ファミマル「来来亭」監修「担担まぜそば」を実食 / 練り胡麻に掛けるエースコックの本気に刮目!!

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年6月28日(火)新発売、エースコックのカップ麺「ファミマル 来来亭 担担まぜそば大盛り」の実食レビューです。

来来亭の汁なし担々麺!? 練り胡麻が味の決め手「ファミマル」の来来亭監修シリーズに大盛り担担まぜそば初登場!!

辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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来来亭 担担まぜそば

来来亭(らいらいてい)とは、あっさりとした鶏ガラしょうゆ味のスープに、コクのある背脂を浮かべた “京都風醤油味” を標榜するラーメンチェーンで、滋賀県野洲市大篠原に本社を置く株式会社来来亭(Rairaitei Co.,Ltd.)が運営母体。1997年(平成9年)3月にオープンした1号店(現・野洲本店)を皮切りに、創業25周年を迎えた2022年7月現在は、全国に200店舗以上を展開しています。

撮影協力:ファミリーマート店舗

今回の新商品「ファミマル 来来亭 担担まぜそば大盛り」は、醤油と味噌をベースに、練り胡麻を効かせた濃厚感のあるソースが特徴の汁なしカップ麺で、来来亭監修のもと、大阪府吹田市に本社を置くエースコックと共同開発。これまでに何度もコラボしている来来亭×エースコックですが、担担まぜそばの商品化は前例がありません。

エースコック×来来亭のカップ麺が初めて発売されたのは、現在を遡ること16年以上、2006年(平成18年)5月の話。記念すべきコラボ第1弾を飾ったのは、大判どんぶり型のカップラーメン「来来亭 特製しょうゆラーメン」で、当時のサークルK・サンクス店舗及びユニーグループ・ホールディングス系列(アピタ・ピアゴ)専用の商品として開発されました。

それから10年後、2016年(平成28年)9月1日にファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスが経営統合を果たし、ユニー・ファミリーマートホールディングスが発足。2018年(平成30年)11月30日に国内すべてのサークルK・サンクス店舗が営業を終了しましたが、エースコック×来来亭のコラボは株式会社ファミリーマート(3代目)に引き継がれ——

来来亭 背脂しょうゆラーメン / 背脂こってりラーメン

——2022年5月24日のリニューアル発売以降、縦型ビッグのカップラーメン「来来亭 背脂しょうゆラーメン」及び「同 背脂こってりラーメン」は、ファミリーマートが “おいしい・うれしい・あんしん” をコンセプトに展開しているPB(プライベートブランド)の「ファミマル」に加わり、今回の新作「来来亭 担担まぜそば大盛り」もパッケージに「ファミマル」のロゴを掲げています。

そんな来来亭監修シリーズより、初の汁なしカップ麺「来来亭 まぜそば」がリリースされたのは、2020年6月30日と最近の話。来来亭の店舗で提供されている時間・数量限定メニュー “まぜそばR” をイメージした湯切りタイプの商品で、翌2021年6月29日には “旨辛まぜそばR” をイメージした「来来亭 旨辛まぜそば」を発売しているのですが、来来亭の店舗に担担系の汁なし麺なんてあったっけ‥‥?

来来亭の担担麺といえば、2021年3月15日からの新メニューとして、コク高いスープ・絶妙な辛味・香る胡麻・旨味の挽肉すべてを兼ね備えた渾身の「担担麺」を提供していますが、それは汁あり。はたして湯切りタイプ第3弾の「担担まぜそば」は、カップ麺でしか食べられない特別なメニューなのか、あるいは店舗との連動企画でリアル担担まぜそば(汁なし担担麺)を提供する予定なのか——。

練りごまが味の決め手!

ひとまずエースコックは “練り胡麻(芝麻醤)を強めに効かせた担担麺に強いメーカー” なので、パッケージの「練りごまが味の決め手!」には期待できそうな予感。一方で担担麺に必要不可欠といっても過言ではない、花椒(ホワジャオ)の痺れや唐辛子の辛味についての訴求はないので、そのあたりにも注目しながらレビューします。

開封

1年ごとに小袋の数が減っている‥‥w

来来亭の湯切りタイプ第1弾「まぜそば」(2020年6月発売品)には4種の小袋を、第2弾「旨辛まぜそば」(2021年6月発売品)には3種の小袋を別添し、どちらにも “卵黄風きみまろペースト” が入っていたのですが、今回のカップ麺に別添されている小袋は「調味たれ」と「ふりかけ」の計2種で、残念ながら “卵黄風きみまろペースト” は継承されていません。

熱湯5分の油揚げ麺(大盛り130g)を搭載

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。第1弾と第2弾にも熱湯5分かつ大盛り(130g)の油揚げ麺を搭載していましたが、明らかに黄色みが強くなり、原材料名も変わっています。見た感じ「スーパーカップ大盛り」よろしくガッシリとした食感に期待できそうなので、湯切りのタイミングはフライングしないほうが安全そうな雰囲気。

ちなみにファミリーマート通常価格は第1弾・第2弾と同じ230円(税込248円)なので、ここは企業努力を感じるところ。というのも2022年6月1日出荷分からの価格改定により、エースコックのNB(ナショナルブランド)商品におけるメーカー希望小売価格が従来比5~11%アップしているため、価格の据え置きはPBならではの強みといっても過言ではありません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ファミマル 来来亭 担担まぜそば大盛り
製造者:エースコック株式会社
製造所:兵庫工場(兵庫県たつの市神岡町東觜崎308)
内容量:165g(めん130g)
商品コード:4901071241254(JAN)
発売日:2022年06月28日(火)
実食日:2022年07月01日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:248円(税込)
ファミリーマート通常価格:230円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:650ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(調味たれ・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、たれ(植物油脂、ねりごま、糖類、豚脂、みそ、しょうゆ、発酵調味料、ポーク調味料、食塩、醸造酢、チキンエキス、香味油、魚介エキス、ガーリックペースト)、ふりかけ(ごま、ねぎ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、酒精、香料、かんすい、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、カラメル色素、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

