どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年8月9日(火)新発売、ファミリーマートのカップ麺「来来亭 旨辛麺」の実食レビューです。
辛さの中にコクある背脂「来来亭」監修による “辛いカップラーメン” ファミマルに初参入!! はたして辛さは弱くなっているのか、それとも逆に‥‥?
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
来来亭 旨辛麺 2022
来来亭(らいらいてい)とは、あっさりとした鶏ガラしょうゆ味のスープに、コクのある背脂を浮かべた “京都風醤油味” を標榜するラーメンチェーンで、1997年(平成9年)3月に1号店(現・野洲本店)をオープン。その後は破竹の勢いで店舗数を拡大し、創業25周年を迎えた2022年8月現在は全国に200店舗以上を構えるなど、ラーメン業界でも屈指の知名度を誇ります。
今回の新商品「来来亭 旨辛麺(うまからめん)」は、来来亭の店舗で人気を博す数量限定メニューを再現したカップラーメンで、大阪府吹田市に本社を置くエースコックとファミリーマートが共同開発。毎年この時期になると “夏に食べたくなる一杯” として販売されるのですが、2022年は初めて「ファミマル」に加入ということで、旨辛麺といえば辛さについての強弱が気になるところ——。
ファミマル(famimaru)とは、2021年10月18日から全国のファミリーマートを対象に展開しているPB(プライベートブランド)で、ファミリークオリティがコンセプト。3つの二重丸「おいしい◎ うれしい◎ あんしん◎」をキーワードに、従来の「ファミリーマートコレクション」から新PBにリニューアル。
日配品や冷凍食品のPB「お母さん食堂」は「ファミマルKITCHEN」に、その中でも “素材や製法に特にこだわった上質な美味しさ” を提供していた「お母さん食堂プレミアム」は「ファミマルKITCHEN PREMIUM」に改め、ファミリーマートPB史上最多となるラインナップの展開に成功しました。
現在は通年的に販売されている来来亭のカップラーメン「来来亭 背脂しょうゆラーメン」及び「同 背脂こってりラーメン」は、2022年5月24日のリニューアル発売をもって “ファミマル” に加入済み。直近だと2022年6月28日に発売された新作「来来亭 担担まぜそば大盛り※1」も “ファミマル” からのリリースだったので、来来亭監修の加工食品=ファミマルという方針が定まった様子。
先ほどファミマルのキーワードは「おいしい◎ うれしい◎ あんしん◎」と触れましたが、来来亭監修の「旨辛麺」は思いのほか辛いのが売り。約1年前の同時期、2021年8月10日発売の「来来亭 旨辛麺※2」は “激辛に片足を突っ込む辛さ” と評価しているのですが、比較的に万人ウケを狙った商品が多いファミマルなので、辛さが和らいでいるのではないだろうか‥‥と、そこが一つの懸念。
さすがに “蒙古タンメン中本の「北極ラーメン」を超える辛さ” で話題になった「来来亭 旨辛麺 辛さMAX※3」(2019年7月23日発売品)ほどではないと思いますけど、パッケージには「本商品は店舗の『旨辛麺』の味を再現しておりますので、辛めに仕上がっております。辛いものが苦手な方はご注意ください」との注意事項を記載。
はたしてファミマルになっても辛さに妥協せず、2022年も “激辛に片足を突っ込む辛さ” なのか、それとも “比較的に大人しくなっている” のか、お手並み拝見と参りましょう。
※1 ファミマル「来来亭」監修「担担まぜそば」を実食 / 練り胡麻に掛けるエースコックの本気に刮目!!
※2 死神再降臨!?【来来亭】監修の辛いカップ麺「旨辛麺」2021年は “激辛に片足を突っ込む辛さ” ファミマ限定発売
※3「来来亭 旨辛麺 辛さMAX」死神降臨!?シリーズ史上最強の激辛 “旨辛麺MAX” 再現!!
