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「明星 らーめん颯人(はやと)監修 焦がし味噌」ミシュランガイド4年連続掲載店!

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明星食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年3月18日(月)新発売のカップ麺、明星食品「明星 らーめん颯人(はやと)監修 焦がし味噌」の実食レビューです。

大阪初の『ミシュランガイド京都・大阪』4年連続掲載店「らーめん颯人」の一番人気メニュー「みそらーめん」をカップラーメンで再現!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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らーめん颯人監修 焦がし味噌

「らーめん颯人(らーめん はやと,RAMEN HAYATO)」とは、『ミシュランガイド京都・大阪2016』から『ミシュランガイド京都・大阪+鳥取2019』までの4年間、大阪のラーメン店では史上初となる4年連続ミシュラン掲載店となった行列の絶えないラーメン店で、明星食品とのタイアップは今回で2度目になります。

2018年5月21日(月)に発売された「明星 らーめん颯人監修 濃厚香味焦がし味噌」がコラボ第1弾となる最初のタイアップ商品で、お店の一番人気メニュー「みそらーめん」を再現したカップラーメンでしたが、製品スタイルは今回の油揚げ麺・タテ型ビッグとは対極をなすノンフライ麺・どんぶり型でした(ちなみに日清食品も同メニューの再現チルド麺「一度は食べてみたかった日本の名店 らーめん颯人 焦がし味噌 2人前」を2018年9月1日に発売)。



「らーめん颯人」の店主・石垣直人さんは、北海道生まれの道産子で、22歳の頃に札幌・北区にある「らーめん桃福(とうふく)」というラーメン店の味に感動し、25歳の頃「らーめん桃福」に弟子入りを決意。その後、中央区・西線9条旭山公園通にあるミシュラン掲載店「凡の風(ぼんのかぜ)」でラーメンを学び、北海道の有名店で約10年修行してから来阪します。

来阪後は大阪でカリスマ的人気を誇る西区・西長堀の超有名店「カドヤ食堂」で3年半修業して、本店の4代目店長を歴任した経歴を持ち、通算14年の修行を積んでから独立。カドヤ食堂の暖簾分け4号店として2015年2月27日、大阪北区・南森町に「らーめん颯人(はやと)」をオープンします。カドヤ食堂出身のラーメン店は醤油と塩が多いため、その系譜では異色となる北海道の味噌を看板メニューとした独特のスタイルもマニアから注目されたポイントでした。

お店の「しょうゆらーめん」はカドヤ食堂のDNAを受け継ぎ、数量限定の裏メニュー(※知る人ぞ知るメニューにはない裏メニューではなく “卓上メニューの裏に書いてあるから” 裏メニュー)の「裏しょうゆらーめん」は魚介を含む通常メニューと比較して、鶏を前面に押し出した動物系100%のスープが特徴となっているのですが、もっとも人気の高いメニューは今回の再現もとであり店主の出身地・北海道の流れを汲む「みそらーめん」。

もやしをラードで炒めてからスープと味噌を投入し、スープは鶏をベースに豚や野菜を合わせた白湯(ぱいたん)スープ、こだわりの味噌ダレは長野産の浮糀味噌など5種の味噌をブレンド。山椒や唐辛子のアクセントに生姜、ニンニクなどの香味野菜が絶妙なバランスで配合され、たっぷりの葱油と煽り炒めで上がる火柱によって芳ばしさが付与されるのですが、それを意識してカップ麺のタイトルも “焦がし味噌” になっているのでしょう。



白を基調とした清潔な店内や洗練されたラーメンも然る事乍ら、何度か来店している客の好みを覚えて味を微調整するなど、ミシュランガイドに掲載されてからも驕ることなく真摯にラーメンと向き合う姿勢も高い評価と多くのリピーターを得ているポイントです。あとカップ麺のパッケージにも写っているように火柱の上がる中華鍋を相手にレンゲを使って器用に調理する姿も印象的なんですけど、火傷しないか心配になる炎の至近距離w でも、なんだか炎と一体感があってカッコいいですね。

開封

別添の小袋はフタの上に貼り付けてある後入れの「液体スープ」が1袋、ちょっと量は多いように思います。前述したように実際の「みそらーめん」では多めの葱油(ねぎあぶら)も特徴とされているのですが、ノンフライ麺・どんぶり型の「明星 らーめん颯人監修 濃厚香味焦がし味噌」(以下「前回」と表記)では強く意識されていませんでした。