調味たれはフタの上で温める

外装のシュリンク包装やフタ上の調理方法には記載されていませんが、調味たれの小袋に “フタの上にのせよく温め、お召し上がりの直前に入れてください” とのアドバイスが印刷されているように、お湯を内側の線まで注いでから5分間、調味たれの小袋をフタの上で温めます。ちなみに第1弾・第2弾と違い、残念ながら「かやく」は入っていないため‥‥

練り胡麻の香りが凄まじかった件

お湯を注いでから5分後に湯切りして、調味たれを馴染ませた後、ふりかけをトッピングしたら出来上がり。来来亭こだわりの挽肉などは使われておらず、チンゲン菜さえも不使用で、見た目だけ判断すると大味が予想されますが、この時点で明確な存在感を放ってくる練り胡麻の主張は印象に残るレベル。

なお調理後に漂ってくる香りからは、ほとんど花椒の存在が感じ取れないため、はたして実際の痺れも控えめなのか、引き続き練り胡麻の存在感と刺激の強弱にも注目しつつ「めん」「たれ」「ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(165g)あたり
カロリー:718kcal
たん白質:13.0g
脂  質:31.2g
炭水化物:98.7g
(糖  質:94.0g)
(食物繊維:4.7g)
食塩相当量:5.9g
ビタミンB1:0.56mg
ビタミンB2:0.66mg
カルシウム:526mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

前回、前々回の「まぜそば」とは違う

5.0

第1弾・第2弾に使われていた油揚げ麺の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、砂糖」とシンプルで、やや加水率は高く、ソフトな口当たり。熱湯5分きっちり待つと、すこし柔らかめに仕上がる設計になっており、カップまぜそばの油揚げ麺としては優しい部類に入るタイプでした。

ところがどっこい第3弾で大幅に進化

対して第3弾の「担担まぜそば」に使われている油揚げ麺は、原材料の構成を「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ」に改め、タレとの一体感に配慮しつつ、従来の「まぜそば」よりも高密度な食感に進化。それこそ「スーパーカップ大盛り」の流れを汲む “がっしり” とした質感で、重量は従来と同じ130gなのですが、明らかに食べ応えがアップしています。

担担麺のカテゴリーから見た場合、ちょっと珍しいタイプではあるものの、まぜそば的には直球で、後述する「調味たれ」とのバランスもバッチリ。ちょっと後半は顎が疲れてきますけどw それだけに最後まで油揚げ麺ならではのフカフカとした軽さが気にならない、クオリティの高い麺だと感じました。

たれ

何はともあれ練り胡麻が主役

5.0

原材料は「植物油脂、ねりごま、糖類、豚脂、みそ、しょうゆ、発酵調味料、ポーク調味料、食塩、醸造酢、チキンエキス、香味油、魚介エキス、ガーリックペースト」と複雑な構成ですが、ど真ん中にあるのは練り胡麻に植物油を加えてペースト状にした芝麻醤(チーマージャン)で、香辛料の刺激は弱く、味噌と醤油で味を調えた日本式の担担ダレ。

たっぷりのオイルから微量に花椒の清涼感を覚えますが、唐辛子の辛さも花椒の痺れも控えめで、五香粉(ウーシャンフェン)のようなクセの強い香辛料も使っておらず、豆板醤や甜麺醤さえも不使用とマイルドさに振り切った味付け。ただ、強烈な練り胡麻のコクに、丁寧な動物系の旨みと隠し味の魚介を重ね、程よくガーリックペーストで輪郭を持たせるなど、なかなかに凝った味わいでした。

ふりかけ

例の肉そぼろを使っていないだけマシと評価するべきか‥‥

4.0

固形具材は入っていないので、ほんとに「ふりかけ」なのですが、熱風乾燥(エアドライ)よりも香り立ちがいい凍結乾燥(フリーズドライ)の青葱に、練り胡麻とは違うベクトルからアプローチしてくる胡麻、芳ばしい唐辛子のアクセントなど、いずれも前述の「調味たれ」を引き立ててくれるバイプレイヤー。

ここだけ見れば値段相応とはいえないけれど、スポンジみたいな食感の “程良く味付けした肉そぼろ”
が入っていても邪魔なだけですし、麺とタレの満足度が高かったので、実際そこまで気になりませんでした。

総評

4.0

四川風の硬派な味わいに期待していた場合、もれなく肩透かしを喰らうことになりますが、強烈に主張してくる練り胡麻のコクについては申し分なし。来来亭らしさはよく分かりませんでしたけどw 油揚げ麺も明らかな進化を遂げていたし、練り胡麻のマイルドな魅力に振り切った構成は潔く、これはこれと割り切れば悪くありません。

3年連続 “6月最後の火曜日に「まぜそば」を発売している” ため、おそらく来年は6月27日に第4の「まぜそば」が現れるはず。その前に来来亭のカップ麺といえば、そろそろ「旨辛麺(うまからめん)」が出ると思うので、2022年の夏は王道のパターンで来るか、それとも「辛マシ(からまし)」や「辛さMAX(旨辛麺MAX)」が復活するか、そちらの動きにも注目です【author・taka :a(大石敬之)】

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