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「液体スープ」と「調味油」の計2種で、どちらも最初から容器の中に入っている状態。おかげでパッケージの天面が目立つメリットは大きいものの、もれなく小袋が粉末スープまみれなのが玉に瑕。2021年版と比較して調味油の小袋はカラーリングが変わっただけですが、液体スープはデザインそのものが変わっています。
かやくは鶏・豚味付肉そぼろ、唐辛子、メンマ、もやし、ニラの計5種で、前回発売品と同じラインナップ。それぞれの質も変わっていなければ、2022年の肉そぼろもスポンジみたいな食感の “ハズレ” だと思うので、淡い希望は捨てましょう(あるんですけどね、まともな肉そぼろも)。
で、ひとつ注目しておきたいのがファミリーマート通常価格。2022年6月1日出荷分から実施された価格改定により、まるか食品を除く即席カップめんメーカーの大部分が値上げに踏み切ったのですが、2022年版「来来亭 旨辛麺」の販売価格は1年前と同じ200円(税込216円)なんです。これで品質が格段に落ちていた場合、本末転倒ではあるものの、ひとまず値段の設定には企業努力を感じました。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:来来亭 旨辛麺 製造者:エースコック株式会社 製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816-175) 内容量:98g(めん70g) 商品コード:4901071241339(JAN) |
発売日:2022年08月09日(火) 実食日:2022年08月14日(日) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ファミリーマート) 商品購入価格:216円(税込) 希望小売価格:200円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:440ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(液体スープ・調味油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(背脂加工品、食塩、豚脂、糖類、植物油脂、香辛料、ポークエキス、ポーク調味料、粉末しょうゆ、たん白加水分解物、粉末みそ、でん粉、豆板醤、酵母エキス、しょうゆ、全卵粉)、かやく(鶏・豚味付肉そぼろ、唐辛子、メンマ、もやし、ニラ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、増粘剤(増粘多糖類、加工でん粉)、香料、カロチノイド色素、カラメル色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、ベニコウジ色素、香辛料抽出物、酸味料、微粒二酸化ケイ素、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間が熱湯5分というのは共通の項目になりますが、2021年の「来来亭 旨辛麺」に使っていた麺と原材料名が異なります。昨年は麺も高く評価していただけに、価格を据え置くための措置として、改悪などされていなければいいのですが‥‥
別添の小袋は2つとも後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で2つの小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら「液体スープ」と「調味油」を加え、よく混ぜ合わせたら完成です。調理後の見た目は大きく変わっていませんし、旨辛麺といえば “青唐辛子の香り” も色濃く受け継いでいる2022年発売品。
ちなみに昨年の栄養成分表示と比較して、総カロリーは455kcalから443kcalに下がり、脂質も22.3gから20.7gに下がるなど、全体的に微減していました。もちろんカロリーだけが美味しさの指標ではないけれど、はたして今年も高評価を叩き出してくれるのか、引き続き辛さレベル(辛味の強さ)にも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(98g)あたり |
カロリー:443kcal たん白質:8.5g 脂 質:20.7g 炭水化物:57.0g (糖 質:54.1g) (食物繊維:2.9g) 食塩相当量:5.9g (めん・かやく:1.4g) (スープ:4.5g) ビタミンB1:0.40mg ビタミンB2:0.43mg カルシウム:229mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:443kcal(めん・かやく:342kcal)(スープ:101kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
おっと軽いw
昨年の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、砂糖」となっていたのに対し、今年は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ」ということで、体感的に大きな差を生み出しているのが “植物性たん白” の有無。
一見すると表面は滑らかで‥‥というのは、昨年と共通する項目ではあるものの、まず気になったのが箸で持ち上げた際の軽さ。いざ口に運ぶと食感も軽く、あきらかに加水率が低くなったというか、ポキポキした感じの歯応えで、ほとんど粘りを感じない仕上がり。
しかし、それが頭ごなしに悪いわけではなく、夏季限定のスポット商品であることを加味すると、食べやすさについては好印象。後述するスープが比較的に(若干ながら)ライトになっているように感じたので、2022年の夏は食べやすさに重きを置いたのかもしれません。
スープ
唯一無二の骨組みは変わってない
「背脂加工品、食塩、豚脂、糖類、植物油脂、香辛料、ポークエキス、ポーク調味料、粉末しょうゆ、たん白加水分解物、粉末みそ、でん粉、豆板醤、酵母エキス、しょうゆ、全卵粉」という原材料名の構成は、並びまで昨年の原材料名と完全に一致する内容で、実際の味わいも然りかと思いきや、どうも配合を調整している様子。
白い小袋(液体スープ)の中身は、エースコックが得意とする背脂パックで、液体スープとは名ばかりのアイテム。背脂顆粒や背脂加工品では打ち出せない、鼻に抜ける芳ばしい風味も然る事乍ら、プニッとした口当たりや豚脂特有のコクなど、リアリティにおいては業界随一といっても過言ではありません。ただ、きもち量が少なくなったような‥‥?
茶色い小袋の中身は、真っ赤なオイルが主成分となっているように、唐辛子の辛味成分(カプサイシン)が閉じ込めてあるのですが、従来品よりも青唐辛子の風味が強くなっています。また市販のカップラーメンとしては辛い部類に入り、すくなくとも辛い食べ物が苦手な方にはオススメできない辛さに到達しているのですが、ファミマルに入ったせいか昨年よりも辛さは控えめ。
麺の項目でも触れたように、従来品よりもライトになったと感じたのですが、青唐辛子の風味が強調されたことによる影響も大きく、ただ単純にコクが衰えたというよりも “清涼感が強くなった” というのが正しい表現かもしれません。
具材
まったく変更なし
やたらと入っている鶏・豚味付肉そぼろは、案の定 “はずれ” だったので、スポンジよろしくスッカスカ。しかし、全体のパンチを底上げしてくれるニラの風味をはじめ、メンマのコリコリ、もやしのシャキシャキは嬉しいアクセント。そろそろ見直していただきたい部分もありますが、値上げに対抗したことを加味すると、完全に据え置きという部分はプラスに評価すべきポイントです。
総評
麺の食感も然る事乍ら、スープの清涼感もアップしたことで、従来品よりもライトな印象を受けた2022年の旨辛麺。なかでも背脂のコクと芳ばしさが青唐辛子の清涼感に押され気味だったので、ほんの少し総評を見直したのですが、その青唐辛子こそが「来来亭 旨辛麺」の個性であり魅力の一つ。
辛さは比較的に大人しくなったと書きましたが、それでもセブン&アイの「蒙古タンメン中本」やローソンの「辛激タンメン」よりも辛い部類に入るため、ファミマルとしては充分に攻めのスタンスにある一杯です。そろそろ死神に微笑んでもらいたいところですが、ひとまず2022年も「旨辛麺」は数量限定なので、気になっている方は早めに確保してください【author・taka :a(大石敬之)】