開封すると花椒(かしょう,ホアジャオ)と生姜の香りがフワッ‥と上がってくるのですが、大量の粉末スープで麺が見えません。びっしりと粉末スープが麺の上を覆っていることと、スープの原材料にはデキストリンが含まれているため、ゆっくりと可能な限り優しく熱湯を注ぐ必要があります。

私はイオンリテールで購入したのですが、値段は税込198円。で、後日に立ち寄った地元のスーパーマーケットでは税込148円‥(苦笑)。メーカー希望小売価格は税別210円なので、コンビニだと税込225円が相場になるのですが、このカップ麺はコンビニでの取扱店が多く、「ローソン」「ファミリーマート」「セブンイレブン」「ミニストップ」など、かなりの高確率で遭遇しました。

概要(製品情報・購入価格等)

製品名:明星 らーめん颯人監修 焦がし味噌
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(製造所固有記号 R)
内容量:99g(めん75g)
商品コード:4902881435482(JANコード)
規格サイズ:縦109mm×横109mm×高さ119mm

発売日:2019年03月18日(月)
実食日:2019年03月19日(火)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:イオンリテール
商品購入価格:198円(税込)
希望小売価格:210円(税別)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:350ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、酵母エキス)、スープ(豚・鶏エキス、みそ、豚脂、食塩、デキストリン、糖類、香辛料、粉末油脂、酵母粉末、酵母エキス、たん白加水分解物、香味油、醸造酢、香味調味料)、かやく(チャーシュー、メンマ、ねぎ、香辛料)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、香料、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・牛肉・さけ・さば・大豆・ごま・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)※コンタミネーション:そば・かに・落花生

実食開始

麺の上にある具材と粉末スープを可能な限り奥に追いやってみましたが、それでも麺と麺の隙間にびっしりと粉末スープが入っているので、注湯の際は勢いよく入れるのではなく、ゆっくりと粉末スープを溶かしながら注ぐイメージで調理しましょう。それから必要なお湯の目安量は350mlと少なめなので(平均400ml以上)、入れ過ぎないように注意してください。



別添の液体スープにはオレンジがかった香味油と味噌ダレが入っていて、投入した瞬間にフワッと焦がし系の芳ばしい香りが漂ってくるのですが、いわゆる焦がしにんにく油や焦がし醤油のような力強い香りではありません。もっと繊細で柔らかく、わずかな隙間に浸透していくようなアクセントを奏でていました。

高粘度スープではありませんが、液体スープを入れたら容器の底に溜まっている粉末スープの溶け残りに注意しつつ、よくかき混ぜたら完成です。それでは、前回どんぶり型との違いや焦がしの風味、花椒と生姜の香り、お店の再現度にも注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(99g)当たり

熱  量:444kcal(カロリー)
たん白質:9.6g
脂  質:18.5g
炭水化物:59.8g
食塩相当量:5.4g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:3.7g)
ビタミンB1:0.23mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:118mg

参考値(調理直後に分別した値)
熱量:444kcal(めん・かやく:356kcal)(スープ:88kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

濃厚な味噌スープと合う、食べ応えのある中太麺です。

(出典:明星食品「ニュースリリース」)

もっちりしているけれど優しい油揚げ麺

明星食品の公式ウェブサイト内に情報はありませんが、麺の切刃番手は「15」の角刃(麺幅2.00mm / 標準麺帯厚1.50目安)。やや麺量は75gと中途半端な量となっているのですが、有名店監修の変わり種タテ型ビッグ製品では一部のブランドを除いて麺量70gが基本なので、ちょっと平均よりも多めに入っています。

お店の麺は滑らかな口当たりの中太ストレート麺ですが、カップ麺では縮れの強い平打ち中太麺が採用されているため、形状としては忠実と言えないものの、ファーストインプレッションは優しい口当たりから入り、もっちりと歯を包み込む粘り気のある弾力は再現度が意識されているポイントと言えるかもしれません。歯切れの良さよりも粘り気が重視されているため、威張るようにゴワついた粗さはなく、柔軟性のある優しい食感。



その攻撃性を感じさせない質感は繊細なスープとマッチしていたし、ちぢれのある平打ち麺という形状から表面は滑らかでもスープの掴みは悪くありませんでしたが、ちょっと油揚げ麺特有のコクがスープの繊細さをマスクしています。手軽さもセールスポイントのタテ型なので、それを思えば許容範囲ではあるものの、明星食品は縦型カップでもスチームノンフライ製法を駆使したノンフライ麺を意欲的に採用してくれるメーカーということもあり、ちょっと欲が出てしまいました。

