塩豚骨スープ×ガーリックチップを搭載したラーメンに切り替え、さらに当時のカップラーメン部門における大盛り商品「スーパーカップ1.5倍(めん90g)」や現在の「スーパーカップMAX(めん100g)」を上回る “108gの特盛めん” を搭載し、たしかな爪痕を残しました。
その後も2015年11月30日発売のシリーズ第3弾「Wガーリック辛ダレ油そば」に、ガーリックチップの量を1.5倍(2015年1月発売品対比)に増量したシリーズ第4弾「Wガーリック油そば(二代目)」を2016年(平成28年)4月18日に発売するなど、順調なペースで新作をリリースしていたのですが、第4弾を最後に活動をストップ。
その理由は明らかになっていませんが、最後の新作から5年以上の空白期間を経て、久々に動きを見せた「JUNKFULL」シリーズ。その第5弾となる今回の新作は、チーズ風味の特製ソース「おいチーソース」を新規に開発し、濃厚なチーズの味わいや香りにトコトンこだわった新感覚まぜそばということで、驚愕の “とろ〜り体験” に注目です。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「調味たれ」と「ふりかけ」「おいチーソース」の合計3袋。追いチーズと “おいちー(おいしい)ソース” を掛けてるのか‥‥? と、ネーミングについてはさておきエースコックといえば、卵黄の美味しさをペースト状にした「きみまろペースト」を先駆けて開発し、卵黄風ソースの金字塔を打ち立てたメーカーなので、なおさら期待が高まるところ。
麺は油で揚げたフライ麺で、けっこう太めに切り出されているのですが、湯戻し時間は熱湯4分と若干ながら長めの設定。このブログでは、今回のようなエースコックの大容量カップを “寸胴型” と呼び、必要なお湯の目安量も680mlと多めに用意しなければいけないのですが、麺の量は90gということで、汁なしカップ麺としては標準的な並盛りです。
しかし、メーカー希望小売価格は260円(税別)ということで、スーパーやドラッグストアなども販売店の対象となっているのですが、コンビニで購入した場合の税込価格は278円と高価な部類。筆者の行動圏内にあるスーパーでの販売価格も税込235円と地味に高かったので、それも踏まえた上で評価しなければいけません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:JUNKFULL 濃厚チーズ味まぜそば 製造者:エースコック株式会社 製造所:K・東京工場(埼玉県川越市大字今福461-1) 内容量:126g(めん90g) 商品コード:4901071207960(JAN) |
発売日:2021年11月08日(月) 実食日:2021年11月10日(水) 発売地域:全国 取得店舗:スーパー 商品購入価格:235円(税込) 希望小売価格:260円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:寸胴型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:680ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:3袋(調味たれ・ふりかけ・おいチーソース) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩)、たれ(しょうゆ、豚脂、ポークエキス、乳化油脂、植物油脂、糖類、発酵調味料、食塩、香辛料、ビーフエキス、香味調味料、チーズフード、魚介エキス、乳等を主要原料とする食品)、ふりかけ(乳化油脂、チーズパウダー、ポテトパウダー、ポークエキス、香味調味料、にんにく、ねぎ、乳等を主要原料とする食品、唐辛子、胡椒、植物油脂)/ 加工でん粉、炭酸Ca、ソルビット、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、酒精、カラメル色素、酸味料、香料、かんすい、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・乳成分・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
先入れの小袋は別添されていないので、3つの小袋を取り出した後、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと4分。前述の「卵黄風きみまろペースト」は分離を防ぐために “フタの上で温めないでください” が基本となっているのですが、今回の「調味たれ」と「おいチーソース」は “フタの上で温めなければいけない” ので、調理の際は注意してください。
時間になったら湯切り口を剥がし、お湯を捨て、フタの上で温めておいた「調味たれ」を馴染ませたあと、仕上げに「ふりかけ」と「おいチーソース」をトッピングしたら出来上がり。キャベツやチーズキューブなどの具材は入っていませんが、とにかくチーズの香りが強烈で、ここまでくると食べるタイミングに注意しなければいけないレベル。
