日清食品「日清ラ王 ビリビリ辛うま 汁なし担々麺」汁なしラ王シリーズ第1弾！

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、「汁なしラ王シリーズ」第1弾、日清食品「日清ラ王 ビリビリ辛うま 汁なし担々麺」の実食レビューです。

花椒のシビれがクセになる!

2018年のトレンドとして注目されている「麻辣味（マーラーウェイ）」ですが、まさにビリビリとした花椒のシビれがテーマの担担麺が天下のラ王シリーズから発売されています。

今週新発売のカップ麺ではないんですけど、いつの間にか通年商品に格上げ（？）されたのか、今でもコンビニやスーパーの棚で頻繁に見かけますよね。店員さん曰く売れ行きがいいとのことですし、あらためて向き合ってみることにしました。

冒頭でも触れたように、「汁なしラ王シリーズ」の第1弾として開発されたカップ麺なのですが、まだ第2弾のアナウンスはありません。近々出るかなぁ‥と思っていたのですが、その前に “山椒練りこみ麺” を起用した「焦がし」がテーマの新作2品がリリースされました。（※どちらもレビュー済みです）

開封

小袋は「液体たれ（後入れ）」と「かやく（後入れ）」の2袋で、麺は当然のごとくノンフライ麺です。

メーカー希望小売価格は汁ありと同じく税別220円で、購入価格はイオンで税込213円だったのですが、コンビニで購入すると税込237円ですね。

待機時間は熱湯5分なので、その間に液体たれをフタの上で温めましょう。（2，3分経ったらひっくり返すとモアベター）

原材料名・アレルギー表示

実食開始

ビリビリとシビれる花椒がクセになる!

（日清食品「製品情報」より引用）

めん

14番の切刃で切り出した太麺*1。3層ストレートノンフライ製法*2による「まるで、生めん。」のようなコシとつるみ、もっちりとした食感が特長です。

*1　麺の番手とは製麺機の切刃のサイズのことで、麺の太さを示します。幅30mmの麺生地から何本に切り分けるかを意味し、数字が小さいほど、太麺ができることを表します。

*2　3層麺製法、ストレート麺製法の2つの技術を組み合わせた弊社独自の製法です。

（日清食品「ニュースリリース」より引用）

強靭なコシで抵抗してくるノンフライ麺

調理環境にもよりますが、今回は熱湯5分ジャストで湯切りすると部分的に戻りきっていない箇所があって、食べられないほど硬いわけではないけれど、麺の先が2，3箇所ほど束になっていました。

不安な方は、15秒ほど気持ち長めに待つ、もしくは湯切り寸前に麺を軽く箸でほぐしてから湯切りされるとよいでしょう。それにしてもコシの強さが尋常じゃないですね‥

14番の切刃なので、標準麺帯厚は1.61mm、麺幅は2.14mm、ご当地ラーメンでは佐野ラーメン（14〜16）や喜多方ラーメン（12〜14）で一般的とされている番手です。形状は平打ちで、そこまで厚みはないのですが、何度も噛んでいると顎が疲れるほどのコシで反抗してくる根性の持ち主。

小麦の風味は後述する強烈なタレに押されてしまいますが、タレを混ぜる前に少し食べてみると、実に芳醇な小麦の風味が得られました。麺量は80gと一般的な汁なしカップ麺よりも少なめですが、コシの強さと大きな存在感から少ないとは思わなかったです。

たれ

本格四川風の “辛うま担々だれ”。食べた瞬間に広がる花椒のシビれ、後をひく唐辛子の辛みとゴマのうまみが特長です。たれに混ぜ込んだ小粒のミンチ肉風の大豆たんぱく具材が、食感にアクセントを加えます。

（日清食品「ニュースリリース」より引用）

最初は大人しいけれど‥

花椒の痺れは大人しく、最初に感じた印象は「甘い」です。糖類の含有量が多く、還元水あめも使用されているので、甘さについては納得なのですが、いやいやビリビリって言うほど大げさな痺れでは‥などと思いつつ3口目、このあたりから花椒の麻味が頭角を現し始めますよ。

私taka :aは花椒バカなので、やや刺激に対して物足りなさを感じたりもしたのですが、単なる爽やかなアクセントには終わらない、舌だけでなく歯茎にまで刺激を及ぼす威力にはインパクトが感じられました。なおかつ味が分からなくなるほど強すぎないバランスは、日清食品の妙技と言えるでしょう。

最初に感じた甘味は最後まで手を緩めませんが、その甘さと花椒の痺れによるギャップに中毒性を覚えました。ノンフライ麺を採用したカップ麺なのにカロリーは486kcal、脂質も19.4gと高めの数値ですが、油揚げ麺ではないことと、れっきとした花椒の清涼感によって重たすぎません。

動物系の旨味はポークベースとなっているのですが、中でも豚脂が重厚感を打ち出し、日清食品の担担麺らしく芝麻醤（ねりごま）のコクも明白。芝麻醤はハイカロリー・高脂質なので、その存在感を思えば必然的に数値が上がるのにも納得です。

写真の中央にある小さな粒はミンチ肉風の大豆たん白なので、肉の旨味は得られませんが、食感のアクセントに寄与。また、食感だけでなく旨味を吸着した状態で麺に絡みついてくるので、麺との一体感アップにも貢献しています。

強いて不満を挙げるなら、唐辛子の刺激が弱いことですね。花椒の麻味は強めに主張してきますが、唐辛子の辣味に関してはピリ辛程度です。しかし、とにもかくにも花椒のビリビリとした刺激が明白なので、辣味の弱さが結果的に大きな不満へと直結することはありませんでした。

かやく

ミンチ肉、チンゲンサイ。

（日清食品「ニュースリリース」より引用）

多めの青梗菜が嬉しい!

ミンチ肉は小さめで量も少なく、しっかり混ぜた後は具材としての存在感はありません。タレに仕込まれていたフェイクミートでは出せない肉の旨味で背中を押してくれていたし、炙りコロチャーを入れてくれとは言いませんが、もう少し大きめの挽肉もしくは存在感のあるダイスミンチを採用してほしかったです。

反面、青梗菜は手放しに好印象ですね。分厚くてシャキシャキと歯応えがあり、また青梗菜特有の風味と甘味が花椒の聞いたタレに映えています。もう少し大きな挽肉を採用するか、ふりかけとして煎り胡麻 or すり胡麻が別添されていると嬉しかったんですけど、秀逸なノンフライ麺とタレを思えばワガママな要望かもしれません。

総評

★★★★★★☆☆☆☆（6）
（標準は★3です）

今夏は特に花椒が強烈に効いたカップ麺のリリースが多かったので、それらと比較したら花椒特化型のインパクトは得られませんが、強い甘さと花椒の痺れによる中毒性には逆らえないものがあり、また強靭なコシを誇っているノンフライ麺のクオリティが高く、余裕を持って★6の壁を突破することとなりました。

唐辛子の弱さについては個人的な不満かもしれませんが、値段が値段なのと天下のラ王シリーズなので、もう少し存在感のある肉具材を起用する、または別添で追加用の花椒（ふりかけ）を追加してもらえたら‥というのは、あくまでも希望的不満ですけどね。

2018年9月10日（月）新発売「日清ラ王 焦がし味噌」のレビュー記事にも書きましたが、この「ビリビリ辛うま 汁なし担々麺」に “山椒練りこみ麺” または “花椒練りこみ麺” を採用したらヤバそう！というわけで、日清食品の製品開発担当者様‥ご検討のほど、よろしくお願いいたします。