スープ

豚と鶏の旨みをベースにロースト感のある味噌と焦がし生姜を加えたスープに、ローストした香味野菜 (ねぎ、生姜、にんにく) 風味のオイルを合わせ、アクセントに花椒を加えました。

(出典:明星食品「ニュースリリース」)

お店のスープよりも柔らかい

ややデキストリンによる人工的なトロミが気になるものの、動物系の旨味は癖を抑えながらも丁寧で、強い痺れを感じることはありませんが、柔らかいスープの中に花椒の清涼感と生姜のキレがスッと通って後味を引き締める計算されたフレームワーク。今回も葱油の存在感はアクセントに過ぎませんでしたが、前回よりも花椒に輪郭があり、ローストした香味野菜の風味によって繊細に焦がしの個性も表現されています。

しかし、お店のスープはラードと葱油をミックスした多めの油脂が表面を覆い、こってり感も強めですが、カップ麺のスープは油脂の量が控えめ。また、お店の味噌ダレに使用されている天然蔵で熟成された長野産の浮麹味噌(うきこうじみそ)は、じっくり低温熟成させた甘口の赤味噌で、しかし六甲味噌などをブレンドした味噌ダレは甘さを抑えた作りとなっているのですが、カップ麺のスープは塩分濃度が低く、繊細かつ大胆なお店のスープと比較して大胆さに欠ける柔らかい印象を受けました。

個人的に味噌(特に赤味噌)が強いスープは苦手なので、とてもカップ麺のスープは親しみやすく、ベースが繊細だからこそローストした香味野菜の複雑な芳ばしさと花椒の清涼感も目立っているメリットを感じた反面、同時に中盤から油揚げ麺特有の風味がスープに干渉してくるため、だんだんとボヤけるような印象が無きにしも非ず。希望小売価格は税別210円ですし、繊細なスープの魅力を活かすためにノンフライ麺を採用していたら、また印象は大幅に異なったかもしれません。

かやく

チャーシュー、メンマ、ネギ、チリを組み合わせました。

(出典:明星食品「ニュースリリース」)

とりあえず具材は及第点

お店のラーメンには柔らかいチャーシューと歯応えのある角切り焼豚、白髪葱、柚子皮、火柱に煽られたモヤシもトッピングされているのですが、カップ麺に柚子皮やもやしは入っておらず、チャーシューはハムっぽい食感の四角いチップ状で、それなりにチャーシューチップの量は多いものの、あまり情緒のある肉具材ではありません。しかし、メンマは小さいながらに歯応えは良好で、箸休めに効果的。

ネギも白髪葱ではなく青葱ですが、繊細なスープの中で目立ち過ぎない柔らかくて大きめにカットされているネギだったので、食感ごり押しタイプではありません。柚子のアクセントが得られないのとチャーシューチップのインスタント感も強めですが、具材の全体量は多かったので、それなりに食べ応えはありました。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

やはり前回のノンフライ麺・どんぶり型と比較して油揚げ麺であることのネックを感じてしまったのですが、花椒や生姜の香りは前回よりも増していると感じました。しかしながら実際のスープは味噌のキレがあり、葱油の芳ばしさや油脂のコク、重厚かつ多重奏で繊細な旨味が特徴なので、味の方向性と着地点は違います。

柔らかくて優しいブレンドのスープに花椒と生姜の清涼感が凛と映えていた反面、のっぺりとした油揚げ麺のマスキング効果が否めなかったので、もっと思い切って重厚感を意識した路線に振るか、やはりタテ型・どんぶり型を問わず、このお店にはノンフライ麺が適任だと思いました。という理由から、やや評価は伸び悩んでしまったんですけど、当ブログの★4は及第点以上なので、けっしてイマイチではありません。油揚げ麺のマイナス要素が気になりますが、結果とても柔らかい味で食べやすい味噌ラーメンです。

今度はラードと葱油のインパクトを前面に出しながら味噌のキレと花椒、生姜、さらに柚子のアクセントも意識して、再びノンフライ麺・どんぶり型で本気版のリベンジ。もしくはカドヤ食堂の流れを汲む「しょうゆらーめん」、実は隠れNo.1メニューともいわれている「しおらーめん」、動物系100%の「裏しょうゆ」など、他のメニューもカップ麺で食べてみたいですね。

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