ちなみに筆者はスーパーで購入しましたが、念のためコンビニでの販売状況を調査してみたところ「ミニスットプ」での取り扱いが意欲的だったので、販売店の参考にしてください。それでは、引き続き「めん」「たれ」「ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(126g)あたり |
カロリー:522kcal たん白質:9.7g 脂 質:21.2g 炭水化物:73.0g 食塩相当量:5.3g ビタミンB1:0.56mg ビタミンB2:0.51mg カルシウム:338mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
たぶん新開発じゃないけど悪くない
形状は丸刃で切り出された平打ち麺で、そこそこ太めのサイズではあるものの、粘りの強いタイプではありません。むしろ太めの油揚げ麺に有り勝ちなフカフカとした反発性に、適度な歯切れの良さを備えた仕上がりで、まったく高級感こそないものの、あえて麺単体としての主張を抑えたのでしょうか。
後述の「ふりかけ」と「おいチーソース」をジャンクに絡めながら食べた場合、それはそれは強烈な濃さがダイレクトに襲ってくることになるのですが、そのインパクトを損なわないように-・との配慮を感じるバランス感。そこまで粘りは強くないので、もうすこし加水率を上げてもいいように感じたのですが、結果的な印象としては悪くありません。
もしも粘りの強い多加水麺を合わせていたら、チーズのインパクトが飲まれていたかもしれないですし、コストの兼ね合いなどもあるのでしょう。量については全体的に味が濃かったので、クドいと感じるギリギリのラインで踏みとどまれる適量だと感じました。※それでも強烈にジャンクでしたけど‥‥w
たれ
調味たれはチルド麺の液体スープみたい
まずは「調味たれ」単体の味を確かめてみたところ、たとえばチルド麺の「しょうゆラーメン」にありそうな骨組みで、もうすこし薄めたら違和感なくスープとして成立しそうな、それも昔ながらの硬派な中華そばを彷彿とさせるテイスト。この時点でのチーズの存在感は皆無に等しく、エースコックのニュースリリースには “ほんのりと甘みのあるたれ” と記載されているのですが、かなり濃いめの尖った味わい。
ここに「ふりかけ」や「おいチーソース」なんか追加しても大丈夫なのか‥‥? と、けっこう真面目に懸念を覚えたくらい、ある意味この段階で一つの「油そば」として完成しちゃっているような状態なのですが、今回の「JUNKFULL」はチーズが主役。
全体のジャンクさを劇的に高めてくれる「おいチーソース」は、世界40ヶ国以上で販売されているグローバルブランド・チートス(フリトレー)の「チーズ味」に、エアリアル(YBC)の「濃厚チェダーチーズ味」やスコーン(湖池屋)の「とろけるクアトロチーズ」など、そっち系のスナック菓子を彷彿とさせるジャンクな味わいで、ナチュラルチーズを溶かしたように自然なソースではありません。
しかし、驚愕の “とろ〜り体験” というパッケージの謳い文句にも納得できる、絶妙な粘度で出てくる様には、これまでのカップ麺にはない臨場感があり、たっぷりと量が多いのも好印象。チーズ味のスナック菓子が苦手な方はもちろん、これ単体の味も強いので、濃いめのテイストが苦手な方にはオススメできない代物ですが、まさに「JUNKFULL」というブランドに相応しいソースです。
ふりかけ
「おいチーソース」とは違ったアプローチ
ふりかけの中身は、乳化油脂とチーズパウダーを軸に、ポテトパウダーやポークエキス、香味調味料、にんにく、ねぎ、乳等を主要原料とする食品、唐辛子、胡椒、植物油脂と意外に複雑な構成で、チーズパウダー100%ではありません。しかし、チーズ単体での風味は前述の「おいチーソース」よりもナチュラルで、ガーリックパウダーのアクセントも全体のジャンクさを高めることに効果的。
正直、調味たれ+おいチーソースだけだと味にエッジが効きすぎていると感じたのですが、ふりかけに含まれる乳製品系の成分とポテトパウダーが味にヤスリをかけてくれていたので、逆に食べやすくなったような‥‥いや、それにしても全体的にエグかったんですけどw “ジャンクフード好きの期待にフルに応えるカップめん” がコンセプトの「JUNKFULL」なので、突き抜け感に価値を見出してください。
総評
シリーズ第1弾〜第4弾まで “Wガーリック仕様” を売りにしていましたが、シリーズ第5弾にして初の “Wチーズ仕様” となった「JUNKFULL」の復活作。具材らしい具材こそ入っていませんが、結果的に物足りなさを感じることはなく、新開発の「おいチーソース」は記憶に残るアイテムで、技術の進歩を感じる一杯でした。
ちょっと筆者には厳しすぎる濃さだったのですが、ブランドのコンセプトを加味しての総評です。さて、これを機に「おいチーソース」を使用した続編を展開してくるのか、それとも新たな軸になるソースを開発してくるのか、次の新作も5年後になるのか‥‥w まだ先が見えない状態ではあるものの、ひとまず打ち切りにはなっていなかったので、次回作にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】