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痺れる辛さ「日清ラ王 麻辣担々」噛むほどにシビれる “花椒練りこみ麺” 搭載!! 麻辣ブーム減速すれど失速せず

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年03月30日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清ラ王 麻辣担々(マーラータンタン)」の実食レビューです。

トレンド味覚を意識しながら「日清ラ王」さらなる麺の旨さを追求!!

辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清ラ王 麻辣担々

日清ラ王(らおう)とは、1992年9月21日から販売されている日清食品の本格ブランドで、ラ王という名前の由来は “ラーメンの王様” に因んだもの。1992年のデビュー当時は湯切りが必要な生タイプめんを使用していましたが、ノンフライによる製麺技術が向上し、ラ王の優位性が下がった結果 “ラ王追湯式典” をもって初代ラ王(生タイプめん)の生産を終了します。

NISSIN RAOH

ラ王追湯式典(ついとうしきてん)とは、2010年7月26日発刊の全国紙に掲載された “ラ王、終わる。” という全面広告から始まった告知キャンペーンで、日清食品が2010年8月末でラ王を終売すると発表。それと同時に同社のウェブページでも特設サイトを立ち上げ、初代ラ王の製造を当初発表の予定よりも早い2010年8月2日に終了し、ネット上でも話題になりました。

“追湯” は「日清ラ王」の終売を惜しむ追悼の “悼” に熱湯の “湯” を引っ掛けた造語で、Twitterの呟き “ツイート” の意味合いも込められたもの。同時に2020年8月20日までの期間中、12食入りのラ王が抽選で当たるキャンペーンを開催し、全国のラ王ファンからツイッター上で惜別のコメントを募集したところ、まさかの20万件を超えるツイートが寄せられたのですが——

まだ舌の根の乾かぬ2010年8月24日、ラ王追悼もとい追湯式典から1ヶ月以内という短いタイミングで “独自の特許技術によるノンフライ麺を採用したラ王を復活する” と日清食品が発表。同年9月6日から八角型容器の2代目ラ王「背脂濃コク醤油」と「旨味豚コク味噌」を関東甲信越・静岡地区で先行販売し、閉店商法ならぬ “追湯商法” と批判を浴びます。

新パッケージは麺の躍動感を強調

しかし、それも日清食品の技術イノベーションとマーケティングの総力を注ぎ込んだ結果の現れで、おそらくマーケティング部の狙い通り。初代ラ王の生タイプめん(スーパーネットワーク製法×三層めん製法)から当時の “日清史上、最高傑作” とされた次世代めん「3層太ストレート製法」(太ストレート麺製法×3層麺製法)に刷新し、みごとブランドのテコ入れに成功。

その後もマイナーチェンジを繰り返し、今回の新商品「日清ラ王 麻辣担々(マーラータンタン)」にも使われている “花椒練りこみ麺” を開発。さらに「麻辣担々」の発売に合わせ、より麺の旨さを追求した “新・まるで、生めん。” を既存の「背脂醤油」と「濃厚味噌」に導入し、ラインナップの強化を図りました。

これまでに何度も「日清ラ王」の “担々麺” は発売されているのですが、最後に “汁あり担々麺” としてリリースされたのは2016年10月17日発売の「日清ラ王 芳醇コク担々麺」だったので、汁なしカップ麺の「日清ラ王 ビリビリ辛うま 汁なし担々麺」及び「袋麺」を除いてカウントすると、今回の「麻辣担々」は約3年半ぶりの汁あり担担麺。

辛さ2・痺れ3

パッケージには商品名の下に「シビ辛(しびから)」と補足があり、容器側面には5段階基準で「辛さレベル2」「シビレレベル3」とあるので、唐辛子の辛さよりも花椒(かしょう)の痺れに寄っている様子。2018年から即席めん業界は空前の麻辣ブーム真っ只中なので、その流れからのフレーバーとみて間違いないでしょう。

開封

別添の小袋は2種類

さて、今回の「麻辣担々」に別添されている小袋は「液体スープ」と「かやく入り粉末スープ」の合計2袋。日清食品の担担麺は、カロリーの高い練り胡麻、芝麻醤(チーマージャン)を多めに使用する傾向にあり、今回も例に漏れず。油揚げ麺よりも大幅にカロリーの低いノンフライ麺を搭載しているのに、全体のカロリーは472kcal、スープだけで153kcalと高めの値。

これが噂の花椒練りこみ麺

麺は熱湯5分のノンフライ麺で、見た目が黒ずんでいるように、話題の花椒(かしょう、ホワジャオ)が練り込まれています。今回の「麻辣担々」と同じ週に発売されたファミリーマート限定商品「日清ラ王 黒タンタン」(三代目)にも花椒を練り込んだノンフライ麺を使用しているのですが、その花椒練りこみ麺とは見た感じ別物。

2018年3月5日に「汁なしラ王シリーズ」第1弾として発売された「ビリビリ辛うま汁なし担々麺」にも2019年3月25日のリニューアル以降 “噛むほどにシビれる新・花椒練りこみ麺” を使っているため、ある意味その汁あり版という認識で問題ないでしょう(関連ページ「日清ラ王 ビリビリ辛うま 汁なし担々麺」二代目)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清ラ王 麻辣担々
製造者:日清食品株式会社 関東工場
製造所:茨城県取手市清水667-1(A)
内容量:125g(めん75g)
商品コード:4902105256299(JAN)
商品サイズ:縦172mm×横172mm×高さ70mm
発売日:2020年03月30日(月)
実食日:2020年04月03日(金)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:248円(税込)
希望小売価格:230円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:八角どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体スープ・かやく入り粉末スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、大豆食物繊維、植物性たん白、チキンエキス、香辛料(花椒)、卵粉)、スープ(たん白加水分解物、ポークエキス、植物油脂、みそ、豚脂、ねりごま、糖類、香辛料、食塩、酵母エキス)、かやく入りスープ(ごま、糖類、チンゲン菜、味付肉そぼろ、食塩、香辛料)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、かんすい、増粘多糖類、炭酸Ca、乳化剤、カロチノイド色素、香辛料抽出物、カラメル色素、酸味料、セルロース、焼成Ca、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・落花生・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

かやく入り粉末スープは先入れ

先入れの小袋は「かやく入り粉末スープ」のみ、液体スープを先に入れると麺が戻らなくなるので、そちらは必ず後入れしてください。かやく入り粉末スープの中には多めの胡麻(すりごま、いりごま)とチンゲン菜や味付肉そぼろが入っていて、この段階から花椒特有の爽やかな香辛料の香りが漂ってきます。

ちょっと具材は寂しいか‥‥

あとは熱湯を注いで5分待機、液体スープの小袋は待っている間にフタの上で温めて、5分後に “ノンフライ麺をほぐしてから” 入れてください。ちなみに二代目ラ王から採用されている八角型のカップは、コンビニなどの陳列棚で “縦向きに置いて目立つように” というマーケティングの一環で採用されたもの。実際、コンビニやスーパーでもパッケージが見えやすいように並べてありますよね。

なお、メーカー希望小売価格は税別230円、コンビニで購入した場合の税込価格は248円(2020年4月3日現在)、コンビニ大手4社の中では「ローソン」と「ミニストップ」での取り扱いが意欲的でした。それでは、辛さと痺れのバランスや胡麻の濃度に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(125g)あたり
カロリー:472kcal
たん白質:12.1g
脂  質:17.2g
炭水化物:67.3g
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:2.4g)
   (スープ:4.5g)
ビタミンB1:0.28mg
ビタミンB2:0.39mg
カルシウム:219mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:472kcal(めん・かやく:319kcal)(スープ:153kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

安定のハイクオリティ

5.5

日清食品のニュースリリースを確認すると、リニューアル後の「背脂醤油」や「濃厚味噌」ではアピールされていた “新・まるで、生めん。” の表記はなかったのですが、日清ラ王らしい鋭利な角刃で切り出された太め平打ちストレート麺で、加水率は高めの設定。かなり喉越しがよく、麺の表面は摩擦抵抗ゼロの滑らかさ。

ちょっと休ませるのがオススメ

湯戻し直後は若干ほぐれにくさがあり、食べ始めは部分的に戻りムラが気になったのですが、終売になったカップめん版「行列のできる店のラーメン」シリーズのノンフライ麺ほど致命的なものではありません(※ただし麺の戻りムラに敏感な方は、液体スープを馴染ませてから1、2分ほど休ませてください)。

そして、商品のパッケージにも “噛むほどにシビれる” とあるように、練り込まれた花椒の効果も伊達ではなく、意識して噛むと奥から花椒のシビれがジワジワと上がってくる他社にはない特別感。麺の量も標準どんぶり型(「麺職人」シリーズ等)のカップラーメン(平均60~65g)よりも多い75gで食べ応えがあり、値段相応の品質だと感じました。

スープ

濃厚な日本式担担スープ

5.5

先入れの粉末スープに特別な味付けは施されていませんが、すりごまが多めに入っていて、日本の和山椒とは違う花椒(華北山椒)特有の清涼感が漂います。ただ、この時点では痺れるというよりも “爽やかな刺激” なので、そこまでビリビリくるわけではありません(※とろみ成分が含まれていたので、しっかり混ぜてから液体スープを入れてください)。

辛そうに見えるけど‥‥

液体スープの小袋には、ねりごまやポークエキス(乳化感の強い白湯系の豚骨感)、さらに白みそベースの和味噌を中心とした粘度の高いスープとラー油が入っていて、かなり重心の低いリッチなテイスト。さらっとした四川風の担担スープではなく、和味噌を効かせた日本人好みの味付けで、酸味も特に意識されておらず、ぽってりとした口当たり。

やや粘度のベクトルが人工的ではあるものの、ねりごま・豚骨・味噌それぞれが濃厚なので、とろみの強さも不自然ではありません。ただ、唐辛子の辛さは一般的にみてもピリ辛の枠を出ることはなく、花椒の痺れも常識的なので、よほど痺れに弱くなければ大丈夫。逆に刺激の強さに期待していると肩透かしですが、結果的に味のバランスは良かったです。

具材

縦型ビッグなら上出来かも

4.0

「かやく入りスープ」の原材料名は “ごま、糖類、チンゲン菜、味付肉そぼろ、食塩、香辛料” となっているのですが、実質的な具材はチンゲン菜と味付肉そぼろのみ。その肉そぼろは小さいうえに量も少ないので、そんなに食べ応えのある具材ではないのですが、ほんのり花椒の清涼感が個性を演出。

青梗菜たっぷり

少なめの肉そぼろに対してチンゲン菜の量は多く、軸の部分はシャキシャキと歯応え明白で、チンゲン菜特有の甘みが濃厚な担担スープにフィット。さすがに税別230円のカップラーメンにしては頼りなさが否めないところではあるものの、質は悪くないですし、花椒練りこみ麺とスープの濃度を思うと気になりませんでした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

コンビニ限定のPBカップ麺ではないですが、メーカー希望小売価格230円(税別)なので、コスパ重視の商品ではありません。値段を踏まえると具材もうちょっと頑張ってほしかった思いもありますが、花椒練りこみ麺とスープを思えば納得できる範疇だったので、総評は上出来の “五つ星” としました。

「麻辣担々」というタイトル的に刺激が頼りないような気もしたのですが、その仕上がりから察するに、おそらく今回の新作は最初から通年商品を狙ったもの——とかいいながらシレッと終売になったらゴメンナサイなんですけどw このままレギュラー化されても納得できる、いい意味で優等生な仕上がりだったので、濃厚な日本式の担担麺が好きな方は要チェックです。

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